ちょっと長すぎる旅ランブログ

百聞は一走に如かず。きっと貴方が好きな大会が見つかります。

2022大阪ハーフマラソン(2022/1/30) なにわの高速コースでサブ3への布石を。大阪国際女子マラソンからいただく勇気。

風も暑さもなく絶好の気象条件にフラットコースというこんなうまい話があるのだろうかというくらいのコンディションの力で、ネットで1時間24分59秒で走れました。“乳酸閾値がキロ4分であれば15kmまではいけるはず、その先は失速してもよい(あとは知らん)”というコンセプトで、自分にしては珍しく前半から抑えずにいきました。15kmの通過で60分を切っていたことで気が緩み、後半はバンバン抜かれてよろしくない映像も脳裏に焼き付いてしまいましたが、サブ3への布石にはできたと思います。結局2022年の大阪マラソンは直前まで引っ張るだけ引っ張って中止になり、ものすごくがっかりしたのを覚えています。

half.osaka-marathon.jp

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ヤンマースタジアム長居に入った瞬間の競技場のでっかさはこれまでに経験したことのないもので、“こんなすごい光景の中でフィニッシュできるのなら後半サボらずにもっと頑張っておけばよかった!あと半周で終わるとは勿体ない!”と思ったのもいい思い出です。

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ありがとうヴェイパーさん。まだ152kmくらいなので元気です。

終了後は大阪国際女子マラソンの応援のため、しばらくスタンドにいました。松田瑞生選手が戻って来た時の熱気と興奮に包まれる場の空気はあの日あの時だけのものですし、最後まで駆け抜ける力強いあのフォームを間近で見られる機会に恵まれるとは、一生ものの経験です。

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信じられないくらい力強いフォームでした!最高!

誰も文句のつけようがないV3だと思うのですが、それでも開口一番「悔しいです」という言葉が放たれ、高みを目指して競い続けるトップアスリートの世界の厳しさを思い知りました。時には自分を褒めて、笑顔でいていただきたいと思います。これからも陰ながら応援いたしますので、頑張って下さい。

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大阪に松田瑞生選手あり。いつも元気をいただいています。

その後も続々と帰って来られる女性トップランナー達の、最後まで真剣に走り、フィニッシュ後に喜んだり、力尽きたりしている姿は強く胸に響くものがあり、自分もまだまだ頑張って走りたいという思いも熱を帯びました。勇気をいただきありがとうございます。

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佐藤早也伽選手のフォームもきれいでかっこいいです。

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隠岐の島ウルトラマラソン絶対王者の篠﨑理紗さんも。明るい方です。

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ペースランナーの川内優輝選手、寺田夏生選手も静かにフィニッシュです。

今年も極めて難しい状況下でしたが、大会開催の決断、ご尽力をいただいた皆様、交通規制や沿道での見守るような応援にご協力いただいた皆様に感謝しています。本当にどうもありがとうございました!

次のページはちょっと真面目な内容などです。万一興味がある方がおられましたらご覧ください。

追記:2023年の大阪マラソンではサブ3で、長年のモヤモヤを拭い去ることができました。ありがとうございました。

savarun.hatenablog.com

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会場の様子、観光

大阪城公園は例年と変わらず準備していただき、会場に向かう時間もワクワクしました。当日受付もスムーズで、朝に抗体検査キットで陰性を確認するのとマスクをするだけで走らせていただけるのですから安いものです。

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スタッフの皆様、ありがとうございます。

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トイレは整列前に済ませましょう。

今日はスマホを持たずに走ったのでコースの写真はありませんが、今更書くまでもなくフラットです。何回か曲がるともうあびこ筋です。長居公園に入ってからは案外長く感じますが、気のせいだと思います。次はだれないように心がけます。

フィニッシュ後は、指定場所以外での着替えは絶対にしないようにと書かれていますので、誘導に従いスタジアムをぐるっと回ってコンコースに進みます。ここは距離を取ってゆったりと着替えられます。

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競技場に飛び込むランナーの姿も見られます。

スタジアムで大阪国際女子マラソンランナーの勇姿を見届けた後、あの井上大仁選手(今日の大阪ハーフも大会新記録で優勝されています)を見かけたりと、何かと刺激に満ちた会場です。

終了後は、観光というほどのものではありませんが、折角ですのでナイキフリーでジョグで帰りました。65分くらいだったと思います。途中、天王寺ビアンシュールさんに寄り、美味しいパンを買って回復しました。

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ロースカツカレーパンとミラノ風?ドーナツ!

自分の話

ペース配分

最初にも書きましたが、乳酸閾値がキロ4分であれば15kmまではいけるはず、その先は失速してもよいというコンセプトでした。このところビルドアップのラスト5kmは20分を目安に走っているので、理屈上はいけるはずだと思っていました。

タイムは1kmごとには見ましたが、そこまではこだわらず、体感的に60分持ちそうなスピードを維持するようにしました。どフラットな高速コースだけあって、あまり無理している感じもなく10kmでは貯金があり、そこからキロ4分以上かかるようになったものの15kmでも59分台だったので、ここでほぼ目的は達成したということで、あとは気の緩みも生じて抜かれ放題。それでもフルマラソンよりは落ちていないはずという気持ちで進み、大崩れまでには至らなかったのでよしとします。

心拍数

今回も胸ベルトで直接計測です。平均170pm,最大182bpmという数字を見ると危険な気がしますが、それは220-年齢を最大心拍数と仮定するからであって、どうも210-年齢/2が近いらしいという情報を聞いてから、精神的にも余裕が生まれ、しんどくなりそうでも倒れることはないのだという安心感が生まれました。最大心拍数が190bpmであれば、171bpmくらいまでは普通の出来事です。

