ちょっと長すぎる旅ランブログ

百聞は一走に如かず。きっと貴方が好きな大会が見つかります。

2019函館マラソン(2019/7/7) またしてもはるばる来たぜ函館へ!観光名所とグルメを心から楽しむファンラン!

二年ぶりの参加となりますが、今年は涼しさもあり、函館マラソンがいかに楽しいかが骨身に沁みて分かりました。応援も沢山で給食も多彩、あのともえ大橋も贅沢な時間だと実感でき、はるばる来てよかったなあと笑顔が続く42.195kmでした。言うまでもなく日本屈指の観光地でもありますので、是非また遊びに行きたいですし、皆様にもおすすめできる場所です。

2019函館マラソン

f:id:savarun:20190709203705j:plain

f:id:savarun:20190709203732j:plain

f:id:savarun:20190709203754j:plain

前日(新千歳空港散策と前日受付)

今年は神戸→新千歳→函館です(神戸→新千歳7,070円、新千歳→函館6,570円です。)。ちなみに帰路は函館→伊丹(12,460円)ですので、新千歳空港を楽しむのは往路しかありません。

3階に行くとロイズチョコレートワールドというコーナーがあり、チョコは勿論パンまで売っています。生チョコオーレと生チョコオムレットを購入します。甘党にはたまりません。

更によつ葉ソフトクリームも食べます。この時点で食べ過ぎ疑惑があります。

雪ミクスカイタウン巡礼も欠かせません。はー、初音ミクと結婚してえ。

函館空港に到着すると何とも形容しがたいパネルがお出迎えです。烏賊が特産であることと温厚な人柄を合わせるとこうなるしかないのかもしれません。悪い人ではなさそうです。

空港から函館駅までは非常に近く、バスでわずか20分程度です。明日のコースの一部も通りますので、イメージを膨らませることもできます。左側の席は漁火通の海が見えますのでおすすめです。

宿にチェックイン後、市電で千代台陸上競技場へ。歩いて行ける距離ですが、前日は疲れを溜めないことが肝要です。参加賞と応援の言葉を受取り、フィニッシュの映像を脳裏に刻んで駅へ戻ります。

不意にカレーが食べたくなったので函館駅の近くにあるぱんださんでチキンカレーをいただきます。骨付き肉がどーんと入っているのですが、柔らかく、辛さも丁度よかったのでぺろりと平らげました。

昨年の震災時に総力を結集して営業を続けたセイコーマートさんで牛乳や卵を買って翌日に備えます。ホットシェフは実においしいです。

レース

7時前に市役所前から市電に乗りましたが、かなり混んでいます。増便して下さってはいますが、函館駅前からだと何本か乗れずに待つことになる方も多いです。

市民プールの更衣室は比較的空いている上にロッカーも使えて便利です。着替えは宿で済ませているので余裕を持って準備します。外に出るといきなりアミノバイタルゼリー赤とアミノバイタル粉をいただけて、函館マラソンは協賛企業も力を入れている大会だとよくわかります。

しばらく芝生の上で待ち、瀬古さんのトーク等で盛り上がります。ハーフは9時スタートです。招待選手が弾丸のような勢いで飛び出していきます。フルは9時10分スタート。

f:id:savarun:20190709204705j:plain

ハーフのスタート、大迫力です

スタートした時点で前には3時間30分のペーサーがいたのですが、その周りを固めるランナーと、ハーフの遅いランナーの関係上、全く前に出られず、5km25分くらいだった時点でファンランに徹する決意を固めます。

f:id:savarun:20190709204750j:plain

6km過ぎてようやく前へ出られました

7km辺りでハーフと一旦別れ、空港へと向かいます。少々上る分、折り返してからは楽に感じられます。このまま市街地へ戻りたいところですが、左折して距離を合わせます。エイドのミニトマトと途中ちらりと見える津軽海峡が楽しみです。

f:id:savarun:20190709204831j:plain

空港で折り返してからは下りです

f:id:savarun:20190709204910j:plain

折り返してのエイドで最初の給食です

f:id:savarun:20190709204946j:plain

左手遠くの方には津軽海峡

f:id:savarun:20190709205026j:plain

前方はこんな感じです

17.8kmのエイドではホワイトチョコレートが出ますので、確実に取れるように周囲と距離を測ります。無事に取れて一安心です。

f:id:savarun:20190709205104j:plain

この下りではホワイトチョコレートのことしか考えていません

f:id:savarun:20190709205244j:plain

トラピスチヌ修道院様様です

湯の川温泉では、今年もよさこいで大いに盛り上げて下さりました。

f:id:savarun:20190709205424j:plain

よさこいに元気をいただきました

漁火通りの景色も楽しめます。津軽海峡のすぐ横を駆けるとは、本州で過ごしている分にはなかなかできない経験です。前方には霧に覆われた函館山も見えて贅沢な気分です。

f:id:savarun:20190709205457j:plain

函館山のガス感がなかなかです

f:id:savarun:20190709205551j:plain

これがかの有名な津軽海峡ですよ


次は21.5kmの第6エイド、五勝手屋本舗さんの羊羹です。立ててあり取り易いです。最初は食べ方が分からず皮をむきかけたのですが、底を押せば頭が出ると気付いたのでゆっくり食べます。左折して旧東雲線に入ることには食べ切ってしまいました。

