人生初の沖縄でしたが、大会レポ通り私設エイドが多くて多くて驚愕しました。300mに一回以上あったのではと思う程です。
しかし残念なことにゴミ箱が少なく、老若男女問わずコップをコースに捨てまくり、後ろから見ていて悲しくなります。ハードコースと強風、暑さと雨から一刻も早く逃れたい気持ちは分かりますが、誰が拾うのでしょうか。
絶対に応援を仇で返したくないので持って走ったのですが、ふと、これはエイドでちゃんと止まればよいのではと気付きました。そして用意していただいた給食を食べ、おいしい!と喜び、少し話をして手を振って再出発、と切り替えてから、とてつもなく楽しくなりました。そう、この心の余裕が沖縄の皆様から教わったことです。マンゴー、パイナップル、唐揚げ、パン、ちんすこう入りチーズケーキ、いなり寿司、ミニトマト等々、本当にごちそうさまでした(3時間17分台でした)。
嘉手納基地の応援は海外マラソン気分を味わえますし、終了後の屋台も充実しています。滞在中、ゴーヤーチャンプルー、ちゃんぽん、ふーちきなー、サーターアンダギー、ちんすこう等々も食べまくり、楽しい思い出が沢山できました。またとない経験をさせて下さった沖縄の皆様、本当にありがとうございました!
男子優勝の園田隼選手を以てしても2時間21分41秒というタイムが難コースぶりを物語ります。とてつもなく走り応えのあるアップダウンに風、気温が揃い難易度はかなり高めです。個人的には、榛名湖マラソンの次にきつかったと思います。榛名湖マラソンの記事もありますので、興味が湧いた方は是非ご覧ください。
私設エイドの充実ぶり、南国の温かさという面では、いぶすき菜の花マラソンと共通するところも多いように感じます。
前日(前日受付)
朝食は春キャベツ、チンゲン菜、ほうれん草、人参、サニーレタス、ワカメにチーズのパワーサラダです。豚レバー炒めに卵、納豆、ホットミルクプロテイン抹茶も食べます。ゴルゴンゾーラはとにかく濃厚です。別大チョコ餅三つもいただき、全てうまくて力がみなぎります。ごちそうさまでした。(食後、ナッツ少々、チーズ一つ、スニッカーズ大人ビターを追加しています。)
今日は関空からジェットスターです。往復13,780円と案外安く済みありがたい限りです。移動中に、腕時計用の充電器を忘れたことに気付き、走る時以外はオフにしておきました。バッテリーが弱っているので不安でいっぱいですが、最悪でもレース中は持つだろうと前を向きます。次は気をつけます。
15時頃に無事に那覇空港に到着しました。六月くらいの気温と湿度といった印象で、流石は沖縄と感心します。早速OKICAを購入し、ゆいレールに乗り込みます。最終的に200円差し引かれはしますが、バスでも小銭を気にしなくて済むので買わない手はないでしょう。これから遥か遠くの沖縄県総合運動公園を目指します。楽しみです!
