日程の都合や混雑への評価のため見送ってきましたが、2018年の水害にも負けず開催されるということで初参加を決めました。熊本城に続く二週連続の復興支援マラソンです。
写真展示を見ると甚大な被害に胸が痛みますが、それでもしっかり準備して盛り上げて下さったことに本当に感謝です。チャリティーリストバンドを掲げて声援に笑顔で応えられたのもよかったです。エイドも給食が多く、パン7つ、バナナ、梅干し、おにぎり等々沢山いただき、お腹いっぱいになりました。
天気にも恵まれた早春の吉備路は本当に気持ちよく、折り返し地点の環太平洋大学の学生さんの元気な応援や備中国分寺付近の太鼓は力強かったです。終盤の「まだいけるじゃろ!?」の横断幕も。お陰様で42km地点でもお礼を言いながら笑顔で走れました(3時間19分台でした)。募集人数25000人という規模の大きさから種目も多く、皆で参加できる大運動会感も魅力だと感じました。
遠くに住む身としては、こうしてその土地を訪れ、会話を交わし、観光を楽しみ、美味しいものを食べ、その楽しい思い出を身近な人に話したり、他の人が参加したくなるようなブログや大会レポを書いたりといった地道な形でも応援できるのかなと思っています。笑顔とエールの交換は、お互いに前に向かう力になるはずです。
総社の皆様、素敵な時間をありがとうございました!またお会いしましょう!
手袋は前週の熊本城マラソン2019でいただいたものです。熊本城マラソンも本当に素晴らしい大会でしたので、是非ご覧いただけると嬉しいです。
東北・みやぎ復興マラソンも、同じく思い切り楽しむスタイルでお互い元気になれるように願いを込めました。
前日(前日受付と倉敷観光)
参加した実感として、フルでも前日受付がお勧めです。当日は混むため、ウェアも装着して荷物預けに直行できるのが大きいです(逆に当日だとスタートに間に合う自信がありません)。更に後述のとおり、総社にはおいしいパン屋さんがいくつもあり、そのうち一件(揚げパンで名高いトングウさん)は日曜が定休日だったりもしますので、やはり前日受付しかないでしょう。
大阪から岡山まではバス移動です。3時間しか眠れていないものの、寝坊は怖いので6:30には起床します。起床時は66.0kgでした。なお、朝走らなくとも食い意地が衰えるわけではないので普段のメニューにシリアル一杯半を食べ、更に菓子パン一つを挟んでいつもの水炊きも食べました。もう一日分の栄養は摂取した気がします。(この記事を書いている2020年であればここまでは食べないでしょう。)
無事に9:50発岡山行きに乗車できました。新幹線に比べて時間はかかります(大阪→岡山で3時間強)が、片道2,680円という価格は魅力です。手元には小林秀雄で、寝る気しかしません。期待通りに一時間ばかり爆睡して龍野西SAでご休憩です。蜻蛉の様々なる意匠が見られました。
大きな通りを右折し、間違えて会場まで来てしまいましたが、まあ下見ということにしておきます。準備していただいた応援メッセージと出会えたのもよかったです。
折角ですので、会場近くにあるナンバベーカリーさんで買ったごまチキンサンドとショコラアマンドを味わいます。総社にはおいしいパン屋さんがいっぱいです。明日の朝の分も買えたので尚よしです。
受付も完了です。明るく丁寧に応援して下さって、いい街だなあ、来てよかったなあと思います。チャリティーリストバンドも購入したのでレースで使うこととします。ゼリーもお買得でしたし、お菓子も買えてラッキーです。応援メッセージボードもあり、お互いに言葉を交わすことの大切さに気付かされます。
まだもう少し滞在したい気もしましたが、宿が倉敷ですので移動します。
16時過ぎには今日のお宿、倉敷グローバルホテルさんに到着です。聞いてはいましたが、ミニ!マム!といったサイズです。ネタになるからと選んだわけですし、寝られればいいので不満はないというかむしろ成功です。映えます。
