参考になる(かもしれない)旅ラン日誌

きっと貴方が好きな大会が見つかります。

第9回神戸マラソン(2019/11/17) 感謝と友情に支えられた真剣勝負の大会です!

大都会で抽選倍率も高いため、エンターテインメント性の高い大会だろうと思い描く方も多いかもしれませんが、分類的にはガチの大会です(優勝記録や招待選手の顔ぶれをご覧ください!)。コースは意外に細かなアップダウンがあり、狭いため経験が求められます。コース動画もエイドがどこにあるといった紹介があるでもなく流れていくだけですし、提供内容すら特に触れられていません。走れば分かりますし、給食目当てに走るランナーは想定していないようです。終了後の屋台も大会規模の割には控えめです。

しかし、応援はどこにも負けない程素晴らしいものです。本当に多くの方が沿道を埋め尽くし、ランナーに声援を送って下さります。浜手バイパスの先でも沢山の高校生ボランティアがおられ、最後まで背中を押して下さります。これがランナーとマラソン大会にとって一番大事であることは間違いありません。

震災当時大阪の小学生で、日々報道に心を痛めた自分が、25年後にこうして溢れる応援の中を走らせていただけることに深く感謝する時間でした。目標のサブ3には1分半程届かず情けない思いもありますが、今日分けていただいた力を胸にまた頑張ります。

神戸の皆様、今年も素晴らしい大会を支えていただき本当にありがとうございました!

kobe-marathon.net

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二年前に初参加した時と変わらず、応援も運営も素晴らしい大会でした。あえて同じような構図で写真を撮っています。

savarun.hatenablog.com

 受付

レース前日はゆっくりしたいですし、折角行ける距離ですので多少頑張って金曜のうちに受付に行ってきました。大都会の大会なのでチャラいイメージを持っている方も多いかもしれませんが、簡にして要を得た競技性の高い大会なのです。配布物も少量に抑えられています。直筆メッセージ入りの絵手紙応援メッセージに力を借りて頑張ります。

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紙媒体の配布も少なく、地球にも優しいです

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一枚一枚手書きでメッセージを書いて下さります。温かいです

今から25年も前のこととは信じがたい思いもあります。あれから25年間、自分はしっかり生きてこられたのだろうかと我が身を省みたりします。

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何年経っても、震災からの復興は続けていくものです

神戸といえばアシックスさんです。会場限定ウェア等も販売していました。

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ナイキに負けずに頑張っていただきたいです

QBBチーズもアーモンド入りで嬉しいですし、スカイマークさんにいつもお世話になっていますとお伝えたしたところお馴染みキットカットもいただけて和みました。山崎製パンさんの抽選会は末等でも羊羹がいただけましたし、ロックアイスの西日本コクボさんでもティッシュをいただき、実用性の高さに満足です。

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キットカットは機内で配られるお馴染み過ぎるやつです

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大規模都市型マラソンといえば山パンさんの抽選会です

渋い所では山陽電車さんのグッズがよかったです。車掌さんの防止等を着用しての撮影も可能です。

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ライトなファンにも受けそうな品揃えです

計時車との撮影もできますし、Tシャツやメダルの展示、オリジナルグッズもあります。記念になりますね。

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計時車も神戸マラソンカラーです

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大会規模の割にはオリジナルグッズはやや大人しめです

神戸マラソン独自といいますか、流石はお洒落な神戸と思わされるのは、やはりこのおしゃれランナー賞ブースでしょう。私も美貌の持ち主であればこちらで頑張りたかったのですが、残念ながら一介のおじさんに過ぎないため羨望の眼差しで遠巻きに眺めるだけです。

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なかなか他の大会ではお目にかかれない企画です

小学生の絵手紙応援メッセージが展示されており、こうして書いて下さったのだなと温かい気持ちになります。わざわざありがとうございます。

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応援メッセージは本当に力になります

エイドの給食等の展示もあり、これを見るだけでどの程度ガチの大会か分かろうというものです。地元グルメでどうこうということはありませんので、余計なことを考えずに走ることができます。

