参考になる(かもしれない)旅ラン日誌

きっと貴方が好きな大会が見つかります。

第26回武庫川ユリカモメウルトラ70kmマラソン(2018/5/3) 玄人による手作りの大会で安心して走れます!初めての方も是非!

毎年5月3日といえばこの大会ですね。2017年、2018年と走らせていただいたのですが、非常に完成度が高く、ウルトラを走ってみたいけどどこに出ればいいのかわからない……という方にもおすすめです。

何が素晴らしいかと言いますと、やはりランナーのことを知り尽くした公設私設のエイドの皆様のサポートですね。本当に慣れておられ、よく冷えた水、ポカリにコーラ、梅干、饅頭、バナナ、オレンジ、レモン、ブドウ等々ウルトラ初心者でも“これを補給しておけばいけるぞ”というメニューをいいタイミングで提供して下さります。どれも疲れた身体に効き、一度も身の危険を感じることはありませんでした。

大阪芸大女子駅伝部、武庫川SCのペースランナーさんもエイドも考慮した上で余裕を持ったペースを刻んで下さり、何も考えずに45km程進むことができました。水たまりへの注意等だけでなく、すれ違う集団に元気に声をかけておられて、明るい気持ちで走れました。キロ5分30秒の皆様にはお世話になりました。お陰様で前年より1時間強速くなりました。

コースは武庫川河川敷の1周17.5Km×4周で、単調と言えば単調ですが、アップダウンはないので安心して走れます。半分くらいは土の上ですのでダメージも少ないです。ちなみに、会社の先輩には「報徳やん!」とツッコまれましたが笑

そしてこの大会で通算10回の時間内完走を達成した選手には、『ユリカモメ超人』という称号が与えられ、特別ゼッケンで走っておられるのです。このコースを10回も、10年もかけて……と胸を打たれること間違いなしです。世の中強者だらけです。

元々ランナー自らが立ち上げ、26回もの歴史を積み重ねているだけあり、手作りと言いながらもある意味玄人により運営・応援されている大会ですので、初心者でも無事に走り切れると思います。沿道の方にも名前を呼んでいただいたりで、愛されている大会だと感じます。二年続けて楽しい時間をありがとうございました!

mukogawa-sc.lolipop.jp

“「フル」を越えた先には、「ウルトラ」という別世界があります。そこは、自分を知り、自分を越えて、自分の勇気が試される別世界です。初めて到達したこのウルトラのゴールには、貴方の全身を震わせる何かが、きっと待っています。”というメッセージが全てを物語っています。

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この大会でウルトラの手応えを掴み、翌月の隠岐の島ウルトラマラソンではサブ10を達成することができました。武庫川ユリカモメウルトラに出ておいて本当によかったです。

savarun.hatenablog.com

 レース前

0時過ぎ消灯6時過ぎ起床です。食事は普段+レーズンパン二切れとささみ少しです。どうせエイドで食べますし、スタートまで時間がないので少なくていいと判断しました。結果的にガス欠はなかったのでフルももっと少なくていいのかもしれないなと考えていました。シャワーは時間もないので省略です。

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当時は糖質ガンガン摂ってましたね……。

現地で準備時間を確保できない可能性も考え、テーピングとソックスは家で済ませます。日焼け止めとワセリンも塗って出発です。シューズは軽さと反発のバランスを兼ね備えたイダテンさんを選択しました。

到着後ゼッケンを着けてアームスリーブ白も装備します。曇っていたので少し迷いましたが、念のためキャップとサンシェードを後ろの、ネッククーラーを前のポケットに入れました。長丁場で日が照ることもありますから。何も対策を打たないと萎えますので、準備はあるといいでしょうね。ウルトラはフル以上に動揺しないための工夫が大事かと思います。

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絶好のウルトラ日和(曇天)です

河川敷周回コースということもあり、スタート付近に自分の荷物を置いておき、補給することができます(なお、貴重品は100円で預かっていただけるので安心です。)。ただ、皆と似たようなバッグに入れてしまうと見つけられませんから、目立つようにする工夫が必要です。私はピンクの袋に入れました。その袋の中でも、経口補水液は取り易い場所にセットします。取り出す時に探していては焦りますので。

