あいの風とは、春から夏にかけて吹く北東のさわやかな風で、古くから“幸せを運ぶ風”として親しまれているとのことです。今日の風はそれよりは強く、北北東からランナー目がけてこれでもかと吹き付けてきましたので、正しい意味でのあいの風ではなかったと思います(そもそも季節も違いますし)。しかし前日の荒天から信じられない程の回復を見せ、青空に抱かれた雄大なコースを堪能しながら、沢山の応援の中を完走できたのですから、“幸せを運ぶ風”が吹いていたことは間違いないでしょう。土曜の天気だったら、前も見えず、応援の方も駆けつけることはできませんから。
高岡市、射水市、富山市を駆け抜けるワンウェイコースは、見所が多く、富山に来ないとまず体験できないものです。私が都会の大会よりも地方の大会を好むのは、こういう、素晴らしい世界と出会い、そこを自分の身体一つで駆け抜けることに強く惹かれるからです。高岡大仏、古い街並み、庄川に新湊大橋、田園風景の中を通り、富山県美術館から富岩運河環水公園とは、なんと夢が詰まった旅路でしょうか。
応援も、走っている間も振り返ってみても、とにかく沢山なことに驚きます。若者は元気いっぱいですし、年配の方はとにかく優しい笑顔です。チアリーディング、よさこい、太鼓に曳山、獅子舞に流鏑馬、応援団、吹奏楽、エンドレス負けないでといったチームでの大歓迎に沿道のご家族、ハイタッチなどで優しく見守りつつ、盛り上げて下さります。沿道には立ちにくい箇所では、都道府県ごとの応援のぼり旗まであり、しんどい時に支えて下さります。有森裕子さんから喝も入れていただけます。
エイドはなかなか思い切った仕様で、特に昆布おはぎはかなり勝負に出ていると感じました。詳細は本文に書きましたが、私としては珍しい感想を抱き、なおかつ次に参加する時も絶対に取ろうと固く決意しました。これでこそ地方大会の醍醐味です。かまぼこやフィニッシュ後のふるまいの傾斜も、これで合っていると思います。
走りは、金沢との連戦ですので、気象条件を考慮の上体調とも相談し、最後までつらずに早めの有酸素ジョグができればよしというスタンスです。30km以降落ちたものの40km以降は持ち直して3時間11分台でした。2年前より2分程遅いですが、風のことを考えると十分です。と言いますか、結構きついコースですので、ここで速く走れる方は本当に強いと思います。
(158bpm, 188spm, ストライド1.18m, 上下動比5.2%, 上下動6.4cm, 左右接地時間バランス48.1%:51.9%, 接地時間250ms, マジックスピード3)
富山観光も、前日こそ雨風に苦戦しましたが、富山市郷土博物館、佐藤記念美術館、富岩運河環水公園に市役所展望台も巡り、パン活や銭湯も楽しめたので大満足です。そして”寿司といえば、富山”ですが、今回いただいたお寿司も大変美味で、富山に来て本当によかったなと思いました。
高岡、射水、富山の皆様、また今年も素晴らしい大会で応援していただき、本当にありがとうございました!一層富山が好きになりましたので、また遊びに来ます!
毎年出ずにはいられないのが黒部名水マラソン。富山の大会は魅力的過ぎます。
金沢マラソンも最高に楽しい大会です。“今年は富山にエントリーしたから金沢は来年かな”とか言っているうちに人生終わります。是非金沢にもきまっし。
北陸三県フルマラソン揃い踏み。ふくい桜マラソンにも勿論エントリー済みです。エイドがすご過ぎて到底真面目に走ることなどできません。
続きのページには、富山マラソンの魅力がわかる、写真と細かな話を遠征ランナー目線でこれでもかと綴っています。写真をスクロールするだけでも、楽しんだ様子が伝われば嬉しいです。
コメント、スター、↓のバナークリック、SNSなど、何でもよいので読者の存在をお知らせいただけますと、私が富山地方鉄道殺人事件ばりのミステリーを解決します。
余談ですが、今回でMCCグランドスラムという、対象大会の走行距離1,000kmを突破すると褒められるやつの条件を満たしました。最初に企画を知った時は“1,000kmくらいすぐだな”と思ったのですが、意外と加盟大会以外に参加することも多く、時間を要しました。本当に通過点ですが、未達で終わるよりはよかったです。
次回予告は、“鹿と平和とお好み焼きと”です。47都道府県フルマラソン完走に向けた流れに入ります。
前日
富山駅まで
大阪から富山まで直行し、夜は金沢に泊まるプランです。早起きになりますが、
07:00大阪発→09:53富山着
で移動です。WEB早得14で8,730円でした。時短朝食は納豆、チーズ、ヨーグルトで、普通に食べられました。
前日夜は豚バラと茄子、小松菜、紫玉ねぎの炒めに金沢マラソンでいただいたゴーゴーカレーをかけて楽しみました。
移動中は金沢検定の勉強に費やしました。昨年の初級突破の勢いに任せて中級もクリアしたいところですが、昨年合格率が以上に高かった反動で、今年はいつもの超難問に戻るだろうと思っています。まあ結果よりも、郷土のことを知る機会になる点が一番のメリットだと思っています。
前日受付
富山駅に着くと既に雨がかなり強くなっていましたので、人混みは濡れる前の方がよかろうと考えて直行しました。雨の中でも誘導の方が沢山おられてありがたかったです。しかも悪天候を考慮して、前日受付の時間を延長しておられますから、より大変だったことと思います。
体育館の重厚なオーラは前に来た時と変わらず、帰ってきましたという感じすらしました。受付はとてもスムーズで、本人確認、アスリートビブス、Tシャツ受け渡しが流れるように終了しました。ナンバーによっては何か当選していたようですが、私のことですから当然のように掠りもしなかった模様です。
