ちょっと長すぎる旅ランブログ

百聞は一走に如かず。きっと貴方が好きな大会が見つかります。

第4回Mt.六甲トレイルラン サマーピクニック2019(10km, 2019/8/11)折角の山の日、他に用事がなければ六甲でピクニックなんていかがでしょう?

何年か前に「山の日」なる祝日が突如出現して以来、暑さを理由に山に関わることなど何もないままに過ごしてきましたが、今年は10kmにエントリーしてみました。木々の作ってくれる陰に守られながら走るのは期待通りに目にも全身にも優しくかつ清々しかったですし、参加してよかったです。

トレイル初心者の私にとっても走り易かったのは、
・コースの大半は木陰で路上程暑くない。
・高低差が大したことない。下りのトレイルも割と走れる。
・ピクニックと銘打つだけあってピリピリした空気などない。参加者も最初からそのつもり。
といった要素が大きかったと思います。

www.actrep-sports.com

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f:id:savarun:20190812122128j:plainちなみにトレイル初心者の私がいかに苦戦してきたか興味を持たれた方には、こちらの記事を御笑覧いただければと思います。だんだんトレイルが楽しくなってきました。

savarun.hatenablog.com

savarun.hatenablog.com

 レース(ピクニック)

7時12分阪神梅田発で7時59分三宮山手発のバスに余裕で乗れます。阪神はこの時期甲子園まで混みますが、仕方ないですね。バスは料金前払いでした。全員座ることができてよかったです。長いトンネルを通って六甲山へと向かいます。

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次にここに来るのは決戦の神戸マラソンか……。

バス停から神戸市立森林植物園まではそこそこ歩きますが、周囲の皆様についていけば問題ありません。段々と緑が茂ってきて楽しみになります。

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自分一人だと迷子になること請け合いです

正門で入園料300円を支払います。入ったら受付の方向は左です。が、コースの誘導と間違って数百メートル程逆方向に進んでしまいました。コース終盤の下見ができてよかったと思うことにして気を取り直します。(結果として実際に役立ちました。)

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見るからに涼しそうな木々と木陰です

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園内も緑でいっぱいです

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滝も涼しさを演出します

受付、スタートは気持ちのいい広場です。容赦なく降り注ぐ太陽光は恐怖を感じさせますが、すぐに木陰に入れるし、今日はそもそもピクニックで頑張らないから大丈夫なはずだと言い聞かせます。

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見た目には爽やかですが間違いなく暑いです

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カレー、パン、ビール等、色々な出店もありましたよ

更衣室は四畳半ほどしかないため、なかなか着替えは難しい印象です。予想していたので家で基本的な装備は済ませておきました。基本木陰で距離も時間も短いので、ランパンランシャツ以外はキャップのみです。ランシューでもいけそうでしたが、怪我だけは避けたいことから安全策でトレイルシューズを選択しました。

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終了後に空いていたので撮影

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持ち物も緊張感の一切ないピクニック仕様です

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Tシャツの水色が気に入りました。すずらんの湯さんの割引券も。

この暑さの中28kmコースに出場する猛者達を見送り、10km男子は一番最後、9時45分のスタートです。スタート直後から下りが続き、しかも舗装路ですので大変走り易く、ここで苦しむ人はまずいません。明らかに走り慣れていないランナーも勢いよく走っていきます。1.5km程で西門から出て森林植物園を後にします。

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真夏に28kmにエントリーしようという度胸だけでも尊敬に値します

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快適な下り。でもそこまで必死に走るランナーもいなかった気が

少し進むと高雄山に入り、いよいよトレイルらしくなってきます。ここが10kmのピクニックたる所以といいますか参加者のコンセプトに対する理解といいますか、もういきなり歩きまくりなのです。ちょっと頑張ってみようという人の方が少数派で、とにかく緩く穏やかな空気で、こういうのもいいなと思いました。

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何の疑問もなく歩きます

トレイルの下りもそこまで傾斜もきつくなく、ステップを踏めば初心者の自分でもそこそこ安定して進めるレベルでした。階段になっている箇所を見誤らないようにすれば、普通に速く走れるかと思います。歩いている方には声を掛けて、道を譲っていただき、お礼を言って抜く、ということの繰り返しです。こういうコミュニケーションはトレイルのいいところだと思います。

少し下ると最初にして最後のエイドです。大体33分台で着きました。参加費からするともう一か所くらいエイドがあってもいい気がしますし、給食も一工夫ほしいところですが、水が冷えていたのはありがたかったです。しっかり休んで上りへと向かいます。

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ポテトチップスは奥歯に詰まりますね

大竜寺横の坂は急でしたが、散策されている奥様方にご声援をいただき、元気が出ます。少しトレイルを下ると再度公園、修法ヶ原池です。ここには自販機がありますので、水分補給に不安のある方は小銭を持参しておくといいかもしれませんね。

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のんびりと止まって撮影です。ピクニック!

この先も長くない上り下りを少々繰り返して進みます。洞川湖の辺りでは少しぼんやりしていて左足首を捻挫しそうになりましたが、トレイルシューズとテーピングが守ってくれました。細かいステップを踏むようにしていたのもよかったです。

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全般的に、きつ過ぎず程よいトレイルが楽しめます

西門付近まで戻ってきて適当に歩いていたところ、落ち武者コスプレの方に抜かれて、おおすごいなあと感心しました。森林植物園に入ってからは、階段は歩きましたが、上りは100kmの実力の片鱗くらいは見せようと多少腕を振ってスピードを上げ、何人か抜きました。最後の広場への上りも危なげなくペースを上げて気持ちよく終わりました。(1時間17分台で20位以内でした。)

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坂を上って気持ちよくフィニッシュです

アフター

特にレースという意識はなく(そもそものコンセプトがピクニックですし)、普段の練習の延長という位置づけでしたから、食べまくるわけにはいきません。しかしそのまま帰るのはあまりに惜しいので、ルピックさんで弓削牧場ソフトクリームを買い、木陰でいただきました。別に運動していなくても十分においしいコクのあるソフトクリームでしたが、真夏のトレイルで火照った身体には一段とおいしく、幸福感に充たされました。

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牧場のソフトクリームは何故こうもうまいのか……。

北鈴蘭台駅への無料送迎バスは一時間に一本(毎時50分台)ですので、木陰で読書をして過ごします。駅まで送っていただいた後、食彩館さんでサラダチキン、ブリーチーズ、炭酸水等を購入して打ち上げです。回復したところで、参加賞でもらった割引券を握りしめてすずらんの湯さんへと向かいます。

高温の中アップダウンが厳しかったものの、その苦労を乗り越える価値があるだけの充実したお風呂の種類と快適さで、来てよかったと思えるものでした。家族連れで賑わっているのも納得です。露天風呂は気温が高過ぎて日陰以外は耐えられませんでしたが笑 やはり全身を使った運動をして思い切り汗をかいた後の温泉はたまらないですね。

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最後まで坂に苦しめられます

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小さく見えますが、中は広いです

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食欲をそそるメニューの数々

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タイミングさえ合えばバスも出ています

まとめ

いかがでしたでしょうか。何も暑い中でも歯を食いしばってロードを速く走るだけがランニングではなく、たまにはこうして緑に包まれ、木陰の中を軽い気持ちで走ったり歩いたりするのも悪くないですよ。追い込もう、強度の高い練習をしようと思うと、暑さで上手くいかず余計にストレスを溜めてしまう結果になりがちです。こうして楽しい夏の一日を過ごしてみるだけで、また新たな気力も湧いてくるかもしれません。

ここまで読んでいただきありがとうございます。