ウルトラ慣れしていないとどれくらい食べ物を持参するかは迷いますが、基本的にエイドの給食で足りると思います。塩熱サプリとお守りのゼリーのみ携帯し、ボトルは重くなるので避けました。給食がどうしても足りなくなった場合はスタート地点の荷物置き場に置いておけば必要に応じて取り出せますので、これで大丈夫と判断しました。

スタート地点のトイレの数はそれなりにあります。こちらも周回ですので、途中で気軽に立ち寄れます。

曇りに風という絶好のウルトラ日和なのでタイムを狙うことにしました。2017年からの変更点は、①ペースランナーに着くことで余計なことを考えずに進む。②水は足りるのでゼリー一つ以外は携帯しない。スマホも持たず身軽に。③極力休まない。荷物置き場はいざという時以外は使わない。トイレも極力行かない。
でした。

レース

前半

スタートロスは30秒ないくらいでした。最初は前日の雨で悪くなった路面を確認しつつゆっくり走ります。4km程行った辺りでキロ5分30秒のペースランナーに追いついたので、今日はこのペースで行こうと決めました。100kmを念頭に置くと、このペースで行けるところまで行くというのが大事になると考えていました。キロ5分だとやや速いですね。

今回はペースランナーに着いたことが全てを決めた感がありました。その後45kmに渡り並走し、約4時間もの長時間を共にさせていただきました。普段は独りで練習していますし、フルでもあり得ない長さの伴走ですね。集団内の接触やエイドのロスはあるものの、一蓮托生で走ると短く感じるだろうという狙いどおりの展開になりました。

実際、走っていて水たまりの注意をしていただいたり、食べ物を分けていただいたりしましたし、元気に声掛けしておられる姿に力が湧いてきました。フルで記録を狙う際はビルドアップで走るため集団は難しいのですが、ウルトラの場合はすごく助かるとよくわかりました。ピッチとストライドの調整はやや苦労しましたが。

補給については、私設エイドでも積極的に止まり、ポカリやコーラ、紅茶、フルーツ等をいただきました。マスカットやパイナップル、終盤のはちみつレモンはよく効きました。公設エイドでも梅干し、オレンジ、バナナ、饅頭等を取り過ぎない程度に食べます。塩とおにぎりの海苔がうまかったですね。いやはや、本当にエイドが充実していまして感謝感謝です。

どれくらい食べるべきかは人によりますが、この日は、大量に食べるよりもやや控えめかつコンスタントに食べた方が精神的な不安もなく良い気がしました。ゼリーはハーフと三周目で使った程度で幾分余りました。経口補水液も結局最後まで取りに行かずでした。12~15kmに一つ塩熱サプリを食べるようにしていました。

エイドでの休み方は、立ち止まって急発進するよりも、“ゆっくり食べつつ次のゴミ箱まで歩くか”、というくらいのゆるい感じでいいと思います。100kmの時もそういう方法で、とにかく進んでいる感を出しています。

暑さ対策はほぼ曇りで問題なかったのですが、時折晴れたので日差しに合わせてキャップを被ったり脱いだりしました。二周目の途中くらいからかぶり水で体を外から冷やしています。頭と首筋中心に、足幅を広めに取り靴にかからないように注意します。エイドの給水も毎回いくらかは被ってリフレッシュしました。

被り水は順番待ちとなりペースランナーから遅れるのが少し不安でしたが、少し行けば追いつくので焦らないことが大事です。彼らは確実にキロ5分30秒でフィニッシュできるように余裕を持たせて走って下さっています。多少遅れてもタイム的には大丈夫ですし、集団の中での位置を変えると走り易くなることもありますね。

後半

概ねキロ5分25秒程度を維持してフルも4時間かからずに通過しました。速くなり過ぎないことと集団内での接触だけ注意しながら走っていました。余裕があったので最低限50kmまでは押せるという感触もありました。呼吸が苦しくなることはあり得ないので、暑さと脚の疲れだけが障害になりうると考えながらの道中です。

49km付近のエイドであまり休まなかったこともあり、期せずして集団から飛び出す形になりました。待つのも疲れる気がしましたし、いずれ合流することもあるだろうとそれまでと体感的に同じペースで進みます。ここで気付いたのは、独りになると特にエイドで圧倒的にロスが少なくて楽だということです。最初から単独走は辛いのですが、この快適さはまた魅力です。

