2019年は四年連続で大阪からの参加になりましたが、毎回走り終えるともっと強くなりたい、ここでいい記録を残したいと決意を新たにする大会です。今回も走っていて夢の中にいるような気持ちになりました。初めて出場した時に感じた、トップアスリートと走れる緊張感に北海道の大地のスケールが心を捕らえる部分が大きいですし、応援もサポートも多くてどんどん勇気とアドレナリンが湧いてくるのです。後半上げての3時間3分台でしたので、当時の自分としては相当頑張れたと思います。
レース終了後に知ったのですが、前日夜に新川通でゴミ箱の設置等を行っていた男性が事故で亡くなったとのことで、本来であれば大会終了の喜びを分かち合えたはずだったのにととても悲しい気持ちでいます。亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りすると共に、一人のランナーとしてこれからも強い思いを持って走らせていただこうと胸に刻みました。
2023年は4年ぶりに走らせていただけますので、納得のいく走りをしたいと思っています。2019年くらい涼しければかなりいい線いけそうですが、こればかりはわかりませんね。とにかく楽しみです。応援よろしくお願いします!
昨年の記事もありますので、あまり変わり映えしませんが、よろしければご覧ください。
北海道でファンランをという方には函館マラソンがおすすめです。和菓子に洋菓子、ラーメンに海鮮といった豪華なエイドに観光名所の宝庫という贅沢な大会です。2023年も極上のファンランでした。
前日(ロイズチョコレートワールドと受付)
移動は定番の神戸・新千歳便です。今年は往路が7,070円で14:10新千歳着といういい時間の便を取れましたので、帰りは観光の時間も確保しよう(16:05新千歳発)とやや奮発しています。合計21,640円でした。
いくらカーボローディングという大義名分があるにせよ食べ過ぎはよくないよなという思いも頭を掠めますが、秒で振り払われ、ロイズチョコレートワールドに直行です。チョコがたっぷり染み込んだ生チョコフレンチ、デザイン無視の板チョコがはみ出すグテ、文句なしの人気を誇る絶品生チョコクロワッサン(オーレ)を堪能します。さ、最高や……。
ロイズチョコレートワールドはチョコやパンが買えるだけでなく、チョコレートの歴史の展示があります。更に工場における製造工程の見学もでき、チョコ好きの甘党は狂喜間違いなしです。新千歳空港を利用される際には、是非とも見逃せないスポットとなっています。もうこれだけで満足したので帰ろうかという気持ちになりました。本来の目的は一体いずこへ……。
4階では恒例の雪ミクスカイタウン詣でも果たします。毎年のグッズが並んでいて楽しめますし、ミクさんが愛されているのがよくわかるのも嬉しいです。記念にクリアファイルとキャラメルを購入しました。ミクさんにもお会いできたということで頑張ろうという気持ちになります。
こんなに楽しい新千歳空港ですから、脱出するには大きなエネルギーと強い心が必要です。どうにか力を振り絞って札幌への電車に乗ります。移動時間が長いので確実に座るべく一本見送ってからの乗車です。札幌には毎年19時頃というギリギリの時間に着いているので、明るい時間に到着できただけで十分です。
駅から受付の大通公園までは歩きます。翌日のコースの予習をしておくと、本番のラストで力を発揮できます。ということで道庁を経由してイメージを膨らませつつ(苦しい表情で)歩いていきます。
そうこうしているうちにエキスポに到着です。これだけお店が開いていて人が多い時間に来るのは初めてですので、否が応でもテンションが上がります。受付はアプリで簡単に済みますし、全てがスムーズです。
目の前でパンの配布が終了したのは無念ですが、初めて前日イベントの場に居られただけでもよしとしましょう。北海道復興マルシェで買ったハスカップ羊羮は期待できます。間違いなくおいしいことでしょう。
恒例のInBodyはまあこんなものでしょうか。基礎代謝1722kcal、体脂肪率7.3%でございました。
