二年ぶり三度目の参加となりますが、やはり奈良マラソンはいいなあ、すごいなあと実感しました。以下、奈良ならではポイントです。初めての方はびっくりすることも多いでしょうし、リピーターは「これぞ奈良マラソンだ」とほっこりすること請け合いです。
コースがきつい!
自然の恵みを最大限活用した山あり谷ありのダイナミックなコースで、経験も根性も問われます。「こんなに下って帰りは大丈夫なのか?」「また上るのかよ……。」と不安になるのも仕方ないかと思います。その分、32kmの下りや、奈良公園を左折しての下りでの帰ってきた!感が半端ではありません。
エイドの気配りもすごい!
公設エイドには何があるのか、巨大なパネルで掲示してあって助かります。名物のぜんざい、三輪そうめんは食べる人用に走路が分けてありますので安心して食を楽しむことができます。更に私設エイドの数も多く、32km過ぎのエイドでは卵サンド、みかん、フレンチトースト、コーラまでいただき、感謝感謝です。
応援が多い!
そしてやはり最大の魅力が、応援の多さです。奈良市でも天理市でも、吹奏楽、太鼓、沿道での絶叫系の応援(元気な男子学生さん、今年もありがとうございます)で盛り上げて下さります。巨大な演歌歌手さん、ワッケンローさん、清志郎さんといった個性溢れる面々には最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、二回目以降となるととにかくあそこまで頑張ろうという励みになります。皆様の笑顔に力を借りられ、後半は特に笑顔で楽しく走れます。有森裕子さんの檄も寒さとコースが厳しいこの大会が一番効く気がします。
他所では再現できない奈良の魅力を活かした正に奈良ならではの大会、出るシカないですね。奈良の皆様、素晴らしい大会へのご協力、ありがとうございました!(大阪との連戦で、タイムは3時間13分台でした。)
奈良マラソン2017でも楽しく走らせていただきました。今回は更に楽しめましたし、回数を重ねる毎に味わいが深くなる大会なのだと思います。
奈良マラソンではきつさが足りないという方には榛名湖マラソンがお勧めです。新たな世界を見ることとなるでしょう。
田沢湖マラソンもきついです。九月のフルはどうしてこうも強者揃いなのか……。
前日(受付、エキスポ)
奈良マラソン前日受付にやって参りました。何回出てもおそろしいです。(コースがきついのです)
かかとタフのランライフさん、お久しぶりでしたが覚えていていただき、楽しくお話しさせていただきました。大阪マラソンの結果は笑っていただけましたし、お元気そうで何よりです。来年は四万十川桜、加賀温泉郷、黒部名水と三か月連続でお会いできそうです。折角ですのでジェルを購入しました。
奈良マラソンエキスポといえばステップさんの特売が毎回本当にすごいのですが、今年はあのヴェイパーフライNEXT%が出現したため恐る恐る履いてみた所、体験したことのない感触で、これはどうやって走ればいいか分からない、ふくらはぎをやりそうだという月並みな感想でした。たしかにプリンっぽいイメージで、これは踵で着地することはできないと誰でも分かります。
まだまだ自分にはこれは無理と悟ったため、ズームフライ3、前から気になっていたデュエル、愛用のエアロ17、ジョグ要因のソニックラッシュとランパンを購入しました。これで一年間は安泰です。奈良マラソンエキスポのステップさんは、品揃え、ディスカウント率共に圧倒的で、正に日本一のブースです。
毎回感心するのですが、奈良マラソンエキスポは出店も多いです。試食もありますし、大阪マラソンのようなワンウェイではないため、ぐるぐる回って楽しむこともできます。ステージでのパフォーマンスもあり、ご当地アイドルの方々が盛り上げていました。
勿論なにやらおそろしいものの姿も見られました。ステージ上でも大暴れです。(暴れていません)
中谷堂さんでは訪れたタイミングが合わず高速餅つきを目撃することはできませんでしたが、よもぎ餅はゲットできました。つきたてで柔らかさと温かさが違いますので、とてもおいしかったです。もちはライブで食べてこそだと実感しました。
