ちょっと長すぎる旅ランブログ

百聞は一走に如かず。きっと貴方が好きな大会が見つかります。

金沢マラソン2018(2018/10/28) 人生を変えた楽しさ!食べまっしステーションは左左左右左左!

ラソンってこんなに楽しいのか!!」と金沢マラソン2015で思い知ってから旅ランにドハマりすることとなりました。沿道の途切れない応援とその距離の近さ、和菓子やカレー等の圧倒的な種類の給食を誇る食べまっしステーション、移り変わる景色のいずれもがもう嬉しくて嬉しくて。個人的にも祖父母が金沢出身でして、母も今は金沢に住んでいてコースが家の裏を通り、元気な姿を見せられるため特別な感情があります。何度でも出たい最愛の大会です。楽しさは保証しますので、是非是非沢山の方に走っていただきたいです。4度目の出場となる2019年も本当に楽しみです!

www.kanazawa-marathon.jp

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金沢マラソン以外にも石川県には能登和倉万葉の里マラソン加賀温泉郷マラソンという地域の特性を生かした素敵な大会があります。石川三大会を全て完走すると特別記録証や記念品がもらえるので張り切ってしまいます。こちらの記事もよろしければご覧ください。

savarun.hatenablog.com

savarun.hatenablog.com

 前日(受付)

大阪からではe5489のサンダーバード指定席6,380円が最もコストパフォーマンスがよいかと思います。自由席7,130円よりも安いですし。朝早くても問題なければ高速バス(3,500円程度~)という選択肢もあります。

金沢駅到着後受付です。駅直結の音楽堂でゼッケン等を受取り、もてなしメッセで参加賞のTシャツを受け取ります。雨の多い金沢でも地下ですので安心です。

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女性にも人気のひゃくまんさんがお出迎えです

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駅直結ですので迷いません

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加賀五彩の一つである草色をベースに、黄土色と臙脂色の鼓門、21世紀美術館です

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トロフィーも金沢卯辰山工芸工房の職人さんの手によるものです

焼肉やビールのようなブースは無いのですが、アシックスさんのブースがあったり、フルグラやカニカマを配っていたり、体組成測定を行っていただけたりで楽しめます。

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皆様一緒に頑張りましょう!

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一人一人が大会を作っています

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基礎代謝1,731kcalとは……。

実家へ移動し、翌日に備えしっかり食べます。参加賞の中に銭湯無料券が入っていますので、こちらを利用して疲れを取った上で気持ちよく就寝です。こういう心遣いもありがたいですね。正に街を挙げてのおもてなしです。

レース

スタートは8時40分です。朝食を取り、(少々距離はあるものの)歩いてスタート地点まで向かいます。他にも歩いておられるランナーを見かけ、ご近所から参加される方もおられるのだなあと思います。

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犀川はいつも色々な表情を見せてくれます

金沢は、弁当忘れても傘忘れるなというフレーズが人口に膾炙しているように基本的に天気が悪く、参加賞にポンチョが入っている年もあるくらいなのですが、2018年は小雨で涼しいという絶好のマラソン日和でした。途中晴れてくれた時間帯もあり、駅西50m道路がきれいに輝いていました。

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会場にはランナー達の熱気が満ちています

セレモニーでは例年通り纏が掲げられ盛り上がります。スタート直後カメラの操作を誤り、野口みずきさんや浜辺美波さんをちゃんと撮ることはできませんでした。それでも何とか持ち直してお堀通りでは消防団に和服美女を撮影。すごい盛り上がりです(周りは走り慣れていないようだったため、写真を撮るにはかなり気を付ける必要があります)。

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金沢市消防団といえば年始の出初式が有名です

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いざスタートです!

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この人出は壮観です

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鮮やかな着物の色に日本の伝統美を感じます

2018年大会からは金沢駅鼓門へと向かうコースが復活しています。応援が多くものすごいイベント感です。太鼓も吹奏楽も何でもあります。嬉しくて仕方がありません。

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とにかく応援が多くて圧倒されます

市内の中心商業地区である香林坊を過ぎ、犀川大橋を渡り広小路の坂も上ります。この坂は少々上る気もしますが、すぐ終わりますし、序盤で元気ですのでどうということはありません。最初の給水もしっかり取って寺町から先の緩い下りへ進みます。給水テーブルは長いので、奥の方の台で余裕を持って取ればよいでしょう。

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香林坊、片町を駆け抜けるとは普段では考えられません

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犀川大橋前田利家公が架けた木造の橋が始まりです

7km辺りで前を走るワイナイナさんに追いついたので声を掛けたところ「撮りましょうか?」と日本語で聞いて下さったので大喜びでスマホを渡し記念撮影していただきました。驚異的なサービス精神です。ありがとうございます。

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スパイダーマンも走っておられますね

この通りは概ね緩い下りです。泉野図書館、名門金沢泉丘高校とパン・ド・ファンファーレさん、円光寺商店街等を抜けて窪で大きく左折します。ここから山川環状に入り、しばらく上りが続きます。坂は二段階で、大乗寺丘陵公園までで小休止、その後に右に緩やかに曲がりつつ、JA金沢ほがらか村を過ぎた辺りで最高点です。ここも応援の多いこと多いこと。纏は走っていても目につきやすいので力になります。