f:id:savarun:20190709203732j:plain

量が多いのでやたらと元気が出ます

直線が続き、ハーフの歩いている人と合流しますので、給水が難しくなります。第7エイドは失敗しましたが、ここは給食がないのでよしとしましょう。青柳の電停では函館山と市電のコラボが楽しめます。

f:id:savarun:20190709203705j:plain

写真撮影スポットです

f:id:savarun:20190709205900j:plain

下りは気持ちいいですね


谷地頭で折り返してから少し上り、また同じ道を引き返します。ここでおばさまから「イケメン頑張れ!」という声が飛びましたが、恐らく近くにいた別の人への応援だったのでしょうから浮かれずに進みます。
ツルハドラッグを右折して、また空港まで走らされるのでは…と不安になりますが、漁火通はすぐ終わり、亀田川沿いを進むことになります。

ハーフと別れると30kmのアミノバイタルステーションです。ここではスタッフさんが手渡しでゼリーを提供して下さります。腕も疲れるでしょうに、感謝です。

この後すぐに函館駅を乗り越えるべくこ線橋を少し上ります。疲れも感じるところですが、第10エイドにはスナッフルスのチーズオムレットが待ち構えているのでそれを楽しみに進みます。この頃にはトップ選手はフィニッシュしているくらいです。

待望のチーズオムレットはひんやりしていてとても美味しく、こんなにうまいものがマラソン中に食べられるのかと嬉しくなります。函館散歩は包装されていたのでポケットへ。コーラは取れなかったので引き返していただき、ともえ大橋で飲みました。

f:id:savarun:20190709205816j:plain

チーズオムレットと函館散歩!豪華!

通信はここで途切れている…というわけではありませんが、この時点でレンズに入った水滴がどうにも抜けなくなり、写真的にはジエンドです。ともえ大橋からの函館山、赤レンガ倉庫群と函館山を撮影しようとして曇っていると気付いた時は、正直ものすごくガッカリしました。

f:id:savarun:20190709205947j:plain

ともえ大橋からの景色が……。

f:id:savarun:20190709210017j:plain

おのれ水滴……。

しかし写真は駄目でも食べることは諦めません。36kmの緑の島ではメロン、海鮮丼、函館冷やし塩ラーメンをいただきました。どれも疲れた身体にはとても染み渡ります。ただ、今思えばイカソーメンを取り逃すという痛恨のミスを犯していたようで、完全制覇はなりませんでした……。

帰路のともえ大橋では38kmくらいでも余裕があり、函館山をバックに左には函館港を一望できます。とても気持ちよく、にこにこ笑顔で走っていました。ともえ大橋も終わり、こ線橋を越えて左折し、少し進めばフィニッシュです。

フィニッシュ後は五稜郭の形をした素敵なメダルとフィニッシャータオルをかけていただき、楽しかったですとお礼を言います。ここでもメロンがふるまわれ、更にイカも加わります。アミノバイタル粉GOLDもいただけて回復はばっちりです。

アフター

レース当日(五稜郭湯の川温泉函館山

終了後は選べるふるまいのうち地元では有名らしいハセガワストアさんの焼き鳥弁当をチョイス。がごめ汁函館牛乳もいただきます。二年前も思いましたが、函館牛乳は甘くておいしいです。折角ですのでビールも飲んでおきました。暑くなくてもやっぱりうまい!

一旦ジョグで宿に戻り、ドライヤーを使う等してスマホの回復を待ちますが駄目でしたので諦め、五稜郭へと向かいます。五稜郭公園はランニングコースもあり、ありがたく一周させていただきました。

www.hakodate-jts-kosya.jp

五稜郭タワーからの眺めは素晴らしく、エレベーターが開いた瞬間「おお」と声が漏れます。これまでも沢山の方が同じようなリアクションを取ってきたことでしょう。函館、五稜郭、函館戦争の歴史を説明するパネルもあり、函館で購入した本と合わせて記憶に残り易くなります。

www.goryokaku-tower.co.jp

ちなみにこの日は七夕でして、函館では子供たちがお店や家を回って歌を歌い、お菓子をもらうという風習があるとのことで、沢山の親子連れの姿を見かけました。この情報はスタート前の開始式で言及があったもので、何だかいいものだなと微笑ましかったです。