近鉄で帰る前にまほろば大仏プリン(カスタード)とまほろば大仏プリンロールを購入し、プリンロールの方は早速おいしくいただきました。プリンの触感も味の深さも並のものとは全然違うということが自分にも分かります。プリン単体も楽しみです。ごちそうさまでした。
その後クイニーアマンを一つ、帰宅してからナッツ200g程、チーズ80g程、フルグラ鉄分プラス200g強、板チョコ一枚、プロテインバー一本、キャラメルを食べました。食べ過ぎた感がありますが、これで糖質もカロリーも不足することはないのでよしとします。あとは普通に夕食を食べておけばOKです。
早く寝るために夕食の時間も早くしてみます。19時前には食べ終わりました。豚バラ、ピーマン、茄子、人参は炒めで、白菜、小松菜、レンコンは蒸しで。これだけ食べれば怖いものはありません。明日は問題なくいけるでしょう。ごちそうさまでした。
なお、お馴染み第一生命さんの体組成計はこんな感じで、ほぼ大阪マラソン前日と同じ数値でした。概ね戻すことができたのかなと思います。
レース当日
スタート前
22:10就寝4:50起床です。フルグラ鉄分プラスは二杯食べ、二日で450gの袋を空けました。パンはなしでチョコは一列です。あっさりめを心がけて5:30には食べ終えました。起床時は66.4kgです。シャワーを浴び、髭剃り、トイレを済ませて出発します。会場までは冷えるかもと思い、いつもより一枚余分に長袖を着た上でウインドブレーカーも着用します。下は温かいズボンで、会場で着替えればいいやという考えです。
6:52生駒発7:10近鉄奈良着普通は比較的空いていて座れました。大阪難波発がどれくらい混むかは分かりませんが、生駒から近鉄奈良はそこまで遠くないことから、このルートを好んで利用しています。なお、2年前は高の原からのバスに乗ってみましたが、並んでいる時間が長く、近鉄奈良から歩いた方が圧倒的に早いと学んだため、今回は終点まで乗ることにします。
近鉄奈良から鴻ノ池運動公園までは徒歩です。やすらぎの道は西側の方が空いていました(東側が混んでいた理由は分かりません。)。
7:42には更衣室兼荷物預かりの武道場の二階に到着しました。スタート前のトイレは混むので、会場到着後即行くくらいでないと厳しいかもしれません。コース上のトイレの数はかなり多い印象ですので、最悪の事態にはならないとは思いますが。
普段は速乾性を重視してTシャツでフルは走らないのですが、この日は特に頑張る理由もありませんので、気分転換目的でいわきサンシャインマラソン2017Tシャツで走りました。ピンクは目立つしいいかなと。
シューズは榛名湖マラソン以来のエンペラー3です。まだ三本目で元気です。曇りなのでキャップはなしでいきます。2017年と比べて寒くないのでTシャツのみで、アームスリーブはなしです。ハードコースですが、防寒も必要ないと見てタイツもなしです。補給食も適当です。アミノバイタル粉は着替え後に摂取しています。
タプソールは足裏や指にもみ込みましたが、効いてきたのはハーフ過ぎだったようで、結局スタート時の足裏の血流改善には間に合わなかったようです。次回は家を出るまでに塗ってみようと思います。
あと、この日は初めてニューハレXテープの粘着力が悪く、貼って即はがれるという状態になっていましたので、次は大丈夫か、前日までに確認が必要だと思いました。
トイレは到底無理という感じでしたが、スタートへは競技場を突っ切るようになり導線が大幅に改善されていました。
三度目の参加ともなれば特にトラブルもなく、無事に整列することができました。Bブロックでもそこそこ混んでいます。
レース
序盤(まだ奈良マラソンの本当の姿を知らないエリア)
大して寒くもなく曇天という絶好のマラソン日和に恵まれて、奈良マラソン2019の火蓋が切って落とされました。まずはスタートまで歩きつつゲストの皆様のお写真を撮影させていただきました。スタートロスは44秒でした。
最初は大変混雑するので、これはタイムは無理だとすぐに悟ります。近鉄奈良に向けて行ったん下って緩やかに上ります。まずは左手のローソン駐車場で豪快な太鼓の音に力づけられます。
