冷静に考えてみて下さい。普段は車でしか通れない新湊大橋からの絶景を眼前にますずしを食べられるなんて、富山マラソンくらいのもんですよ。晴天に恵まれると奇跡としか言いようのない光景が広がります。一瞬しかご尊顔を拝めない分レア度が高くリピーターを惹き付ける高岡大仏から始まり、富山湾の後もそびえ立つ立山連峰を仰ぎ続け、世界一美しいスタバのある富岩運河環水公園でフィニッシュできるという贅沢極まりないコースの魅力は、限度というものを知りません。
これだけのためにエントリーしてもいいくらいですが、富山マラソンは応援も多く、あちこちで「頑張られ!」のボードや太鼓によさこいに応援団、パラグライダー、曳山に獅子舞に流鏑馬、応援のぼり、ゴール地点で何時間も「負けないで」を歌い続けるバンドなど、富山の皆様の熱烈な、でもどことなく控えめで優しい感じのする歓迎を受けられます。
エイドの給食もバラエティに富んでいて、ますずし以外にもしろえび天むす、しろえびせんべい、こんぶあめ、かりんとうまんじゅう、七福神饅頭、甘金丹等々とにかくしょっちゅう止まらざるを得ない陣容です。
絶景、応援、給食の三連コンボで写真を撮ったり手を振ったり食べたりで大忙し。楽しさと満足度は保証します。お隣石川の誇る金沢マラソンとはまた違った魅力に溢れているので、連戦も是非選択肢に加えて下さい。どっちも走りたいと思ったならエントリーするしかないでしょう。マラソン前後の観光も楽しいですよ。(神戸マラソンも控えているので、怪我だけには気をつけてズームフライ4で3時間9分ちょいでした。)
二年連続リアル開催を実現して下さった富山の皆様、ご協力ありがとうございました!富山は何度来ても素敵な場所です!
昨年初参加で感激した記事はこちらです。
先週の金沢マラソンの記事もよろしければ是非。食べまっしステーション完全攻略で3時間2分台でした(ヴェイパー)。
続きのページは写真たっぷりでコースとエイドの様子、そしてランナーにはどう見えているのかが分かり、走った方も応援して下さった方も色々思い出せると思います。ご感想などいただけるととっても喜びます。よろしくお願いします。
追記
今年のふるさと納税は射水市の富山ブラックカレーを選択しました。これは映えます。豚骨・鶏ガラスープと16種類のスパイスとのことです。
前日(二度目はより楽しい)
金沢マラソン後どうにかスロージョグを84km重ねたので、一応疲労抜きの最低ラインは越えたとみなして100m程度をキロ4くらいで何本か。気分の問題だけですが、やっておくと多少動き易いです。先週ヴェイパーでうまく走れた部分もありますが、臀部の疲労が強かったので、この間はエンペラー3やライトレーサーといった薄底勢で違う筋肉に頼りました。日曜のレース直後に加えて金曜にも交代浴をしたことで、脚は大分軽くなっていました。土朝もアシックスのハイパースピードです。
朝食は金沢マラソンでいただいたまつやとり野菜みそで鱈とお野菜を。金沢の老舗、別所文玉堂(庶民的なお店です)のブランデーチーズかすていらも付けてご機嫌です。
9:09香林坊東横イン発の高速バス(1200円)に乗り、お安く富山着です。一時間強ですが、あまり遠くは感じません。
地鉄のロッカーが大型500円のみになっていたことを知り、駅のマルシェを見つつ受付へ。こちらは昼過ぎには大半が売り切れになっていましたので、迷ったら早めに買うのが吉です。
受付は少し並びますが、そんなに長くありません。アスリートビブスやTシャツを受け取り、体組成測定とフォーム診断もやっておきます。一年前と比べて体重、体脂肪率共に低く出ました。金沢マラソン後の一週間にどか食いを続けたか否かの差だけだと思います(67.8kg、8.6%→66.5kg、5.9%)。フォーム診断は相変わらずピッチの高さが高評価でした。先にフォーム診断の予約を取った上で、体組成測定やブース巡りで時間を待つのが吉かと思います。