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走りに集中できるようにという配慮が感じられます

広い展示場に余裕のあるブース数、前々日の夜でランナーも多くないということもあり、ストレスを感じることもなく流れるようにポートライナーに乗って帰路へと就きます。

なお、第一生命さんの例のやつはこんな感じでした。体脂肪率7.0%はまあこんなもんでしょう。三週間前の金沢マラソン前日と比べると部位別筋肉量は腕と胴が減って脚が増えていますが、当たり外れが大きく当てにならないので、ネタ的に測定しています。それでも8月の北海道、10月の金沢マラソンに続いて測定できることは面白いですし参考になる部分もあります。

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基礎代謝1,688kcalとは……。

レース当日

スタート前

21:40消灯5時起床です。夜中の覚醒も一度でよく眠れました。当日の朝にカーボローディングを頑張っても効果はないため、普段の食事にパンを少し足す程度です。チョコレートも一欠片付けました。サラダはブロッコリー、人参、キャベツ、小松菜、大根です。レース当日の朝食としては野菜が多過ぎた気がします。大根も生はよくなかったかもしれません。水分は経口補水液です。

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食べるのは本当に得意なのですが……。

起床時67.9kgで金曜朝から2.7kg増です。これはちょっと急激過ぎましたし、三日目はあまりカーボローディングに役立たないという話もありますので、次は木金で多めに糖質を摂り、土曜は慣らす感じでいってみようかと思います。

シャワーを浴び、髭も剃ります。丁寧にテーピングを施し、ワセリンに日焼け止めもこなします。装備は白キャップ(ナイキ)、白ノースリーブ(ニューバランス)、ランパン(ミズノ)、ソックス(ザムスト)のみのストロングスタイルです。シューズは新品のエンペラージャパン3(ミズノ)です。それにしてもバラバラですね……。

持ち物はアミノバイタル赤、ハニーアクションとショッツを経口補水液で薄めたものをジェルフラスコに入れます。(なお、ショッツのこの味はお口に合いませんでした……。)アミノバイタル青は使わず。塩熱サプリは3つ中一つしか摂取できませんでした。あと、走る直前に2runも食べてみました。こってり塩味はなかなか刺激的で好みです。

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事前の味見は大切ですね……。

7:12梅田発7:45三宮着阪神で8:16に整列できました。サブ3予想でAブロックでした。ロスは21秒で済みました。スタートの荷物預け等の導線も非常によく考えられていてスムーズです。世界一マナーの良い大会を、と呼びかける高校生ボランティアさん達がゴミの回収も積極的に行って下さり大変ありがたいです。

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レース前の独特の緊張感を湛えた朝の神戸です

シューズを履き替え、荷物を預けます。今日は最後まで一生懸命走り、サブ3を達成するのだと自分に言い聞かせて出陣です。

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前回から2年間、震災から25年間の思いを込めて

整列後、震災で犠牲になられた方に黙とうを捧げ、皆でひまわり手袋を掲げて感謝と友情のひまわりを咲かせます。震災からの復興というコンセプトが一貫しており、スタート前セレモニーも胸が熱くなるものです。今こうして神戸の街を走らせていただけることに心より感謝する時間です。

レース

スタート直後に左折しますので、ここでは転倒に特に気を付けました。少し前にはペーサーがいたのでサブ3かなと思いつつ近づいてみると3時間10分で、集団に走路を塞がれる前に出ておかなくてはと3kmと4kmで3時間10分のペーサーを抜いておきます。

5km付近で最初の給水です。特に問題なく、周囲との距離を取りながら給水成功です。この時点ではまだ暑さは感じなかったため、身体にはかけません。入りは手元21'08"で、今思えば少し速かったです。

7.5km付近で鉄人28号のオブジェがあります。2年前は気付きませんでしたが、今回は10回程コース動画を見ていましたので、ああここかと分かりました。前回はこの線路沿いもそれなりに長く感じたり、10km付近で少し陸橋のようになっている辺りで動揺したりしましたが、一度走っているのと入念な予習で普通にこなすことができました。

10km付近で3時間のペーサーに追い付きます。20'47"は少し速いと思いましたが、練習の手応え的にペーサーについて貯金を作る展開でも十分に耐えられると踏んでいたので、気にしないことにしました。ここからは前に出ないようにしただけで、ペースに関してはほとんど何も考えずに走りました。たしか14kmで手元59分ちょいくらいだったと思います。