夕暮れの倉敷美観地区にやって来ました。その名のとおり美しい街並みが残っていて、こういう風情の中を歩けることに感謝し、不思議な気持ちにもなります。美味しそうなお店もいっぱいでたまらないです。何も考えずに歩いていると食べ過ぎていくらでも太ってしまいそうです。倉敷のデミカツといえばここ!と紹介されていたので楽しみにしていたのですが、かっぱさんは臨時休業でした。仕方ないのでプランBとして探しておいた定食屋さんへと向かいます。
レース
レース前(装備は整えて荷物預け直行が吉)
23:10頃消灯5:40起床です。何度か覚醒しましたが、まずまず眠れました。トングウさんの岡山コッペのあんずジャム、ナンバベーカリーさんのミエルフロマージュの蜂蜜とフランスパン生地がおいしく、朝から幸せです。あゆみの会さんのワッフルも程よい甘さでよかったです。なお、この他に倉敷駅で買ったゆで卵を食べています。
6:54倉敷発で現地で準備しようかと思っていたのですが、着替え場所がうまく確保できるかも分からないのため全部装備して荷物預けに直行した方がよいと考え直しました。30分先にスタートする10kmの部の人数が多く混雑は予想以上でしたので、実際この判断は正解だったと思います。
倉敷7:31の便は、混みますが荷物を前に抱えて乗せていただきました。そして駅から歩いて会場に到着です。昨日も歓迎ムードで満ちていましたが今日も盛り上がっています。まずは貴重品預かりに直行します。
スタート地点へ向かいます。なんだかすごく前の方に来てしまったことに一抹の不安を覚えますが、一週間前に熊本城マラソンを走ったばかりですので、今日はファンランと決めていました。端に避難して道を空けることにします。
レース
初めての方のために一応本当にざっくりとコースの特徴をお伝えしておくならば、次の2点でしょうか。
・29kmと31kmに多少の上りがありますが、知れています。一周目で予習しましょう。摩訶不思議な変則周回コースで、どこを走っているのかさっぱり分からず、飽きません。
・ハーフとの再合流から数キロは給水は取れませんが、ハーフのDEブロック走者に急に止まるなと言っても無理ですので、ここは大人の余裕を見せて明るく「すいません、フル通りま~す」と言って道を空けてもらいましょう。イヤホンランナーにも分かるような元気な声で。
序盤~前半(序盤からパン押し)
さてさて、そうこうしているうちにスタートです。初めは見通しのよい直線を進みます。ハーフと同時発とはいえ、フル走者的には特に困らないなという感覚でした(この段階では)。早々にガンガン抜かれ、こんなに遅く走ると変な癖がつくのでは…との思いが脳裏をよぎるも、それを言ったら疲労抜きなどできないと思い直しました。
右に曲がると、先にスタートしていた10kmのランナー達とすれ違います。大勢で走っている大運動会感が楽しいです。地方大会は参加人数が少なくて自分の走りに集中できる点が魅力だったりもしますが、こういうにぎやかな地方大会もよいものです。
左に折れて4km付近で備中国分寺が見えてきます。おおあれかと嬉しく思うこと間違いなしです。絶好の撮影スポットなので逃さずに写真を撮ります。まあ一周目でミスった場合は二周目で狙えばよいので、気長に行くとしましょう。
最初のエイドでいきなりパンがふるまわれて驚きました。普通はもう少し後からですよね。中は何だろうと食べてみないと分からないお楽しみ感があります。最初の一つはクリームパンでした。
どうやらこの下りの辺りで袋を一つ落としてしまったようで大変申し訳ありません。二周目で拾えないかと目を凝らしたのですが、既に回収されていたか風に飛ばされたかで見当たりませんでした。大人として情けない限りです。
変則周回コースですので、次に通る時の距離と二つある坂を確認しておきます。橋を渡って左に折れ、川沿いを進みます。次のエイドでもまたしてもパンを取ります。ここはあんぱんでした。スピードは全然出ておらずアベレージは4分51秒くらいでしたが気にせず気楽に進みます。公認ハーフと同時開催ということもあり、普通のフルとは違った4分の1地点で計測があるのも新鮮です。ここでは3時間26分ペースだったらしいです。
その次のエイドでも手が届いたのでパンをゲットしました。あんぱんです。スタートからおよそ一時間の地点になります。この少し前くらいに私設エイドで果物を出して下さっている所があったものの混雑で寄れなかったため、二周目に賭けることにします。岡山自動車道の高架をくぐり、橋を渡って少しの場所を折り返します。中盤(ハーフ組われても末にあわむとぞ(混みます))