カフェイン入りのジェルが不足していたので、札幌スポーツ館さんで補充します。各メーカーの試飲会も開催されており、道マラに力を入れているなあと感じます。
夕食は大戸屋さんにてチキンかあさん煮定食白米大盛をいただきました。やはり米はうまいですし、ごまめしおも振りかけて勢いを増します。これで明日走るためのエネルギーは十分に蓄えられたはずです。ごちそうさまでした。
旅先で本を買って荷物を増やす悪い癖があるのですが、瀬古利彦さんのすべてのランナーに伝えたいことは、翌日のレースでも大いに自分を励まして下さりました。
宿はSOLEすすきのさんです。プライベートキャビンは個室設計になっていますのでぐっすり眠れます。今年は連泊で取れたので移動も楽です。チェックアウトが驚異の14時で荷物預けとして活用できますし、お風呂も24時間入り放題というランナーには嬉しい限りのサービスぶり。これで二泊9,000円とは、来年もお世話になりたいです。
レース
スタート前
22:30消灯6:00起床と、自分でも驚く程しっかり眠れました。というか若干寝坊しました。カプセルの睡眠の質は周囲のお客さんの性質に左右されますが、道マラ参加者が多くて静かだったのかもしれません。食事は6:50くらいには食べ終えました。起床時67.1kgで、二日で2kg増加となり丁度いいくらいです。そこまで炭水化物はいらないので、低糖質のパンも食べています。味的にソーセージは少し強く、走っている間も少し残っている感があったため、ハムにしておくべきかもしれません。
Bブロックは8:30から整列なので時間に余裕があります。軽くシャワーを浴びて髭を剃っておきます。車椅子の部のスタートを見送り、ゆっくり移動して整列です。バナナも一切れいただきました。大きく呼吸をし、靴紐もシューズが足の甲にフィットするように締め、ほどけないよう二重結びにしておきます。
装備は白キャップに800円台で買ったニューバランスの白いノースリーブ、ランパン、ソックスのストロングスタイルです。スタート直前に曇りになったのでキャップは迷いましたが、日差しが出たり雨が降ったりすることもあるだろうと着用しました。結果的には正解でした。一日を通じて気候が変わらないことはまずないですからね。
持ち物はジェルフラスコ2つ(マグオンのグレープフルーツ味とアミノバイタル赤で1つ、ショッツプラムカフェイン入り*2を経口補水液で薄めたもの)塩熱サプリ2つ、アミノバイタル赤残り、アミノバイタル粉金です。脱水対策としては、前日午後からはほぼ経口補水液のみ摂取するようにしています。
7月8月と練習でも本番(函館マラソン、富士登山競走)でも全くスピードが出なかったので自信はなく、何とか3時間5分を切れないかなあというくらいの弱気で並んでいました。できることはおそらくへそが数メートル先の地面からひもで引っ張られる意識で大転子を前に出すことくらいです。できることを淡々とこなすことが一番よい結果につながるのです。
昨年同様、北海道マラソンはガチのレースという位置づけですので、スマホは持たず走ります。レース前後に何枚か写真を撮ったので、そちらを載せます。公式サイトのコース紹介動画は絶対に繰り返して見ておいた方がいいです。新川通と、その先のコースのイメージが持てると全然違います。
レース
序盤~前半(エイドのテーブルの長さに感謝)
恒例のテレビ塔のカウントダウンを終えスタートです。まずは駅前通をすすきのに向かって進みます。中島公園の横を通り2km程でアミノバイタル赤の残りを飲み干します。例年であればこの辺りの木陰がオアシスなのですが、今年は雨で十分涼しかったので焦りはありません。
幌平橋を渡り、白石・藻岩通の唯一の坂を上ります。例年よりかなり楽だったのは気温のお陰でしょう。左折して少し行くと最初のエイドです。テーブルが長いのは分かり切っているので、右側車線で余裕を持って走り、他のランナーが飲み飽きた頃にきっちり給水を狙います。入りは22分51秒とやや遅いですが、周囲に合わせて走っているのでこんなものかと割り切ります。
