ちょっと長すぎる旅ランブログ

百聞は一走に如かず。きっと貴方が好きな大会が見つかります。

第36回カーター記念黒部名水マラソン(2019/5/26) 今年もやっぱりすご過ぎた…四方八方から名水の救援!

毎年褒めちぎっているこの大会ですが、今年もやはり圧巻でした。5月にも関わらず前日から最高気温30℃越えで、これは開催中止でも仕方がないなと思ってたところ、予定通り開催のお知らせ。本当に大丈夫だろうかとビビッていたものの、22か所の豊富な給水だけでなく、沿道の皆様も総出で放水して下さったり氷を提供して下さったりしたお陰で無事に終われました。黒部名水マラソン毎年いい意味で期待を裏切ってくれます。この気温でフルを開催できるのは黒部くらいではないでしょうか。一生忘れられない素晴らしい大会になりました。

カーター記念 黒部名水マラソン 2019【公式サイト】

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 前日(ひゃくまんパンとハントンライス

今回も例によって7時大阪発のバスで金沢へ。3,330円でサブ5、12時前には金沢です。駅に着いてドンクに行くとひゃくまんパンがあるではありませんか!早速購入。愉快な見た目は勿論、安納芋とスイートポテト餡がおいしくて気に入りました。

お昼は香林坊グリルオーツカさんハントンライス。老舗の洋食屋さんで、ここを外すことはできないでしょう。お店の入り口には、英語や中国語、韓国語だけでなく、スペイン語やイタリア語の案内もあり、海外の方にも人気がある様子が窺えました。

ハンガリーの「ハン」とフランス語で鮪を意味する「トン」を組み合わせたネーミングは謎ですが、プリプリの卵にタルタルソース、ケチャップライスが食欲を刺激し、どんどん食べられます。スプーンと器がまたいい味出してますね。お店もきれいで広く、にぎわっていました。母と外食、それも金沢に昔からあるものを食べられるというのも嬉しかったです。

レース当日

朝食とテーピング等を家で済ませ、北陸新幹線黒部宇奈月温泉駅へ。待ち構えていて下さるバスに乗り、流れるように会場着、受付を済ませます。この洗練された運営には毎年驚きます。スタートでは高橋尚子さんと柏原竜二さん、野尻あずささん達が盛り上げます。

5km手前で折り返し、10km手前で黒部駅に戻ってきます。市街地に入ると応援が多くて笑顔になります。 この時点で暑過ぎたので早々に速く走ることは諦めて私設エイドの団子をいただきます。毎年取りたいと思いつつ取れていなかったので、こういう時こそ取るしかないでしょう。

12km辺りから少々長い上りに入ります。気温は相当高かったのですが、人間不思議なもので走っていると段々どれくらい暑いのか分からなくなってきます。エイドのオレンジや給水、沿道の方によるシャワー、吹奏楽に力をもらいながら進みます。

毎年楽しみにしている黒部宇奈月温泉駅付近のエイド、今年は押し寿司梅干をおいしくいただきました。この付近でもあちこちに放水して下さる方がおられ、とても助かりました。スマホが濡れるとまずいので写真は撮れませんでしたが、感謝です。

コースは単純で、前半上って後半下るというもの。折り返し前の直線では北アルプスが眼前に広がります。気温的には遮る物のない空を恨めしく思うところですが、景色的には晴れてくれるときれいな山々が望めますので、いい方に目を向けていきます。折り返し前の宇奈月麦酒館エイドでは、毎年とろろ昆布おにぎりオレンジがふるまわれます。取らない手はないでしょう。

折り返すとぐっと楽になり、向かい風も涼しく感じられます(いやまあ暑いんですけど)。

27km付近、黒部川沿いに出る少し前では今年も高橋尚子さんがいて下さり、「暑さに負けないよ!自信を持って!」という言葉と共にハイタッチで元気をいただけました。黒部と言えば高橋さんだなあ。

そして28km付近では名物の名水シャワー。ここで全身を冷やし、また走る意欲が湧いてきます。更に今年は氷もいただけたので、首筋を中心にあちこちを冷やして脳に大丈夫だと言い聞かせます。

