ちょっと長すぎる旅ランブログ

百聞は一走に如かず。きっと貴方が好きな大会が見つかります。

加賀温泉郷マラソン2022(2022/4/17) やっぱり素敵な加賀の街!何度でも、きまっし加賀!

年明けから全国の大会が次々と中止になる中、全力を尽くして三年ぶりの開催に漕ぎつけて下さった加賀市の皆様には改めてお礼をお伝えしたいです。イベントも開催せず、期待の観光でもあまりお金を落とせないことは明らかなのですが、それでもやるのだという熱意は光るものがあります。PCR検査の陰性証明が必須になったのですが、直前のキャンセルでも参加費の一部返還を行ったりと、どこまで加賀ていねいな大会なのかと感慨すら覚えました。

大会当日は沢山の方がスタッフとして、また沿道での拍手で応援して下さり、温かくランナーを迎えて下さり、やっぱりこの大会は素晴らしいと強く思いました。

先に言っておくと、今回は怪我のため3時間25分かかり、2018年、2019年と比べて15分程遅いという結果でした。普通この展開だともう引退かと暗い気持ちになってしまうのですが(分かって下さる方も多いと思います)、どんなに遅くても、こうして応援していただきながら雄大な景色の中で走っていられることは幸せだとはっきり確信できました。これまで走ってきてよかった、まだ続けていきたいという気持ちも湧いてきました。

とは言え単に走るだけでは物足りないので、今回はエイドを堪能して過去の自分を上回ることにして、少なくとも和菓子6つとおにぎり1つをおいしくいただきました。足が駄目なら胃袋で応えるばかりです。

今回は関連イベントも開催されず寂しい部分もありましたが、きっと来年は“加賀市応援ソングきまっし加賀”が流れる中、出店も並び、温泉バスも走ってくれることでしょう(今年も自力で山中温泉には行きましたが。肉のいづみやコロッケチキンカツのうまさよ)。参加者も観光で完全燃焼したいと願っているはずです。今年の開催が、これからにつながります。

開催にご協力いただいた加賀市の皆様、本当にありがとうございました!これからもよろしくお願いいたします!

kagaonsenkyoumarathon.com

大会後のお楽しみ、ふるさと納税平松牧場さん低温殺菌牛乳ジャージー牛乳ヨーグルトを選択しました。乳製品は大好きで毎日沢山食べていますが、こちらは特に美味しくて大満足です。雑味が一切なく、もう生乳そのものなのです。牛乳が苦手な方でも喜ばれること間違いなしと思います。美味し過ぎて日常に戻れるかが心配です。

容器もかわいいですね。

三年前も楽しませていただきました。ありがとうございます。

savarun.hatenablog.com

もう少し詳しい内容は次のページにあります。もしご興味がありましたらご覧いただけると嬉しいです。

レース前

今年は前日イベントも無いため、観光もできませんが仕方がありません。三月に患った左足首の怪我が治っておらず、練習もろくに積めていなかったため、とりあえず金土とノーランで回復基調にある身体の可能性に賭けます。ヴェイパーは勿体ないのでズームフライ3で臨むことにします。

5:30頃に起床し、朝食も6時過ぎには食べ終わりました。いつも通りです。テーピングやソックスも装備して出発です。

最近は軽めにしています。金沢の名店、たねのミルクブレッドが美味。

6:52大聖寺行で白山を眺めて力をいただきつつ、小松辺りから軽く寝ました。駅でトイレに寄るのも昨年と同じです。なお、普通列車を逃しても次のサンダーバードに乗れば楽勝で間に合います。

白山が見える側の席を狙いたいところです。

シャトルバスは例年通りすぐに来るので会場到着もスムーズです。会場到着後、PCRの陰性証明提示と体調チェックシートの提出などを経て参加賞を受け取ります。山中塗の蒔絵ボールペンはセンスが良すぎます。

駅からの流れは本当にスムーズです。

これは嬉しい。きれいな字を書かねば……。

更衣スペースは今年も広々。参加人数を絞っているのもありますが、2019年もかなり広かったですし、とても快適です。

野球場で荷物預け袋を買います。大きいものがおすすめです。

金沢マラソンTシャツと各種センサーで臨むことにします。

レース

いよいよスタートです。スタート前の準備運動がリズムよく、気持ちよかったです。普段の練習にも取り入れようかなとすら思います。最低気温は低めでしたが、この頃には快晴でやや暑くなりそうな気配です。

整列時も距離を取れるよう目印が付けてありました。

増田明美さんのMCでふわっと盛り上がり(終了後は温泉で茹でだこになって!など)、直前にゼリー赤を飲んでスタートです。加賀太鼓の演舞に力強く送り出されます。ありがとうございます。