ここは少し下るエリアでスピードが出易いため、その日の調子に応じてペースを決める必要があります。第2エイドでも一旦離れてから寄せましたが、後ろのランナーと接触して転倒しかけました。合図はしたのですが仕方ありません。バランスは大きく崩したものの大事に至らなかったので問題はなしです。給水を取り少し上って南七条大橋を渡ります。応援も多く、とりあえず戻って来たのだと思えますので、好きなゾーンです。
橋を渡り下りつつ右折すると創成トンネルです。この区間はGPSがずれていたようで、随分速く計測されていました。トンネル内は若干距離感が分からなくなりますが、冷静にそれまでと変わらないペースを刻むのみです。トンネルから出る上りを難なくこなしてJRをくぐる辺りで10km。経験+予習のお陰で落ち着いています。21分40秒。結構上がってきました。
10km付近で中継車と少し並走し、左折してファンランとの分岐です。ここはいつもより短く感じました。道下美里選手を応援する三井住友海上の皆さんの声援がすごかったです。何と言っても世界記録保持者ですから、社内でも尊敬を集めているのでしょう。
このエリアの給水は次まで空くのでしっかり取っておく必要があります。スポンジも脇など局所を狙って冷やせるため役に立ちます。北大横は若干路面が粗いので足元注意ということで例年通りです。
13km付近で阿部雅司さんに会えたので頑張りましょうと声を掛け合い、元気が出ました。リレハンメルの複合団体金メダルメンバーですよ。緊張から上手く話せなかったのですが、嬉し過ぎです。もう15回目の参戦とのことで、最終的にも3時間16分台で完走されていたようです。
中盤(意外に気楽な新川通)
14kmの通過は1時間2分くらいで、これだと3時間5分は厳しいなと考えていました。JRの高架が見えてきたら右折です。少し行ったら左折して高架をくぐります。コースのあちら側は帰路では35kmだなということも確認しながら走ります。流石に4度目ともなるとどこに何があるか覚えています。
17km付近で雨が強くなったこともあり、スピードが出ていない感じがして、今日は調子が悪いのかなあと少し弱気になりました。左腿裏もいつもより張っている気がしました。それでも5km毎では22分を少し切っていたので、悪くはないと思うことにします。ランナーは時に謎のポジティブシンキングを見せるものです。
右折していよいよ新川通です。ここから6km直線を行く(そして帰って来る)のですが、実はそこまで退屈しません。今年も20km手前の私設エイドでコーラをいただき、20kmのエイドで給水、アンダーパスをくぐってもう一度水、そして中間点と結構忙しく進みました。ただ、中間でグロス1時間33分30秒程だったので、3時間5分は際どいと感じました。
それでも昨年は新川通を概ねキロ4分30秒で進み、30kmからの区間を一番上げられていたので、今年大体キロ4分24秒で刻めていることからして昨年を上回るという最低限の目標は達成できる目途が立ちました。新川通では所々水たまりが発生していて、突っ込んだりもしましたが気にしてはいられません。
北海道マラソンはシリアスランナーが多い割にマナーが悪いランナーも散見され、今年も地元のマラソン大会をPRするTシャツを着ていながら路上にコップを捨てる人がいて神経を疑いました。直接注意して以降は改めてくれましたけど……。少なくとも私は彼の推す大会には出ません。
毎年往路は向かい風なので、ここは折り返しさえすれば大丈夫だと自分に言い聞かせながら進みます。中間点付近で塩熱サプリを一つ食べています。何度か水たまりに突っ込み、脚も捻りかけたせいか、右足裏の指のつけ根辺りに珍しく痛みを感じました。指で踏ん張ったのかもしれません。
待望の折り返しで急に身体が軽くなります。この時点で平均キロ4分22秒の表示でした。ここでMATAGIと書かれた赤いウェアの女性に抜かれ、追いつくまでにこの後12km程かかりました。28kmまでの14kmはたしか1時間1分30秒程度です。少し上がってきたものの、感覚的にはもっと速いはずでした。