今はプロ野球キャンプの時期でもあり、そちらを目当てに来られている方も多いようです。ゆいレールからの光景が新鮮でした。
快調に152→30の乗り換えが決まり、後は一時間くらい揺られれば到着です。バス待ちも明日おきなわマラソンに参加されるご夫婦とお話しして楽しく過ごしました。何と隠岐の島ウルトラマラソンTシャツが(年度違いで)被っていて笑いました。奥様は7回完走のレインボー保持者です。今年の奥熊野いだ天ウルトラにも出られるとのことで、またお会いできそうです。 お互い元気に楽しく走りましょう。
バス移動は長かったのですが、とにかくおきなわマラソン前日受付完了です。受付のおばちゃん達がとても優しい方でした。思った以上にお店も多く盛り上がっていましたし、明日が楽しみです。時計があれば買おうかと思っていましたが、流石にそれは無理でした。でもお土産のちんすこうは買ったのでバッチリです。
第一生命さんのブースにはリオ五輪代表の田中智美さんがおられ、お声掛けはできなかったものの、近くでお姿を拝見できて光栄です。体組成計は調子が悪く測定は叶いませんでしたので、代わりに血管年齢を測ってみました。46歳、喫煙と飲酒の習慣を見直し、継続的な運動を心掛けたいと思います まる
帰りのバスではGoogle先生の指示に従ったら乗り換えできず、なかなか悲惨な展開になりましたが、まだバスは来るはずだと気を取り直して頑張ります。やっぱり準備しないと駄目ですね。本数が少ない上に渋滞で遅延しますので、一体自分がどのバスに乗っているのか分からないという状態でした。ただ、実はこの辺りはフルのラスト3km付近でしたので、翌日本番で「ああ、あそこか」と分かるという思いがけない副産物もありました。人間万事塞翁が馬です。
20時30分を過ぎてしまいましたが、どうにか今日のお宿に到着です。二泊9,070円とリーズナブルでこのきれいさです。シャワーとトイレは、噂に聞く丸見えタイプですね笑 コンパクトで必要十分でしたので、また利用したいと思います。
待ちに待った夕食はお食事処みかどさんでゴーヤチャンプルーです!これぞ本場の味という感じで、ゴーヤの苦味と肉の汁、卵の混ざり具合がたまりません。流石は地元で長年愛されているお店で、一気に沖縄が好きになります。ごちそうさまでした。
どうやら沖縄ではブルーシールのアイスがメジャーなようですので、こちらもおいしくいただきました。バニラアイスをビスケットで挟むシンプルなお菓子は何故にこうもうまいのでしょうか。カップアイスもありましたので、明日以降のお楽しみです。
おまけにチーズ一枚、牛乳250程度とロールケーキ4切れも食べて栄養補給は完了です。夕食だけで糖質150~180gくらいいったのではと思います。ここ数日のトータルで見ると大した量ではないので、明日どんな感覚で走れるかはなかなか興味深い実験になります。
街を散歩していると、やはり海外に行った時のような感覚に包まれます。外国人比率が高いことや、国際通りは特に異国情緒満開の設計が多いこともありますが、やはり二月に半袖短パンで余裕という温暖な気候と普段の生活とのギャップが、日常から離れた事実に圧倒的な説得力を加えている気がします。
とりあえず明日の事前情報で有益なもの(高低図以外)は、荷物預りが恐ろしく混雑するらしいということと、私設エイドが超充実しているらしいということです。前者対策としては着いたら即預ける、後者対策は観光客としての務めを果たして食べまくるでしょう。雨も得意なので問題なしです。楽しみです。
レース
レース前
0時消灯4:45起床、無事に起きられてよかったです。昨日のロールケーキ二つも食べ、糖質は牛乳とパンで80g強です。不安感から食べ過ぎになりがちですが、控えめで問題ありません。ナッツも40gくらい食べたので十分でしょう。ごちそうさまでした。
私設エイドが充実しているらしいので、ジェルフラスコは一つでも余ると見ました(実際、ほとんど必要ありませんでした)。現地での混み具合が読めないので宿で移し替えました。走る前にアミノバイタル青を、終了直後にアミノプロテインを摂ります。塩熱サプリもスタート前に一つとお守り一つです。
シャワー、髭剃り、歯磨きも終え、荷物預け直行を狙ってワセリン、日焼け止めも塗り、テーピングとソックスも装備済み、レースシューズも緩めで履いています。バスに乗車した6時10分頃時点では雨は降っていませんでしたが、荒れそうなので荷物は本当に必要最小限に止めました。何か忘れていても全く不思議ではありません。
シューズはトロピカルにエンペラー3です。コースのイメージはいぶすき菜の花マラソンが近いですし、これで大丈夫でしょう。別大の血豆の影響で左足親指付け根付近の形が若干変わっているので、紐は気持ち緩めます。身体は変わるものですから、適宜調整していくのみです。
熟睡とはいきませんでしたが一時間弱目を閉じるだけでも回復します。渋滞なしで一時間で着いたことを喜びましょう。風はかなり強いですからキャップは悩みどころです。気温は昨年の黒部よりは遥かに低いです。会場では既に屋台が沢山で、終了後も楽しみです。
トイレは競技場の方を利用しました。小は一瞬でした。大の並び具合はまずまずで、そこまで長くはありません。もっと短い所もあるかもしれません。上からも屋台が見えて楽しいです。フィニッシュゲートも確認してイメージを持っておくと共に気持ちを高めます。
8時18分には余裕を持って整列ブロック到着です。あとは時計のバッテリーが持つことを祈るばかりです(充電器を忘れたため)。
開会式では麗しき大使が手を振ってランナーに応えて下さり、やる気が出ます。
おきなわマラソン、間もなくスタートです。このお祭りムード、大好きです。ブラスバンドの希望の轍が夏を感じさせてくれます。開放的な空気の中、最後まで笑顔で、沢山の応援やエイドを楽しみながら走らせていただきます。皆様、今日は一日よろしくお願いいたします!
