ちょっと長すぎる旅ランブログ

百聞は一走に如かず。きっと貴方が好きな大会が見つかります。

2023こまつマラソン勧進帳(2023/10/9 10km) 歌舞伎の街で智・仁・勇の見得を切ろう!フラット高速コースと地元名物も!

小松市といえば歌舞伎十八番の演目「弁慶の勧進帳」です。その名を冠する大会には出るしかありません。しかも今大会で26回目という歴史を誇り、地域の方にも愛されています。前々から気になっていましたが、ついに難関突破に挑む機会に恵まれました。……と、まるで気合いを入れて走りそうな書きようですが、頑張っても速く走れないのは目に見えていますので、記念に参加して石川の大会の思い出を心に蓄えていこうという魂胆です。

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コースは、フラットで180°の折り返しもなく、走り易い高速コースです。風もあまり強くありませんでした(ただし何故か天気が悪いことが多いようです)。給水も途中二ヶ所もあり、10kmとしてはかなりの手厚さです。観光よりレースをという方には、是非勇気を持って好記録を狙っていただきたいところです。

フィニッシュ後にふるまいの小松うどん!は期待通りでしたが、更に小松トマトトマトカレーチップスまで配っていただきました。こういう地元名物・特産品を知り、味わうきっかけにもなるのが地方大会の魅力です。このランナー心理に応える心遣いこそ本物の智というものです。トマトは早速夜にサラダに使い、おいしくいただきました。

昼には雨が止んでくれたことで、メインの観光も楽しめました(電動アシスト付きのシェアサイクルをフル活用)。安宅の関は是非訪れたかった場所でしたし、職員さんもとてもご親切な方々でした。場所が場所だけに仁に溢れています。ハニベ巌窟院は説明が難しいのですが、とにかく突き抜けた世界でした。

苦手の10kmは今年2本目、折角なので速く走りたいという欲が無いではないのですが、結局欲張らず40分16秒でした。練習全体の流れで考えて、ここでこれくらいのテンポランを入れられたらいいなと思っていたので計画通りです。これで長井マラソンも金沢マラソンも大丈夫でしょう。タイムは物足りないにせよ、目的は達成したので十分です(202spm,164bpm, 上下動5.3cm, ストライド1.23m,上下動比4.1%, 左右接地時間バランス49.4:50.6)。

私個人としては智・仁・勇のいずれにも縁遠い一介の観光客としての訪問(見せ場ゼロ)でしたが、大会も小松市も楽しませていただきました。小松の皆様、素敵な大会の開催、そして温かな応援をありがとうございました!

今年もう一本出場した五木ひろしラソン(10km)の記事もあります。美しい海と五木ひろしさんの歌声は一生ものの思い出です。敦賀観光も楽しめました。なお、走りは惨敗に終わっています。

savarun.hatenablog.com

いよいよ今月末に迫った金沢マラソン。7度目の参加となる2023年はどんな展開になるでしょうか。例年と異なるプレイングコーチとしてのテーマもあり、楽しみが尽きません。

savarun.hatenablog.com

お気に入りの大会だった加賀温泉郷マラソン次年度以降開催なしという悲しいニュースが……。今年もこんなに楽しませていただいたのに……。寂しくなりますが、加賀温泉郷マラソンは私の記憶の中で輝き続けます。この大会があったからこそ、4度も“きまっし加賀”を実現できました。今まで本当にありがとうございました。

savarun.hatenablog.com

金沢百万石ハーフ昨年の一回で終了してしまいました(前身の大会からの歴史は長いです)。流石にあのエリアを封鎖するには相当の力(金沢マラソン並の思い切り)がないと難しいのだと思います。お城マラソン参加大会だったため、レアな御城印をゲットすることができました。

savarun.hatenablog.com

続きのページには主に小松観光のあれこれを書いています。10kmではレース中の写真を撮ることはできませんし、そういうものです。軽くスクロールだけでもしていただいて、小松観光もいいなと思っていただけたら嬉しいです。