右折して大宮通りを西に走っていきます。ここもずーっと沿道が応援の方で埋まっており、大変楽しいです。着ぐるみや仮装ランナーさんは子供たちにも大人気でした。
奈良市役所の前には、今年も独特なご当地キャラの皆様が待っていて下さります。他所のゆるキャラとは何かが違うように思うのですが、この個性こそ奈良の魅力でしょう。
そうこうしているうちにもうトップ選手は折り返してきます。ものすごい速さです。1kmでもついて行ける気がしません。
折り返し前に左手から何やら明るい歌声とマイク越しの応援の言葉が聞こえてきます。そう、今年もあの巨大な演歌歌手さんに応援していただけました。初めての人はまず間違いなく驚くことでしょう。奈良の洗礼を浴びる最初の場面かもしれません。
速くはないだろうと思いつつも、5kmの折り返しで25分42秒かかっていると知った時は流石にまずい、まさか二年前の自分に負けるのではと思いました。が、まあそのうち上がるだろうしその時はその時で考えようとあまり焦りはしませんでした。
折り返し後は奈良公園に向かって緩やかに上っていきます。ここでも吹奏楽の応援があり、早くもこんなに多くの方に応援していただいてよいものかと思うところです。近鉄奈良駅を過ぎると10kmと合流するため賑やかです。別の表現を使うなら混雑します。ここは転倒しないように気を付けることが大事です。10kmのランナーは割とすぐに左に折れますので、そこまで騒ぐ必要はありません。
10kmのグロスが48:56で相変わらず遅いのですが、混雑だけでなく、明らかに頑張っていないのも大きな要因でしょうね。多少腕振りを意識してみたりもしましたが、基本は脱力のみ意識していました。
右折してエイドで給水し、左折すると長い天理街道の直線です。ここは緩やかな下りということもあり奈良マラソンのコースで唯一安定して走れるエリアで、“きついと聞いていたけど実は大したことないのでは”と油断してしまう方も多いことでしょう。
沿道からの声援も多く、笑顔で気持ちよく走っていくと、これまた強烈な個性を放つ応援が。「ワッケンローとは?」という疑問を差し挟むことすら許されない謎の説得力に更に笑ってしまい、よく分からないままにノリノリで進むことになります。
まだまだ都市型マラソンの香りの残る序盤戦、この5kmは21:56で、まずまずちゃんと走れた感じでした。イメージとしては少し歩幅を削ってピッチを稼ぐ動きです。191spmでしたから十分です。余裕があるうちにということで14km辺りでスポーツ羊羹を半分程食べて気分転換しています。
中盤(本当の奈良マラソンが始まるエリア)
さて、ここまで街中を走ってきたわけですが、左折した途端に風景が一変します。ここから本当の奈良マラソンが始まるのです。
ここの上りは高低図のイメージ程急ではなく、ダラダラと長く続くものです。坂の上り始めにはエイドがあるので、ここでバナナをいただき、口の中で転がしながら進みます。コーラのペットボトルを並べた私設エイドが見えましたので、帰りに余裕があれば狙ってみようと思いながら進みます。
精華地区では奈良マラソン名物のあの方がおられます。そう、清志郎さんです。今年もご健在で、しっかり歌から力をいただくと共に、ハイタッチもさせていただきました。
清志郎さんまで辿り着けば、あともう一息、右に少し折れて男子学生さんの応援を受け、先ほどの演歌歌手さんの曲が流れているお宅の前を過ぎると白川中央通路北門で、上りは終わりです。ここで毎回「段差にご注意ください」とご丁寧に呼びかけて下さるボランティアスタッフさんがおられます。確かに板が敷いてある分僅かな段差にはなっていますが、ここまでお気遣いいただかなくともと恐縮します。
ここのエイドではチョコレートを取ろうとしたのですが、ジェントルタッチでは捕獲が難しく、手渡しも上手くいかなかったので、強く握るか両手で受け取る方がよさそうだなどと考えながら進みます。復路の三輪そうめんエイドの場所も確認しておきます。