思い出の富岩運河環水公園を歩き、展望塔から曇り空の街を眺め、フィニッシュ直前のコースも見て、紅葉の中スパートをしようとイメージしておきます。
お出かけするとやはりおいしいパンを欲するため、ボブさんに行ってみたところお昼少し過ぎでほぼ完売でした。何たる人気……。ならばと近くのブレドールさんへ行き、全体にとにかく安いことに感謝しつつぶどうバターパンを選択、たちどころに食べました。お店の雰囲気といい、金沢なら遊学館の傍にあるボナペティや石引の木村屋ベーカリーが近いかと思います。
駅のマルシェではシャン・ドゥ・フルールさんのバジルチキンパイを食べました。更に昨年と同じくパンドールさんで三元豚ローストンカツサンドとヘーゼルナッツのコロネもおいしくいただきます。
明日は混雑することを見越して、駅のとやマルシェでお土産(プレミアムしろえびかき餅とほたるいかかき餅)を買っておき、バスまで少しだけ時間があったので市役所展望台に上って富山北大橋の位置を確認します。あっちから来るのかと。二度目になるとより深く楽しめるものです。
金沢駅までバスで移動しつつ、エイドの給食内容を真顔で予習します。
昨年と同じくフォーラスのビゴ(今は店名がオーボンパンになっていますが)でパンを4つ(あんクリームチーズ、ダノワーズカフェ、クロックムッシュ、生フランスくるみ)と来年のカレンダーをゲットします。夕食はアルビスで買った豚ヒレ肉などを食べてばっちりです。銭湯で身体をほぐして明日に備えます。
当日
レース前(気負う要素一切なし)
22:20消灯5:40起床です。金沢マラソンよりは急ぐ必要がありますが、準備は前日にしてあるので考えずに食べて装備するだけです。起床時の体重は、食べた割には前日の65.8kgから66.6kgまでしか増えておらず、こんなもんかなという感じです。金沢マラソンの時も66.0kg→66.8kgでしたし。
バス停までの道でも、この青空なら富山はきれいだろうなあ、楽しみだなあと高岡の街や新湊大橋、視界が広く開けた道を思い浮かべていました。昨年と同じく7:24金沢発のはくたかに乗り、旅情を味わう時間もないまま一瞬で新高岡です(栗蒸し羊羹を食べたりして旅行気分を演出しようと試みましたが)。別に行きたくもないのですが、駅のきれいなトイレにも寄り、これで午前中に尿意を催すことは絶対にないと確信します。
バスもスムーズに流れて余裕です。昨年富山マラソンとは別に訪れた瑞龍寺は素晴らしかったななどと思い出していました。装備は家で整えているので会場ではあまり時間は必要ないのですが、昨年とトラックの位置が変わっていたので少し焦りました。スタート位置への道も、トイレ行列の壁が立ちはだかるのとは別のルートを選択する方がよかったです。とはいえAブロックはスカスカなので、ギリギリに行けばよいのです。
シューズはほぼ新品のズームフライ4です。3分オンオフをやった時に感触がよかったので、フルで履いたらどんなもんかなと試しておくことにします。結果的に中でずれる感覚もなく、最後までフィット感はとてもよかったです。装備と持ち物は基本的に金沢マラソンと同じで、違いは、ウェアとキャップが本気から少しグレードを落としたこと、圧迫感があろうとデータを取りたいので心拍ベルトを巻いたこと、あまりおいしくないジェルが二つから一つに減ったことくらいだと思います。
先に車椅子の部を送り出し、ギュッと前に詰めるので、もうスタートが目の前です(ロスもわずか6秒でした)。今日はファンランなので迷惑にならないことを願うばかりです。
レース
前半(高岡市:高難度の高岡大仏激写と走り易い庄川)
号砲と共に速い皆様が駆け出して行きます。ガンガン抜かれましたが、これでよいのです。昨年は高岡大仏の存在に気付くことすらなく終わってしまいましたので、今日という今日は絶対に見てあわよくば写真も撮るぞと意気込みます。