塩屋のジョリーパスタ付近には尊敬する後輩(勉強もスポーツも人格も全く歯が立ちません)のご家族がおられるかもしれない(本人は海外出張中で不在)と分かっていたので、きょろきょろしてみましたが残念ながら発見できずでした。この先もコース動画の記憶がありますので、舞子公園に辿り着く前に二回小さく上るのは分かっていました。折り返しは前回接触して転倒しかけた経験がありますので、特に集中し、今回は無事に通過できました。中間点ではグロス1時間29分46秒でしたので、速過ぎず遅過ぎない辺りに落ち着いているなと感じました。

集団の力を借りられるのはよいのですが、道幅は正直狭いので、前後左右の距離の取り方には難儀しました。ペースを考えなくてもいい代償ともいえます。給水でも声を掛けて譲り合うわけですが、イヤホンランナーが急に走路を変えると危険です。後半では動画を撮影しながらフラフラと走っている年配男性ランナーと接触して女性ランナーが転倒していました。「大丈夫?」と声をかけたところ、アドレナリンの力ですぐにペースを上げていきましたが、気の毒にと思うところです。

上りは小走りにしてもそれほど集団と離れるでもなく、焦らずについていきます。20kmからの5kmも21'16"と大変正確です。大体25kmで上ると分かっていたので、ここも難なく進みます。26km台にあるエイドは前回も取りにくかったため用心して入り、どうにか給水に成功します。ただ、この辺りから、エイドの後に離れても自然に詰まるという展開がなくなり、徐々に間が開いていきます。

それでも28km地点では1時間58分台でしたから、42kmまで1時間で行けば残り195mを考慮してもサブ3に届くペースでしたし、基本的にペーサーは貯金を作るはずなので大丈夫だと言い聞かせながら進みます。21'30"かかりはしましたが、そこまでの差は開いていなかったので許容範囲と認識していました。

ただ、30km付近になると頭の中に、“このままでは間に合わないのでは”という不安が生じ始めてしまいます。さっきまで目の前に見えていた金色の風船が遠のいていきます。一応ニコニコペースは維持できているので、身体が動かなくなるのは体力的なものではないはずです。要は低血糖のせいですので、ジェルを摂取して脳を元気づけようとします。一時的には元気が戻るのですが、段々と開きが大きくなることで弱気になってきて、諦めたら楽になれるのではという考えも露骨に出てきます。沿道からは「サブ3いけるよ!頑張れ!」と大声で応援していただいているのに、です。

30kmから35kmまでは、弱い自分との戦いで、正直かなり辛いものがありました。こんなに沢山の応援に包まれていながら、自分自身に負けてしまうのかという情けなさに打ちひしがれながら、それでも今自分はサブ3に挑戦しているのだ、何と幸せなのだと言い聞かせて進むという時間です。二年前はこの区間が一番速かったのですが、今回は21'57"と最も遅かったです。動画で予習していた景色も見えていますので、どうにか、どうにか進むしかないという思いです。

35kmのイオンが見えた時に、あと2kmも行けば浜手バイパスだと気持ちが再びつながります。中心部に戻って来たため、応援も一層多くなり、その声が力を与えてくれます。給水を過ぎれば浜手バイパスだと、持ち直します。フルマラソンでも我慢していればリカバリーはあるのだと知りました。

浜手バイパスは上りとしてはそれ程長くはないので、苦しむ時間も大したことはありませんでした。ここは大きく腕を振るより、小走りで呼吸を乱さないように軽く上る方法を選択しました。上った後が案外長く感じるのですが、周囲のランナーが皆、苦しいながらも一生懸命走っているのです。ああきっとこの中には誰一人諦めている人はいないのだと思うと、自分もまだ走れる気になりました。坂の先にも沢山の高校生ボランティアの皆さんがおられて、絶叫するかのような力で魂籠めて応援して下さります。この区間は自分でも復活できた実感があり、ペースも上がっていると思いました。タイムの計算もする余裕はなく、何を目指しているのかも分からない中、とにかく身体が動いていてくれる、その感覚だけが頼りです。後で時計を見ると、一応キロ4分15秒に近いところでは走れていたようです。

