大和川といえば、日本一汚い川という文字通りの汚名を着せられて(水質は平成17年から3年連続で国が管理する一級河川の中で全国ワースト。それもさることながら、昭和40年代の環境基準オーバーっぷりが尋常ではありません)いたのですが、地道にコツコツと積み上げてきた改善活動が実を結び、今では本川全てにおいて環境基準内に収まるようになったそうです。
多くの支流があり、とりわけ在原業平の“千早ぶる 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは”などの龍田川が有名(龍田(竜田)川自体は奈良ですし、現在とは流れている場所も異なる模様)ですが、支川の中には今現在も大変なことになっているところもあるのですね。現代人の業の深さを突き付けられます。
前置きが長くなりました。例年奥熊野いだ天の前週にはフルを走る流れだったのですが、今年は少し趣向を変えて10kmにしてみました。4月前半はお花見ばかりで真面目に走らず、刺激も入れた方がよさそうですし。大阪城公園で週末に10kmはやりにくいので、近場の参加し易い大会を選びました。
https://riverside-marathon.jimdofree.com/
大会は本当にオーソドックスな河川敷周回コースで、アップダウンは一切ありません。川沿いでも全面舗装されており、水たまりができそうな大きな穴もありませんでした。経験豊富かつコンパクトな運営で、誰しも気軽に参加できると思います。スタッフの方も参加者の皆さんも、全体に和やかな空気で気負いなく走れました。
完全に練習の一環ですので、前日も普通に120分ジョグ(お花見休憩を大いに含む)したりと無調整でした。“パジャマみたいなウェアで力みなく走るのが理想”ということで、奥熊野いだ天2020の長袖Tシャツ×ソーティマジックLT2という往年の名選手のような装備にしました。まずは形から入ることとします。
“大体40分切るくらいで”と思っていたのですが、アップなし(学習能力よ……。)とトイレトラブル回避のための失速が祟り、40分強という朝練単独走より遅い結果となりました。まあこんなこともありますし、負荷もかけられたので十分です。(163bpm※190オーバーのバグあり, 199spm, ストライド1.27m, 上下動比4.1%, 上下動5.5cm, 左右接地時間バランス48.6%:51.4%, 接地時間229ms)
日本ライフロングスポーツ協会の皆様、この度は安定感・満足感を備えた大会を開催していただきありがとうございました!身近な好大会の開催・運営をこれからもよろしくお願いいたします!
雨予報でしたが、午前中は持ってくれました。私が10kmに出るとかなりの確率で天気が崩れます。
続きのページには、ちょっと足したくらいですが、大会の様子や私が考えた無駄なことなどを書いておきましたので、ご興味があればご覧ください(市外の方でこのコースの景色や風向きなどについて深い関心を寄せる方はまずいないと思いますが)。
コメント、スター、↓のバナークリックなど、何でもよいので読者の存在をお知らせいただけますと、私が清流の淵に佇みます。
次回予告は“奥熊野の地で輝く時を”です。超遠路はるばる全国各地から集結されるブロガーさん達にお会いできる日を楽しみにしています!
レース前
何事もなく7:30くらいまで寝ていました。普段の練習と同じくカフェオレのみ飲みます。ウェアも着た上で、テーピング(ニチバン)も施し靴下(タビオ)も履いておきます。トイレも済ませて万全です。
あびこまではそこそこあるので、大阪メトロの1日乗車券エンジョイエコカード(土日祝620円)を買いました。途中寄り道すれば元が取れます。結果的に雨の中他に行きたい所もなかったため、わずかの恩恵に止まりましたが。
あびこ駅には余裕を持って着いたのですが、Googleマップの方角が安定しないうちに歩き始めたことが災いして遠回りする結果に(住民として大阪の地理ぐらい把握せえよ)。会場到着はスタート15分前とアップなど望むべくもありません。
受付でナンバーカード(計測チップ付き)と参加賞のTシャツ、ソイジョイを受け取り、立ったままナンバーカードを付けてシューズを履き替え、橋の下の荷物置き場に荷物を置いたところでもうスタート3分前くらいです。平日朝に10kmを走る際は15分はアップをするのですが、大会で時間を決められるとどうしてもこうなりがちです。
レース
前半
コースは片道2.5kmの道を往復して1周5kmというものです。5km,10km,20km,30kmとそれぞれの部門に応じて走ります。あまり後ろからだと追突すると思ったので、前の方からスタートしました。
混むのは一瞬だけで、すぐに走り易くなります。10kmは5kmと同時スタートなので、今思えばやたら速く走っている方は5kmだったのかもしれません。往路は順風ですし、周囲の流れにも乗ってガーミンさんは3:48と出ました。GPSは上げ始めで大きくずれ易いので、もう少し遅いはずと思っていました。
河川敷コースは自然を感じられるもので、菜の花のやや強めの香りであったり、土手の上にまだ花が残っている桜の木々を見ながら進んでいきます。左手の遠くの方にはサイクリングロードを示すピクトグラムが見えたりもします。