後半~終盤(北大からのラストスパート)
27.2kmのエイドでは周囲との距離を測りつつ減速までしてバウムクーヘンを確実に取り気分転換を図ります。おいしくいただきました。コーラエイドも確実にこなし、中盤の踏ん張りどころも難なく進みます。30kmのスイカも合図をして手渡しで今年は一撃でゲット。甘くて希望が湧いてきます。終盤は上げてやるぞという気持ちになりました。
新川通もついに終わり、左折して1km強程行けば右折して直線です。すっかり忘れていたショッツを34km付近で初めて摂取し、カフェインの力でリフレッシュします。リフレッシュというより、今までの距離はなかったことにして、少しずつ刻んでいく感じに切り替えます。35kmはJRの手前と分かっているので気分的にゆとりがありました。この5kmは21分17秒で102人抜きです。
JRをくぐって右折します。昨年はここから北大までが長く感じたのですが、今年はその経験もあり心の準備ができていました。しばらく進んで次は左折なのだと。脳内では瀬古さんの、42.195kmを全力で走り切る自信があるかという問いに、勿論イエスと答えていました。少し晴れましたが、残りの距離的に脱水もありえないと分かりました。
左折して北大まで300mの表示です。この辺りで先ほどのMATAGIの女性に追いつきます(その後離したつもりでしたがフィニッシュシーンの動画を見ると10秒も開いていませんでした。何者……。)。ここではピッチを落とさないようになんとか刻むばかりです。北大に入って最初は少しくねくねと曲がって直線になったらもう40km。今までの道マラで最も余裕がありました。この5kmは21分9秒。121人抜いていました。
最後のエイドでもスポンジを取り、もうラストスパートに入ります。前日に確認していたとおり、北大を出ればJR。高架をくぐれば道庁。ここまで来れば宣言通り年に数回レベルのスパートをかけるしかありません。もう見た目など構っていられません。目を向き、口も飽き、頭蓋骨が飛び出してもいいくらいの勢いで、出せるだけの力を出すのです。
スパートと言ってもフォームを崩してはいけません。ただひたすら腕を上手く使い、免振装置でありながら降り下ろしとタイミングを合わせて地面から受ける反発力を推進力に変えることと、正しい脚の軌道だけを意識しました。ピッチはもう落ちることはないので気にしません。沿道の声が自分を応援して下さっているのが分かったので、本当に力になりました。
道庁を出て信号二つで右折。最後の信号は点灯していないなと、そんなことを考える謎の余力がありました。最後の最後で一人Fブロックの若者に追いついておきながら離されたのが悔しいです。ああ3時間3分台だと上にある時計をやたらと見ながらフィニッシュ。9分2秒。22人抜きましたが、もっといけた気もします。
終了後即アミノバイタル粉金を摂取します。例年であれば水がぶ飲みと冷水シャワーは必須ですが、今年は雨で涼しかったこともあり、氷を一袋だけありがたく受け取って腿を中心に冷やしました。明らかにダメージが少なく、上手く走ることができた実感があって嬉しかったです。さが桜、熊本城、勝田に続く4番目のタイムでしたから、ここ最近の不調を思えば上出来です。ラストも昨年より21秒、さが桜より13秒速かったですし。
全体で186spmで終われたのはとてもよかったです。ピッチは落ち着くべきところに落ち着くものですが、普段からジョグのピッチも高めにしていることでランニングエコノミーの低下はある程度抑えられたのかもしれません。これまではジョグのピッチが低過ぎて、いざ上げた時の落差に身体の戸惑いがあったということかとも思います。
アフター
レース当日(サツコス、フェアウェルパーティー、藻岩山)
荷物を受取り、プロテインとプロテインバー2本で補給です。更に、昨年サツコスで徘徊しているうちに時間が遅くなってしまった反省を活かし、早目にコンビニでたんぱく質を補給します。
フロントが混む前に宿に到着し、風呂に直行します。エンペラージャパンはフル6本目で右踵が結構減ってきました。これまで何度も自己ベストを更新してきた相棒。まだいけそうです。