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前日(金沢パン活とハントンライス

100kmと同様、10kmも特に調整はなしです。前者はこれといってやるべきこともなく(普段のジョグ以上の対策はなし)、後者はどうせやっても無駄(普段サボっているのでゼーハー耐性はつかない)という差はありますが、外形から観察される事象は同じです。涼しくなって一気に走り易くなったこともあり、朝は気楽に寄り道しながら20km程、有酸素ジョグ(キロ5分30秒くらい。192spm,132bpm)です。

金沢パン活ではお隣野々市市の高級店、NiOR(ニオール)さんへ。特においしいと評判なので前々から憧れていました。お店の底力が一発で分かるクロワッサンと、チーズ好き的に惹かれまくるエスカルゴ(フロマージュを購入。期待を胸に口に含むとサクサクの生地に中はしっとり、バターの香りもクラムの風味も柔らかさも控えめながら確かな甘さも全てが完璧で驚きます。これは素材も仕上げも妥協がなく、訳が違うと感じました。高級ですが、間違いなくそれ以上の喜びが得られます。県外の方も是非。

スタイリッシュ過ぎて通り過ぎました。

クロワッサンが500円弱します。

惜しげもなく高級材料と職人の技をつぎ込むとこのうまさに。

庭の木を切ってゴミ袋に詰めたり翌日の持ち物、観光情報の確認をしたりしつつ、昼も軽く食べておきます。豚バラ白菜、しめじの酒蒸しに納豆、ヨーグルトという地味目な面子です。

“いつもパン活ばかりで金沢地元グルメの情報が足りない”という声が聞こえた気がしたので(完全に幻聴や)、久しぶりにハントンライスを食することにします。お肉屋さん併設で定食も地元勢に人気のホームくっくわかばやしさんへ。普通のハントンライスと迷いどころですが、お肉屋さんということでやはりトンカツハントンライスに惹かれます。揚げたての衣の歯触りはとてもよく、ふわりとかけられた卵も、デミソースも、ケチャップライスもそれぞれが個性を放ちつつもうまく調和しているのです。ボリュームもあって大満足、ペロリとたいらげました。

18時過ぎの訪問でしたが、お店も賑わっていてよかったです(この日高校生の団体さんがおられました)。お店のおばあちゃんが優しい方で、それだけでもおすすめできます。中心部からは少し離れますが、機会があれば是非。

金沢ではグリルオーツカとくっくわかばやしでしょう。

当日

レース前(強まる雨に観光ピンチ)

23:40消灯5:50起床でした。予報通りの雨、レースは走るだけなのでいいとして観光は絶望的です。もうこの時点でモチベーションが大幅に減退しますが、何とか気持ちを奮い立たせます。そう、安宅の関に向かうのです

朝食は温泉卵、ヨーグルト、ブリーチーズにきな粉ドーナツです。当日の受付は8:00~8:30ということで、6時台のバスで出発するしかありません。電車は金沢7:17発小松7:50着(小松行)で問題なしです。

ブリーチーズはマルエーで買ったものです。

小松駅に着くと雨脚が強くなっています。これでは観光が成立しません(さっきからそればっか)。小松運動公園までは割と近く、そう迷うこともないでしょう。

もうだめだ。

アーケードは濡れずに済んでありがたいです。

ここに薔薇がある。ここで踊れ。

まずは受付でプログラムとナンバーカードを受け取ります。参加賞は迷ったものの、“これ以上Tシャツが増えてはいけない”と考えて、無しを選択しました。レアTシャツは極めて魅惑的な存在ですが、ここは弁慶に打擲される義経並みの忍耐を見せました。

義経アリーナは立派でした。

プログラムを見てみると、99%くらいが石川県民という印象です。これは遠来賞くらいあるかもとかせこいことを考えましたが、よく見ると和歌山や東京の方もおられたのであえなく野望は潰えました(※遠来賞自体妄想の産物です)。

