毎年褒めちぎっているこの大会ですが、今年もやはり圧巻でした。5月にも関わらず前日から最高気温30℃越えで、これは開催中止でも仕方がないなと思ってたところ、予定通り開催のお知らせ。本当に大丈夫だろうかとビビッていたものの、22か所の豊富な給水だけでなく、沿道の皆様も総出で放水して下さったり氷を提供して下さったりしたお陰で無事に終われました。黒部名水マラソンは毎年いい意味で期待を裏切ってくれます。この気温でフルを開催できるのは黒部くらいではないでしょうか。一生忘れられない素晴らしい大会になりました。
前日(ひゃくまんパンとハントンライス)
今回も例によって7時大阪発のバスで金沢へ。3,330円でサブ5、12時前には金沢です。駅に着いてドンクに行くとひゃくまんパンがあるではありませんか!早速購入。愉快な見た目は勿論、安納芋とスイートポテト餡がおいしくて気に入りました。
予定よりも少し早く金沢駅着。安全運行ありがとうございます。そしてついに念願のひゃくまんパンに巡り会えました。やったぜ。#ひゃくまんさん #金沢 pic.twitter.com/R8gbBSzShd
— さば (@buri_sava) May 25, 2019
お昼は香林坊のグリルオーツカさんでハントンライス。老舗の洋食屋さんで、ここを外すことはできないでしょう。お店の入り口には、英語や中国語、韓国語だけでなく、スペイン語やイタリア語の案内もあり、海外の方にも人気がある様子が窺えました。
ハンガリーの「ハン」とフランス語で鮪を意味する「トン」を組み合わせたネーミングは謎ですが、プリプリの卵にタルタルソース、ケチャップライスが食欲を刺激し、どんどん食べられます。スプーンと器がまたいい味出してますね。お店もきれいで広く、にぎわっていました。母と外食、それも金沢に昔からあるものを食べられるというのも嬉しかったです。
グリルオーツカさんでハントンライスをいただきました。金沢のハントンライスといえばここは外せない元祖有名店。卵とケチャップライスがよく合うし、カジキマグロのフライとエビフライも、昔から親しまれてきた味でおいしかったです。母も喜んでくれました。皆様も金沢に来られましたら是非。 pic.twitter.com/v7nhNKAaXP
— さば (@buri_sava) May 25, 2019
レース当日
朝食とテーピング等を家で済ませ、北陸新幹線で黒部宇奈月温泉駅へ。待ち構えていて下さるバスに乗り、流れるように会場着、受付を済ませます。この洗練された運営には毎年驚きます。スタートでは高橋尚子さんと柏原竜二さん、野尻あずささん達が盛り上げます。
新幹線待ちで時間に余裕があるので経口補水液とシュークリームを購入。調合も済ませておく。パワージェルの出の悪さには閉口したがどうにか移し終えた。トイレも行けて気温以外順調。北陸新幹線はきれいだしテンションが上がる。 pic.twitter.com/LLpW2MQ94u
— さば (@buri_sava) May 25, 2019
6時台はまだ涼しいが9時には27℃くらいになる予報だったのでビビりつつも北陸新幹線で黒部宇奈月温泉駅へ。駅前にはバスが待機しておりどんどん輸送する。黒部名水マラソンはこの運営の隙のなさからしてものすごい。スタッフさんも笑顔で迎えて下さる。会場に着いての受付も超スムーズ。 pic.twitter.com/YPIEG42MvF
— さば (@buri_sava) May 30, 2019
温泉入浴券は今年も買えず。ややギリギリだがスタートへ。歩きながら高橋尚子さん、野尻あずささんのご尊顔を拝もうと左の方に陣取る。スタートからしばらくは様子見。大体キロ4分40秒くらいまで上がったので案外いけるのかもと思った。二番目の給水を過ぎて折り返し、5km過ぎのYKK付近で写真を撮る。 pic.twitter.com/0HFO8smm9A
— さば (@buri_sava) May 30, 2019
5km手前で折り返し、10km手前で黒部駅に戻ってきます。市街地に入ると応援が多くて笑顔になります。 この時点で暑過ぎたので早々に速く走ることは諦めて私設エイドの団子をいただきます。毎年取りたいと思いつつ取れていなかったので、こういう時こそ取るしかないでしょう。
黒部駅で左折。この時点でかなり暑かった。10kmの通過は47分台前半で悪くない。ここは応援が多くて嬉しいエリア。緑の何かを持っている私設エイドの方がおられたので、もしやマスカットかと思って止まったところ、団子だった。この時点でそこそこのタイムを狙う腹もなくなり、止まって写真を撮る。 pic.twitter.com/BKv3TEgehu