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最高点まであと何メートルかの表示もあり励みになります

最高点を過ぎると下りに切り替わり、トンネル二つです。ここではスピードを出し過ぎないように進みます。トンネルの中も外も応援が途切れないことに驚きます。毎年大声で応援して下さる女性もおられて感謝です。

と言いますか、普段の金沢は静かな街でして、こんなに沢山の方が応援に出て下さるとは想像できないわけですよ。毎回、金沢にはこんなに人がいたのか…と驚いています。何としても金沢マラソンを盛り上げて成功させるのだという気合と、実はお祭りや新しいものも好きな金沢市民の気質がなせる業なのかもしれません。

14.5kmで最初の食べまっしステーションです。香り箱はケース入りでかなり難しそうでしたが、ええいままよと指を突っ込んだらカップにかかってゲットできました。1発しかチャンスがなかったので取れてよかったです。タイトルにもあります通り食べまっしステーションは左左左右左左と分かっていたので、この日の為に(右利きにもかかわらず)左手で箸を使うPCのカーソル操作等も左主体で行うといった地道な努力を重ねてきた甲斐がありました。

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スギヨ様ありがとうございます!

しかし次のエイドでは塩熱サプリくちどけを弾いてしまいました。ミドリ安全さんすみません。やはり位置が低いと難しいですね……。

旧街道は狭く、ここでペースランナーを抜くのはどう考えても無理なので写真を撮ったり声援に応えたりしながら進みます。こういう金沢っぽい景色の中を走れることは幸せですし、ご協力いただいている民家の皆様に感謝です。ここも応援が近くて多いです。

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旧街道まちなみゾーンは金沢らしい景観です

再び兼六園下を通り浅野川を渡れば第2の食べまっしステーションです。ここは手渡しで中田屋さんのきんつばをゲットし、勢いに乗って室町くるみも受け取ります。2017年を上回る獲得量です。

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室町くるみはお土産としても購入しました

20.8kmで8番らーめんエイドです。昨年5か所の食べまっしステーションでも豪華だったのに、2018年は6か所に増設しており、進化を遂げ、難易度が更に上昇しています。ここは止まるしかないと判断し、他のランナーの邪魔にならないようエイドの机の間に入り止まって写真を撮った後美味しくいただきます。期待以上にしっかり麺も入っており、北陸のソウルフードを味わったぞという感慨も一入です。

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石川といえば8番らーめん

再開した中間点で1時間36分かかっていたのでこれはあかんと諦めます。しかし後でタイムを見ると20~25kmのタイムはほとんど落ちていませんでした。

左に折れて二回高架下を通る辺りで完全に加納由理さんのいるペースランナー集団に追いついたので次の食べまっしステーションまでに出ておこうと前へ。25km手前付近です。金沢マラソンペースランナーが豪華でして、重友梨佐さん西田隆維さんといった五輪、世界陸上にも出場された偉大なランナーが一緒に走って下さります。市民ランナーとしては嬉しい限りですね。

第4の食べまっしステーションは唯一の右なので注意が必要です。最初に手渡しでいただいたものを見るとバナナだったため、これではネタにならないとカップ五郎島金時おしるこがけも獲得します。バナナは口に含んで数分かけて食べます。呼吸に影響はなく口の中で溶ける感じでした。写真撮影のため、カップを口に咥えて両手を空けるテクニックを使います。

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エネルギー切れなどありえない贅沢なエイドの連続

浅野川沿いを走る辺りで大体30kmです。そして31.5kmはお待ちかねの金沢カレースポットです。正直お腹は膨れていましたが、食べるしかありません。周囲とも上手く距離が取れていたので迷わずカツカレーをゲットします。再びテーブルの裏で止まってしっかり食べます。なお、ランナー心理に配慮してかカツカレーとカツなしカレーがありますが、ここはカツカレー一択でしょう。その方がネタ的に盛り上がるからです。

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濃厚でうまい!盛り付けもしっかりしています

ここでようやく気付いたのですが、給食は一気に食べると重たい時がありますね。走りながら少しずつ食べる方が負担が少ないと学びました。

この先は陸橋が一つのみなので気楽な展開です。陸橋を下って金沢駅に向かうエリアでは周りも少なくなってきて、応援を一身に浴びられるかのような場面があり気持ちよかったです。そして駅西50m道路は、初めて晴れた日に走れたこともあり木々と空のコントラストがきれいで、写真を撮って記憶に留めたいと強く感じました。

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この道を駆けることができるのも金沢マラソンの醍醐味

この辺りで漸く真剣な表情になり前を追い続けるようになります(今更?)。30kmからの5kmで23分かかっていたと知った時は感覚と違う!と一瞬思いましたが、カレーで休んだからだと気付いて持ち直します。