レース
前半
まずはスタートで門をくぐり、早速沖縄感の洗礼を受けます。左折してしばらくはフラットコースを進みます。自分はBブロックでしたが、Aブロックには明らかに走り慣れていない方も多い印象でした。しかし今日はそこまで頑張る理由もなく、そもそも南の島に来てまでイライラするのはナンセンスですので、気にせず進みます。
この日の走り的な狙いとしては、別大で高過ぎたピッチをもう少し落としてみるとどうなるか、上手い具合に動くにはどんな感覚で走ればいいのかを試すことでした。膝にほんの少しのタメを作り、ごくごくわずかに遅く着地するイメージです。全体にはそこまでシャカシャカせずに走れましたし、腹筋も痛くなりませんでしたので、概ねイメージと合っていたと思います。
序盤から天気がよく日差しも降り注いでいたものの、いずれ曇ることもあるだろうと思いながら走ります。5km手前で右折するまでは強烈な順風だったため、かなり楽にスピードに乗れました。とは言っても5kmのラップは23:10ですから、全然速くありません。スピードが出る日と出ない日の差は、自分でも正直よく分かりません。
ここで右折する前に早くも私設エイドが出現し、え?もうですか?と思いながらも有難くお水をいただきます。気温は20℃程度だったかと思うのですが、2月で身体が慣れていないところにこの気温と日差しでは、かなり暑く感じます。ですので、給水が豊富にあると本当に助かるのです。
5kmで右折してからは向かい風になり、一瞬キャップが飛ばされかけましたが、すんでのところでキャッチできました。太陽に向かって走るので前に被りたいのですが、吹っ飛んでは元も子もないので、後ろ向きに被ることにします。
風に苦しみながらも二度左折し、7.7kmの交差点を右折します。この辺りも本当に応援が多く、暑くてもきっと大丈夫だという気持ちにさせていただけます。あちこちから太鼓の音や声援が飛び交い、水を差しだしていただけるのです。感謝しきりです。こちらでは甘いジュースをいただきました。
たしかこの辺りだったかと思うのですが、写真を撮ろうと愛用のひゃくまんさんストラップを引っ張ったところ、ひゃくまんさんが抜けてしまうというアクシデントが発生し、この先はスマホの操作に相当慎重さを求められることとなりました。今後に備えて、帰りの那覇空港では丈夫で指のかかりがよさそうなストラップを購入しました。
前方に自分の影がある時には上体の揺れ具合を見ていたのですが、思ったよりは揺れているなという印象でした。それでも腕振りはコンパクトにしていましたので、これ以上抑えるのは難しいかなとも思っていました。肩甲骨周りの筋肉を硬直させてしまっては元も子もないので、許容範囲と割り切ります。
10km手前の私設エイドでは海ぶどうが用意されていたり、至る所で黒糖が提供されていたりと、沖縄の皆様のサービス精神には頭が下がります。本来であれば序盤から食べまくりたいところですが、やはり先の予測が立たないと勇気が出ない部分もあり、水分中心に補給させていただきました。
この5kmは22:08、189spmでしたので、平地とはいえまずまずです。しかしこのままいけるはずがありません。ここからが本当のおきなわマラソンの始まりです。10kmを過ぎてから一気に60m程坂を上ります。
経験上、40mを超える高低差になると上りはしんどく感じるため、多少スピードが落ちるのは目をつむり、ピッチを刻んで脚を使い過ぎないように心がけます。しかしやはりまだ終わらないのかと弱気になるものです。しかも上りで強烈な逆風でしたので、これは止まってもおかしくないのではとすら思いました。それでも榛名湖マラソンよりはましと自分に言い聞かせ、どうにか下りに切り替わるまで我慢しました。
これで最初の14kmは終わりです。大体1時間4分切るくらいだったと思いますので、これは上げれば3時間10分も無理ではないが、大体3時間15分くらいが目安になるだろうと考えていました。