日は暮れかけていましたが、ここまで来たからには湯の川温泉に行くしかありません。湯の浜ホテルさんが500円に割り引いて下さり、大浴場に加え、漁火の灯りと波の音に恍惚となる漁火露天風呂でもゆったりさせていただきました。

www.yunohama-hotel.com

時間的に厳しかったのですが、函館山からの夜景も見たかったため、最短経路と思しき漁火通をジョグで進みます。途中月がきれいに見えたので、天野川も見えるかなと立ち止まって探してみました。自分でも何をやっているのかと思いましたが、自分がどこかに消えてしまいそうな不思議な感覚でした。

函館山は風が強く、正直寒かったのですが、今回も夜景をしっかり見届けることができ、やはり来て正解だったと確かな感慨を得ます。この姿はとにかくあの場に立って直に見ていただきたいです。

f:id:savarun:20190709211132j:plain

写真が残念な分、記憶はしっかりと

ロイズのチョコや会社へのお土産、飲むヨーグルト等を買って下山。函館駅前のラッキーピエロさんでチャイニーズチキンバーガー特上(通常のでかい唐揚げに卵とチーズがプラス)とラッキーガラナをいただきます。食べ応えは十分でしたが、本気を出せば函館山ハンバーガーでもいけたと思います。

luckypierrot.jp

翌日(立待岬谷地頭温泉、はこだて自由市場)

立待岬は坂の先です。道中に石川啄木一族のお墓がありますので、「死ぬ時は函館で死にたい」と函館を愛した薄幸の歌人のことを思い、手を合わせます。潮騒が近くに響く小高い丘の上でした。

www.hakobura.jp

異国船の監視も行われた立待岬津軽半島下北半島が望めます。切り立った岩と波の織り成す眺めは抜群で、この海の向こうに風の強いあの竜飛岬があるのかと思うと、数年前にそこに立っていたことを思い、数奇なものだと感じます。

www.hakobura.jp

谷地頭温泉は市民の憩いの場で、朝も6時から営業しているため、8時頃で既ににぎわっています。鉄分を含んでいるためお湯は茶褐色です。露天風呂の形はやっぱり五稜郭の星形で、こういう所も函館らしくていいですね。

www.hakobura.jp

帰りに函館公園にも少し寄ります。現役最古の観覧車が小さくてかわいいです。鹿とクジャクに、また来ましたよとご挨拶できました。

www.hakodate-jts-kosya.jp

宿をチェックアウト後、前日地元の方に教えていただいたはこだて自由市場コーヒーマルシェさんを訪れます。喫茶店なのですが、新鮮な魚を同じ市場から持ってきて(仕入れてというより当たり前のように持ってくるという表現がぴったりかと)即調理して下さりますのでとにかくおいしくて倒れそうになります。好きなネタがあればお願いすると作っていただけます。ここでサーモンいくら丼をいただき、幸せの極致です。ご主人ご夫妻はとても人柄の良い方で、マラソンの話等させていただきました。

madeinhakodate.com

コースを確認する意味も込めて付近をジョグしていると、おいしそうな和菓子屋さんがあったので入店。龍栄堂さんという老舗のお店です。大納言くずアイスべこ餅を購入して早速いただきます。くずアイスは暑くても溶けず、ひんやりしていておいしいこと。べこ餅は道南の名物で、甘過ぎず私好みです。かわいらしい店員さんがフルマラソンはすごい等と仰って下さり、地元に根付いているなあと感謝します。

gourmet.hakonavi.ne.jp

折角ですので金森赤レンガ倉庫群も訪れ、前日のレースを振り返ります。駅前で『土方歳三最後の戦い』という書籍や五島軒のベルギーチョコムース等を購入し、後ろ髪惹かれる思い出、バスから晴天に輝く漁火通を眺めつつ空港へ向かいます。函館空港でも試食が充実しており、ここでもチョコレートやクッキーを購入して函館を後にします。

gotoken-shop.jp

まとめ

いかがでしたでしょうか。函館自体が海鮮、メロン、塩ラーメン、和菓子に洋菓子といったグルメ、函館山、赤レンガ倉庫群、五稜郭、市電、漁火通、立待岬といった観光スポット、谷地頭温泉湯の川温泉まであり、正に全てが揃った地と言って過言ではないでしょう。
その中で沢山の応援を受け、エイドで地元グルメをこれでもかと楽しめる函館マラソンは、旅ラン好きには外せない至高の大会といえるでしょう。是非、はるばる訪れてみていただき、この喜びを感じていただきたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。