— さば (@buri_sava) May 30, 2019
12km辺りから少々長い上りに入ります。気温は相当高かったのですが、人間不思議なもので走っていると段々どれくらい暑いのか分からなくなってきます。エイドのオレンジや給水、沿道の方によるシャワー、吹奏楽に力をもらいながら進みます。
ハイタッチしながら進み右折後、アロハの応援を受けて数回曲がると山が見えてくる。高架下をくぐってからの上りは慣れている。左に折れたら下りかと思っていたけど、ここは記憶違いでしばらく直線が続く。14kmのエイドではオレンジをいただく。15km手前でようやく思い描いていた下りに。吹奏楽に感謝。 pic.twitter.com/IEuXxefySQ
— さば (@buri_sava) May 30, 2019
毎年楽しみにしている黒部宇奈月温泉駅付近のエイド、今年は押し寿司と梅干をおいしくいただきました。この付近でもあちこちに放水して下さる方がおられ、とても助かりました。スマホが濡れるとまずいので写真は撮れませんでしたが、感謝です。
陸協を越えての16.1kmのエイドではスポンジを確実に取る。宇奈月温泉駅エイドでは昨年は饅頭をいただいたので今年もと思っていたが、結果的に押し寿司を取ることに。底が張り付いていたので難しかったが、速度を落として確保。梅干しも余裕があったのでいただく。 pic.twitter.com/nH9G6mlgyV
— さば (@buri_sava) May 30, 2019
コースは単純で、前半上って後半下るというもの。折り返し前の直線では北アルプスが眼前に広がります。気温的には遮る物のない空を恨めしく思うところですが、景色的には晴れてくれるときれいな山々が望めますので、いい方に目を向けていきます。折り返し前の宇奈月麦酒館エイドでは、毎年とろろ昆布おにぎりやオレンジがふるまわれます。取らない手はないでしょう。
この辺りでもあちこちで沿道からの放水があり、本当に助かった。2kmに一度以上のペースで身体を冷却できることがどれほど支えになったことか。タイムはともかく、倒れることはなさそうだと思いつつ北アルプスを望める直線へ。中間点でスポンジを取り、1時間41分台だったので3時間半は堅いと思った。 pic.twitter.com/9insqMw7Yz
— さば (@buri_sava) May 30, 2019
遅いため食べるくらいしか見せ場がない。23.1kmでは今年もとろろ昆布おにぎりをゲット。とても言いにくいことだが、走りながら食べるにはなかなかな逸品ではある。しかも今年はオレンジとの組み合わせが絶妙に微妙だった。ともかく折り返すと下りになり、向かい風も涼しく感じる。 pic.twitter.com/J5PaDo1utT
— さば (@buri_sava) May 30, 2019
折り返すとぐっと楽になり、向かい風も涼しく感じられます(いやまあ暑いんですけど)。
写真を撮りまくりたかったが、何とここで愛用してきたひゃくまんさん根付のひもが切れるというアクシデント。スマホを落とすわけにはいかないので以後相当自重しつつ丁寧な取り扱いを要した。25km手前で右折するまでは少し長く感じる。右折と左折一回ずつで給水。4回目なので勝手知ったる感が違う。 pic.twitter.com/srv0IJ39Dt
— さば (@buri_sava) May 30, 2019
27km付近、黒部川沿いに出る少し前では今年も高橋尚子さんがいて下さり、「暑さに負けないよ!自信を持って!」という言葉と共にハイタッチで元気をいただけました。黒部と言えば高橋さんだなあ。
そして28km付近では名物の名水シャワー。ここで全身を冷やし、また走る意欲が湧いてきます。更に今年は氷もいただけたので、首筋を中心にあちこちを冷やして脳に大丈夫だと言い聞かせます。
30kmを過ぎて黒部川河川敷公園。ここはいい眺めなので写真を撮りつつ、私設エイドのコーラ、バンドの演奏、スポーツDJの山本ゆうじさんの美声、よさこいチームの声援に励まされながらゴールを目指します。
高架下をくぐれば給水。草の多い道を少し進めば30km。アイスまであと6km、30分程だ。31km付近で黒部川の姿を写真に収める。毎年恒例のバンドはスピッツのチェリーで懐かしみ。スポーツDJ山本ゆうじさん、並んで声援を送って下さるよさこいチームの皆さんに感謝。私設エイドのコーラもありがたし。 pic.twitter.com/OQau7NzPde
— さば (@buri_sava) May 30, 2019