カブッキーが至る所に。

10kmのスタートが10:00ということで暇と言えば暇なのですが、アップの時間はたっぷりあるのでよしとします。義経アリーナの一番上は一周250m程の周回になっていたので、他の方に混じって走ってみました。が、私が遅すぎて邪魔になったので早々に諦めます。

小雨になったので小松運動公園を20分程うろうろして3km強、普段の閾値走のアップ並の時間は確保できました。五木ひろしラソンの10kmでは、アップ不足のため最初の上りで心拍数が上がり、以後も強風に苦戦した末悲惨なタイムになってしまいましたので、せめてそこだけは上回りたいところです。何故か15分前集合なので待っている間に身体は冷えるのですが、何もしないよりは絶対にましなので、やはり短い距離ではアップをしておくべきだと思います。

レースは10kmなので写真を撮れるはずもなく、ある程度コースや身体の感覚を記憶でき、かつ怪我さえしなければよしとします。エイドで食べまくることも、90km過ぎの上り坂も存在せず、対外的には見せ場ゼロですからある意味気楽なものです。

前提条件としては奥熊野いだ天ウルトラ100kmの三週間後だった五木ひろしラソンに対して、今回は秋田内陸リゾート100kmの二週間後と詰まっており不利です。練習でも100kmから7日後の5kmで20分20秒を要する脚の回らなさっぷりで希望が見えません(10日後の水曜は19分41秒と若干上向きに)。現実逃避のため懸垂逆上がりで遊んだり、できもしない蹴上がりの練習を始め、手の皮が剥けるという日々です(何やってんねん)。

ともかくコースはフラットということであんな酷い目には合わないはずです。安定して走れれば閾値走として高い効果が得られそうです。

装備

ケチるか少し考えましたが、一応安全のためニューハレを一枚だけで踵を補強します。筋一枚増えると全然違います。ソックスも怪我予防のためにフルと同じくザムストです。普段の練習だとユニクロの短いものを愛用していますが、レースではつい力んでしまう恐れがあるため保護に保護を重ねます。

シューズは閾値走の練習で履いているニューバランスHanzo Rで臨むことにします。薄底の割にガツガツならず、ややヌッとした不思議な感触ですが、より前足部で走ろうという意識になる点はよく、軽くて快適なので愛用しています。そして見た目もカッコいいです。

白と黒のコントラストが好きなのです。

ウェアは、こちらもお洒落で気に入っている富山マラソン2022Tシャツを選びました。下はインナー付きのナイキのランパンで、全くこだわりなしです。短期決戦で暑くもないので、上も下も何を着ようが不快極まる状態になりようがありません。

富山マラソンも素敵な大会で、大好きです。

レース

まずは競技場から奥州平泉を目指してスタートです(目指しません)。競技場を出た直後に左折したエリアだけ若干狭く感じますが、最初は慌てずに入ることにしていたので思惑通りです。もう一度左折するとかなり道幅も広がり、更に左折して駅の方へ向かうエリアではより一層走り易くなります。ガーミンさんによると4:03,3:56とのことです。

練習と同じように前足部を意識してリズムを刻みます。流石に周りに人がいると、練習より楽に感じます。練習と違って横から何かが飛び出してくることもなく、気を遣わなくてよいのも大きいのだと思います。10kmの距離感は身体が学習していませんが、“おそらくこれくらいの力を使ってこれくらいの疲労度で終わるだろう“ということが何となく見えてきます。

駅前に向かう道は金沢百万石ハーフを思い出します。左折して海の方へ向かう道では給水もあり、随分手厚いものだと感心します。5kmだとここで折れるのだろうと思いつつ進み、“あの橋を渡るのかな”と思った手前で左折します。左折前で5kmが19:50くらいだったので、十分いい練習になっていると分かります。

