初参加のこの大会、30kmは23周という響きに尻込みしていたものの、実際に走ってみると、毎周MCのお姉さんや鈴を持った走路員さんに応援していただけたり、温度調節の行き届いた給水もいただけたりと周回コースを活かした運営のお陰で想像以上に走り易くて楽しかったです。工夫を重ねればとっても楽しくできるものなのですね。市街地を走るばかりがランニングイベントではないと改めて思い知りました。
そして終了後のレモネードは聞きしに勝るうまさです。あの酸っぱさが疲れた身体に染み渡ります。参加賞の玉葱3つと胡麻油は自炊民にとってはかなり嬉しいラインナップです(※早速調理しました。何を作ったかは記事の一番最後をご覧ください)。どら焼きも終了後早速おいしくいただきました。カフェのミンチカツバーガーは衣がカリッと揚がっていて手作りワインソースとのコンビで満足度も最高潮に達します。ワインショップのいちじくソフトもこの季節ならではの味わいで、その甘さに元気が出まくります。
時折少し強く吹く風の中、案山子の応援、ブドウ畑、バーベキューの香り等、普段とは違う景色の中を走らせていただく素敵な秋の一日になりました。まだ感染症の終息が見えていない中でも頑張って開催していただいたお陰で明るい気持ちになれました。
大会に関わって下さった皆様、楽しい時間をありがとうございました!
周回コースの魅力(と恐ろしさ)を思い知れる大会と言えば、やはり何と言っても榛名湖マラソンですね。このブログでは何度も言及してしまっていますが、一年前の衝撃は今も忘れることはできません。榛名湖マラソンもまた参加させていただけるよう願っています。
レース前
地味に楽しみにしていた有馬富士クロスカントリーが参加者不足により開催中止になったため、急遽エントリーしたのがこの大会です。30kmは23周だしちょっとなと思いつつも、折角遠くまで行ってハーフの距離に満たないのもどうかと思ったため、ネタ作りも兼ねて30kmにエントリーしました。
特にレースという位置づけではなかったため、前日も普通にスロージョグ60分を2本やっていますし、糖質を極端に貯えるようなこともしていません。まあ沖縄黒糖ピーナッツは150g食べてしまいましたけどね。
睡眠は6時間半程度で、ちょっと寝坊です。終了時間が遅いので食事は普通に食べます。①レタス、人参、小松菜、葱、チーズ三枚につくりおきのサラダチキンと温泉卵、②さばとなすのピリ辛マヨサラダです(豆板醤を追加してレンジで温めました)。豆乳黒酢きな粉も付けておいしく充電です。
現地ではバタつくので、家でテーピングを済ませてランパンも装備しておきます。前回移動中に読む本を持って行くのを忘れたので、同じ轍は踏むまいと一冊は前日のうちに入れておきました。
気分を変えて阪急に乗ってみたものの、三宮での市営地下鉄の乗り換えが西口だか東口だかで分からず、予定の電車を一本逃してしまいます。まさかあんなに地下深くにあるとは。西神中央駅でのバスはギリギリ間に合ってくれてよかったです。
バスはワイナリーに直接乗り入れる27系統がよさげですが、生憎10時に会場に到着してしまいその後暇ですので、10時27分発の81系統を選択しました。西神中央駅からはものの10分くらいの乗車ですし、バス停から歩いても11時の受付には間に合います。
入口のオブジェに感心し、ゲートを抜けてからいかにもワイナリーという風景の中を進みます。遠足気分です。受付も大変スムーズで、こちらで参加賞の玉葱3つと胡麻油を受け取ります。玉葱は色つや共にきれいですし、胡麻油も見るからにうまそうです。エイドでの給食がないからとのことでどら焼きもいただきました。荷物預かりもスムーズで、運営は大変よかったです。
今日のシューズは、鳥取マラソン(※自主開催)以来のエンペラー3黄色です。やはり軽くて反発も強く、走り易いシューズです。今日走った感じでもそれほど脚へのダメージは感じないので、フォアフットにも合っていると思います。
折角23周もするので、宝浪漫マラソンTシャツで大会と宝達志水町をアピールすることも狙います。宝達山を上って下って千里浜を駆け、宝達葛、いちじく、マスカット、おだまき、オムライス、ルビーロマンロールケーキ等をいただける贅沢な大会です。来年は無事に開催されますように。