富山マラソンと言えばGoldwinさんのリサイクルTシャツです。不要になった衣類の回収も行ってくれますので、少しながら協力することにしました。家で積もりに積もったTシャツの中で、“エントリーはしたが台風で中止になったトレイル大会”といった、比較的思い入れの薄いものを8枚程選び、新たな姿での活躍を願って送り出しました。思い入れが薄いと言いつつ割と着ていたものもあったのですが、とにかくお世話になりました。
エキスポは、2022年と比べて出店者の数と勢いが明らかに増しており、より楽しめました。パンデミックはなかなか見極めが難しいところですが、ようやく2023年くらいから元に戻った地域が多いように感じます。
今回は力が入っているのか、沢山チラシや試供品をいただきました。アミノバイタル、ボディソープ、スポーツドリンク粉末等々。ふくい桜マラソン実行委員会さんも来られており、“エントリー済みです”とお伝えしたところ大変喜んでいただき、ウェットティッシュをいただきました。金沢のデジャブさながらです。
ジェルやスポーツ用品の販売もエキスポ内と出たところの二か所あるので、持ってくるのを忘れても好きなだけ買えます(道マラより便利です)。体組成測定もあったので、いつも通りネタとしてやっておきました。体脂肪率7.8%, 基礎代謝1674kcalでした。
富山土産の販売もあり、折角ですので、薬売りクリアファイルとしろえび煎餅を購入しました。街中でも割引がある様子で、マラソンを盛り上げようという心意気がみなぎっています。
富山テレビのキャラクターはビーちゃんというお方なのですが、公式ページでプロフィールを見ると、身長185cm体重80kgというなかなかのマッチョ体形だということが判明しました。マラソンランナーというよりは野球やサッカー選手の方に近そうです。今思えばリフレクターくらい買っておけば……。
フィニッシャータオルは、今年のものだけでなく昨年のものとも繋がるデザインとなっており、過去から未来へと受け継がれていく願いがこめられています。「記憶のハーフトーン」というメッセージにも惹かれます。
雨でも富山観光
富岩運河環水公園
雨風は強かったのですが、ここまで来たからには歩くしかありません。いつも晴れていても面白くないというものです。傘を差しても結構濡れましたし、立山連峰の姿など見えるはずもないのですが、それはそれでよいのです。
富山市郷土博物館
幻の城とまで言ってよいかは分かりませんが、上杉謙信、佐々成正と来て前田家二代当主の前田利長が一時居城するも、大火で焼失。その後加賀前田家が入城するも明治に入って廃城。発掘調査も続いているものの、史料もなかなか少ないようです。
現在の建物は空襲後に平和の象徴として建てられたもので、富山城の歴史と、企画展があり、展望台からは市街を見渡せるようになっています。往時の富山城自体は富山城址公園よりもずっと向こうまで広がっていたそうです。
雨で眺めは不発でしたが(考えなくてもわかる)、富山城と富山前田家の歴史、企画展の売薬版画を見られたのは興味深かったです。靴を履いたまま回れるので、“雨の日に床や畳を濡らして汚してしまうのでは”という心配も不要です。
富山市佐藤記念美術館
今回は漆芸の大家、川西重澄氏の作品が展示されていました。漆というと何となく棗やお盆のように比較的小さなもの(かつ実用的なもの)に施されるイメージがあったので、大きな屏風やパネルなどを見られたのは新鮮でした。蘭をモチーフにした作品が有名とのことで、解説を読むと確かに蘭が幻惑されていたり、舞っていたりするのが分かる気がしました。富山らしくガラス作品もあり、色々な形で表現がなされることにただただ頷きます。
滝廉太郎記念館
無料ですがカフェの奥にありちょっと入りにくいです。しかし空気を読まない私は普通に見学だけして帰ってきました。滝廉太郎は夭逝しましたが、子供の頃の一時期(7歳から9歳になるまで)を富山で過ごしたことから、その感性には富山の生活が影響しているということです。
富山市役所展望塔
遠くの景色が見えないことは考えなくても分かる(さっきも書いた)のですが、雨の富山がどんな感じか見ておこうと、地上70mの展望塔へと上ります。窓ガラスに付いた水滴がよく見えます。というのは勿論本当ですが、思ったよりは遠くまで見渡せて、“さっきあの富山城から周囲を見ていたのか”“明日はあっちの方から走って来るのだろうが、富山駅があってよく見えないな”と楽しんできました。
パン活(日曜定休日のお店を中心に)
- BOBさん
二年前は早々に売り切れてしまい涙を飲みました。今回はこのパン屋さんに行くために10時前に富山駅に着く便を選んだ部分もあります。
11時過ぎになったので大丈夫かなと思いつつお店に入ると、今日はまだパンが並んでいます。更に焼き立てのパンも追加に。焼き立てのクロックムッシュ(コーン)、クルミとフルーツのパン、チキンラペサンドを購入しました。
クロックムッシュは焼き立てということもあり、衝撃のおいしさでした。こんなに温かくて柔らかく、しっとりとしながら食べ応えのあるパンがあってよいのでしょうか。
チキンラペサンドは富岩運河環水公園でいただきました。こちらも柔らかなパンに丁度良い味付けの具材がジャストフィットしています。くるみとフルーツのパンも、お酒を飲んでいるかのような芳香に、後の楽しみに取っておくことなく食べてしまいました。
- 紀文堂さん
伝統ある街のパン屋さんといった雰囲気で、定番のパンが比較的お求めやすい価格帯で揃っています。割と最近市内の別の場所から移転されたそうです。見るからにおいしそうなハムカツサンドと、見た目が素敵なウルトラマンにしました。外で食べていると、“中に入っていただいても”とまでお気遣いいただき、大変ご親切な店主さんでした。マラソンの応援もしていただきましたので、いい走りで応えたいところです。