この次の直線はややだれてくるところなので頑張り所だと思います。まず中間点の看板で21:30くらいで、“これはGPSがずれていたのか?”と自分の感覚とガーミンさんに疑念を抱きます。そうこうしているうちに避けようのない水溜まりに突入(車道にはみ出ると危険)、うっと思っているうちに橋を上る展開に。この前川新橋はそれなりに上っていて、100kmならともかく10kmのスピードであれば減速はやむ無しというところです。関所といえばそうなのですが、弁慶が安宅の関で経験した極限状態に比べれば一瞬の出来事です。

気を取り直して下りで休んで平地に戻り回復していくのですが、天気がよろしくないため白山の眺望を楽しむことはできませんでした。“田んぼがあるなあ”と思って進むうちに減速していたのか、弁慶一行の通行を一度は許しておきながら追って来る富樫の如く後続のランナーに着かれます。酒を酌み交わしている場合ではないので淡々と進むしかありません。

小さい橋を渡って下った所であと1km。抜かれた相手も余力の差からしダッシュすれば多分逆転可能と思いましたが、“あんなゼーハーいって唾はきを連発する姿より、余裕を残して静かに終わる姿の方が自分の理想に近い。明日も明後日も普通に練習できる方がよいだろう”と考えて、そのまま無難に走ってあっさりとしたフィニッシュで締めました。今思えばせめて表情だけでも見得を切っておくべきでした。

アフター

会場(地元名物のふるまい)

膝に手を着くでもなく普通に計測チップを返却し、完走賞を受け取ります。ドリンクだけだと思っていたら、何と特産品のトマトトマトカレーチップスまで。こういうお土産は嬉しいですね。

アミノプロテインアミノ酸プロテインバーを摂取し、素早く着替えてお楽しみ抽選会の発表を確認します。随分沢山当選するものだな(そして自分はやはりハズレているな)と感心します。地域に愛される老舗の大会ならではです。

こんなに当選するのかと。太っ腹です。

ふるまいの小松うどんはあっさりした味わいで、汁も全ておいしくいただきました。走った後のうどんはどうしてこうもうまいのか。次は高級店で鍋焼きうどんもいいですね。

トマトもどどんと鎮座します。

出店もあるので折角だからと見てみると、たいやきトマトあんがあったため迷わず購入します。羽根つきでお得感もありますし、トマトジャムも程よい甘さでした。更に長池製菓さんの黒糖どら焼きも食べて回復は万全です。来てよかったなと思いまくりです。

ここで会ったが百年目、観念して胃袋へと収まりたまへ。

ちょっと走っただけでこの食い意地です。

大会開催、ありがとうございました!

小松観光

聖地・安宅の関

走り終えた時点でもまだ雨は止んだままで、観光の大チャンス到来です。小松の誇る観光名所の二枚看板といえば安宅の関とハニベ巖窟院ですが(完全に個人の嗜好や。那谷寺の紅葉や木場潟からの白山もあるがな。)、何せ海側と山側に別れており、公共交通機関で巡るにはかなりキツいのです。そこで今回はこまつシェアサイクルを利用してみることとしました。金沢でも同様のサービスがあるものの、使うのは初めてです。

komatsu-share-cycle.com


最初の30分は165円、その後は30分毎に110円です。実際には細かな返却が自動で入るため今回の利用では1,265円と、まずまずの額に収まりました。うまい具合に義経アリーナにもポートがありますので、ここからスタートできました。

要所要所にポートがあって便利です。

途中、さっき走ったコースを通ってみたり、小松空港から飛び立つ飛行機を仰いだりします。橋の上にも富樫と弁慶の像があります。流石は小松です。

丁度いいタイミングでした。

ドライバーの皆様もご協力ありがとうございました。

あちこちから歌舞伎の空気を感じます。

2kmかそこらで勧進帳の舞台、安宅の関に到着です。当たり前のように書いていますけど、他所の地域の方にはよく分からないですよね。源義経が弁慶と共に奥州平泉へ落ちる道中でこの安宅の関所を通ろうして、関守の富樫に見とがめられるのですが、そこで繰り広げられた弁慶と富樫、そして義経のやり取りが後世の胸を打ったり想像力をかき立てたりして、今も歌舞伎のテーマとして親しまれているのです。小松で毎年子ども歌舞伎が上演されていて勧進帳が選ばれることが多いという事実は、石川県民なら知らぬ者はいないでしょう。