テクノパーク総社でフルとハーフが分かれる少し前に折り返し点があり、沢山の環太平洋大学の学生さんがエールを送って下さりました。リストバンドをかざして応えます。フルは左に折れてハーフとお別れです。少し上って木々の間を進み、開けるとまた長閑でいい景色になります。応援が近く、笑顔で応えます。そしてここもあんぱんでした。
春を感じさせる風景とまだ温かくなり切ってはいない柔らかな風の中に存在すること自体とても気持ちいいのですが、この辺りになってくるともうどこを走っているのかさっぱりわかりません。とりあえずパンを食べて落ち着くことにします。またしてもあんぱんです。この写真はおそらく17kmくらいで、備中国分寺の近くを通っていたようです。
20km手前の給水でもパンを取ります。久々のクリームパンです。やりました。ここまでで6つものパンをゲットしておりどこまで数を伸ばせるか期待は高まります。アクアセンター吉備路の橋では神咲英里さんが歌っておられて元気をいただいた。中間点で大体1時間42分。うーん、3時間24分くらいか、まあいいかという感じです。少し日差しが強まり気温も上がってきましたが、これくらいなら平気だと余裕がありました。汗もそれ程かいていない感触でした。何と言っても沢山の温かな応援が嬉しいし、早春の吉備路の穏やかな風と景色が本当に心地よくて幸せでした。自分も風景の一部となり走っていきます。こういう大会はいいなあとしみじみと感じながら走っていました。
事前にはよくわかっていなかったのですがこの後ハーフと再合流します。単に合流して人が増えたなというだけであれば左程問題ないのですが、歩いているような人もいて遅いため、フルで勢いよく走ってきた人は面喰うかもしれません。しかし彼らに止まるなと求めるのは無理というもの。ハーフでDやEブロック申告ということは、自信は無いけど参加してみようという方が大半だと思いますので、先人としてその気持ちを挫き、嫌な記憶を植え付けるわけにはいきません。その心意気に応えて、むしろ応援しましょう。自分もかつて通った道ではないでしょうか。
ですので、ここはイヤホンランナーにも分かるよう大きめの声で明るく「すいませ~ん!フル通りま~す!」と伝えながら進みました。大人の余裕といいますか。
給水は団子になって止まるのでもはや普通に取ることは不可能です。一回だけかなり上手く取れはしましたが。仕方ないのでバナナゼリーをちびちび吸うことにします。パン獲得記録が途絶えたのだけが残念でしたが。
再度ハーフ組と分かれると、今度はフルのランナーとすれ違い始めて、もう誰がどこを走っているのか分からず混乱します。面白いですね。紀州口熊野マラソンも不思議なコースだったのですが、それ以上です。紀州口熊野マラソンもとてもいい思い出です。
ようやく二周目のどの辺りかを把握したところで、再び備中国分寺の写真を撮ります。隣のランナーさんと少し話して気分転換できました。以前のコースはもっとフラットだったとのことです。山手福山合戦太鼓の応援が力強いです。
後半~終盤(何故カレーを食べなかったのか……。)
28km手前ではクリームパンをゲットです。軽い下りに入り、全然余裕があるため笑顔で「ありがとうございま~す!」「ありがとう!」「どうもどうも」等と応えながら気持ちよく進みます。30km過ぎて二度目の上りの頂上辺りでようやくミニッツエイドバナナ味を飲み切って捨てます。ゴミ箱を用意していただきありがとうございます。腕も疲れて大変だと思います。
この辺りになると周囲がバテてくるのに反して自分は徐々にエンジンがかかってきましたので、フルマラソン慣れしていない若者を抜くようになります。何だかんだで29kmと31km(コンビニ横)の坂は慣れていない人には少々きつめかもしれません。いぶすき程長くもないですし、能登和倉ならそこら中にあるレベルの坂に過ぎないとはいえ。
一度上った坂を下り終えてにこやかに橋を渡り左折してエイドでバナナをゲットしました。手がべたつくのがあれですが、パンも少々飽きたのでここはバナナだろうと。