南門を抜けると少し上ったり下ったりしながら白川大橋へと向かっていきます。なかなかペースが安定せず、テクニカルなコースだと思います。
白川大橋は気持ちのいい眺望が楽しめます。個人的にはお気に入りの場所で、ここで写真を撮ることは一つの目標です。
白川大橋の上でも沢山の方が応援して下さり、私設エイドや和太鼓に大いに励ましていただきました。
白川大橋を越えるとコース上で一番傾斜のきつい坂を下ります。早くもここでトップ選手が折り返していきます。いつも思うのですが、どうしてあそこまで苦しそうになっても頑張れるのかと感心します。やはり何もかも次元が違い過ぎます。
急な下りではブレーキをかけず、無駄な力も入れないように注意しつつ、スピードに乗って下るのが鉄則です。今回は撮影しながらで周囲との距離にもかなり気を遣っていましたので、やや不自然な動きだったかもしれません。
よさこいの応援も嬉しいなあと思っているうちに中間点です。グロス1:38:40ですから、後半エイドで食べまくることを考えると3時間15分も厳しそうだと思いました。そうこうしているうちに天理市に突入していきます。
天理市街地も本当に沿道の応援が多く、総出で応援して下さっているのかと思うレベルです。今年はこの辺りで有森裕子さんとハイタッチさせていただくことができました。上手く裏声が出せない自分が情けないですが、とにかく楽しく進みます。歩道橋のあるストレートに入る前に女子トップの山口遥選手とすれ違い、その走りからも勇気をいただきます。
直線の最後は少しだけ上り、右折して進んだらまた下りです。サブ3の集団ともすれ違い、よくこの厳しいコースであれだけ速く走れるものだと素直に感心します。今の自分では30kmもついていけないと思います。
ともあれぜんざいはもう少しだと心待ちにしながら、紅葉の中を下っていきます。
25kmまでの5kmは21:45で、あれだけ下った割にスピードが出ていないなあという感想でした。この先は給食と上りですからタイムは望むべくもありません。食べることで盛り上げるぞという決意を新たにします。
そして待ちに待ったぜんざいエイドにやって参りました。ぜんざいを食べる人用に走路が分けられていますので、そちらに入ってしっかり堪能します。甘い汁にこれまでの疲れがなかったことになります。天理の皆様の優しさが冷えた身体に染み渡ります。
ぜんざいをいただいたことでまた走る気力も湧いてきます。私の経験上、よほど速く走らない限りは少々止まって何か食べたところで、すぐに元のペースに戻って走ることができます。一度も給食を楽しんだことがない方には是非トライしてみていただきたいと常々思っています。たまには20秒かそこら遅くなったとしてもいいじゃないですか。
ぜんざいエイドを抜けてすぐ、まだスピードも出ていなかったので丁度いいかなと塩熱グミを二つゲットしました。袋を開ける作業が要るので普段あまり取らないのですが、今回は何かとお試しなのでありがたくいただきました。後半つる気配すらなかったので、いくらか効き目があったのかもしれません。さっき通った道をニコニコしながら応援に応えつつ、帰っていきます。前回もですがここは割とスピードが出る気がします。
終盤戦(帰ってきた喜びに溢れるエリア)
28kmを過ぎていよいよ上り満載の終盤戦に突入です。給水所で水を摂り、ピッチを落とさないように上っていくのですが、流石になかなか終わってくれません。奈良マラソンのハイライトの一つと言っても過言ではないでしょう。
頑張って肘を飛ばすという程のこともせず、どちらかと言うと榛名湖のように軽く動くこととストライドを削ってでもピッチを刻むことに注意しました。心拍数はそこまで上がらなかったと思います。大分上ったかなと思ったところで白川大橋に戻って来ました。
白川大橋では往路でも見送って下さった女性の和太鼓チームがまたも応援して下さり、とても嬉しく思いました。写真も上手く撮影でき、皆様の温かい笑顔を記憶に留めることができました。
白川大橋を渡れば上りはないかと思いきやそんなことはなく、南門まではまた少しうねります。とは言え、最大の難所は越えていますので、次は三輪そうめんエイドを楽しみに進みます。このエイドをスルーするランナーのモチベーションがどこにあるのかは私には分かりません。