安宅公園を歩き、安宅住吉神社弁慶像の迫力に圧倒されます。お参りをして今日のお礼と金沢マラソンの快走を願います。神社の方がご親切に「勧進帳のお話はご存知ですか?」と訪ねて下さったので、「勿論知っています」との旨答えたところ、この裏に安宅関址があるとのことで早速向かいます。急に現れるのですが、静かなその場所で、息の詰まるような緊迫した場面を想像し、独りしばし物思いに耽ります。

ついに来ましたという気になります。

ニホンカモシカが現れても驚かせないことです。

雄々しい姿を見上げるばかりです。

ここに立てたことに、特別な感慨がありました。

階段を下りるとまた唐突に弁慶、富樫、義経銅像が現れます。この銅像が思っていたよりもかなり大きく、また表情に凄みがあり、これぞ勧進帳という力を放っています。あの一帯に時空を超えた別の世界が創り出されていました。

万能の英傑弁慶。

ツンデレなのか富樫様。

目力が際立つ義経

三人の揃い踏み。智・仁・勇の物語。

その先は日本海を望める気持ちのよい場所があり、松任海浜公園や気比の松原を思い出したりしました。波の音も心地よいくらいで、いかにも冬の日本海といった重さや暗さにはまだ少しの時間があるようでした。A A Aのオブジェは、おそらくTとKを人文字で作ることで完成させるものだと思いますが、二人以上いないと成す術がないので一人では来ないようにしましょう

ATAKAを完成させてください。

折角なのでお土産を探すかと建物に入り、豆つなぎ餅(全く甘くなく食物繊維豊富)とカブッキーの栞を買います。続いて勧進帳ものがたり館の入場券を買おうとしたところ、思いがけず“こまつマラソンを完走された方は無料です”と仰っていただきました。しかも色々と小松のことも教えていただいたりと、優しさが溢れています。

小松の思い出を連れて帰ります。

勧進帳ものがたり館の職員さんもこれまたご親切な方で、衣装の説明から隈取メイクのゲーム折り紙まであれこれ教えて下さり、とても楽しかったです。画像に合わせて見得を切るゲームでは私が十分に腰を落とせなかったり腕の角度が悪かったりで20点という低いスコアを叩き出したのですが、「まあこんなもんですよ」というフォローとも慰めとも取れない、何ら悪意のない台詞が絶妙に可笑しかったです。

北前船もあったりします。

安宅勧進帳シアターで歌舞伎のダイジェスト版を見たのですが、これは実物を通しで見たら舞台全体の音と動きに確実に引き込まれるだろうと思います。祖母も弁慶が好きだったなと、松林を歩きながら思い出し、ようやく自分がここに来られたことにつながりを感じました。

自分の人生はこれでよかったのです。
形容しがたいハニベ巌窟院へ

よし次はハニベ巌窟院だと地図を見ると軽く10kmはあります。一瞬怯みますが、こちらは電動アシスト付き自転車ですので時間の許す限り挑むのみです。次に来られるのはいつか分かりませんから。

パン活も欠かせないので、途中ビロンさんなすカレーパンとチーズケーキの入ったシェルフロマージュを買います。どちらも自分好みの味で、健康志向のパン屋さんなのも雑食の自分には貴重です。そして案外お手頃価格なのも見逃せません。

なんぼでも食べられそうな勢いです。

歩道は意外とガタついている箇所が多く、歩道のつなぎ目も段差が大きいのでかなり揺れましたが、自転車のメンテが行き届いていることもあり何とか無事です。ひたすら自転車を漕ぐことでクールダウンにもなった気がします。

かなり遠いなと思いながらも漕ぎ続けて幾星霜、左手に突如ハニベの大仏が出現した時は、“これかあ!”と声が漏れましたね。それにしてもとてつもない光景です。

何事かと思いません??