鉄橋(JR)が大体1kmの目安になるくらいですので、そこを目指して進みます。距離表示も1kmごとに設置されていて分かり易いです。5分前にスタートした20km,30kmの部の方にも追いつくようになります。周回コースなので、横に広がって走っている方と折り返してくるランナーの方とのタイミングが合うと、ちょっと狭く感じます。まあ記録を狙うつもりもないので、動じることなく走るのみです。
二本目の鉄橋(南海)を潜ったところで折り返しです。手元9:51だったので、ちょっと速いものの、後半落ちることを見越すと丁度よいくらいでしょう。
風は東寄りだったので、この先の1km(進行方向:南東)ではそれ程の向かい風とは感じません。JR鉄橋の先(進行方向:東・北東)は逆風と感じましたが、そこまで苦労することはなく次の折り返しは19:54でした。5kmの方がスパートに入っていたりもしましたが、特に競ることもなく道を譲ります。
後半
順風になり休めるので、ここでも力まずに呼吸が苦しくならない程度の体感で、ピッチを刻むことを心掛けます。GPSとのずれも大きくなってきましたが、GPS的には普段の練習と同じくらいのペースだったので負荷は十分と考えました。
それでも河川敷周回コースは飽き易い部分があるのは確かで、“あの鉄橋が随分遠くに見えるなあ”と思ったりもしました。折り返しで手元29:47。何もなければ40分以内に収まりそうです。
折り返してからはあと10分程度なのですが、少し疲れてきたように感じました。気持ちが負けていたのか、逆風区間に入ると1周目より風が強く感じます。鉄橋もますます遠くにある気がします。パジャマなのに力みが生じていたのかもしれません。
それ以上によくなかったのがトイレトラブルの気配で、このままのペースを維持することは危険と判断し、9km以降は落として事故だけは回避することにしました。朝クリアしていても再度来るということは年に何度かありますし、それが練習や大会の時間に当たることもあります。“生物なのでそういうこともあるよな。短い距離でラッキー”と割り切り、40分を過ぎてから無理せずフィニッシュしました。
アフター
回復云々の前にトイレに直行することにより、惨事に見舞われることなく災厄を切り抜けることができました。最後頑張らなくて正解でした。目先のタイムに気を取られて、折角きれいになりつつある大和川で汚点を残してしまっては、それこそ目も当てられません(パジャマの夢見も悪いでしょう)。タイムなんて別の機会に、朝練ででも出せばよいのです。負荷も十分かけられたのでOKです。
紙の完走証もすぐに発行され、総合、部門別、年代別の順位も載っています。お菓子もご自由にということでしたので、懐かしのオールレーズンをいただきました。
ソーティマジックLT2さんは走行距離200kmくらいですが、まだ元気ですね。アウトソールは左前足部の減りが早いですが。あと、やっぱり長袖は熱がこもって暑く、汗も結構かいていました。パジャマラン道は険しいものです。
プロテイン、プロテインバー、アミノプロテインを摂取し、汗を拭きとって移動しました。東の方には生駒山系が望めて、長年大阪に住んでいながら大阪のことをあまり知らない自分の生き方が勿体なくも思えました。まあこれから知っていけばよいのです。
日曜は玉乃湯さんが12時まで朝風呂営業をされているので、10km部門までなら間に合うと思います。水風呂もありますし、エクササイズバスのマッサージもリカバリーに大活躍です。露天風呂やサウナもあり、遊び心のあるよき銭湯でした。石鹸、タオルは持参するとよいでしょう。全身を丹念に洗浄した上でお風呂を楽しませていただきました。
サンディで炭酸水とプロテインバーを買い、なんばOCATで来月のバスの手配を済ませ、帰宅後、ブリーチーズ、レタス、納豆、ヨーグルトといった普通の食事をして終了です。10kmはちょっときつめの負荷を、おそらく手頃な程度にかけられるので、来月以降もちょくちょく出場していくつもりです。一本一本のタイムはそう重視せず、消耗せずに継続できる程度の練習になればそれで十分と考えています。
部屋の掃除もできましたし、よき週末になりました。また次以降が楽しみです。
最後に
大和川は関空などに行く際に通過する以外に接点がなく、近い割に縁がなかったのですが、今回初めて走らせていただき、こんなにしっかりしたコースになっているのかと感心しました。その来し方などにも関心が湧き、調べたりできたのもいい機会になりました。
大会はにこやかなスタッフさん達が運営して下さっており、とても心地よかったです。日本ライフロングスポーツ協会さんの主催大会を見ると、浜寺公園ふれあいマラソンもあるようで、私が2014年に初めてハーフを走った思い出の大会でもお世話になっていたと知る日にもなりました。灯台下暗しといいますか、発見の多い一日です。
これからも身近な存在として大会に参加させていただくこともあると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。今日は応援ありがとうございました。
ここまでご覧いただきありがとうございます。