懐かしの両大会の記事もありますので、もし興味がございましたらご覧いただけると嬉しいです。
レース
コース紹介
周回ですのでコース紹介が一度で済むというのは楽です。まずは坂を下ります。スタート地点の先に給水があり、水とスポーツドリンクをそれぞれ常温と冷たいものを用意していただきました。これはランナーにとって優しいですね。甘やかし過ぎでは、そこまでしなくてもと思うくらいです。
坂を下って少しフラットになった辺りにパターゴルフ、ゴーカート、特別支援学校のグラウンドがあります。走路員さんの応援を受けて左に折れて大きく下ります。
またフラットになると民具農具館があり、「自分のペースで」といった札を持った案山子の応援を受けることになります。
トイレを通り過ぎると短いコースで最大の難所である上りに入ります。傾斜はまあまあありますが、走れるレベルですので、ここで色々試します。
坂を上り切って走路員の女性から声援をいただき、左折してブドウ畑の中を通ります。ここが一番ワイナリーっぽいエリアと言えるかもしれません。坂を上って一休みですね。
休憩エリアは距離が短く、男性の走路員さんに笑顔で応えて左折すると緩やかな上りです。上っているとバーベキュー場があり、食欲をそそりまくる芳香がランナーを包みこみます。30kmは11時半スタートという絶好の昼飯時ですので、1周目からバーベキュースメル全開です。好みは分かれるかもしれませんが、私は必死に走るわけではない上に堅固な食い意地が脳を支配していますので、肉の香りにテンションが上がります。
緩やかに右に曲がるとスタート地点です。MCのお姉さんが二名(中盤以降は三名。立ち続けはきついので、交替されておられるとよいのですが)おられ、次々と切れ目なくやって来るランナーに「いいペースですよ!頑張って!」等と声援を送って下さります。ここは少々照れ臭いものの、目を合わせてお礼を言うべきところです。23回全部だとその執念深さに怖がられるかもしれませんが。
自分の走りについて
狙いは、とりあえず何も考えずに無理せず走ってキロ5が出る身体にしておくことです。いわゆるEペースだと思いますので、これでも十分にVO2Maxの向上は見られるはずです。普段の練習のビルドアップの入りくらいのつもりでいたのですが、やはり最初から数字的には速かったようです。でも別にゼーゼーいうでもなく、軽いピッチでダメージ少なく進んでいたので悪くはありません。
周回コースは23周と聞くと腰が引けそうですが、実際の所は毎周回でMCのお姉さんに応援していただけますし、あの警備の方の所まで行けば次はこういうコースだと分かりますし、給水も毎回取ろうと思えば取れる安心感もあって、結構よかったです。全体はフルマラソンと同様3分割して、8周、8周、7周で考えていましたが、最後の方はやや数字があいまいになりかけました。ラスト一周は教えていただけるので助かりました。
上りはガーミン的には一周10m程度と出ていますが、体感的にはもう少しあるだろうと思いました。ここは色々な走り方を試すチャンスです。①軽いジョグで上る、②前への推進力を意識して上る、③腕に少し力を入れて(入れ過ぎてはいけない)リズムを刻む、④腕を思い切り、草むしりで千切っては投げくらいの勢いで飛ばして身体を浮かせる、と様々なバリエーションがあります。いずれもピッチは高く、ふくらはぎではなく腿裏中心なので、持つことは持ちます(遅いですが)。スピードを落とせない場面や脚を残す必要がある局面では、最後の④の方法が頼りになります。今日色々試せたのは結構な収穫です。
左右接地時間バランスはここ数日の好調ぶりが幻だったかのようにボロボロでした。最初が悪いとそのままいってしまうのでしょうか。なお、途中では一度も見ませんでした。見たらがっかりしそうな予感がしましたので。どうせ立て直せずにイラついただけでしょうから、見なくて正解でした。帰宅後夕食前の疲労抜きジョグでは幾分立て直せたのでよかったです。やはり遅いと左右の足底の感触が分かり易いです。
途中少々暑く感じる時間もありましたが、給水も多く風もあったので、そこまで辛くありませんでした。キャップは風で飛ばされそうになるので、曇りが多いと見て使用しなかったのですが、これも正解でした。