河川敷を離れて下っていくと36.5kmのエイド、そう、待望の塩ソフトです。毎年これが楽しみで楽しみで。この幸せな空間をご覧ください。よく冷えたトマトと汁まで濃くておいしい米粉ラーメンもまた素晴らしい。喜びが弾けるエイドです。被り水もばっちりで、残り少しも走れるという気持ちになります。
35.1kmのエイドでは狙い通りコーラで回復。左に折れて向こうに見える高架をくぐればアイスだと笑顔で走る。ついに36.5kmのエイドに到着し、トマト、米粉ラーメン、塩ソフトを次々いただき喜びが弾ける。毎年このエイドが本当に楽しみで楽しみで。これぞ黒部名水マラソンだ。 pic.twitter.com/wFgqmdmAVU
— さば (@buri_sava) May 30, 2019
ここでこのまま終わるわけではなく、最後は日本海沿いの直線です。天気がいいとここでもまた目を奪われて、ああ、今日一日山も川も堪能して海に来たんだなあという充実感が得られます。2017年に左膝を痛めて脚を引きずりながら戻って来た時は少し涙が出そうになった場所です。それにしても本当に贅沢なコースです。もう後は給水をしっかり取って倒れないようにさえすれば大丈夫です。
アイスをありがたく食べ、お礼を言ってゆっくり進む。エイドで給水後、右折して38km。この時点で余裕があったので、ラストはどうしようかなと考えていた。YKKの隣を抜けると最後のお楽しみ、日本海沿いの直線へ。若干曇っていたお陰で写真は今一つだが暑さはましだった。しかし贅沢なコース設定だ。 pic.twitter.com/y1J3fMxBF3
— さば (@buri_sava) May 30, 2019
フィニッシュでは名前を読んで下さり、頑張れます。フィニッシュエリアではおいしい水が飲み放題ですので、ここで生還した喜びを噛みしめます。そしてふるまいのカニ鍋のすごいこと。カニ自体がでかい上に出汁がよく出ており、とにかくうまいのです。名水団子もます寿司もおいしくて嬉しい限りです。初めて参加した2016年には、ここまで豪華にふるまって大丈夫かと心配になりました(毎年思っていますが)。
ゴールには水飲み放題エリアがあるのでここで大量に水を飲む。体力的には余裕があったが、やはり怖さがあるので飲みまくる。アミノバイタル粉も即。塩熱サプリも8kmと20km辺りでしか食べず残ったので全て消費。着替えてプロテイン、プロテインバー2本、ドーナツ。カニ鍋、名水団子、ます寿司。 pic.twitter.com/K7HpUcL1zW
— さば (@buri_sava) May 30, 2019
アフター(宇奈月温泉観光)
会場は抽選やステージで盛り上がっていますし、出店も多くて色々な食べ物を楽しめます。宇奈月ビールは鉄板ですし、唐揚げ、猪ステーキ、くろべ牧場まきばの風さんの牛乳、ミルクコーヒー等おいしくいただきました。今年の暑さだとかき氷もたまりませんね。ジェラートも人気でした。我らが「かかとタフ」のランライフさんも毎年出店されており、ご挨拶できてよかったです。
史上最高の気温だったためビールが史上最高のうまさで染み渡る。唐揚げもいのししステーキもおいしい。牛乳だけでは飽きたらず、ミルクコーヒーも一気にいった。これだけ暑いと冷たいものがうますぎる。#カーター記念黒部名水マラソン pic.twitter.com/7vPqpByYn9
— さば (@buri_sava) May 26, 2019
かき氷がまたゴツくて嬉しい。高橋尚子さん、柏原竜二さん達がどんどん盛り上げるため会場も明るく活気があるし、何度でも出たい大会だ。黒部名水マラソンは北陸を代表する大会と自称しているけど、日本中探してもここまですごい大会はあまりないと思う。これから宇奈月温泉だ! pic.twitter.com/wCrpo4utan
— さば (@buri_sava) May 26, 2019
会場からは温泉バスが出ていますので宇奈月温泉へ向かいます。温泉入浴券はすぐに売り切れますが、総湯(湯めどころ宇奈月)さんであれば入れていただけます。とても清潔でいいお湯です。
今年もまずは宇奈月温泉総湯、湯めどころ宇奈月さんで汗を流します。とてもきれいで清潔なのでお気に入りです。毎年お世話になっております。 pic.twitter.com/tRR0IctjfX
— さば (@buri_sava) May 26, 2019
温泉街は緑がごそっと迫ってくる感じで、圧倒されます。少し歩くと宇奈月ダムが見られますので、元気があれば見ておいて損はないでしょう。宇奈月温泉にもう一泊できればトロッコに乗って黒部ダムに行けるのですが、戻らなければならず惜しいところです。