ハムカツサンドは、味も勿論よいのですが、それ以上に、噛んだ時にスッと切れるような絶妙な柔らかさが印象的でした。“こんなにスパッと切れるものか”と。ウルトラマンはチーズクリームがよきお味でした。
- パンドールさん
少し遅い時間になったものの、まだ少し残っていましたので、パンオショコラにしました。何度食べても甘さがたまらないので、また次も来てしまうことになりそうです。
- オーボンパンさん(金沢)
金沢のフォーラスにあるおなじみのお店です。久しぶりに欲したので寄ってきました。カヌレは期待通りのサクサク感と蕩ける中身で、以前に食べたりしたことをよく思い出しました。塩パンは朝食用です。今年はカレンダー配布なしなんですね。
- 放生若狭屋さん(富山スイーツ)
かりんとう饅頭は今年も100円に値引きされていましたので、前回と同じクリームチーズにしました。かりんとうに包めば何でも合いそうな気がするくらい、よく合っていました。明日も必ずエイドで取ろうと心に誓います。
荷物はいつも通りCiCビルの地下を利用しました。駅直結で濡れずに行けて200円ということで激戦区です。運よく一か所空いていました。このビルには朝乃山関のパネルがあります。
金沢帰還後、大の里関、遠藤関らのパネルを見て、やはり北陸は相撲の人気があるなと実感しました。
夕食
富山マラソンということで、今年もアルビスで食材を揃えました。そして金沢マラソンもてなしメッセで購入したまつやごまとり野菜みそ鍋に。絶対に味が決まりますし、肉も野菜もしっかり取れるので重宝します。炒めにも使える万能調味料です。
レース当日
レース前
金沢から新高岡へ(何かとゆったり)
朝はゆっくりしたかったので、7:19金沢発→7:34新高岡着のはくたか(自由席 1,560円)に乗ることにしました。6:52金沢発道7:31高岡着の在来線(870円)も検討しましたが、金沢駅までバスではなく自転車になることと、高岡駅からの歩きを考慮して、新幹線代を奮発することにしました。わずか一駅なのに新幹線とは、贅沢な話です。
二度寝も決めて6時に起床し、オーボンパンさんの塩バターロールとチーズをいただきました。レンジで加熱するともっちり感が復活して染み出るバターと共によいお味でした。パンはおいしくて元気が出ます。
最低限の着替えだけ済ませて出発。バスで金沢に到着後、時間があったので、待合室でバナナ(金沢マラソンでいただいたうち最後の1本)を食べ、テーピングも施してソックスを履きます。ドリンクの調合もここで済ませました。はくたか自由席は空いていて快適でした。全てにおいて余裕があります。ここまでは。
新高岡・会場(迫る制限時間)
駅のトイレはきれいですので、行きたくもないのに水分を出しておいて不安を払しょくします。お腹の方は朝から特に動きなしでしたが、全くトラブルなしでした。
駅からはシャトルバスで運んでいただけます。バスの台数は多く、すんなり乗れるのですが、途中が渋滞するので着くまでには案外時間がかかります。高岡古城公園に着いたのは8:10頃だったと思います。手荷物預かりが8:20までですので、実は結構タイトです。
幸い装備は全て整えてあるので、後は日焼け止めを塗りたぐり、シューズを履き替え、別所のかすていら(小豆)を食べるだけです。おそらく8:20:10くらいには預けることができました。
そして甘く見ていましたが、ここからの動線が毎回厳しいのです。仮設トイレの横の坂を通らなくてはならないのですが、ここが狭くて数分間は渋滞します。何とか坂を下りても人が多くて進むのに難儀します。8:40で締切ですので焦って走る人も多いです。私は歩きで通し、何とか8:39:50くらいにはAブロックの一番後ろに入ることができました。
毎回こんな感じですので、おそらく改善の余地は物理的にないのだろうと思います。ただ、会場周辺図を見ると、手荷物預けトラックの奥の方にも矢印が伸びていますので、次回はこっちを狙ってみたいところです。いずれにせよ、7:19金沢発だとギリギリの戦いになることは覚えておきたいと思います。
Aブロックはそれ程人数が多いわけではないのでスタートもスムーズですし、角度がよければスタート台の方もよく見えます。高岡といえば利長くん(富山城が燃えてしまってから高岡城に移転)ということで、そのお姿も拝見できました。現在の気温19℃というアナウンスに、“えっ、そんなに気温高いの!?”と思ったりもしましたが、まあ先週の金沢よりは暑くなるまいと考えていました。車いすの部が高速でスタートしてから、前に詰めて号砲を待ちます。
【ちょっと真面目な話】
シューズ
マジックスピード3さんです。オホーツク網走以来、二度目の登板となります。網走では食べ過ぎで最初から抑えたこともあり、最後は爆上がりでしたから、今回も終盤に期待したいところです。
ウェア
アンダーアーマー水色ノースリーブ、ミズノマルチポケットL、ニューハレ踵、ザムストソックス、TIGORAキャップでした。こちらも網走と一緒ですね。金沢マラソンで誰かが落としていた“がんばろう能登・石川”ステッカーを拾ったので、思いを込めて胸に装着しました。
練習
金沢マラソンで脚がつりかけた理由は、暑さと序盤のペースも大きいですが、疲労がたまっていたのもあるだろうと推察し、ほぼ休息に充ててみることにしました。
月曜:オフ
火曜:オフ
水曜:スロージョグ、懸垂逆上がり、懸垂
木曜:スロージョグ
金曜:有酸素ジョグ32分(キロ5分51秒)
土曜:オフ
金沢マラソンの後も大した疲労や異常はなく、水曜には鉄棒でグッと身体を持ち上げられる程度に回復していましたが、今回は練習を我慢しました。結果として、別に富山マラソンで速く走れたわけではありませんが、ダメージも少なく回復も早いので、練習の流れとしてはよかったと思います。
レース
序盤~前半(高岡市)
- 序盤(刹那の邂逅!高岡大仏!)
