ちょっと長すぎる旅ランブログ

百聞は一走に如かず。きっと貴方が好きな大会が見つかります。

第23回紀州口熊野マラソン(2018/2/4) おかいさん目掛けて歴史街道を駆け下りよう!

前年度のレポを読み、大雨の中でも熱心に運営・応援して下さる地元の皆さんへの感謝のコメントが極めて多かったので初参加を決めました。実際走ってみると、子供からおじいちゃんおばあちゃんまで本当に温かく受け入れて下さり、沢山力をもらえました。

そしてふるまいでいただいたおかいさん(写真のお茶粥です)のおいしいこと!梅干し、味噌、沢庵のハーモニー、今までに食べたお粥の中で一番です。ラスト7kmはほぼ下りですし、少しでも速く走っておかいさんをいただきましょう。梅ジュースにぜんざい、屋台もあっておいしいものが沢山食べられます。

コースはなかなか不思議なもので、さっきも見たようで微妙に違うような……。と思っているうちに距離が進みました。長閑な風景の中を心を落ち着けて走るのは気持ちよかったです。終盤が下りで概ね順風というのも楽で、ビルドアップを決められます。(無理せず3時間11分強)

大阪からのバスツアーは、行きは余裕を持って8時20分頃には着けますし、帰りに温泉に寄ってさっぱりしてから帰れますので、とても助かりました。超おすすめです。
近場にこんなにいい大会があったとは知りませんでした。走らせていただき心より感謝しています。また出たい大会の一つです。

長らくコロナのせいで開催されていませんでしたが、2024年には久々に復活ということで嬉しい限りです。別大と被ってしまっているため出られませんが、走られる方、支えて下さる方皆様が笑顔になれる一日になると確信しています。

kuchikumano-marathon.jp

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和歌山県の大会といえばおかいさん。ウルトラの道中でも沢山ふるまっていただける奥熊野いだ天ウルトラも大好きです。

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レース当日

移動(大阪からバスで楽々)

若干唐突感がありますが、バスツアーにより当日移動になるため前日観光等はなしです。11時半就寝4時前起床で、食事はこんな感じです。

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小豆パンは家で、リンゴパンは移動中に食べました

いつも通りシャワーを浴び髭を剃ります。下だけ着替えてテーピングは現地で施すことにします。15分前にバスに乗り、窓側の席を確保できました。乗車時に受付も行ってくれますので大変助かります。

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添乗員さんからゼッケン等を受け取ることができます

早朝ゆえ仮眠を取るべくアイマスクと耳栓を用意したまではよかったのですが、ネックピローを忘れたので首を痛めました……。皆様はご準備いただけるとより快適な旅になるかと思います。

途中で一か所休憩があり、自販機で水を買えました。停車時間的に余裕があればトイレも済ませておいてもいいかもしれません。皆同じことを考えると混雑してしまいますけどね。

思っていたより早く到着し、8時20分には建物二階の更衣室に入り、暖かい中準備ができました。ハーフの部もあるため人は多く、あまりスペースに余裕はないものの、すし詰めというまでではなく、それなりに面積は確保できました。フィニッシュ地点を確認しつつ、スタートまでほんの少し歩きます。

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最後はここを気持ちよく駆け抜けたいところです

気温が低かったのですが、日が出ると寒くはないので、身体は普通にノースリーブにワセリンで事足りました。走っている途中も手袋は基本的に装着していました。エイドで水を取る際は外し、すぐに戻すことの繰り返しです。シューズは二週連続のエンペラー2です。

走り的には、東京マラソンへのいいイメージを持っておくため、そこそこのペースで力を蓄えてのビルドアップを狙います。館山若潮ラソンとの連戦ですので無理はしません。館山若潮ラソンの記事もありますので、もしよろしければ読んでいただけると嬉しいです。

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レース

序盤~前半(早くも沢山の応援が)