中盤
下ったと思ったらまた上りで少々応えますが、15km付近では海を望むことができて沖縄にいるのだと改めて認識します。ただ、この5kmは23:25、186spmと相当苦戦した感が伝わって来る数字です。
くどいようですが応援が多く、バンドの演奏でも盛り上げていただきました。20km付近でも応援していただき、苦しいながらも笑顔で走ることができます。もっと後の方でも、婦警さんの服装をされた方が熱唱されており、力になりました。ランナーにとっては応援が何よりも嬉しいものなのです。ありがとうございます。
この辺りでは暑くてまずいぞという焦りがありましたが、行く先に暗雲が垂れ込めてきました。
坂を上った後で急に強烈な雨が降り出しました。お陰で身体がぐっと冷やされて一気に楽になりました。しかも強烈な順風ですから、ここではかなり回復して気楽に走れました。周囲のランナーさんも一気に走りが軽やかになっていました。
これはランナーにとっては助かりましたが、残念なことに沿道の皆様にとっては酷な環境です。私設エイドの皆様も一時的に屋根のある所に避難されておられ、焼肉や沖縄そばどころではないといった様相を呈していました。こればかりは仕方ありませんので、皆様が身体を冷やさないことを祈るしかありません。
自分としては眼鏡も水滴で見えにくく、写真も撮れず、このまま私設エイドにも寄れず、観光客魂を忘れたままおめおめと帰ることになるのかという焦りが出てきました。タイムも25kmのラップは23:28ですから見るべきものはありません。ここは何とかせねばと思っていたところ、26km付近でゼリーをいただき、ここから気持ちが切り替わりました。
ある意味ようやくエンジンがかかってきたので、ここから先は心を入れ替えて皆様のおもてなしを受けて立つ決意を固めました。少し坂を上っていくとマンゴーと書かれた札が目に留まりましたので、立ち止まってマンゴーありますかと聞いたところ、わざわざ奥から冷えたものを出して来て下さりました。パイナップル、ミカンもいただき、甘さと酸味で頭がスーッとしました。ここで一気に元気を回復させることができ、やっぱりフルーツは効くなと実感しました。
後半~終盤
坂を上って右折すると嘉手納基地のゲートが見えてきました。何となく30kmくらいだと思っていたため、もう着いたのか、ラッキーという感覚でした。初めての経験ですので、一体中はどんな様子なのか興味津々です。
もうゲートを潜るところからアメリカンな声援が飛びます。全身を使ってダイナミックに感情を表現しておられ、「ヒューッ!」といった声も日本の応援とは全然違いますので、すっかり海外マラソン気分です。入って早々に踊りと太鼓で熱烈に出迎えていただきました。
エイドではバナナをいただき、"Nice banana!","Yummy!"等と喜びながら走ります。道の両側からハイタッチをして下さるのも嬉しくて、"Amazing!","Fantastic!"と大はしゃぎで走っていきます。さっきまであんなに苦しかったのがうそのようです。
小さな子供からはすごい色のドリンクをいただき、これは何ですかと尋ねたところ、ゲータレードとのことで、ものすごく納得しました。ゲータレードボーイです。
基地の中はわずか2kmくらいだったと思いますが、すっかりあの空気に魅せられて、また乗せられて、明るい気持ちで先へと進みます。これはいけそうです。
出口付近のエイドでは、お母さまが何やら普通とは異なるものをお持ちだったため止まってみると、何と唐揚げではありませんか。ありがたくいただきました。こちらの黒糖もおいしくて元気が出ました。ありがとうございます。
この後もタイムを狙う気持ちはなく、ただひたすら楽しく走っていきます。少し行った先では学生さんからパンをいただきました。こちらも噛むといい味がして、また違った形で回復しました。嬉しいですね。