スタートは道幅が広いのですが、ここまで前に来てしまうと写真など撮っている余裕はありませんので、ただ前を目指します(だからこそスタート前に写真を撮っておきます)。最初の左折でちょっと混むので、ぶつからないように気を付けるとよいでしょう。
序盤から沿道応援が盛り上げて下さります。しかし最初のダンスチームは右サイドだったこともあり、音楽に気づいた時点では手遅れでした。チラ見くらいですみません。
高岡で絶対にやっておきたいことと言えば高岡大仏へのお詣りです。しかしスタート2kmも行かない地点、かつ右折する地点の左手に鎮座しておられますので、舞い上がっているとまずその存在に気づけません。確実に左端に進路を取り、視線を向けずに身体を捻りながらスマホを操作することでようやく撮影が可能になります。画面を見ていると転倒リスクがかなり高いと思います。
高岡大仏をバックに走る映えスポット(後で正面からの写真を見た場合の話)も、古くからの建物も多いですし、至近距離での応援も沢山です。普通に観光に来ると割と静かだったりするのですが、歴史を感じながら進めて、序盤から富山マラソンの盛り上がりに心躍ります。
關野(せきの)神社の横を通り、高岡駅が近づいて来ると、高岡工芸高校・吹奏楽部さんとドラえもんトラムが待っていて下さります。ここでテンションが上がり切って線路に躓いては大惨事ですので、極めて慎重に沿道と足元に目を配りながら、見るべきものを見ていく必要があります。
次は右折して南下ですが、その前に跨線橋があります。ここはまあ普通のサイズですので大丈夫でしょう。いつも瑞龍寺へと向かう参道のタイミングが分からず通り過ぎてしまうのですが、今回も同様でした。エイドの少し前なので、覚えておきたいと思います。
この直線では、高岡第一高校のダンス部とチアリーディング部の生徒さんが応援してくれます。元気な姿に若さを感じます。しょっちゅう書いていますが、自分にもあんなきらきらした時代があったとはとても思えません。少し行けば折り返し。さっき降り立ったばかりの新高岡駅の傍なのですね。北上しつつ、今度こそ瑞龍寺の方へと思いを馳せます。
7kmで31:30より少し遅いくらいだったと思います。今日は絶対につりたくなかった(先週金沢マラソンでつりかけており、癖になると嫌なので)ため、無理なく行けばそれでよしというプランです。
- 前半(向かい風で涼みながら庄川を行く)
さっき通った跨線橋とは別の跨線橋を上って北上します。実はここからの景色もちょっと気持ちよいというのは、今回の発見でした。平地になってからの直線も、ご家族で応援して下さる方が多くてにぎやかでした。
コーナーには高岡龍谷高校・龍舞絢爛の皆様が。笑顔で手を振って下さりました。そしてここから先もまた沢山の方が沿道に。今振り返っても応援はすごかったと思います。高岡商業高校・応援部の力強いエールもしっかり届きます。
なお、今回は暑さ対策としてミストシャワーも用意されていたのですが、折からの強風で完全にコースとは逆の方に流されており、ただ歩道を濡らすだけの結果となっていたのが、ちょっと可笑しかったです。
橋の手前で左折し、ここから庄川沿いを5km強進みます。緩やかな下りで走り易く、例年その気がなくてもペースが上がるエリアです。しかし今年はキロ4:30くらいまでで落ち着いてしまいました。向かう先から吹き付ける風は結構強く、周りの方も苦戦している感じでした。元々タイムは狙っていませんが、“今日はこんなもんか。こりゃタイムが出ないな。涼しいからよしとしよう”と思うと共に、“ワンウェイコースでこの風向きは大変まずい”と悟りました。
この直線の途中におられた高岡向陵高校・ダンス部のお方の写真は撮れませんでしたが、ちゃんと拝見しました。越中福岡源太良太鼓保存会さんは近くで見届けることができました。決して集まり易い場所ではないにもかかわらず、両サイドで強い風の中応援して下さる方が多くてありがたかったです。
たしか14kmで1時間3分20秒くらいだったと思います。まあこんなもんでしょう。そのうち順風になったらいいですね(なりません)。
中盤(射水市)
- 中盤①(曳山と新湊大橋)
14.7kmのエイドでは一口ゼリーが出ますので、逃すわけにはいきません。バシッと掴んだところ4つも取れてしまったため、3つをテーブルに返して1つを味わいました。甘さもよかったですし、見た目より食べ易かったです。
15kmを過ぎると右折し、庄川を渡ります。ここからの日本海の美しさにハッとするのが恒例ですので、目をやると、今年は前日の大雨で濁っていました。まあたまにはこういうものもよいものです。右手にドローンが見え、ここ数年で技術も進んだものだなどと考えていました。
橋を渡ると応援がまた一段と増えます。新湊高校・吹奏楽部さんは、おそらく通った時には曲の間だったかと思います。おじいちゃんおばあちゃんも多く、富山の皆様も大会を楽しみにしておられたことが伝わってきます。
震災で一部コースが変更になった個所を進んでいくと、向こうから奇声、ならぬ咆哮が聞こえて来ます(もうちょっとましな言い方はないものか)。初めての人は面喰うかと思いますが、お馴染み有森裕子さんの熱のこもった応援です。“10マイル来たぞ、おらー!”くらいの勢いでした。今年はハイタッチもしていただけて嬉しかったですし、有森さんの現役時代のお姿も思い出していました。