序盤は館山直後の膝の違和感を思い慎重に入ります。混雑していましたし焦って前に出る必要もないため、フォームの安定したランナーにしばらく付いてみました。公認コースなのに歩道を走るのかという声もありますが、地方にいけばそんなものだと思います。入りは4'48"/kmで遅いのですが、足元もややでこぼこが多く気を付けて走ったため許容範囲です。

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空は晴れ渡り、風の強さもあり、気温は低く感じました

ただ、次の5kmも4'38"/kmとスピードに乗れなかったので、これは終盤上げねばあまり収穫がなさそうだと悟ります。遠くの山がきれいで、気持ちよく走れていたのはよかったです。たしか6km辺りで少し上りがありましたが、騒ぐほどの長さではありませんでした。

コースは住宅のあるエリアや長閑な川沿い等を通るのですが、序盤から上富田の皆様が大勢で応援して下さり、距離の近さもあって随分と力をいただきました。大会レポに合った通り、子供からお年寄りまで、大きな声と笑顔で迎えて下さります。風も強くて寒いのにここまでしていただけるなんて、ひたすら感謝です。走らせていただきありがとうございます。

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一体どこへ連れていかれるのだろうと思っていました
中盤(きれいな空と空気、そして不思議なコース)

19km辺りの上りはやや長く、初めて呼吸が速くなりましたが、その後の下りも長かったので諸々整えられました。21km辺りでコーラをいただき、元気が出ます。この川沿いの直線で唯一ゼリーでの補給も行いました。塩熱サプリ5つは8km毎に食べます(終盤は忘れますが)。10kmからは4'31"/km程度で安定してきましたし、その次は順風で4'27"/kmですからまずまずいい感じです。

それにしても冒頭にも書きましたが、なかなか不思議なコースでして、土地勘が無い身としては今自分がどの辺りを走っているのかさっぱり分かりませんでした。今回ブログを書くために改めて見直してみましたが、やはり分からなくなっていました笑。ハーフのトップ選手に抜かれたりもしますが、ここはさっき通ったところだったっけな…?ということの繰り返しです。飽きないと言えば飽きませんし、距離感が掴みにくいと言えばそうかもしれません。

25kmでターンしてからはかなり長いこと逆風を受けましたが、ビルドアップの宿命として周りより相対的に速いので前に出ざるをえません。27km付近でようやく集団に入れたと思ったもののすぐに出る羽目になりましたが、いずれ順風になると言い聞かせ、フォームとリズムに注意して進みました(風向きもよく変わっていました。)。

空がきれいだったので気分転換も兼ねて写真を撮ります。後で振り返る時に鮮明に思い出せますので、印象的な風景だと感じたら頑張って撮影しておいた方がいいですね。

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風は強くて寒いのですが、この青空は爽快でした
後半~終盤(歓喜のおかいさんを目指して)

梅干しを取るために止まったのは30km辺りだった気がしますが、よく覚えていません。流石にこのくらいまで来ると、“テーブルは全体に長くないので走りながらだと相当狙わないと難しい”という事実に気付きます。折角和歌山まで来て梅干しを食べずに帰る選択肢はあり得ませんので、しばし歩みを止めて確実にいただきます。酸味と梅本来の甘みが織り成す美味が口の中で広がり、疲れてきた身体が大喜びでした。単に酸っぱいだけの梅干しとは訳が違います。

梅干が効果てきめんだったのか、この後の緩やかな上りも特に呼吸が乱れることもなく余裕を持ちながら動けました。金哲彦さんが館山で仰っていた、14kmごとに分けるという発想は結構よさそうだと感じます。30kmの壁とか余計なことを考えなくなりますので。無理なく4'28"/kmをキープしていました。

なお、高低図的には33km辺りに上りがあるように見えたのですが、今か今かと待ち構えていたものの何事も起きませんでした

35km手前で折り返してからは下り+順風という最高の組み合わせのお陰でスピードが出ました。前のランナーを次々に拾うことができて気分も乗ってきます。逆風になっても所詮は下りよと言い聞かせ、リズムを刻むばかりです。周囲の声援に応える余裕もあり、35kmからは4'21"/kmでした。