未来ある高校生に鼓舞していただきました。

競技場を出て下ってから、片山津温泉を目指します。早々にサブ3のペーサーに抜かれ、そりゃそうだよなと思いつつ、脚を前に出す感覚がないくらい、とにかくピッチを刻むことを優先します。

5km通過は22分15秒でした。左右接地時間バランスも崩壊していませんし、心拍数もほどほど、これは意外と大丈夫なのではと思います。

序盤からそれなりにアップダウンがあります。よき景色。

柴山潟片山津温泉の折り返しで、本当にちらっと見えます。ちらっとですので、よく見て下さい。

奥の方に一瞬見えます。

折り返し後の上ってから6.9kmのエイドで給水です。前回は苺をいただいたのですが、今回ばかりはフルーツなしで仕方ありません。5kmから10kmは22分52秒で、もしかしたら状態はそんなに悪くないのか、このまま行けてほしいなと思っていました。

柴山潟ではありませんが、ここの湖もきれいです。

駅に近づく辺りで例のでかい観音像?を見届けます。家のアルバムを整理していたところ、幼少の頃にテーマパーク(ユートピア加賀の郷。バブル!)に行ったことがあったようです。

駅からも見えるあの像です。

競技場の下に戻って来ると応援の多さを実感します。今回も沢山の方が拍手で迎えて下さり、嬉しかったです。増田明美さんもおられて、声援を送って下さりました。運が良ければ名前を呼んでいただけます。

毎回ここはめっちゃ盛り上がるところです。

そして帰りにはラストでここを上らなあかんのかと思いながら長い下りへ。今年は快晴のため、白山連峰がばっちり見えました。やはり加賀温泉郷マラソンのコースは景色も素晴らしいです。

帰りは上ります。そりゃそうだ。

過去三回で一番きれいに見えました。爽快。

左足首の状態は徐々に悪くなってきて、この辺りでは後続のランナーに結構抜かれ出したと思います。それでもエイドがどこにあるのかはよく分かっていますので、着実に水分補給をして進みます。山代温泉に向かう道中も見通しがよくて気持ちいいのです。

ここは走ってみたくなりませんか?

悪いなりにそこそこ耐えうるタイムで収まるかもと思っていましたが、山代温泉充実の和菓子たちを見た瞬間、もう今日はいいやと思いました。とにかく種類が豊富なのです。「これも名物だから」「これもおいしいよ」と次々勧められ、散々迷って4つに絞りました。うち二つは包装がしっかりしているので持って走ることにして、今この場で食べた方がよいものを瞬時に選別し、立ち止まってお水とともにいただきます。

ゆっくり写真に収めます。

種類も豊富!写真を見ると、もっと食べたかった!と思います。

 

再度走り出すと左足の痛みは明確なものになってしまっており、もう隠しようがない、誤魔化しようがないと認めざるを得ませんでした。ただ、走り続けるとアドレナリンが出るから痛さを感じにくくなるのだなあと妙に感心しました。ともあれ、DNFは嫌なので、先を目指すしかありません。

山中温泉へと向かう途中、前回はカニご飯が振舞われたので、今回はどうなるかなと楽しみにしていたところ、個包装のおにぎりがスタンバイしていました。これは流石に難しいと一度は通過したのですが、いややはり食べるしかないと引き返し、鮭おにぎりをゲットしました。走りながらもぐもぐと少しずつ食べていきます。ひゃくまん穀ですからうまいに決まっています。

食べておいてよかったです。やはり鮭が好きです。

おにぎりを食べ終わる頃には山中温泉付近まで来ました。帰りに上るあの坂を撮影し、菊の湯の方へと向かいます。前回近過ぎて上手く撮れなかったので、余裕を持って大回りすると共に、ここでも立ち止まって娘娘饅頭をいただきます。やはり山中温泉に来たからにはマストでしょう。

温泉街から温泉街へと向かう道もまた好きなのです。

お待ちかねの娘娘饅頭です!

さて後は帰路という感じなのですが、途中であの坂が待っていますので、諦めて上ります。二段階になっており、最初の坂は(そもそもが遅いこともあり)記憶程苦しくはありませんでした。二段目の坂はやはり長く、今回も上りあと100mの看板を心の支えに頑張ります。しかしそれでも金沢の御参詣坂のような壁ではなく、大乗寺丘陵公園のように長々と続くものではありませんので、一応走れるレベルだと思います。

山中温泉を後にします。

すると例の坂が出現します。歩く人多数。

 

この先は下り基調で心拍も上がらず楽なのですが、体感より遥かに遅く、気分は沈みそうになります。そういや前回もスピードが出なかったなと思い出しながら、それでも左折した後の河南トンネルの前の上りは心の準備もできていましたし、日谷荒木トンネルはの涼しさで回復できたのは経験値のなせる業です。