古城公園の外周を過ぎて街中へと入ります。ここにも来たなと過去を振り返り、緩やかな上りと見覚えのある光景に、ここで左に違いないと確信してスマホを構えます。しかしここの何が難しいかというと、大仏の目の前で右折するため、ゆっくりと拝んでいる暇が無いのです。アナウンスされるまでもなく、止まって撮影などできるはずがありません。チラ見で視線を切りつつ、撮影できていることを祈ってシャッターを押すのが精一杯です。おそらく撮れたはずという手応えを胸に坂を下りましたが、後で確認するまでは心配でした。
ともかく、まずはこの時点で一つの大きなミッションを果たしました。ここはランナーが見て楽しむ場所ではなく、大仏様を背負っての写真が映えるという観点(姫路城が見えないマラソンのフィニッシュ地点と同様の観点)から設定されている場所ですので、そのつもりでいた方がよいでしょう。
高岡の歴史ある街も、駅前も応援の方が沢山おられ、やっぱり高岡の皆様もご親切だなと実感します。今年はドラえもん電車ではなく、獅子舞トラムが見送ってくれました。ここは線路に注意するべしと昨年のブログで復習していたので大丈夫です。吹奏楽部の学生さんは「シュガーソングとビターステップ」を演奏してくれていたと思います。
一旦新高岡に向かって南下して折り返し、瑞龍寺はあっちの方だなと感じます。最初に通った陸橋は渡らなくてよいのでしめたと思うも束の間、結局東に少しの場所にある陸橋を渡ります。まあ序盤なので何の問題もありません。
コーナーではよさこいが盛り上げて下さり、庄川手前では応援団がいて下さるのも心強いです。左折して庄川沿いへと入る前に、既に視界には立山連峰が映り、今日の晴天に感謝します。後半多少暑く感じましたが、まあ秋マラソンはこんなもんですし、涼しい向かい風も時折吹いてくれるので、給水さえミスらなければ大体大丈夫だと思います。
庄川は土手の向こうで姿を目視できる場面はほとんどないのですが、とりあえず緩やかな下りなので、あまり気張らずとも速く走れます。自分は11kmのエイドでこんぶあめを確実に取って以後は他のメニューに専念する作戦でしたので、今か今かと待ち続け、ミスなくジェントルタッチで一つを掴みます。これは懐かしい定番のおやつで、この先も何ヵ所かでふるまわれたので、沢山取られた方も多いのではないでしょうか。庄川沿いは紅葉もきれいで、気持ちよく走れます。途中、赤セーラー服の何らかのコスプレをしている男性に「可愛い~」という声援が飛んでいたので、「いや、可愛くはないやろ」と談笑しながら進みました。
14kmでは1時間2分台で、このまま行けば昨年と同じくらいかなと思います。エイドでは持参したアミノ酸粉末を上手く摂取する練習をしましたが、やはり粉末はむせるリスクと残った粉を撒き散らしてしまうリスクが怖くて緊張します。今日は何とか無事故で補給できましたが、勝負レースは別の手を考えた方がいいかもしれません。10km、15kmのラップは21分53秒と22分8秒でした。
中盤(射水市:ますずしに新湊大橋にで大忙し)
右折して、庄川を渡る橋の上からの景色を楽しみます。いや本当きれいで。真っ直ぐ行くと新湊曳山が続けざまに二つ(長徳寺と古新町)待ち構えています。昨年の経験があるのでバッチリ撮れました。
左折して更に海に近づき、右折前には手作りプレートの応援が。いよいよ富山湾だという所でこの応援は嬉しいですね。
この次のエイドは絶対に外せないますずしと天むすがありますので、そのことばかり考えたくなりますが、ここにも新湊曳山(中町)がおられますので、見逃せません。ちなみにこの直線にはほくりくアイドル部の松井由香里さんを応援されている方もおられ、和みました。