フォーム

ヴェイパーと上腕の振り子運動の相性を確認したいと考えていました。確かに前振りの時間に推進力が得られているように感じます。一番は前腕が振り下ろされたのと逆の足の接地の瞬間なのですが、前腕を気にするよりも、ジャンプのイメージを持つことで最近楽になったように思うため、意識は継続中です。

それでも終盤に向けて上手く上腕が使えないようになってくると、上下動も大きくなりピッチも下がるなど、如実に影響が出てしまうと分かりました。年末はピッチを上げようという意識が強過ぎて、肩から抱えるように(揺りかごのように)両腕を動かしていたので、前後の振り子運動と鋭い肘の引きを狙うことでよさそうに思います。感覚的にはこれまでより少し低い位置で腕を引いているのですが、それでも前腕は十分に高い位置で動いているようです。

左右接地時間バランスは最初から悪かったので諦めました(47.8%, 52.2%)。ピッチは序盤は高くていい感じでしたが、長居公園では186spmだったりでかなり低くなっていました(平均194spm)。ここでこそ上腕のテンポの良い振りを心掛けようとしましたが、十分には実現できず仕舞いでした。競技場に入ってからは肘も開いてスピードを上げました。感覚的にも推進力は得られましたし、映像を見ても前腕の跳ね上がりもよく、いい動きになっていたと思います。次はもっと早い段階でスパートしようと思います。

直前の調整

前日午前にズームフライ3でクッションを確認しておきましたが、これはよさそうです。午後はオフにして脚を休めました。前回の淀川河川敷ハーフは前日に茨木で(スロージョグとはいえ)30km茨木で走ってしまい、その時とは全く条件が異なります。(あと、シューズは今回ヴェイパー前回デュエルでしたが、比較すると可哀そうです。デュエルもいいシューズです。)

栄養補給

前日の食事では、朝のさつまいもと夜のパンで糖質を足したのがよかったかもしれません。牛乳はいつも通りおよそ24時間で一本飲んでいますし、糖質は足りていると思います。夕食に豚肉を食べてビタミンB1を摂ることで糖質を使い易くしておく狙いもありました。

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鯖のガーリックオイル焼き、生ハムアボカドモッツァレラなどです。

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豚ときのこと玉葱のクリーム煮、塩麴豆腐などです。

当日の朝食は食べ過ぎず、味も比較的残りにくいものを選択しました。この量であればレース3時間前に食べ終われば十分です。直前には塩熱サプリ3粒とアミノバイタルトリプルショットを摂っておきました。

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パンも食べますが納豆は控えました。カプリスが贅沢でうまいです。

携帯したのは水250mlに一袋の経口補水液とマグオンを混ぜたもののみです。10km辺りと、最後の給水をスルーした時に飲みましたが、柑橘系の味でぼんやりしていた頭が目覚める感じはありました。給水は第1、第2で少しずつ飲んだくらいです。ハーフでこの気候なら取らなくてもいいくらいですが、ゼロだと危ないかもしれず、とはいえ混雑で取れないとショックなのでジェルフラスコを一つ持って走るという選択でした。よかったと思います。

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マグオンはおいしいです。終了後はプロテインプロテインバーです。
装備、寒さ対策

テーピングは踵の一枚のみです。かつての二重とどちらがいいかは迷いますが、今日は特に不便もダメージもありませんでしたし、固め過ぎない一枚でよいように思います。

寒さ対策としてはワセリンをたっぷりと塗りました。肩、胸、腹は勿論ですが、足にも塗り込みました。足裏は、薄底のシューズだと、走り出しに割れるような感覚すらありますし、足の指もしもやけになることもあるので、手の指と同様もみこみました。日焼け止めも家を出る前と荷物預けの前に塗りました。

今日の曇り具合だとキャップも不要だったかもしれませんが、南向きに走る時間が大半ですので、晴れた瞬間に怯まないようにと着用を決めました。そこまで邪魔にはならないので、本番も使おうと思います。

年末年始からの練習

金沢は雪が溶けずに困りましたが、雪道の長靴ジョグや、御参詣坂ダッシュ(長靴で5本を1回、ランシューで10本を3回)、2分オンオフと3分オンオフ1回ずつ、ビルドアップ10km2回、15km1回はなんとかこなせて、変則的ながら続けている工夫の方向性も間違ってはいなそうな気がします。

長靴なんて雪かき用の製品で重さも足底の感触ももう滅茶苦茶ですが、融雪装置の水たまりに突っ込んで足が凍るよりはましですので。坂ダッシュは終盤死ぬかと思いますが、これをやっておくと平地でどんなに苦しくなってもあれを越えることはないという精神的な余裕も持てますし、普段使われず眠っている筋肉が呼び起される気もします。おそらくかなり効果はあるのでしょう。

他に、疲労抜きジョグの中で後ろ向きや回転、ギャロップなんかを入れて遊んでみるようになりました。鏑木毅さんの本を読んでいると、リラックスランなるものが出て来て、これはよさそうだと思ったので。これも違う動きを入れることで目覚める神経があるのではと期待しています。

結果的にタイムは思ったよりもよかったですし、最後だれていたこともあって余力は残りまだ伸びしろを感じられることになりました。VDOT的には十分サブ3を達成できる数字で、精神的にもよかったです。瀬戸内海タートル・フルマラソン全国大会に続き延岡西日本マラソンも中止となった今、大阪マラソンが開催されることに望みを抱きつつ、待つばかりです。

こんなところまでご覧いただきありがとうございます。

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