聞きしに勝るダイナミックな坂、変わり続ける景色、そして熱烈な応援。ムカついている暇などないくらいの急展開続きで向津具の魅力をこれでもかと叩き込まれ、“むかつく”という語の新たな概念を携えて帰ってきました。きっと誰しもそうだろうと思います。長門市生まれの童謡詩人金子みすゞさんの『こだまでしょうか』は、ほとんどの人の記憶の中にある詩だと思いますが、こだま以上のものがここにはあります。
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アップダウンは見事な程多いです。千畳敷までの激坂区間の後半(長門のベタ踏み坂)は二度歩きましたし、他にも100m、200m級の上りは普通にあります。50m級になると高低図ではわからないといったレベルで、とにかくゴージャスで沢山上れます。下りもまともに走れない程の区間もあり、厳しいです。ガーミンさんによると累積標高1,893mとのことですが、100kmだったら耐えきれなかったと思います。





これだけ上り下りを繰り返しますので、景色もどんどん変わります。油谷湾、立石観音、元乃隅神社、田園風景、東後畑棚田等々、きつい中でも必ず、”気持ちいい!”、“上ってよかった!”と思える世界が広がっています。






そしてハードコースでも何とか走れるのは、偏に元気いっぱいの応援と充実のエイドのお陰です。奇跡的に曇りで涼しかったのもありますが、行った先には必ず氷の入った被り水とよく冷えたドリンク(コーラも沢山)を用意していただけていますし、常に希望を捨てずに前を目指すことができます。








給食も豪華で、俵むすび、しらす、長州とりのチキンカレー、もずくスープ、肉うどん、ゆず吉グミ、ゆず吉ロール、ゆず吉ゼリー、オレンジ、バナナ、苺、プチトマト等々が公設エイドで存分にふるまわれます。更に私設エイドでシュトーレンやスイカを用意して下さる方までいて下さり、心身のエネルギーが満たされ続けます。








大会ゲストは神野大地選手で、交流会での丁寧なQ&A、記念撮影、まさかのエイドでの応援までしていただけて感謝です。そして一位の中本健太郎さんはお忍びかのように混じっていましたが、普通に考えれば招待選手でしょう。このコースでサブ6はすご過ぎます。




走りはいつも通り無理せず、歩くべき所は歩いたこともあって、最終盤まで食べ続けつつ気持ちよく終われました。トイレ休憩二回を入れても、かなりの時間をエイドでの交流や食事に使えたので見せ場は作ったと思います。70km手前くらいから調子も出てきて、最後は上げられたのでよかったです。(8時間6分台。141bpm, 167spm, ストライド1.08m, 上下動比6.2%, 上下動6.9cm, 左右接地時間バランス48.6%:51.4%, 接地時間250ms, ズームフライ6)





長門市仙崎は金子みすゞさんが生まれてから20歳まで過ごした地ということで、金子みすゞ記念館にも行けました。普段全く考えもしないような世界や感情に気づかせていただける時間でした。みすゞ公園や花津浦を望むさわやか海岸なども巡れ、センザキッチンで海の幸も堪能して楽しい思い出がまた増えました。






“みんな向津具、みんないい”、ということで是非多くの方に走ってみてほしい大会です。でもコース的には向津具地区を走るのはダブルのみなので、ダブルを走ってこそだと思います。
長門の皆様、忘れられない程にとことん向津具時間を作り上げていただきありがとうございました!
下関海響マラソンもかなりきついですが、応援も多く、皆に愛される大会です。
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今では終了してしまいましたが、くすのきカントリーマラソンもよき大会でした。まさかまた厚狭からバスに乗るなんて。
savarun.hatenablog.com
レース後のアンケートで、一番きつかった大会として挙げたのが会津磐梯山ウルトラマラソンです。2024年は暑さと終盤が……。
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続きのページにはコースの全景、応援とエイドの様子、観光などについて書ける限り書きましたので、写真だけでもご覧いただけると嬉しいです。
コメント、スター、↓のバナークリック、SNSなどなんでもよいので読者の存在をお知らせいただけますと、私がこっそり鳥居を増やしてしばかれます。
次回予告は、“目指せ、花はすそうめん!”です。9連戦で書き疲れたので、少し間が空きます。

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