一周目で目を付けていたものの取れなかった33kmのエイドを楽しみに走り、戻って来ました。カレーを勧められるも流石に自信がなかったので梅干しとおにぎりをいただきましたが、盛り上げるためにカレーもいくべきでした。折角準備して下さっているわけですから、食べた方が喜んでいただけるに決まっています。何をビビったのか、旅ランナーとして悔やんでも悔やみきれません。次に走らせていただく機会があれば、必ずや。
この辺りで少し差し込みというか、むしろトイレに行きたい感じでお腹に違和感が出てきました。おそらく放屁すれば軽くなるのでしょうが、思うようには出ないしなあと考えながら走っていました。神野大地選手は差し込みに苦しまれることが多くて大変ですが、比べては失礼に当たるな等と考えていました。5kmのラップはしばらく23分台中盤が続いていたので、最後の方は22分台を出しておいた方がいいかな等と考えながら橋の折り返し、自動車道沿いを行きます。さっきは折り返しに向けて曲がった箇所を直進したと思ったら、今度はフルの一周目のランナーと合流します。またしてもわけがわからなくなり、面白いです。
あまりに余裕があり過ぎたのとエイドで食べまくっていたのとで、35km過ぎでもジェルフラスコは手付かず状態でした。勿体ないので少し飲んでおきます。補給食のうち固形のものは今日も食べられないなあと思いながら進みます。給水は一周目よりはまだ取れました。折角なので歩道橋の「まだいけるじゃろ!?」も撮っておきました。一周目で存在を認識していましたので。
終盤の分岐前、38.5km付近でゴミを拾いながら走るSweeperランナーさんにお会いしたのでお礼を言います。各地の大会で活動しておられる姿をお見掛けしており、尊敬しています。ラスト3kmくらいで抜いたランナーさんには「3時間20分頑張れ」と声を掛けていただき、間に合うかは分からないけどやってみるかと上げることとします。40km付近で危険なくらいゼーゼー言っている方がおられ、大丈夫かなと思いつつも沿道の声に応えて余裕を見せつつ上げていきます。脱水はなさそうでしたが、40km付近で少年から麦茶をいただきました。香ばしくておいしかったです。ごちそうさまでした。
折角ですので最後くらいはレースペースに持っていこうと走ります。42kmでも余裕があったので、笑顔でありがとうございますと手を振りながら左に曲がって少しの直線を走りフィニッシュです。うまいこと3時間20分は切れたなとちょっと意外な感じでした。最後で盛り上げるためにはもっと上げた方がよかったかもしれません。
総社の皆様の応援を受けて早春の吉備路を気持ちよく走らせていただきました。42kmまで声援に応えながら笑顔で走れましたし、熊本城マラソンの力を伝えられたかなと思います。あんパン4つクリームパン2つにバナナ、梅干、おにぎりとエイドも満喫し、また一つ楽しい思い出ができました。応援ありがとうございました!
アフター
レース当日(ご当地グルメにまさかの8番らーめんも)
終了後豚汁に並ぶもハーフとフルが一緒で時間がかかると判断し、一旦離れて荷物を受け取ります。プロテインバー二本と前日に買ったパンを食べ、水分を補給します。着替えてから豚汁、コーヒー等々をいただきます。タイミング的に着替え後の方が空いていました。なお、更衣室はシャワーの湯気によりものすごい湿度で、部屋にいるだけで荷物が濡れてしまいますので要注意です。
屋台は沢山あり、肉もご当地B級グルメもばっちりです。宣言通りたまの温玉めしを堪能します。濃いめの味付けに温玉がよく馴染んでうまし。とろりーぬ氏に捕捉されたので食べざるをえません。
こうして大会を開催していただいていますが、2018年の水害は本当に大変だったということを重ねて認識します。ランナーが訪れることで少しでも支援になればと願うばかりです。頑張りましょう。
会場では有森裕子さんもチャリティーイベントを行っており、マラソンを通じて応援できることがあるというのは、何かしたいけど何をしていいのか分からないという思いを抱いている人でもアクションが取れるという意味で、とても有意義だと思っています。先導して企画し、動いて下さる方々に感謝です。