この橋からの景色もおなじみです。

上り坂の前には表示があり、親切です。

このトンネルは長く、下っているはずなのにスピードが出ません。

トンネルを出ると35km手前の折り返しに向かって上りますが、ここは地味にきつく感じます。折り返して少し行った辺りで3時間30分の集団を目にすることとなり、そんなに落ちていたのかとめげそうになります。怪我をしたランナーなら分かると思いますが、明らかに練習を積めていない人にも抜かれ、こんなはずではない、もう引退なのかと思う時ほど辛い時間はありません。

この先の上りでの減速は堪えます。

それでも、雄大な景色と、応援に駆けつけて下さった沿道の皆様のお陰で、何とも温かい気持ちになれました。どんなに遅くても、こうして応援していただきながら雄大な景色の中で走っていられることは幸せだとはっきり確信できました。これまで走ってきてよかったですし、まだ続けていきたいという気持ちも湧いてきました。

ここで気を取り直して少し先のエイドでは片山津塩まんじゅうを確実にいただきます。給食に関しては三年前の自分を超えましたので、胸を張っていいと思います(そうなのか?)。

甘くて元気がでます。

最後の方は何とか腕振りでピッチを上げ、少しずつ周りを抜けるようになりました。競技場前の坂では、“これくらいのタイムの人なら平気で歩くのか……。”と軽いショックを受けながらも、何とか腕振りとリズムに頼って上ります。流石にばててきましたが、もう一段ある坂の手前で、前半やたら仕掛けてきた方を見つけたので、ここは抜いておきたいと少しだけ頑張ります。これまで積み重ねてきたものは絶対に違うので、このままでは終わりたくないと思いました。競技場に入ると地面が柔らかいことを感じながら回転を上げて、ついでに何人か抜いてフィニッシュです。全然走れておらず、40m以降で10分43秒もかかっていますが、それでも最後だけでも上げたことはよかったと思います。

165kmでかなりの減り具合です。

ふるまいの五目野菜と加賀地産炊き込みご飯は加賀野菜がたっぷりでとってもおいしかったです。人参、牛蒡、蒟蒻、蓮根、メギスつみれと贅沢な陣容です。大事にとっておいたお菓子も食べて元気を取り戻します。

最後まで笑顔が溢れるおもてなしです。

競技場から見える白山連峰、そして今年も満開の八重桜、来てよかったなあと左足を引きずりながらもしみじみ実感します。来年は万全の状態で気持ちよく走るぞという決意を胸にシャトルバスで駅に向かいます。

豊かな自然の恵みを感じる場所です。

アフター(山中温泉観光)

このまま帰るのも寂しいので、駅から山中温泉へのバスに乗り込みます。バスターミナルではなく菊の湯前まで乗ればよいと乗務員さんに教えていただき、到着です。

片道430円。ICAなど交通系ICカードは使えません。

風情ある通りをゆっくり歩きます。

まずは前回逃して気になっていた肉のいづみやさんに向かいます。店外まで列ができていてにぎわっています。注文後待つこと数分、揚げたてのコロッケとチキンカツを渡していただいたのですが、このおいしさはなんということでしょう、ちょっと今まで食べてきたコロッケやチキンカツは何だったのかと思うくらい熱々ジューシーで、一口ごとに目を見張るような状態でした。これは食べないと損します。

この列も納得の味です。

普通によき肉やお土産も売られています。

これは絶対に一度は食べていただきたいです。

こおろぎ橋から鶴仙渓の遊歩道を歩き、水の音と緑に心が洗われる思いでした。再訪することができてよかったです。あやとり橋の八重桜もいい姿でした。

緑がさらさら。

こんなに素敵な場所なら何度でも来たいです。

川床もあり、スイーツやお茶がいただけます。

あやとり橋も外せない場所です。

折角ですのでアイスを食べなくてはと娘娘ソフトをいただきます。娘娘饅頭が丸ごと乗って贅沢です。

ボンっと鎮座しているのが何だか愛らしいです。

春の花もあちこちに。

そして今回も菊の湯で汗を流しました。回復のため、長めにお湯に浸かり、シャワーで冷たい水を当てるといった地道なケアもやってみました。何もしないよりは遥かによかったと思います。

お湯が熱めでまた染み渡ります。

そして山中座さんでお土産とアイスを買い(暴飲暴食や)、16時43分発のバスで駅に戻ります。北陸新幹線延伸を待ち望む加賀温泉駅に別れを告げ、またここに来るぞという思いを強くします。ありがとうございます。

今回もお世話になりました。土産物も充実。

アイスも粘りがありました。菊の湯の温泉卵は絶品でした。

駅前のアルプラザでもお土産が色々と買えます。

また来ますよ!来まっし加賀ですから。

本当に素敵な一日でしたし、加賀の皆様とまたつながりが続いたことも嬉しいです。今回観光で完全燃焼できなかった分は、とりあえずふるさと納税で何らかお返しできればと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします!

ここまで読んでいただき本当にありがとうございます。