補給は、走る前にプロテインバー1本と塩熱サプリ2つを摂り、途中は早目にスポーツ羊羹を食べたり、ちょくちょくアミノバイタルゼリーを取ったりしたくらいです。吸収云々より脳にご褒美を与えるのが狙いです。億劫に感じてあまりまめには取らず、結局余りましたけど。
20kmを過ぎてからは正直幾分だれてしまったこともあり、まあキロ5でええかという脱力感で走っていました。最後だけは上げましたし、それならもっと頑張れよという感じですが。全体としては走力も向上したでしょうし、走り方のテストもできたので収穫が多かったです。
タイムは2時間16分台でしたが、距離はおそらく足りていないので、本番に換算するとよろしくはありません。ですが、時期と今日の狙い、コースを考えるとあまり気にしても仕方ない数字だと思っています。
アフター
完走賞を受け取った後、まずは参加賞のレモネードをいただきます。よく冷えていますし、搾りたてのレモンの酸っぱさが疲れた身体に染み渡ります。クエン酸!という喜びがありますね。
荷物受け取りもスムーズで、そのまま二階の更衣室に向かいます。広い部屋に自分以外は一人しかいなかったため、快適に着替えることができました。風通しもよくて涼しかったです。
受付でいただいたどら焼きも終了後早速おいしくいただきました。豆乳は大好きですので嬉しいです。カフェのミンチカツバーガーは衣がカリッと揚がっていて手作りワインソースとのコンビで満足度は最高潮に達します。お店の男性も丁寧でとても優しい方でした。コロッケもいっておくべきだったかもしれません。更に、ワインショップのいちじくソフトも甘くて元気が出まくります。秋の味覚です。
ソフトクリームを食べつつ会場周辺を散策していたところ、給水エリアに出たため、スタッフさんやお医者さんにありがとうございましたとお礼を言うことができました。その後、短い時間ですが、走っておられる方の応援をしていました。制限時間の壁と戦っているわけですから、決して速いランナーではありません。脚を引きずりながらゴールしていくランナーの後ろ姿を、それでも頑張って手作りの小さな大会でも死力を尽くすその姿を見ていて、何だかじーんとしていました。自分もいずれ行く道です。その時自分が何を感じるのか、今はまだ分かりませんが、願わくは充実した時間への感謝であってほしいです。
後ろ髪惹かれながら神戸ワイナリーを後にします。外にはJAの農産物直売所もあり、野菜を始めとした新鮮な食材が買えます。バス待ちの時間にちょっといい飲むヨーグルトとクリームチーズパンを食べてまたまた幸せになりました。時間があればもっと色々物色したかったです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。参加されたことのない方にも、毎周MCのお姉さんや鈴を持った走路員さんに応援していただけたり、充実した給水もいただけたりする中、秋のワイナリーを楽しく走れたことが伝わると嬉しいです。ちょっと面白そうだな、出てみようかなと思っていただけたなら望外の喜びです。
レモネード、玉葱3つ、胡麻油、どら焼きと参加賞は充実していますし、神戸ワイナリーではミンチカツバーガーやいちじくソフトといった美味しいものにも巡り合えますので、遊びに行くにもいい場所です。バーベキューもできますしね。
周回コースでも工夫を重ねればとっても楽しくできると分かり、市街地を走るばかりがランニングイベントではなく、新たな楽しみ方に出会えたように思います。少しずつですが、皆で色々な楽しい大会を作っていけるよう頑張っていきましょう。
素敵な秋の一日に関わって下さった皆様、楽しい時間をありがとうございました!
おまけ
参加賞の玉葱は早速豚ロース肉と生姜焼きにしました。新鮮な玉葱の甘さと歯ざわりは素晴らしく、大変おいしくいただきました。温玉まで付けて、もうこれ以上望むものはありませんね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。次は10月10日(土)の京都一周トレイルラン(北山コース32km)です。嵐山から静原までの32kmらしいです。