ここは短い区間に二基の新湊曳山展示(長徳寺、古新町)があり、その大きさと華やかさに感心します。金沢とはまた違った文化が見られるのも、各地の大会の大きな楽しみの一つです。
前回までのコースと合流し、新湊漁港の方へと進みます。橋を渡ると打ち付ける波が見えます。これぞ“ありそ(荒磯)”だと思いながら進んでいくと、新湊曳山(中町)も登場し、これで曳山はコンプリートできました。今日は風が強過ぎるのでパラグライダーは見られませんでしたが、鳥が飛んでいる姿を見て、昨日駅で見た“駅に着くと母ちゃんより先にカモメが迎えに来た”といったコピーを思い出したりしました。
焼きイカの香りが漂う気がする中、18.6kmの第5給水所前に来ました。こちらではむき出しで掴みやすいいなり寿司と前回終盤で取れずに後悔したさくらあめをゲットします。しかし事前に予習していた内容からすると何となく物足りない気が。そう、富山のかまぼこがありません。後でプログラムを見ると「ランナー後押しエイド11:30~」と書いてありますので、後の人用に確保されていたようです。それくらいの時間に来るランナーの方が疲れているでしょうし(この距離で2時間半はかなりギリギリのラインかと)、鮮度の問題もありますので、これはこれで正解だと思います。
新湊きっときと市場前も応援・ステージがどっと増えます。キッズチアのチームとバトン&ダンススクール、スポーツクラブの生徒さんが応援してくれます。ちなみに、こちらでお見掛けしたのび太コスの男性は、力強いフォームでとても速かったです。“のび太のくせに生意気だぞ”という人類史に残る理不尽なフレーズを浴びせかける間もなく、駆け抜けていかれました。すごい方もいるものです。
さて、新湊大橋に向けてさくらあめを口に放り込んで甘みを楽しんだのはよいのですが、これは驚く程歯にくっつきますね。歯の詰め物が外れないことを祈りながら粘り強く溶解させます。なかなか攻めの姿勢を感じさせる給食です。今日の風では流石に海王丸も帆を広げることはできないことを確認しつつ、上り始めます。
上りは得意というわけではありませんが、近年とある事情で上りに特化した練習をする時期があるので、ここもそこまで苦しむこともなく上れたと思います。ガーミンさん的には4:36/kmでした。この景色は富山マラソンでしか味わえないものですし、宝物になる時間です。正に空を飛んでいるような気持ちになります。
ところでさっきから触れていませんでしたが、実は左手にはエイドでいただいたいなり寿司が収まっています。そして風が強くて何度もキャップを被り直さないと吹き飛ばされそうになります。というわけで両手で無駄な動きを入れながらも何とか橋の上で中間点に到達し、ホッと一息です。中間点でグロス1時間36分8秒。富山マラソンの後半は、経験上あまり上がらないことから、3時間10分はかかることがほぼ確定しました。
- 中盤②(昆布おはぎとの出会い)
中間点も過ぎて下りになりましたので、ようやく握りしめていたいなり寿司をいただきます。前回はます寿司だったことに比べると画的な映え度に欠けますが、おいしさはまちがいありません。素晴らしいとしか言いようのない新湊大橋からの絶景を心に刻みながら、ありがたく味わいました。これでこそ富山マラソンです。
下りはそれなりにペースアップするのですが、ここからの平地ですぐに反動が来ます。上りの逆風で力を使ったこともあるのでしょう。毎度のことなので、無理せずに進むのみです。
22.7kmのエイドでは昆布おはぎが登場します。富山らしいお菓子ですので、取るしかありません。しっかり一つだけつまみ上げ、口へと運びます。うむ、微妙。少なくともマラソンの最中に登場するお菓子としては初めての味わいですが、これをここに投入するアンビシャスな姿勢に感銘を受けます。これこそ地域の魅力を肌で感じるマラソン大会のあるべき姿です(大絶賛しています)。普段何でもべた褒めしがちな私が“微妙”と形容するくらいですから、逆にめっちゃ気になりませんか?私は次に登場しても絶対取ることをここに誓います。ごちそうさまでした。
とろろ巻昆布は小さく固められた昆布ですので、食べ易かったです。この先の直線は27km過ぎまで3km程度なのですが、景色があまり変わらないのと逆風で結構気持ち的に堪えます。それでも25km付近の海老江獅子舞、沿道の応援、エイドのミニトマトに力をいただき、ペースを維持しながら進むことができました。なお、基本的に日陰は無いので、体感的には結構暑かったです。
浄全寺まで来れば折り返しは近いです。折り返してからは少し戻って28km。ここで2時間7分くらいだと思いますが、よく覚えていません。
後半~終盤(富山市)
- 後半(風に苦戦してからのハイタッチ応援隊)
左折して農道に入ると、今度こそ順風が背中を押してくれます。グングン加速していると思いたいところでしたが、不思議なもので4:30/kmくらいで落ち着いていました。そういうものかもしれないと思いつつ進むしかありません。この途中では、昨年撮影できなかった流鏑馬もしっかり見ることができました。こんなに若くて凛々しい方が乗っているとは知りませんでした。素敵な応援、ありがとうございます。