辿り着いた三輪そうめんエイドでは細いながらもこしのある三輪素麺をしかと味わいます。つゆの塩分も元気の源です。一点注意が必要なのは、エイドに入るために歩道に上がる必要があり、その際の段差が大きいことです。疲れてくると脚も思うように上がりませんので、転倒には最大限注意しなくてはなりません。
この先のエイドでは両手で包み込むようにチョコレートを受け取るようにして成功しました。一つ技が増えました。
ここまで来ればもうこっちのもので、軽く上ったかなくらいですぐに北門を抜けて下りに切り替わります。この時の解放感はたまらないものがあります。私はこの先ほぼずっと笑顔で走りました。下りでは紫の手袋の皆様とハイタッチをしつつご機嫌で進んでいきます。
そして32kmを過ぎて、行きで目を付けていた私設エイドに立ち寄らせていただきます。30kmで2:19:20ですから2年前より遅いのですが、今更タイムを狙うよりもエンターテインメント性を重視します。折角用意して待っていて下さるわけですから、おいしくいただくのがベストでしょう。というわけで卵サンド、フレンチトースト、みかん、コーラをおいしく、実においしくいただきました。「めっちゃ食べてる~笑」と喜んでいただけました。フードファイターの面目躍如です。速く走るだけがマラソンではありません。
お礼を言ってエイドを出ると公式エイドがありますので、バナナをいただきました。もう残りの距離も少ないですし、好きに食べまくるばかりです。往路とは別の道を通って奈良市街地を目指す道は、若干の上りはあるものの、下りの方が多いので楽に感じます。沿道の応援とも距離が近く、自然と笑顔になります。この5kmはあれだけ止まって坂もあった割には23:48とそこまで落ちていませんでした。
とはいえこのまま易々とは終われないのが奈良マラソン。35kmと36kmの間に短いながらもぐっと上る坂があります。心の準備ができていないと思わず歩きたくなってしまうことでしょう。しかしここでまたしても我らが有森裕子さん!大声で檄を飛ばしてランナーを励まします。私の前のランナーがばてていたのですが、「腕大きく前後に振って!」とものすごい勢いで喝を入れておられました。私もハイタッチさせていただき、最後は頑張ろうと思います。
徐々に奈良公園も近づいてきます。疲れもそこまで感じなかったので、それまでと同じリズムを刻むよう心がけます。イメージ的にはここでレースペースが出ればいいなというくらいです。途中のエイドでは差し出していただいたチョコを、手を強く握るような動きでゲットしました。折角手を伸ばして下さっているわけですから、ありがとうと言って笑顔でいただいた方が喜んでいただけますしね。
奈良教育大学前のわずかの上りを過ぎると、もう奈良公園です。大仏前で左折すると、気持ちのいい下りです。もう帰ってきた!感が半端ではありません。観光客の方も沢山で、ガンバフンバ隊の皆様もおられました。皆優しいのです。頑張って帰ってきて本当によかったなあと幸せを実感できる瞬間です。2年前もここの喜びは大きかったです。思わず隣のランナーさんと奈良マラソン最高ですね、応援が本当に多くて嬉しいですねと会話を交わします。
県庁東で右折した際に、沿道の男性から「3時間15分切れるよ!」と言われたので、ほんまかいなと時計を見たらいけそうだと気付きました。最後のエイドは水のみですが、確実に取り、少しスピードを上げます。余力と距離からして減速はありえないので、最後は上げて終わりたいなと思っていました。この5kmは21:25で、ちゃんと上がっていました。
40kmの通過が3:04:33だったため、これは残り10分かかったとしても15分は切れると確信し、精神的な余裕が大きくなりました。この間ずっと笑顔です。沿道の方からも「笑顔いいね!」とのお声をいただきます。ローソンの駐車場では太鼓が迎えて下さり、また喜びが湧いてきます。鴻ノ池への上りは若干減速した感もありますが、リズムは刻んで着々と進み、ありがとうございます、と笑顔で応えながら競技場へと幸せな気持ちで進んでいきます。できるだけ余裕を見せて、楽しく走っていることをお伝えできればと思っていました。