会場を後にし、駅へと向かいます。ここでおれたちの8番らーめんを見過ごすわけにはいきません。そうじゃまる得!サービスの店でもありますので、協賛して下さる心意気には応えないとですね。ちゃーしゅーめんうまし。復興支援は実質0カロリーって聞いたことがあります。8番らーめんさんは石川では知らない人がいない有名チェーン店で、金沢マラソンの食べまっしステーションにもラーメンを提供して下さっています。毎年大いに食べまくり大はしゃぎしている金沢マラソンの記事もございますので、もしよろしければ是非。
電車まで時間があったので、そうじゃまる得!サービスの店でもあるエビスパンさんでに行ってみました。ここで買ったチョコクリームパンは、手に取った瞬間の柔らかさに驚きました。生地は期待通りおいしいし、チョコクリームも隙を見せずにきっちり満足させてくれます。グリッシーニもサービスして下さりました。くどいようですが、総社には美味しいパン屋さんがいっぱいです。ありがとうございます。
気持ちよく走らせていただいたりおいしいものを食べたりで楽しかったなと一日を振り返りながら、総社を後にします。大阪から来ましたと言うと驚かれること多数でした。来てよかったのは間違いありません。ありがとう総社、また会う日まで。
岡山駅前のサウナ&カプセルハリウッドさんに宿泊です。一泊3,780円はリーズナブルですし、お風呂入り放題というのが何とも魅力的です。
疲労抜きということでキロ8で旭川沿いをちんたら(結果的に)9km程ジョグをして、岡山駅付近の地理を確認しておきます。この頃は走り方が悪く、膝に少し痛みがあったようです。
夕食は、岡山とは関係ないのですが、いきなりステーキにやって来ました。隠岐の島で川内優輝選手にレース後に食べるものについて質問したところ、「肉ですね!」と仰っていたため、一度思い切り肉を食べてみたいと思っていたのです。お得なワイルドステーキ450gを選択します。頑丈おじさんの運命やいかに……と少々ビビっていましたが、割と問題なく、おいしく完食できました。お肉自体がいいものであり、味付けも辛子等幅広く用意されていましたので、飽きずに食べられました。これが600gになるときついかもしれませんが。
宿に戻り、ドリンク無料券でビールが飲めてラッキーでした。肉と一緒なら更においしかったでしょうね。その後近くのコインランドリーで洗濯しましたが、こちらはかなり年季が入っており、何かと不安を感じずにはいられませんでした。もう少し早い時間であれば、何軒か別のお店も開いていたのですが。読んでいた本がホーフマンスタールで、わけが分からない上にぞっとする話ばかりだったのが輪をかけて怖さを増したのもあるでしょう。
翌日(旭川、後楽園、岡山レジェンド)
4時間半くらいしか眠れていませんが、5:30には起きて観光ジョグに出発です。夜中目が覚めた時に、肉のせいか水分が足りない感じがしましたが大勢に影響はありません。
気持ちのいい朝、旭川沿いをゆっくり行きます。
道の選択を誤り行き止まりになってしまったりもしましたが、そういうのもまたよいものです。ラジオ体操はどこでもやってるなあと大阪の朝を思い出します。
それにしても朝焼けは映えますね。ライブだと更に感じるものがあります。
大分来たので折り返します。見知らぬ土地で朝からジョグできるとはなんと贅沢なことかと感謝です。
鳥に無視されつつ戻ってきました。何も考えずに、思い通りにいくかどうかという概念すらなくただゆっくりジョグするだけです。非日常感といいいますか、この何にも縛られない感じが実に楽しいです。 大体キロ8で10kmジョグしました。最初は脛に痛みを感じたのですが、ほぐれたからか途中からは気にならなくなりました。前日はスピードを大分抑えたので、他の箇所に特段強い筋肉痛はありません。勝田や熊本城の後はアキレス腱の張りが強かったようで、フォーム的にも力み的にもまだまだ改善するべき点が多いですね。体重は65.9→65.3kgでした。お風呂で力を抜いておきます。駅前の桃太郎像の前で、きすきパスチャライズ牛乳とエビスパンさんの無花果パンを食べました。やはり生地の風味が違います。この他にプロテインバーを一本食べています。この日は最高気温がかなり高い予報でしたので、暑くなる前に観光に繰り出すことにします。9:40の時点で既に日差しが強くて暑かったですが。