さて、エイドまで200mの看板を見て左折してからが富山マラソンでは一番忙しいエリアになります。まずはますずしをピンポイントで掴み、今年は白えび天むすがあることも確認して手を伸ばします。この間然程時間がないので、一瞬の判断が命取りになります。
天むすは蓋つきのカップに入っており、衛生面と美味しさの点からすると気が利きまくりですが、ここからどうやって撮影するか問題とどのタイミングで食べて容器はどうするのか問題が頭をもたげます。自分の選択は、“紙コップに放り込んで咥えて手を空けてスマホを操作する”でしたが、傍から見たら阿保な姿だったと思います。しかもこのエリアは応援の方も多く、沿道のキッズ達から見るとただの変なおじさんでしかなかったことでしょう。
ここではまずおいしく天むすをいただき、食べ易いサイズとおいしさに目を見張ります。しかしここが忙しいのはまだ理由がありまして、海王丸パークで船を撮らなくてはならないのにすぐに上りも始まるためシャッターチャンスが少ないのです。とにかく撮れる時に撮っておき、捨てるチャンスを逸したカップを加えてスマホもポケットに入れられないままに上りに突入です。こんなので速く走れるはずがないので諸々諦めます。
しかもまた上りの最中にも記憶しておきたい、忘れたくない景色が次々と次々と現れ、とにかく休む暇が無いのです。どうにかカップを潰してポケットにねじ込み、ますずしとスマホを握りしめて新湊大橋を上ります。この日の為に帆を張ってくれた海王丸もあんなに下の方に見えます。ここまで来たからには一番高い場所でますずしを食べようと腹を括り、ペースダウンもなんのそので写真撮り放題です。中間点で1時間34分16秒、昨年より1分以上遅いですし、今日は無理せずいこうと決めます。
そして今年もここでしか見られない3000m級の立山連峰と推進1000mの富山湾が織り成す絶景に、飛んでいるかのような気持ちを味わい、酢飯の香るますずしも噛みしめ、もう二度と体験できないかもしれない時間を五感でしっかり楽しみました。幾星霜をかけてここまで素晴らしい景色を作り上げた地球、ここにこの高さの橋を設計・建設した方々、ますずしを握って下さった皆様に感謝するしかありません。
下りではパラグライダーの応援もばっちり撮影できました。昨年とは経験値が違います。次のエイドも上から見えますので、さながら鳥のようにかりんとう饅頭に狙いを定めます。ちなみに、下りで二か所ゴミ箱を設置して下さっていたので、ここでカップを捨てることができました。ありがとうございます。
橋を渡って折り返し、左折してすぐにミニかりんとうまんじゅう塩あんです。駅でも色々な種類が売られています(しかも前日は100円で特売でした)が、この味もよかったです。
そしてまっすぐ進むと突如獅子舞が出現します。石川も獅子舞に縁が深い土地ですので、ここは富山の獅子舞も撮るしかないと素早く撮影。更に休むことなく次のエイドではしろえびせんべいです。鉄板中の鉄板の富山土産、何と二枚入りですのでじっくりいただきました。かなり長い時間楽しめました。
折り返しの先の高専の外周がきれいだなと思っているうちに28km、これで3分の2、多分2時間6分くらいです。このままでは3時間10分を越えるかも、それはちょっとなという気持ちが少しだけ芽生えます(しかし何故か動きにあまりキレもなく、20kmからのラップは22分43秒と23分7秒でした)。そんなことを考えていたせいで、流鏑馬に気付いた時には通り過ぎてしまい、撮影できずに肩を落とします。
さはさりなん、29.3km地点ではしっかりと七福神饅頭をゲット。たしか柚子の風味も効いた美味しい逸品でした。
終盤(富山市:立山連峰のパノラマと共に富岩運河環水公園へ)