この山の近さが毎年圧巻だと感じる。語彙が粗末だが、緑がでかくて迫ってくると言うのが一番伝わる気がする。 pic.twitter.com/6uzAjvDg9g
— さば (@buri_sava) May 26, 2019
今年もやまびこ遊歩道を通って宇奈月ダムを目指します。この辺りはとても涼しい風が吹いてきます。 pic.twitter.com/GbAeq7DAT5
— さば (@buri_sava) May 26, 2019
今年は昨年より奥に入って宇奈月ダムの迫力を思い知らされてきました。宇奈月発電所の見学には時間が遅かったですが、間近で瀑布を見られてよかったです。 pic.twitter.com/VntcvRJCPl
— さば (@buri_sava) May 26, 2019
やまびこ展望台も忘れてはなりませんね。やはりトロッコの姿を眺めてこその宇奈月温泉です。
温泉街へと戻る道でもトロッコを見られて、更にやまびこ展望台からも二両編成の列車を見送れました。 pic.twitter.com/Un2xSl40L0
— さば (@buri_sava) May 26, 2019
宇奈月温泉のお土産屋さん、中島観光百貨店さんでは今年も親切にしていただき、マラソンに出ましたとお伝えすると割引やおまけ等、諸々サービスしていただけました。それ程買っていないのに恐縮です。でも色々話して元気を交換できる機会でもありますので、ここぞとばかりに笑顔でお礼を言い、感謝の気持ちと喜びをお伝えします。
駅でお土産を買い、今年も中島観光百貨店さんでサイダーととちの実せんべいととちの実饅頭を買ったところ、割引だけでなく黒部名水マラソン応援クッキーをサービスして下さいました。四年連続とお伝えしたところ、何と四枚も。毎年ありがとうございます。 pic.twitter.com/P5I3SP3Pel
— さば (@buri_sava) May 26, 2019
時間があったので更にお店を回ります。つぼやさんでは二つしか買わなかったのに温泉饅頭を一つサービスしていただき恐縮です。黒部くるみはいい最中でした。マラソンの話もできて楽しかったです。つぼや煎餅店さんのカステラもうまし。香りに引き寄せられました。 pic.twitter.com/vKq9er82tG
— さば (@buri_sava) May 26, 2019
再びバスに乗り黒部宇奈月温泉駅に戻ります。ここで黒部多様性一家にご挨拶をし、こしひかり最中を食べるところまでが黒部名水マラソンと言ってよいでしょう。駅員さんのメッセージも嬉しいですね。北陸新幹線に揺られること30数分で夢のような時間も終わり、金沢着です。
黒部多様性一家はやはりすごい。コンセプトからデザインから何もかもが。今年もご挨拶できてよかったな。 pic.twitter.com/ZWXzyjPu0A
— さば (@buri_sava) May 26, 2019
締めはやっぱりこしひかり最中。こめ粒入り。焼きあなごまめ蒲鉾も買ってみました。駅員さんのメッセージも嬉しいです。最後まで黒部全体で応援して下さる素晴らしい大会で、これからも走りたくなります。今年も本当にありがとうございました。また会う日まで。#黒部名水マラソン pic.twitter.com/XDVfmHirkL
— さば (@buri_sava) May 26, 2019
まとめ
いかがでしたでしょうか。黒部名水マラソンは、運営も完璧で沿道の応援も多く、市民マラソンの限界を超えているんじゃないか、北陸どころか日本を代表する大会ではないかとずっと思っています。特に今年のような過酷なコンディションでは、一層皆様のサポートのありがたさが骨身に沁みます。未体験の方には是非走っていただきたい大会です。素晴らしさは保証します。
黒部の皆様、今年も最高の大会を支えていただきありがとうございました!
後日談
やはりこれだけお世話になった大好きな黒部市には何らかの恩返しをしたいと思い、ふるさと納税を活用しました。いのししハムはおいしいですよ。
毎年黒部名水マラソンでお世話になっている黒部市ふるさと納税の返礼品、にいかわジビエさんのいのししハムは、しつこくなく、それでいてうまみのある逸品。これは貴重だ。よく味わって食べねば。人参、レンコン、小松菜、玉葱、レタスのサラダ。アーモンドもたっぷり。大満足。ごちそうさまでした。 pic.twitter.com/rybnpixKZ5
— さば (@buri_sava) November 23, 2019
更には2020年の第37回大会では出走権も返礼品に加わりましたので、こちらも選択しました。黒部の皆様、2020年もよろしくお願いいたします!