大町アルプスマラソンの成功体験があるので、下りで飛ばすのは本当に気楽でした。ラスト1kmで2人抜いた後は、前に誰もいなくなりましたが、特に腕が痺れるでもなく、ナイスラン!という応援の声に、実際相当いい走りをしているのだと思うくらい調子に乗っていました。ちなみに下りで飛ばす味を覚えた大町アルプスマラソンの記事はこちらになります。

savarun.hatenablog.com

40km以降は4'09"/kmで気持ちよくフィニッシュできました。3時間11分台で悪くはありませんし、心身の疲労も少ない状態でペースを上げ続けることができましたので成功レースです。これだけ上げられたのは小豆島のタートルマラソン全国大会以来かもしれません。

アフター

終了後はふるまいのおかいさんが待ち構えています。手際よく梅干し、味噌、沢庵をトッピングしていただき、張り切っていただいたところ、まあ何とおいしいお茶粥でしょうか。人生で食べたお粥の中でベストと言っても過言ではないでしょう。最早これだけのために来てもいいくらいだと思いました。更にぜんざいもふるまわれて、冷え始めた身体を温めてくれます。

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紀州茶粥のおかいさん!奥熊野いだ天ウルトラでもいただきました

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ぜんざいも結構しっかりと餅が入っていて嬉しいです

屋台もなかなか充実しています。梅酢焼き鳥とビール、白浜トマティというバーガー(かまてんバーガーをベースにトマトとレタスを加えたものとのこと)、アイスカゲロウというお菓子をいただきました。他にも美味しそうなものが沢山ありましたので、走った後に食欲が満たされないというおそれはまずないでしょう。

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お店は多いので何を食べようか迷いつつぐるぐると回って楽しめます

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何かと梅のおいしい和歌山県です

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これぞ白浜トマティ。21世紀の資本とは無関係の模様

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アイスカゲロウも有名らしく、確かにおいしかったです

バスツアーはこの後白浜とれとれ市場へと向かいます。敷地内にとれとれの湯という温泉があり、こちらの入浴券もツアーに付いていますので、行くしかありません。ランナーで混んではいましたが、冷たい風に吹かれながら身体を温めて青空を眺められる露天風呂はとても満足度の高いものでした。施設もきれいですし、是非とも立ち寄るべき場所です。

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寒い日の温泉は無上の喜びです

とれとれ市場は食欲をそそる香りが充満しており、ここで海産物を買って後悔することはありえないでしょう。魚料理の腕がない自分でも、めはり寿司有田みかんのジュースといった、この土地ならではの食品を購入することができて本物の味を心に刻むことができました。お土産もここで調達することができますので安心ですね。

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このオブジェにテンションが上がるのは私だけではないはず

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食べる時に目を見張る程口を大きく開けるという

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全幅の信頼が置けるブランド、有田みかんです

日も暮れていく中、心地よい疲れに眠気を感じつつ帰りのバスに揺られて幸せな長い一日を振り返るともなく振り返ります。

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車窓から外をぼんやりと眺める時間が一番幸福かもしれません

最後に

いかがでしたでしょうか。紀州口熊野マラソン歴史街道を駆けるというコンセプトの下、長閑な風景の中で心が洗われるような時間を過ごせました。ふるまいのおかいさんがおいしかったことは何度強調してもいいくらいです。

そして多くのランナーの心をぐっと掴む応援の温かさは、実際に経験してみると成程そういうことだったのかと実感できると思います。何と言いますか、身近に感じられるのです。好きになってしまうのです。参加してよかったと思うこと間違いなしですので、関西在住なら見逃す手はないでしょう。

上富田の皆様、温かい応援で支えていただき本当にありがとうございました!

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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