競技場に入る少し前に、3時間12分台で、このコースでこの時間に帰って来られる方は普段から頑張って練習しておられるんですねという実況の方の声が聞こえてきました。余力があったので、トラックで数人は捕らえ、思い切り笑顔でスピードも上げて真ん中でフィニッシュしました。実況の女性にも、フルマラソンの最後にこの笑顔!すごい!というように盛り上げていただきました。感謝です。40km以降は9:12でした。
アフター
特に痛みもなく元気でしたので、笑顔でお礼を言いながら完走メダル、タオルをかけていただき、計測チップも外していただいた後、バナナ、ドリンクも受け取ります。奈良ならではコーナーでは葛湯と柿最中を選択します。どちらも大変おいしく、奈良はいいなあとまたしても実感します。
回復の為に、走り終えてすぐにハニーアクションリカバリーを摂取しました。もしかすると今回ダメージが少なかったのはこれが効いた部分もあるのかもしれません。いつも通りプロテイン、プロテインバー二本も食べています。
補給食は、結局、スタート直前にアミノバイタル赤と塩熱サプリ一つを食べ、途中でゼリーを半分程とスポーツ羊羹半分を摂取したくらいで終わりました。お菓子も道中では食べ切れずに残ったため、ここで一気に食べます。まああれだけエイドでリアルフードを食べていれば、それ以上には食べなくても弱気にならないものです。
シューズは今回もそれ程かかとをすり減らすことなく走れました。やはりフォアフットは身体への負荷が軽いです。ピッチも途中で止まっている割にトータル187spmですから、接地時間の短縮にもつながっていると実感します。更にこの日の夜から普通にジョグができ、連戦かつハードコースにも関わらず歴代で最もダメージの少ないフルマラソンとなりました。
着替え後、奈良マラソンエキスポへと向かいます。過去大会のキャップはなかなか良質な品でしたので買い求めました。流石10年の歴史を誇る奈良マラソンです。
今日もまたランライフのご夫妻のブースに立ち寄り、結果についてご報告すると共に各地の魅力溢れる食べ物(高知の芋けんぴ、小松や魚津の料理やお酒等々)や楽しいマラソン大会の話に花を咲かせます。こうやって全国でお会いできて色々とお話しできるご縁がいただけて、走っていてよかったなあと思います。まあ仲良くなり過ぎて、ぼちぼち身を固めてはどうかというような話題を振られたりするようにもなりましたが……。
エキスポは出店も沢山ですので、たんぱく質の補給に努めます。牛串も唐揚げもボリューム満点で大満足です。奈良に来たからには柿の葉寿司も外せません。おいしくいただきました。
ステージは安田大サーカスの団長さん達のトークあり、十津川踊り隊BON娘さんの踊りありという楽しいものでした。二日間ありがとうございました。
富嶽百景ではありませんが、エキスポのどこにいてもせんとくんの姿が見えるのも奈良マラソンならではだなと少し可笑しく感じました。
近鉄奈良まで歩き、もう一度高速餅つきに賭けてみようと中谷堂さんを訪れましたが、この日もタイミングが合いませんでした。もう少し待とうかなと思ったものの、まあ今度でいいか、奈良にはまた来たくなったし、と思って後にしました。
夜に、デザートのまほろば大仏プリンカスタードをいただきました。これはありがた過ぎますし、優しい味に誰しも笑顔になる逸品ですね。食後はいつもより長い時間手を合わせました。ごちそうさまでした。
まとめ
いかがでしたでしょうか。書いていて楽しさが益々強まり、ついつい長くなってしまいました。読んで下さった方が、ああそうそうと思わず笑顔になり、懐かしく振り返っていただけたならとても嬉しいです。奈良マラソンは本当に満足度も高く、出る甲斐があり過ぎるくらいある大会だと、今回改めて強く感じました。また是非とも走らせていただきたいと思います。
奈良の皆様、今年も素晴らしい大会を作っていただき本当にありがとうございました!