東口は朝から攻めましたので、今度は西口から岡山県総合グラウンドに来てみました。遺跡と公園が上手く調和していて、ぐるっと回って気持ちよかったです。走っておられる方も結構いました。流石によき公園です。
岡山が誇るレジェンド、人見絹枝さんと有森裕子さんの銅像が熱過ぎでした。人見選手は道を切り拓き過ぎです。有森裕子さんは前日もそうじゃ吉備路マラソンでチャリティに尽力しておられ、これからも我々の希望です。アニモ!は魂・勇気・気力とのこと。(残念ながらミュージアムは月曜休館でした……。)
岡北大橋を渡り後楽園を目指して旭川沿いを進みます。暑くなってきたのでそろそろ終わらせたいという気持ちになりますが、先は長いです。
夢二郷土美術館にやって来ました。が、月曜休館。ですよねー。
そして、岡山に来たからにはここは外せません。そう、後楽園です。入って早速広がる沢の池におおーとなってから時間の許す限り散策しました。水の作る景色がきれいで、昔の方はよくぞここまで趣向を凝らした庭園を造られたものだ、しかもこの規模で、と名所を訪れる度に抱くいつもの感慨と共に、しばし時間を忘れました。唯心山から見渡す眺めは贅沢極まりないですね。流店では上がって休み、水の側で癒されました。 この時期は梅がきれいに咲いていました。隣には桜林、モミジの千入の森があり、四季を通じて楽しめるよう趣向が凝らされています。池田綱政が最も好んで利用したとされる廉池軒では観光ボランティアのお母様に後楽園の歴史と併せて岡山城の特徴(秀吉との関係や変型五角形等)随分詳しく教えていただきました。こうしてお話を伺えると記憶にも残りやすいですし、ありがたいことです。
これで2019年に入って二カ月足らずで兼六園、偕楽園、後楽園の日本三名園を訪れたことになります。それぞれに特徴がありますが、いずれも日本の偉人のセンスに打たれます。勿論、これだけの庭園を造り上げるために民が担った負担は尋常ではありませんし、手放しで賛美することはできない部分もありますが、それも含めて、現在に残っているものは大切に味わい、保存に尽力されてきた方々に感謝の気持ちを抱きます。本物を実際に体感することは後々の人生に効いてくるので、自分の中で大事にしたいところです。烏城とも称される岡山城、確かに裏から眺めた方が造りの特徴がよく分かります。
バスまで時間がなかったものの、岡山グルメを意地でも食べようとデミかつ丼をいただきました。正直珍しいかは疑問がなくはないのですが(加古川のかつめしとイメージが被ります)、岡山の方が岡山名物と言うからにはそうなんでしょう。ちゃんとおいしかったので十分です。ごちそうさまでした。
本当は駅のお土産屋さんで倉敷の諸々を買いたかったのですが、倉敷の品はあまり見当たらず、心残りです。聖和堂さんの大福はどちらもあっという間に平らげてしまいました。ごちそうさまです。
今回で津山加茂郷、そうじゃ吉備路と岡山三大大会のうち二つまでを走破したことになります。後はおかやまマラソンを残すばかりです。人気の大会なので遠くない将来に出ることになるかと思います。津山:流し素麺、そうじゃ:パン食べまくりと来ているのでおかやまではラーメン食べまくりは必達ですね。ありがとう岡山、また来ます。
後日談(ふるさと納税)
最後に
いかがでしたでしょうか。初めて総社を訪れて、そうじゃ吉備路マラソンを走らせていただいた一人のランナーの喜びを綴ることで、「大会に関わってよかったな」「そうじゃ吉備路マラソンって面白そう」「総社ってこんな所なのか」等々、何かを感じて下さる方がおられれば本当に嬉しいです。
復興支援と言っても変に肩ひじ張って力むことなく、現地を訪れて、笑顔でお話ししたり声援に応えたりすることで、きっとお互いに元気になっていける部分があり、大事なのはそういうことではないかなと思っています。
総社の皆様、また一つ素敵な思い出を作っていただきありがとうございました!これからも笑顔になれるよう、頑張りましょう!