農道はひたすら長閑ですが、コーナーにはいつも沢山の方が待っていて下さり、元気が出ます。曲がった先のエイドではミニあんぱんがふるまわれますが、これがただのあんぱんではなくあのドンクの商品ですから、スルーなどありえません。やっぱ全然違うよなとおいしさを楽しみます。
30kmは過ぎたものの、風が強く、同じ体感で走っていても段々ペースが落ちてきました。もうこうなってしまうと全体でのタイムなど期待するべくもないので、“頑張らなくても心拍数も上がり負荷がかかっているのでよし”と切り替え、ジョグペースで進むばかりです。最後上げられるかは展開次第ですが、行った先で考えればそれでよいです。
強風の中でもアランマーレ富山公認ユニットORANGEPURの皆さんが笑顔で元気づけて下さります。オレンジの衣装がきれいです。この先は基本的に田園風景で“富山はこんなに長閑だったのか”と思いつつ、逆風に耐える時間ですので、応援が一層励みになります。
“一体いつまで逆風なのかしら”とキロ4分40秒台で進んでいくと、ようやく右折して南下する時が来ました。そしてコーナーでは沢山の着物美人が笑顔で手を振って下さっています。その先はハイタッチ応援隊ということで、手形やボードを持った方がずらりと並んで激励して下さります。既に心はかなり弱っていますが、ここでまた癒しがもたらされます。
エイドではぶどうがふるまわれます。今大会はアルビスさんの提供が多く、もう足を向けて寝られません。コーラも提供されましたので、ありがたく飲み干しました。周囲の方の様子からも暑かったのは確かで、私も足がつらないように給水は多めに取っていきました。
35kmでグロス2:39:29。この先を上げるかこのままダレて終わるかで満足度も練習効果も変わります。
- 終盤(この風も幸せな富山マラソンの一部)
幟の応援にも力を借りながら右折し、高架を抜けるとエイドです。こちらで最後の銘菓、ミニかりんとうまんじゅう塩あんをいただき、無事にご当地給食は制覇しました。このお菓子は絶対に外さない味で、黒糖の皮の歯ざわりもとてもよかったです。
写真を見るとあまり人がいないようにも見えますが、要所要所で音楽をかけていただいたり、手を振っていただけたりするので、決して寂しいわけではありません。私はニコニコしながら走っていて話しかけ易いオーラを出しているので、着物の男性から“いい体してるね!”と筋肉を褒めていただけたりして楽しかったです。
左折して応援のぼり旗の道を行きます。風が強く、文字を読むのも容易ではありませんが、大阪と石川はしっかり見つけられました。毎回こうしてメッセージを用意して下さることに感謝しながら走っています。この旗は壮観ですよ。
走りは、順風区間で休めましたし、足つりもなさそうですので、40kmからはいつも通り上げることにしました。そこまでは4kmくらいアップのジョグだと考えます。アップしてから5kmの半分もいかない距離を耐えればよいだけですので、いけそうです。これだけ回数を重ねると、気持ちの切り替えができるようになってきました。
北代の辺りは短い区間ながら少し上り、水をいただきながら最後の準備をします。この坂を上ればグッと下って残り3kmまですぐです。最後の給水を経て折り返せば40kmですので、その少し前くらいからフォームと気持ちをスパッと変えて上げていきます。この5kmは23分18秒もかかっていますが、そのまま終わってもつまらないでしょう。
40kmからスパートだと意気込んで右折すると、当然ながらいきなりの富山北大橋ですのでちょっと上ります。そして相変わらずの逆風。橋の上から立山連峰ははっきりとは見えないなと思いながら橋を下って左折、もう一度小さな橋を渡って41kmです。
ここは応援が多く、声も大きいので、とても力になります。写真を撮りながら走っていると喜んでいただけたりもします。富山商業高校・応援部の生徒さんのエールが響き、最後は頑張ろうという気持ちになります。
富山県美術館の前を曲がり、もうひと橋渡ればラスト500m程です。やはり逆風が辛く、体感的にキロ4は出ていないだろうと思いながらも、2.195kmを9分なら実はもっと遅くてもよいと言い聞かせ、諦めずに走ります。富山商業高校・吹奏楽部の演奏に一押しをいただき42km。
最後も無理はしないものの、落とすことだけはせずに紅葉の進みつつある並木道を目に焼き付けながら、笑顔でフィニッシュゲートを駆け抜けることができました。風は強かったですが、富山マラソンを走れたことでまた幸せになれました。この風も、幸せを運んでくれたと思います。ありがとうございました。
アフター
会場
本当のゴールと打ち上げ
フィニッシュ直後、今回も北日本新聞の記者さんに話しかけていただき、少しお話ししました。特に苦しむでもなくニコニコしていて話しかけやすいのもあったでしょうし、胸に金沢マラソンの「がんばろう能登・石川」ステッカーを貼っていたのが目に留まったこともあったでしょう。富山マラソンの素晴らしさを力説すると共に、復興はなかなか進まないが、忘れずにできることを続けていくしかない、とそういったことをお話ししました。