この辺りになるとフラットで、視界を遮る物もなく、ただ長閑な田園風景が続くのですが、視線を先に上げると、雪を被った立山連峰がほぼずっと見えるではありませんか。日差しはあっても、あの雄大な山々を拝めるのですから、快晴の方がありがたいです。
32km辺りで大きく右折する場所にも応援の沢山おられます。真っ直ぐ進むとコーラがありますので、また元気回復です。まあこの5kmも22分40秒かかってますけどね。
確か高架下を通るんだったなと思っていると、前にゲストランナーの藤原新さんがおられたので、「頑張りましょう」とお声がけさせていただいたところ、笑顔で応えて下さりました。大選手と一緒に走れるとは、嬉しいことです。
35.7kmのエイドでは駅でもおなじみボン・リブランさんの甘金丹をゲットします。昨年は富山の売薬さんで、メニューを変えて下さる心意気に感謝します。本来はここでさくらあめを取ることで主な給食をコンプリートする計画だったのですが、甘金丹を取ってホッとした次のパレットにさくらあめの姿を認めた瞬間には時すでに遅し、通り過ぎてしまいました。3時間10分が危ういという焦りもあったのでしょう。自分の未熟さにがっかりです。
しかしこの先少し進むと、左側に応援のぼり旗がずらーっと、都道府県ごとに順番に並んでいるではありませんか。石川県は「百万石パワー」と「ルビーロマンおいしいね」で、前者は何でもかんでも百万石はいかがなものかと金沢ですら物議を醸す(県立図書館とか)くらいの定番ワードですが、後者はすっかり高級ブランドとして定着して久しいのだなと改めて嬉しく思います。走っている時は“風向きの関係上裏側になるので文字が読みにくいな”と思っていましたが、実は前から撮ると映えるという計算ずくだったのですね(高岡大仏と同じ思想)。よく考えられていると思いました。
37.7kmの給水前は気付かないくらい上り、少し行けば思ったより一気に下り、その先いきなり街中に出るというのは昨年経験済みでしたので心にゆとりがあります。最後の給水が近づくと大きな声での応援が聞こえてきて、頑張ろうという気になります。
折り返して40km、大体3時間でしたので普通に行けば3時間9分台でしょう。右折して富山北大橋に向かいますが、ここでも富山応援隊の皆様(着ぐるみ含む)がおられて元気づけて下さります。富山北大橋からの立山連峰も美しいので、ちょっと無理してこの期に及んで撮影に勤しみます。40km過ぎてから写真を撮った経験はあまりないかもしれません。上げているので若干苦しくはありましたが、撮影できたことは満足です。なかなかこういうチャンスもありませんので。
ここで脚をつるのは困ると思ったため、下りもやや控えめに走りました。左折してラスト1kmで応援部の学生さんもおられて力が出ます。右折して公園の外周に入り、冨岩運河環水公園のフィニッシュに向かいます。そのままスッと終わろうかと思いましたが、すぐ後ろに大きな声でゼーハー言っている男性ランナーがいたので、仮に抜かれたらちょっと夢見が悪かろう、ていうかガチで走るおじさん怖いと思いつつ上げて2.195kmで9分9秒。特に無理はしない感じでした。
アフター
即アクエリアスをいただきアミノバイタル粉を流し込みます。タオルと完走メダルをいただき、今年も冨岩運河環水公園で記念撮影です。フィニッシュ直後にこの美しい情景が迎えてくれるのですから、走ってきてよかったと思います。多分、皆さんも同じですよね。高岡大仏様が優しく輝いています。
ドンクのなめらかヨーグルトクリームパンは甘くておいしいですし、バナナも補給にはうってつけです。地下駐車場でスムーズに荷物を受取り、坂を上って体育館内に入り、広々とした更衣スペースでゆっくり着替えました。
体育館の外に出ると屋台やブースが待っていますので、とりあえずフル直後の体組成測定に勤しみます(体脂肪率は少し減って5.3%と出ました)。模擬株式会社りゅうりゅうで学生さんに勧められるままにマドレーヌを買い、おいしくいただきました。