風呂に入り歯も磨いて眼鏡も汚れを拭き取り失礼のない身なりになったところで再度出かけます。身なりが整っていないと自分に自信が持てませんので、こういうのは結構大事です。プロテインシェーカーとジェルフラスコも洗い、ウェアの洗濯は夜にまとめてということにします。
サツコスでは、アニソンが鳴り響く中、昨年同様に楽しい時を過ごしました。レイヤーさんのお美しいお姿に圧倒されます。砂糖るきさん(@rukiruki00)の素晴らしきコスプレを拝見でき、北海道まで来た甲斐があったなあとしみじみ思います。(ご本人様より掲載許可いただきました。感謝です。)
いやまあマラソンはおまけですよ。
後ろ髪を引かれる思いで会場を後にし、フェアウェルパーティーへと向かいます。道すがら、既に撤収作業の進むスタートエリアを目にして、今年の夏も終わりなのかとしばしぼんやりしていました。
16時からのフェアウェルパーティー、料理にありつけるのはセレモニーがある程度進んだ16時30分頃からになります。あくまでも一般参加者は主役ではありませんので、優勝者、入賞者への敬意を抱きつつ静かにその時を待ちます。
今年は飢えたランナーに襲いかかられる前の元気な姿のお料理達を撮影できました。
そしてご歓談のお時間となったところで、うおー、食うぞー!とフードファイターとして大暴れしてきました。海の幸にジンギスカンが溢れる溢れる。多分会場にいた誰よりも食べたと思います。ごちそうさまでした。
食べることも大事ですが、このフェアウェルパーティーでは毎年ランナーの友達ができるので、欠かさず参加しています。今年も名古屋や神奈川、富山から参加されているランナーさんと全国の大会や練習の話で盛り上がり、大変楽しい時間を過ごせました。フェアウェルパーティーは出るしかないと思っています。
フェアウェルパーティーが終わった後は、藻岩山からの夜景を見たくなったため、夜の札幌をジョグします。とりあえず大通公園を西に進み、その後南下します。
もいわ山ロープウェイ展望台からの夜景は、散りばめられた光がきらきらきらきら輝いていて、遠くない空に漂う雲と相まって美しいだけでなく幻想的なものでした。あの辺りを走らせていただいたのか、来年はもっと速く、と思いを込めて見つめていました。ありがとうございます。
もーりすさん、夜に見ると一層こわ、じゃなくて可愛かったです、はい。お土産を購入して布教に努めることにしました。バター飴はお土産として好評でした。
藻岩山ロープウェーはとにかく混雑していて待ち時間が長いので、何の気なしに一冊持参していた本が役に立ちました。フルの後に長時間立っていると腰が辛いので、上手く休む必要があります。
その後雨が少々降ったもののジョグで宿に戻ります。セイコーマートさんのメロンソフトクリームでささやかな打ち上げを行い、余韻に浸ります。
なお、宿の中のランドリーがなかなか空かなかったので、南に数百メートル行った所にある施設を利用しました。洗濯と乾燥で700円もしましたが……。
翌日(羊ヶ丘展望台、赤れんが庁舎)
本来はもっと早く起きたかったのですが、寝坊したため素直に朝食に臨みます。カプセル内は朝の光が届かないので、起きるのが少々難しいのです。主食はなしで唐揚げ10個とカレーをいただきます。たしか起床時68.0kg程でした。
前々から行きたいと思っていた羊ヶ丘展望台を目指します。まずは南下を続けて市電の端まで来て分かれます。橋を渡り、少し行った地点で精進川沿いを進み、緑に包囲される贅沢さに感謝します。
例によってロストしたので天神山緑地を散策してみました。短いながら急な坂の先には日本庭園もあり、ちょっと得した気分です。目的地に一直線に進むだけが能ではありません。予定とのずれも楽しんでこそです。
その先も地味な上りが続いたりしますが、とにもかくにも前進は続けます。
そうこうしているうちにやって来ました羊ヶ丘展望台。ゲートを通り芝を少し進むと現れるのは北海道日本ハムファイターズの選手達の手形が!