スピードは出ていませんしタイムも気にしません。体力的にも余裕が出てきました。それでもやはり上りは少ししんどくなりますし、今回の走りは妙に腿裏の筋肉に負担がかかっていたように思います。しかし小さな筋肉に負荷がかかるよりもずっといいのだと考えて、弱気にならないようにします。実際、その後の回復も早かったですし、ダメージも少なくて済みました。
後半になると、上りでもそれ程苦しいと思うこともなく、すっと身体を運ぶことができました。大してスピードが出ていないのが最大の要因でしょうが、それでもやはり大きな筋肉を使ってリズム良くという感覚はよかったと思います。今までの中でもいい方に分類されるものでした。
ちなみに補給食として持参したゼリーはここに至るまで全く消費しておらず、流石に全て余るのはちょっとと思ったので、軽く吸っておきました。やはりエイドが尋常ではない数ありますので、自分の持ち物は使う必要すらなかったということです。
35kmくらいだったと思いますが、またしても何やら珍しいお菓子の気配を感じたため立ち寄ってみると、チーズケーキがあるとのことで大喜びです。わざわざスプーンまで用意していただいたのですが、中にちんすこうが入っており、ぱきっと割って押し出すと食べ易いと教わりました。これは本当においしく、沖縄フロマージュはまた食べようと思いました。
更にいなり寿司までいただき、大満足です。こちらでも「皆食べていったらええのにねえ」等と大阪弁であれこれ話して、親切なエイドの皆様との素敵な思い出ができました。やはり折角用意していただいているのですから、食べておいしいと喜んで、笑顔で手を振って再出発という形で接することができた方がいいです。
このコースのすごいところは、コース最高点の後も結構なアップダウンが残っていることですね。ライカム交差点を右折して気持ちよく下ったところで油断はできません。今度こそ最後の上りか?と思って裏切られること多数です。コース図と動画は頭に入れておきたいところです。
とは言え上った分は下りますので、最終盤にはようやく長い下りになります。ただ、39km手前からまた少し上ったりもしますので、ランナー的にはかなり堪えます。自分は下りでは抜かれることもありましたが、大体下りで飛ばしているランナーさんはその後で失速していたように思います。重心移動を意識するのが大事なのですが、上手くいかないと遅いので、焦ったりもします。
自分は、最後にもう後一度はエイドに寄りたいと考えていたのですが、ここで運よくミニトマトを用意して下さっていた方が!ありがたくいただき、お礼の気持ちをお伝えします。雨の中、本当にありがとうございます。
40km手前では流石に大きく下ります。体力的には余裕がありましたので、最後に海の姿を写真に収めます。別大の30km以降のように、下りで脚に力が入らないといったことはなく、一応スパートは問題なくいけるだろうと思いました。
この後は基本的にフラットです(高低図に表れないなだらかな上りもあり、スピードに乗り切れませんでしたが)。疲れた状態で上げる練習にはしたかったので、ピッチを上げ過ぎないようにしつつ、スピードを出していきます。勿論胸前パンチでピッチを落とさないようにはするのですが、単に回転を上げるだけではなく、ほんの少しの膝のタメを意識します。進んでいる感じは悪くありませんでした。
競技場付近では男子高校生が大勢で出迎えて下さってとても励みになりました。競技場手前でも誘導の方に交通整理を行っていただき、ドライバーさんにもお礼を言いながら進みました。ここに至るまでもすれ違う車両から何度声援をいただいたことでしょう。最後の最後まで、皆様には応援、ご協力いただいているのだと改めて強く感じつつ、この時間も笑顔で応援に応えながら走っていました。