ドリンクを受け取り、完走メダルとタオルをかけていただきます。富岩運河環水公園でこうして受け取れるシチュエーションは最高ですね。「ようがんばったちゃ」という言葉が温かくてじんわりと心に沁みます。北陸に縁のある人には、この言葉の柔らかな響きに特別なものを感じると思います。
完走後に配布される給食は、走りながらだと映えるものの落ち着いて見ると結構小ぶりなます寿司、しろえび煎餅にうまい棒で、特に最後のものは甘金丹とはえらい差があるように感じましたが、真面目な話、これでよいのです。長時間走った人の方があれこれ言う傾向にありますし、より疲れている人により良いものをという精神は大事ですので(かまぼこエイド然り)。多分、全員同じにした方が色々言われなくて済むとは思いますが、差をつけるのであればこの方針で賛成です。
富山マラソンの本当のゴールはこの後の荷物受け取りと更衣室かもしれません。広くて着替えやすい地下駐車場が解放されていますが、入口で坂を下る所でつり易くなっています。勿論着替え終えた後には上らなくてはならないので、やはりつりトラップが待ち構えています。スタッフの方が”つり易いのでお気をつけ下さい”と仰っていたのが面白かったです。
手荷物返却を地下で行うのはとてもよいと思います。ランナーは目の前に荷物があると、更衣室に辿り着く前に野外で着替えてしまう傾向がある(涼しいのと解放感に釣られがち)ので、同じ建物の中で全てが完結するスタイルが一番でしょう。
マジックスピード3さんは相変わらずすり減るでもなく元気です。もう少しよさを引き出せるようにしたいですね。怪我はなかったものの、左右接地時間バランスが終始悪く、最終盤は崩壊していました。ピッチももう一つですし、上下動も大きいので、ジョグでフォームの意識を再確認しなくてはなりません。
駄目だったかもしれんと思いつつランナーズアップデートを確認すると、42km以降は何とか8:58で収まっており、風の中よく耐えたな、またいつも通りに走れそうだと自信も回復しました。
屋外に出ると、毎年出店を出しておられる酒屋さんで牛串二本を買い、楽しかった道のりのことを思い出していました。いただいた給食も会場で全ていただきました。なお、リカバリーのため、ゴール直後にアミノバイタル粉とビタミンC、更衣室でプロテインとプロテインバー二本を摂取し、数時間以内に水を1.5l程のんでいます。
キッチンカーも沢山あり、盛り上がっていました。富富富(ふふふ)のおにぎりも配っておられたのでいただいたのですが、これがまた何とおいしいことか。シンプルなおにぎりこそ真の実力が問われると思うのですが、実においしく、これは世に広まるべきだと思いました。
応援とランナーを見届けたい
富岩運河環水公園も、昨日の雨風が嘘のようにきれいな青空に囲まれています。天門橋からの景色も、展望塔からの眺めも清々しいです。展望塔からは富山北大橋を渡って来た方、ゴール直前のスパートに入る方の姿が見え、やはり近くで応援したいという気持ちになりました。
応援団のおられる41km付近に行くと、午後からは子供たちのチアリーディングチームが並んでいて、走って来た方も嬉しそうにハイタッチをしたり、手を振ったりしておられました。拍手している方の表情も優しく、富山はやっぱりいい所だなとしみじみ思います。自分が走っているのとはまた違う喜びを感じられるので、こうして応援している時間はとても貴重なものです。
今度は天門橋を渡って42km付近に。こちらではお馴染みのエンドレス負けないでのバンド演奏が繰り広げられていました。見ているだけで喉が痛くなりそうですが、やはりランナーさんも楽しみにしておられたのか、皆さん左側に手を振って、幸せそうに走って行かれました。今年もこうして富山マラソンに参加し、その一員になれたかなと思う、楽しい時間でした。
富山市内散策
駅の方に向かって歩く間も、沢山の屋台が並んでいます。この三連休は丁度イベントと重なっており、高校生のお店や、地元食材の出店者さんが駅前、駅中にも展開されていました。折角ですので、呉羽のお店で卵のシフォンケーキをいただき、ふわふわ具合に充たされました。
富山市役所展望塔再び
昨日は水滴を見るために立ち寄ったのですが、今日は間違いあるまいと再訪します。エレベーターを出ると期待通りの青空と富山の街が。富山湾もよく見えますし、立山連峰も、雪が積もっていればもっとわかり易かったかもしれません。日曜も解放して下さっていることに感謝です。
パン活・スイーツ活
- 石谷もちやさん
2年前は売り切れで滂沱の涙を流したこちらのお店ですが、今回はいけました。みたらし団子と黒蜜きなこ団子にしましたが、もうお餅がとろっとろで、こちらまで蕩けます。こんなに柔らかな団子があるとはちょっと信じられません。富山に来られた際にはマストのスイーツ屋さんと言えるでしょう。
- バンブスさん
続いてお隣のバンブスさんへ。二年前と同じく、男性店員さんが応対して下さり、お姉さまが富山マラソンに出走されて完走したということで、マラソンの話も楽しめました。毎回ありがとうございます。チーズを欲したのでハムチーズパンと、あしたばロールパンのあんバターサンドにしました。後者は初でしたが、よもぎのような生地に安定の餡バターでとてもおいしかったです。