歩きながらも感じましたし、振り返っても思うのですが、これは一体どうやって説明すれば伝わるのかさっぱり分かりません。どういう由来でこうなっているとか、そういうことではないのです。常識というものが吹き飛んでいるスケールですし、洞窟の中の地獄巡りは“よくぞここまで石切場の中で”としか言えません。写真では全然伝わらないものに満ち満ちています。別府地獄めぐりは言うても温泉ですが、本物の地獄めぐりまであってもうどうすればよいのか。

誘われるままに洞窟入口へ。

え、えっと……。

一体どうすれば……。

誰と来ればいいのかもよく分かりません。相手を間違えるとセクハラになりそうな気もしますし、子供なんて連れて来られても怖いだけなので家族旅行にも向きません。“行ってみよう”と提案したお父さんは当分家庭内で肩身の狭い思いをすることでしょう。余程理念に共感している人か、私のように怖いもの見たさで訳も分からず来てしまう人向けでしょうか。いや、すごかったです……。

閻魔大王のすごみたるや。

救いもあることはありますが。

普通に身の危険を感じて引き返しました。

更にもう一か所是非とも寄りたかったのがピュア涌泉寺さん。とても充実した施設だと聞いていたので予てより訪う機会を窺っていました。ハニベまで行った今日がチャンスです。

しかしあろうことか肝心のかがのと湯めぐりスタンプラリー(※石川県の銭湯を巡って完湯を目指す企画。楽勝の金沢エリアに対して能登エリアの難易度が高過ぎることで知られる)の台紙を忘れてしまい、主人の義経を金剛杖で打ったことを悔やむ弁慶の如く滂沱の涙を流します。まあすぐに“それはともかく風呂には入るぞ”切り替えましたけど。

洗い場も広く、水風呂もありますが、驚きなのは露天風呂が三つもあり、夏はプールのような歩き湯まで提供されているところです。どれだけダイナミックなのかと。更に子供向けの滑り台もあって、昔銭湯で遊んだ記憶も巡ります。高温風呂は(私には)とても入れたものではない熱さということも含めて、あらゆるニーズに応えた見事な一大レジャー施設です。

これくらいのスケールとなるとテンションも上がります。

頑張れば木場潟も行けそうでしたが、流石にやり過ぎなので今日はここまで。自転車を駅のサイクルポートに返却し、お土産を購入します。お土産屋さんでは売り切れていたものも、駅のセブンイレブンで陳列されていて買えました。

梯川の氾濫では中海地区が大きな被害を受けました。

昭和の車両が展示されていました。

Lineすらできないおじさんでも特に操作に困りませんでした。

カブッキー氏とコラボするポムポムプリン氏。

曳山の展示も。

お土産も色々。御朱印のりとるは金沢でも有名です。

帰宅後、いただいたトマトはベビーリーフ、アボカド、ブリーチーズとサラダにしておいしくいただきました。肉厚かつジューシーで、これぞ小松トマトという味わいでした。ごちそうさまでした。

産地直送でいただきました。お刺身はふくらぎです。

最後に

大会も小松市もずっと気になっていたのですが、ようやくご縁に恵まれました。加賀温泉郷マラソンのように大好きな大会が終了となってしまうこともある中で、この歴史ある大会に参加させていただけたこと、そして小松の皆様にご親切にしていただきながら小松市を巡れたことはとてもいい思い出になりました。

次に来る時は、木場潟や那谷寺も訪れてみたいと思います。シーズン的には秋から冬のこの時期ですね。名物もリサーチして臨みたいと思います。小松の皆様、楽しい大会と温かな応援をありがとうございました!

ここまでご覧いただき本当にありがとうございます。

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