神戸大橋が見えてきて、今自分がどれくらいで走っているかは分からないけれどもきっといいペースだと信じて進みます。エイドで給水し、ようやく時計が見える距離に入って40kmで2時間52分を見た瞬間、完全に集中が切れてしまいました。これはベストも更新できないと分かり、ガツンとペースが落ちてしまいます。人間こんなに簡単に挫けるのかと思いました。ここで折れてしまったのが一番情けないです。北海道マラソンのように頑張るべきでした。一秒でも縮めることを目指して一生懸命走れなかったことが一番後悔している点です。

その後下りでスピードに乗れないまま進んだものの、残り1kmくらいは何とかしなくてはと少しは気を取り直しました。動画を何度も見ていますので、あの橋まで行けば左折、二つ目の橋で右折すれば直線を走って終わりと鼓舞しながら進みます。最後の直線で赤羽有紀子さんに迎えていただき、加速はしたものの力ない笑顔でフィニッシュです。あれだけの下りもあるのに、9分24秒は遅過ぎます。

事前の練習や調整も上手くいっていたため、まあいけるっしょくらいの気持ちでペーサーにつきましたが、力不足でした。慣れないことをしたらこんなものかと思い知りました。やはり自分には後半型の走りの方が向いているようです。

シューズの踵がほとんど削れていないのはよかったです。この4か月程の取り組みの結果、徐々にフォアフット寄りになってきており、ダメージも少なく走れました。この記事を書いている火曜日の夜時点で、脚に異常はなく、筋肉痛も今までより軽いです。ピッチはトータルで188spmで、最も落ちた区間でも184spmでした。

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一昔前なら踵が簡単にすり減っていました

これくらいの気温であれば、そこまではパフォーマンスに影響せず、脱水もなく走れるようになったのも成長を感じるところです。2019年は黒部名水マラソン、白山白川郷ウルトラマラソン、榛名湖マラソンといった大会で暑さと戦ってきた効果かもしれません。

アフター

納得のいく走りができなかったものの、応援して下さるボランティアの皆様に暗い顔をお見せするわけにはいきませんので、笑顔でメダル、タオル、水、ロックアイスを受け取ります。すぐにアイシングができるのはありがたい限りです。炊き出しのスープもおいしくいただきました。

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シンプルイズベストです

荷物返却もスムーズで恐縮しますし、更衣室でも素早くランナーに車椅子を用意して下さるスタッフの方が沢山おられ、神戸マラソンに関わって下さる皆様は本当にすごいなあと感心しました。おもてなしという言葉は軽々に使われますが、その形は様々で、こうして真剣な大会でランナーに対して完璧なサポートをして下さるのが最高のおもてなしの一つの形であることは論を待たないところです。

完走証が送られてくるのも大分先のことですが、会場で印刷したらしたで混雑して大変ですし、その日のうちに記録はDLできますので、文句を言う方がお門違いだと思います。文句を言う人は何をやっても文句ばかりいうものです。神戸マラソンはこの路線で続けていただきたいと思います。

あと、これだけよくしていただいていますので、ランナーとしては世界一マナーの良い大会を目指しましょうね。サブ3集団でも、沿道にジェルの袋を捨てるアホがおり、応援のおじさんが悲しそうにされていました。(後半で苦しい中「ゴミ捨てんな!」と怒鳴りつけましたが、当該アホは特に気にしていないようでした。私が怒ったことで、おじさんの気が僅かでも晴れていてくれればと思いますが。)

帰りの導線も非常にスムーズで、早々にバスに乗って帰宅できます。フィニッシュパークは店舗も閉まっている所が多く、トイレも見つけにくいため、長時間の滞在には向かないかと思います。持参したプロテインプロテインバー二本、ナッツと自販機で買った炭酸水500を二本摂取し、14時21分には阪神に揺られていました。

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くどいようですが大会規模の割には控えめな光景です

まとめ

 いかがでしたでしょうか。神戸マラソンの素晴らしさをいくらかでもお伝えすることができたでしょうか。こうして振り返っていて、あの沿道の沢山の応援、黄色のジャンパー、黄色のひまわり、いずれも深く記憶に刻み込まれていて熱を帯びているなと感じました。ここで納得のいく走りができなかったことは悔しいですが、もっともっと強くなりたいと心から思えましたし、必ずこの経験を今後に活かしていきたいと思います。

神戸の皆様、本当に素晴らしい大会、熱い時間をありがとうございました!

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今日の悔しさを胸に、もっと強くなりたいです