- CIBO DELIBAKE 花水木通さん
お洒落なお店で気になったので行ってみました。ジャンボンフロマージュはチーズもハムもとても完成度が高いお味で、流石は大和にも出店されているお店だと、実力の高さを思い知りました。
島倉の湯さん
地元の銭湯にも行きたいので探して行ってきました。洗い場は広く、浴槽は、少し熱めのお湯(ジェットバスあり)、ぬる湯と水風呂でした。こちらで交替浴も行い回復します。銭湯ですので、ボディソープなどは持参か購入になります。16時半頃にお邪魔しましたが、地元のお客さんも多く、かなりにぎわっていました。
マラソンのお礼もお伝えして帰ろうとしたところ、番台のおじいさんがとてもいい方で、今年はまだ立山に雪が積もっていないといった富山の話から始まり、旅行のお話まで色々と聞かせて下さりました。少し前に広島に行かれたそうで、宮島では干潮の時間に柱の所まで行けたこと、油断すると鹿が寄って来ること、広島は大きな街だったということなど、あれこれ伺って過ごしました。こうして、初対面の私にも親しく話しかけて下さることに、富山の温かさを感じました。どうかこれからもお元気で、機会があればまたご旅行に行かれますよう。
- 新湊浪花鮨さん
富山に来たからにはお寿司を食べなくてはと探した結果、金沢でもお馴染み大和の富山店さんに入っておられるこちらのお店にしました。17:30頃にお店に行き、少し待っただけで入れました。
メニューは迷いどころですが、富山湾鮨にしました。いか、かに、あまえび、ひらめ、あじ、白身、ばいがい、白エビ、ひらまさ、あぶりさわらの10巻です。丁寧に寿司職人さんが魚を調理し、シャリを握って下さります。包丁さばきを見ているだけでも楽しいです。
ネタはいずれもとても新鮮で、口の中に広がる味わいが全然違います。お米も全て射水産とのことですが、お米自体の味、炊き具合も、握り具合も絶妙で、正に天国でした。ひらまさとかにが特においしかったです。放心状態で至福の時を過ごしました。
富山駅
藤岡園さんでお土産を追加し、ほうじ茶饅頭も購入しました。ランナーサービスで、来年まで使えるクーポンをいただけましたので、また来ようと思えます。気の長い話ですが。こちらのお菓子はお茶の香りが非常に利いていて、前々から好きなのです。
マルートのくまざわ書店さんでは、郷土本コーナーで本を購入。西村京太郎さんの作品は初めて読みましたが、知っている土地だとより楽しく読めますね。黒部、宇奈月温泉が舞台ですので、色々と身近で面白いです。話もこんな展開になるのかと、最後まで一気に読めました。
19:54富山発→20:50金沢着の在来線で帰り、駅からはバスで帰りました。洗濯も済ませ、本を読んだりしてから就寝しました。
翌日(金沢観光:軽め)
6時間程眠って普通に目覚め、というか朝の金沢を見たくなったため起きてしまいました。スロージョグで犀川、長町武家屋敷などを巡って86分。先週は雨でジョグどころではなかったので、今回は晴れてくれてよかったです。
犀川緑地のギャラリーでは、犀川ワンワン写真展なる素晴らし過ぎる企画が開催されており、しばしお犬様達の愛くるしい写真を眺めていました。飼い主の方も絶対親ばかになりますよね。犬は嫌がると思いますが、犬の顔を揉みほぐしたいです。
長町武家屋敷は加賀藩の平士が住んでいたエリアで、当時の建物がよく保存されています。師走になると土塀にはこも掛けが施され、街は雪国の装いに覆われます。
後は家事をしたりスーパーに行ったりと、金沢で普通に生活したくらいで、観光に行く時間は捻出できずでした。野菜炒めはごまとり野菜みそ投入で奥行きのある味になります。これだけでうまし。金沢マラソンの後で買った谷商店さんのどら焼き、ホリのギリシャヨーグルトと別所のブランデー栗かすていらで締め括り、金沢を後にしました。近所のコンビニでは北日本新聞が見つからなかったのだけが心残りです。次は何らかの策を練りたいと思います。
最後に
三度目の富山マラソンも、富山県と富山の皆様の、スケールの大きさと優しさを実感できる楽しい時間になりました。マラソン以外でも富山には思い入れがありますので、こうして走らせていただけること、全身で応援を受けられることに勝る喜びはありません。幸せな人生です。
もしかすると富山の方にとっては当たり前過ぎるかもしれないのですが、県外ランナーからすると富山は素敵なところが本当にいっぱいです。考えてみれば、朝起きて外に出たらそこに立山連峰が見える世界ですから、そりゃ心も視野も広く、優しくなるだろうと思います。富山の土地と人は、これからもランナーに限らず、観光客や移住者、様々な人を温かく迎えて下さると思います。それもごく自然なこととして。
富山マラソンは、楽なコース・気候ではないからこそ、出会える景色も応援もより美しく、そして温かいものとして感じられます。今年も大会を支えていただき、本当にありがとうございました。皆様どうぞお元気で、またお会いできますように。
ここまでご覧いただきありがとうございます。