昨年、冨岩運河環水公園自体はそこまで混雑しないと把握していたので、しばし散歩し、展望塔から富山北大橋を渡ってフィニッシュを目指すランナーを見守ります。今日は快晴だったので、昨日よりはっきりと立山連峰が望めて、この景色は見てほしいと思いました。少し物思いに耽る時間でもありました。
とりあえず駅の方に歩くと、農林水産物ワンデージャックフェスタということで沢山のお店が出ていました。T&Tワッフルさんで食べた焼き立てはたまらない風味でした。
コインロッカーはCiCビルの地下というかなり通好みの場所を利用しました。200円という懐に優しい価格設定も魅力です。
とりあえずローソンでLチキと炭酸水を買い充電し、ナイキフリーでスロージョグを始めます。行先は決めていなかったのですが、何となく西に向かい、ノアさんでシナモンレーズンパンを買います。安いのにおいしい、地域に愛されるパン屋さんだと思います。店内の設計が洒落ています。
そのまま神通大橋を渡り、北進して40km地点にやってきました。ここで長い間応援して下さる方がいるからこそ走れるのだと感謝しつつ、最早大半が歩いているけど、それでも制限時間には間に合いそうなランナーの応援をしていました。富山北大橋では先ほどからずっと沢山の方が応援を続けておられ、ヤングマンが流れる中、明るい空気を最後まで生み出しています。
富山北大橋からの眺めをもう一度楽しみ、41km地点もこんな光景だったなと噛みしめながらゆっくり巡ります。そしてフィニッシュゲートの近くまで来て、さっきからずっと聞こえている「負けないで」はエンドレス生演奏だったという驚愕の事実を知り、拍手しながら前を通りました。これはマラソンよりしんどいです。あまり声を張るような曲ではないとはいえ、喉は大丈夫でしょうか。
折角なので富山城址公園にも行き、きれいな庭園とコンサートの熱気にまた明るい気持ちになります。まだ時間があったので金沢でもおなじみ大和の横を通り、あのとろとろのあやめ団子を求めて石谷もち屋さんに行きましたが、残念ながら完売、更に竹林堂さんも休業中ということで、昨年の再現とはなりませんでした。
少し急いでCiCビルに戻り(トータル70分強で9km程走れました)、謎のチョコますアイス、梅かま、ボン・リブランさんの富也萬(とやまん)、黒茶を買い、17時発のバスに乗りました。車内がまあまあ混んでいたのと渋滞で30分程遅れたことを考えると、16時発の方が色々快適かもしれません。ただし観光を犠牲にすることになるので、悩ましい所です。
帰宅後、前日にアルビスで買っておいた合い挽き肉で白菜、小松菜、しめじのとろみ中華炒めを拵え、梅かまと共にいただきました。いい一日でした。
(リカバリーについて書いておくと、銭湯で交代浴、更にあまりダメージがないことから静的ストレッチも可能と判断してしっかりほぐして寝たところ、ぐっすり眠れて翌日の筋肉痛もほとんど無いという不思議なくらいの元気さでした。足裏の痛みがないのは厚底効果でしょうし、腿前も同様でしょう。腿裏から臀部にかけては、金沢マラソン後の回復の流れに乗っている感じで、悪化や後退した感じはなかったです。まあこういう時に張り切ると怪我をするので、当面キロ8くらいでスロージョグです。)
最後に
二年連続で金沢マラソンと富山マラソンを走れて、それぞれに魅力溢れる土地を堪能することができました。走ること自体が楽しいから続けていてやめられないのだと、改めて感じる日々です。もう十分伝わっているかと思いますが、富山マラソンは素晴らしい大会だと、改めて強調して締め括りたいと思います。富山は何回来ても圧倒されますし、大好きな場所ですのでまた来ます。
富山の皆様、温かい応援、素晴らしい思い出をありがとうございました!
ここまで読んでいただき本当にありがとうございます。