残りは21㎞くらいでしたが、コース的にはほぼ一周なのでメンタル的にも持つと判断しました。普段経験しない長丁場だけにいかに気持ちを切らさないかが肝になります。“フルのタイム的に大半の人より走力があるから大丈夫、ここでへばるようではサブ3は遠いぞ”と自分を鼓舞しつつあくまで走りは冷静に進みます。

50kmから先はキロ5分15秒、13秒、10秒と地味に上がっていました。前の周回で取れなかった果物を取ったり、エイドの方に今日一日ありがとうございましたとお礼を言ったりもできました。ラスト一周では赤タスキを手渡していただき、また力が湧いてくるのです。一人だと応援も名前を呼んでもらえたりして気分が乗ります。ラスト10kmで他のランナーと励まし合いました。笑顔が大事ですね。

とはいえ、長く走っていることもあり、流石に最後の折り返しまでが長く、その先7km弱もやはりつらく感じました。脚も心肺も平気なのですが、気持ちの問題でしょうか。それでもわずかな目標物を頼りに500mずつくらいで気持ちをつないで進みます。去年の自分より強くなっていることが何よりの支えです。ラスト3kmのエイドでも身体を冷やし、もうこれで大丈夫だと確信します。

最後2kmは腕を振っても倒れない距離ですので、リズムを刻んで上げました。呼吸の乱れたユリカモメ超人も抜きました。阪急が見える辺りからはスパートに入り、最終的にはキロ4分近くまで上げました。スパートでは川内優輝選手をイメージしていました。ラスト5kmはキロ4分57秒で、一部顔を歪める場面もあったものの、最後は笑顔でフィニッシュできました。

ウルトラは今回で3本目、武庫川は昨年に続き2回目ということで、ようやく少し自分なりの対策が見えた気がしました。普段のゆっくりジョグで十分地力がつくと分かったのも自信になりました。昨年より1時間5分程速くなっていて、まだまだ工夫の余地がある、やはりウルトラは奥が深いと改めて感じました。

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完走タオルとメダルをいただき、充実感に浸ります

アフター

終了後、アミノバイタル粉、プロテイン、ゼリー、鉄分サプリで補給しました。スポドリ、水と経口補水液もがぶ飲みです。菓子パン2つを食べました。10時間ぶりくらいにトイレにも行きました。

かかとタフで補修した箇所は、特に問題はありませんでした。終わった後に見ると右の補修部分が一部欠けてはいますが、これは無理矢理接着した結果だと思います。左足小指が少し擦れたものの、靴擦れもなく、最後まで快適でした。

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最近は踵が減ることもなくなりましたが

スーパーユリカモメ超人20回完走とか現世を超越していますよね…。

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ユリカモメ超人には憧れます

参加賞で笹の湯さんの無料入浴券がもらえるのですが、この年は疲れていたので橋を渡る程の元気がなく見送りました。今なら行くと思います。混むかもしれませんけどね。

大会終了後、簡単な立食形式の打ち上げがあります。ご一緒したお二方が元実業団選手ウルトラサブ9という別次元の方々で衝撃でした。高岡さんや砂田さんの話や、ウルトラとトレイルの関係等、滅茶苦茶面白かったし参考になりました。一回り上の世代の方でしたが、これからのご活躍に期待すると共にこちらも頑張ろうと刺激を受けました。またお会いしたいです。

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青空の下、皆様嬉しそうにフィニッシュされていました

まとめ

いかがでしたでしょうか。改めて振り返っても非常にいい大会で、ウルトラ初挑戦の方にも、記録を狙いたいという方にも自信を持っておすすめできます。私も他の大会との兼ね合いはありますが、また走らせていただきたいと考えています。

特にウルトラ未経験の方に、お伝えしたいことがあります。公式サイトのメッセージをもう一度引用します。

「フル」を越えた先には、「ウルトラ」という別世界があります。そこは、自分を知り、自分を越えて、自分の勇気が試される別世界です。初めて到達したこのウルトラのゴールには、貴方の全身を震わせる何かが、きっと待っています。

これです。貴方も、フルマラソンの先にあるウルトラマラソンにも挑戦してみませんか?これまでに感じたことのない喜びと、知らなかった自分に出会えると思います。その時、走ることがもっと好きになっているはずです。

長きに渡りこの大会を支えて下さっている皆様に感謝です。2020年は開催中止となりましたが、これからも沢山のユリカモメ超人が生まれていくことでしょう。

ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。