最後に一周する距離感といい、光景といい、別大に似ているなと思いながら、されど別大の時よりはかなり身体を傾けながらトラックを走りました。前にいる二人とは少し距離が空いており詰め切れず、後ろもいなかったためゆったりとゲートの真ん中を通過してフィニッシュです。40km以降は9:07、192spmでした。膝のタメが上手くいったかは微妙ですが、そこまで悪くはないと思います。ただ、スパートはやはりズームフライ3の方が大きく伸びるなと感じました。
アフター
レース後
各市町村のブースもあり、趣向を凝らした食材を楽しむことができます。北谷町の黒麹玄米ジェラートはシークヮーサーの酸味もあり食べ易く、回復によさそうです。うるま市のもずくは名産、クッキーはい草入りとのことで後が楽しみです。宜野湾市の沖縄フロマージュにはちんすこうが入っており、さっきエイドでいただいたものだと嬉しくなります。
今日は第一生命さんの体組成計が使えたので、お願いして測っていただきました。一度フル直後に測ってみたいと思っていたのですが、体脂肪率3.0%と出ました。機械とはそういうものです。
会場でどか食いする前に、アミノプロテイン二つとプロテインバー一本、いただいたゼリー、ほぼ手つかずだった補給食のゼリーを食べています。たんぱく質は分けて摂る方が良いようなので、宿でプロテインバー一本、牛乳残り、チーズ一枚を食べました。後は夕食で糖質と水分を補えばいけるはずです。
さて疲労抜きジョグに出かけようかと思ったところ、さっきまで小雨だったのに大荒れになっていました。
その後奇跡的に雨脚が弱まったため90分ジョグできました。沖縄セルラースタジアム那覇では巨人のオープン戦が開催されたりもするようで、熱心なファンはこの季節からシーズンを楽しみに足を運ぶのでしょう。その後ひたすら彷徨いながらも夕食のお店とコインランドリーを見つけて帰還です。
特に怪我につながるような違和感はなく、雨でスライドしやすいこともあり快調に接地できました。最近の股関節の疲れというのは不正確で、もっと内側の、恥骨付近の筋肉の一部です。今日は遅かったので腹筋は異常なしです。
夕食は三笠食堂さんでちゃんぽんとジーマーミ豆腐!ちゃんぽんは、卵、ひき肉、玉葱とご飯のコラボがとにかくうまいのです。ジーマーミ豆腐はもちもちしていて落花生の風味が癖になります。他のメニューも気になりますし、おばちゃん達も優しそうな方ばかりで通いたくなるお店です。ごちそうさまでした。
更に昨日もお邪魔したみかどさんでふーちきなー単品。麩とからし菜がメインで味が濃く、箸が進むことこの上なしです。ポークと卵も絶妙に混じり合っていて、よくこんな上手い組み合わせを編み出したものだと目を丸くすること請け合いです。ごちそうさまでした。
翌日(那覇市観光)
6時半ころ起床です。途中覚醒して眠れない時間もありましたが、7時間は横になれたし十分です。今日はどんな楽しいことがあるのかなとワクワクしながら一日をスタートします。
若狭海浜公園、波の上ビーチにやって参りました。広くはないのですが、この近さにビーチがあること自体が素晴らしいです。やっぱり海が透き通っていてきれいですね。青空なら更によくわかることでしょう。そして今日も風が強いです。
時計の電池は早々に切れましたが、よく持ってくれたと思います。キロ7分半としてみなし計算を行います(次週のいわきサンシャインマラソンまでに疲労抜きをどれくらい出来たか把握する必要がありますので。結果的に大会自体は中止になりましたが……。)。
波上宮では昨日のおきなわマラソンを無事に走らせていただいたお礼の気持ちをお伝えしてきました。守っていただきありがとうございました。
波の上うみそら公園も当然ながら海が迫っていて気持ちいい眺めです。バーベキューもできるそうですが、風が強いのが心配です。肉が舞うのでは。すぐ横には船舶が係留されています。
海、石、樹木等何もかもが新鮮で、ジョグが実に楽しいです。