最強打者の呼び声高いフルスイング小笠原道大、大砲スイッチヒッターのセギノール、チームの中心で打点王も獲った田中幸雄、エースとしてチームを支えた岩ちゃんに金村さん、そして私が強く憧れる新庄剛志!記憶が鮮やかに蘇ります。
勿論クラーク博士像も撮影しました。銅像の横で同じポーズをして記念撮影というのが定番のようで、沢山の方が並んで写真を撮っていました。今や大志を抱いていない自分でも、クラーク博士像の前に立つと、「少年よ大志を抱け」という言葉を初めて聞いた小学生の頃の気持ちが呼び起された気がしました。別れの言葉としてはこれ以上のものはないかもしれませんね。
さっぽろ雪まつり資料館ではこれまでのポスター、ポストカード、第一回からの歩み、雪像の模型等が展示されており、戦後に明るくて楽しいことをしようと市民から興っていることもあり、多くの人に愛されかつ新しいものにも寛容な姿勢がよく分かりました。一度は現地に行ってみたいですね。
青空の下で白い恋人ソフトクリームをいただきます。前々から食べたいと思っていたので嬉しいです。
お土産も追加購入します。北海道のヨーグルトがうまくないわけがありません。チョコレートも小さいからとついついパクついてしまいます。
宿からトータル9.5km程ジョグできたので、帰りはバスに乗ります。ですが、折角なのでバスを途中で降りて中島公園を少しジョグしました。涼しいし緑が多いため快適で、土の上も走れて脚にも優しいです。トータル4.5km程追加になりました。
チーズも大好きなのでここぞとばかりにチーズマーケットさんで人気のチーズを買って即食べたらうまいのなんの。このクリーミーなチーズが濃厚で水を飲んでもまだうまさが継続していました。良い品にお金を使うと皆が幸せになるのだなあと改めて。そういうことが大事です。道マラの話もできて楽しかったです。ごちそうさまでした。
赤れんが庁舎は初めて中に入りましたが、明治時代の姿をそのまま今に語り継ぐ荘厳な建物の中で開拓の歴史にまつわる貴重な資料が見られ、もっとゆっくり見たかったなと思います。記念室では過去に幾多もの際どく厳しい判断がなされてきたのでしょう。それにしてもラッコの姿が衝撃的で……。
帰りの便の時間が迫って来ましたので、新千歳に移動します。皆様には本当に気をつけていただきたいのですが、ロイズチョコレートワールドの引力は異常です。チョコが畳み掛けるチョコパイに、オーレとはまた違った甘みの生チョコクロワッサン(シャンパン)を食べてしまいましたよ。涼しくなりこれからチョコレートがおいしい季節です。復興支援は0カロリー!
またこうして北海道の牛乳をこうして味わえる喜びを噛み締めます。昨年の地震で供給がストップした時はどれだけ困ったことか……。
北海道といえばハスカップですね。ベリー系でありながら普通のベリーとは明らかに異なる酸味が魅力です。それにしても新千歳空港は一度迷い混むとなかなか脱出できないダンジョンで、際限なく食べてしまいます……。
名残惜しいものの飛行機に乗り込み、無事に神戸に戻ってきました。夕日を見つめ、また頑張りたいという気持ちが湧いてきました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。拙い文章ですが、少しでも北海道マラソンの、そして北海道の魅力が伝わっていれば嬉しいです。
北海道マラソンは伝統あるシリアスな大会なので、その緊張感の中で走ることはやはり刺激が強くて、楽しい観光マラソンとはまた違った強い魅力があります。今年は特別涼しかったとはいえ、北海道マラソンでの3時間切りが現実のものとして見えてきたという手応えがありますし、達成したいという思いを強くしました。
常連ランナーも初めての方も、そもそもランナー以外の方も、難しいことを考えずに現地を訪れていただくことがベストで、復興支援の名の下においしいものをたらふく食べ、憧れていた景色を眺めて幸せを実感し、結果的に地域経済に貢献することができれば皆ハッピーになれます。 人と人との交流はエネルギーの流れを生み、明日へ向かう活力にも繋がります。
北海道の皆様、素晴らし過ぎる大会を支えていただき本当にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
ここまで読んでいただきありがとうございます。ご感想などいただけるととても嬉しいです。