30kmを過ぎて黒部川河川敷公園。ここはいい眺めなので写真を撮りつつ、私設エイドのコーラ、バンドの演奏、スポーツDJの山本ゆうじさんの美声、よさこいチームの声援に励まされながらゴールを目指します。

河川敷を離れて下っていくと36.5kmのエイド、そう、待望の塩ソフトです。毎年これが楽しみで楽しみで。この幸せな空間をご覧ください。よく冷えたトマトと汁まで濃くておいしい米粉ラーメンもまた素晴らしい。喜びが弾けるエイドです。被り水もばっちりで、残り少しも走れるという気持ちになります。

ここでこのまま終わるわけではなく、最後は日本海沿いの直線です。天気がいいとここでもまた目を奪われて、ああ、今日一日山も川も堪能して海に来たんだなあという充実感が得られます。2017年に左膝を痛めて脚を引きずりながら戻って来た時は少し涙が出そうになった場所です。それにしても本当に贅沢なコースです。もう後は給水をしっかり取って倒れないようにさえすれば大丈夫です。

フィニッシュでは名前を読んで下さり、頑張れます。フィニッシュエリアではおいしい水が飲み放題ですので、ここで生還した喜びを噛みしめます。そしてふるまいのカニのすごいこと。カニ自体がでかい上に出汁がよく出ており、とにかくうまいのです。名水団子ます寿司もおいしくて嬉しい限りです。初めて参加した2016年には、ここまで豪華にふるまって大丈夫かと心配になりました(毎年思っていますが)。

アフター(宇奈月温泉観光)

会場は抽選やステージで盛り上がっていますし、出店も多くて色々な食べ物を楽しめます。宇奈月ビールは鉄板ですし、唐揚げ、猪ステーキ、くろべ牧場まきばの風さんの牛乳、ミルクコーヒー等おいしくいただきました。今年の暑さだとかき氷もたまりませんね。ジェラートも人気でした。我らが「かかとタフ」のランライフさんも毎年出店されており、ご挨拶できてよかったです。

会場からは温泉バスが出ていますので宇奈月温泉へ向かいます。温泉入浴券はすぐに売り切れますが、総湯(湯めどころ宇奈月さんであれば入れていただけます。とても清潔でいいお湯です。

温泉街は緑がごそっと迫ってくる感じで、圧倒されます。少し歩くと宇奈月ダムが見られますので、元気があれば見ておいて損はないでしょう。宇奈月温泉にもう一泊できればトロッコに乗って黒部ダムに行けるのですが、戻らなければならず惜しいところです。

やまびこ展望台も忘れてはなりませんね。やはりトロッコの姿を眺めてこその宇奈月温泉です。

宇奈月温泉のお土産屋さん、中島観光百貨店さんでは今年も親切にしていただき、マラソンに出ましたとお伝えすると割引やおまけ等、諸々サービスしていただけました。それ程買っていないのに恐縮です。でも色々話して元気を交換できる機会でもありますので、ここぞとばかりに笑顔でお礼を言い、感謝の気持ちと喜びをお伝えします。

再びバスに乗り黒部宇奈月温泉駅に戻ります。ここで黒部多様性一家にご挨拶をし、こしひかり最中を食べるところまでが黒部名水マラソンと言ってよいでしょう。駅員さんのメッセージも嬉しいですね。北陸新幹線に揺られること30数分で夢のような時間も終わり、金沢着です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。黒部名水マラソンは、運営も完璧で沿道の応援も多く、市民マラソンの限界を超えているんじゃないか、北陸どころか日本を代表する大会ではないかとずっと思っています。特に今年のような過酷なコンディションでは、一層皆様のサポートのありがたさが骨身に沁みます。未体験の方には是非走っていただきたい大会です。素晴らしさは保証します。

黒部の皆様、今年も最高の大会を支えていただきありがとうございました!

後日談

やはりこれだけお世話になった大好きな黒部市には何らかの恩返しをしたいと思い、ふるさと納税を活用しました。いのししハムはおいしいですよ。

更には2020年の第37回大会では出走権も返礼品に加わりましたので、こちらも選択しました。黒部の皆様、2020年もよろしくお願いいたします!