那覇ふ頭を経由して帰還しました。70分くらい動けたので、みなしで9.3kmとしておきます。気温の低さと強風で汗もかかずです。膝やふくらはぎに異常もなく、全身のだるさもそれ程ないので、昨日はまずまず上手く走れてリカバリーも順調だと思います。左足親指付け根付近と右脚付け根は相変わらずです。
先程よく分からずに横を通過した三重城タワーに来てみましたが、閉館している模様です。テラスで吹き飛ばされそうになりつつ、行く先を考えています。
ダイビング、シュノーケリングエリアではダイバーさんもおられました。バーベキューエリアはこちらでしたが、肉が舞い散るレベルの強風に変わりはありません。
海沿いの公園や松山公園を回って大体60分動けたので満足です。みなし8kmとします。怪我はないし、とにかくテンションが上がります。
地元の名店、いっちゃん食堂さんでちゃんぽん!卵ともやしがたっぷりで、味噌汁代わりにおそばが付いて驚異の450円とは。昼は絶対混みますね。おいしかったですとお伝えすると喜んでいただけました。ごちそうさまでした。
第一牧志公設市場へとやって参りました。禍々しい程の強烈な色彩の魚や豚肉、各種の食材がずらっと並びます。試食もさせていただき、お店の方に乗せられるままに島らっきょうと海ぶどうを購入です。こういうお買い物も楽しいものです。
沖縄に来たからにはサーターアンダギーは外せません。プレーンと黒糖をいただきましたが、やはりこれだという甘さと食感です。二階は古き良き昭和のフードコートのようになっており、こちらも活気があります。沖縄そば小をいただきました。島とうがらしはお酒が入っているので、これをかけると一気に味が濃くなります。ごちそうさまでした。
困ったことに食欲が止まることを知りません。ちんすこう、サーターアンダギー黒糖、魚天ぷら、サーターアンダギーシナモンと次々に胃袋へと収めます。魚は白身で予想以上のおいしさでした。お菓子のうまさは言わずもがなですね。
沖縄県庁、県議会、那覇市役所に圧倒されつつ、辺りをぐるぐる回って昼食後50分は動けました。いずれも何とも形容し難い意匠です。疲労抜きは小刻みでいいので積み上げることが肝です。帰阪してからは時間がないので、観光がてら存分に回れたのはラッキーです。ゆいレールに揺られながら空港へ向かいます。
那覇空港も充実のお土産売場でついついギリギリまで物色してしまいます。プチこーれーぐーす(トウガラシ)、ロイズ石垣島の黒糖チョコレート、おもろ、ストラップを購入しました。おもろは早速紅いもの恵みに浴します。
関空からの長い道のりを経て帰宅です。大阪ってこんなに寒かったっけ……と思いつつ遠征で不足した栄養を補います。春キャベツ、小松菜、ブロッコリー、人参、大根、ワカメにチーズ二枚。前回の経験上、翌日に糖質を気持ち悪くなるまで食べても問題ないとわかったものの、気持ち悪くなるまで食べてもあまり幸せではないので通常食に止めます。ごちそうさまでした。
まとめ
おきなわマラソンは、普通に走るにはあまりに勿体ない、沖縄の皆様の魅力が体感できる大会ですので、エイドでも足を止めてお話ししながら先を目指せばいいと思います。冷静に考えるとあのハードコースで暑さや風もありますから、タイムも1分や2分くらい遅くたって別にいいじゃないですか。沖縄まで来たからには、ゆったりとした時間に身を委ねて心の余裕を少しだけ持ってみるのも悪くないですよ。(勿論、これだけの条件ですから、経験値を積んでレベルアップしたい方にもぴったりです。あの環境で好タイムを出せるなら、どこでも通用することでしょう。)
「きっと出会える人・夢・愛!」というちょっとベタなコンセプトも、走ってみるとそういうことなのかと納得します。沖縄の皆様の温かさに触れられる、素敵な出会いが待っている、そんな大会です。
日常を離れて身も心も解放したいという方は是非是非。沖縄の皆様、素晴らしい思い出を作っていただき、ありがとうございました!