高架下目指してひたすら進み、県庁手前で最後の食べまっしステーションと力んだのがよくなかったのか、何と痛恨のマスカット捕獲ミス……。あと一歩まで来て完全攻略を逃したものの、気落ちしている暇はありませんので、周囲のランナーを一人ずつ拾っていきます。

県庁先の折り返しは2017年より短くなり心理的に楽になりました。この辺りではもう残り5kmか…と寂しい気持ちもありました。38kmでは2017年大会で祖父母を思いながら雨の中走ったなと、40km手前の西松屋は一回目でヘロヘロになりながら曲がったなと過去の二大会を思い出します。しんどいのに、何だか幸せで苦しくない時間でした。

40kmまで到達し、どうにか上げられるかという気になり、41kmの示野橋付近でようやくスパイダーマンを捕らえ、競技場に入る前の直線でもきついかと思いながら3人は抜きます。競技場では野口みずきさんが「速いですよ~」と声を掛けて下さったのでお礼を言いつつハイタッチしてそのままフィニッシュしました(3時間9分台でした。300位以内で北國新聞に名前が載ったのも記念になりました)。

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感謝の気持ちを込めて後ろを振り返ります

完走メダルは加賀の伝統工芸である水引前田家の家紋である梅をモチーフにしたとてもセンスのいいものでした。こういう一つ一つに金沢の魅力をぎゅっと詰め込んでくれるのが素敵です。金沢美術工芸大学の学生さんがデザインされたもので、伝統工芸や美術にも力を入れており、また学生の街でもある金沢ならではのメダルですね。

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完走タオルも達成感を増幅します

公式テーマの「風になれ」や、公式応援リーダーであるほくりくアイドル部の松井祐香里さんの完走もお馴染みですし、この年はメディカルランナーさんもご活躍され、沢山の方がそれぞれの持ち場で力を尽くして大会を支えておられるなと改めて感じ入るところです。“金沢をまるごと「走る!」”というキャッチフレーズが現実のものになるために、皆様が力を合わせておられるからこそ、ランナーは楽しく笑顔で走ることができるのです。

アフター

レース当日

ふるまいのつみれ汁は麩もおしゃれです。勿論味もよく、疲れた身体を落ち着かせてくれます。私は当たりませんでしたが飛び賞も結構ありましたので、運がよければお土産の一つもゲットできてしまうかもしれません。

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おもてなしはまだ終わりません

屋台も充実していますので、能登島豚串、地ビール塩麹唐揚げをいただきます。コシヒカリエールは昨年も飲んだ気がします。とにかく全てがうまいですよ。

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油がしたたる肉ほどそそるものはありません

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金沢は地ビールもおいしいのです

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いくらでも食べてしまいそうです

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12時40分頃であればあまり並ばずに済みますが

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13時40分頃にはかなり人が多くなっており、どこも行列の様相を呈していました

天気が良い時間帯もありましたので、スタンドの方へ行き、三年前に比べると随分地力がついたものだと少々感慨深く、余韻に浸っていました。初めて金沢マラソンを走った時は、這う這うの体で帰ってきて3時間40分を越えていましたので。

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皆様次々と帰って来られます

駅までのシャトルバスもガンガン来ますのでそれほど待たずに乗れます。道路は少々混雑しますが、それは我々ランナーのために交通規制にご協力いただいている結果ですので、むしろ感謝する場面です。夜は昨日と同じ銭湯に行き、今度は地元に僅かながらお金を落としてきました。

翌日

朝は雨のためオフにしました。お昼は左衛門さんでお寿司です。回転寿司と言いながらもとにかく海鮮がうまいのが金沢の金沢たる所以です。大将も笑顔が素敵な方で、気持ちよくいいネタを注文できます。いや本当皆来ればいいのに。

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新鮮で分厚いネタが光り輝いています

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やはり寿司はこうでないと

金沢駅のあんとでは大野の醤油ソフトクリームも食します。飴感というかコクがあってうまいのです。エイドで食べた室町のくるみ最中も買い、楽しい思い出と共に大阪へ戻りました。

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いしるだしやぽん酢もお気に入りです

帰宅後、参加賞でいただいたまつやとり野菜みそを早速鍋に投入して肉と野菜を味わいました。その後もちょくちょく買っておいしくいただいています。とり野菜みそピリ辛もまた食が進むのです。野菜を食べたい自炊民にとっては強い味方です。

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関西のスーパーでも買える石川のソウルフード

まとめ

いかがでしたでしょうか。何としても一人でも多くの方に金沢マラソンの魅力を伝えたいという思いから、長く暑苦しい文章になってしまいましたが、本当、いくらでも語りたくなるだけの大会なんです。応援の多さとおもてなしは日本有数で、多くの人に実際に体験していただきたいです。きっと人生観も変わってしまうことでしょう。

金沢マラソンは何度走っても最高の大会だと思います。金沢の皆様には素晴らしい時間を作っていただき心より感謝しています。マラソンに限らず、これからもよろしくお願いいたします。

ここまで読んでいただきありがとうございます。