今年も一年間ありがとうございました。大阪での練習も30日で終え、大晦日は金沢で軽く走って早く就寝し、来年も元日の兼六園から一年を始めます。能登半島地震から2年経ちましたが、復興はまだ先が長く、他の地域も自然災害がある中でもどうにか協力し合って立ち直れることを願っています。


ランニングに関しては、最早ブラタモリくらいのノリで全国に繰り出しており、今年はついに日本最北端の稚内から最南端の石垣島まで走らせていただくことができました。予想外に多くの方からコメントなどもいただき、また直接お会いできたこともあり、ブログも続けてきてよかったと思う一年でした。
ご存じの方もおられるかと思いますが、このブログは女性の読者を念頭においています(“えっ?”という声も聞こえて来そうですが、ブログ開始当時、偉大なる先人の記事から“ガチで走るおじさんのブログばっかりで怖い!”との薫陶を受けたため)。そもそもブログの筆者は透明でよく、動画のようにコンテンツの一部となる必要がない点が性に合っています。私の存在なんて正直無いようなもので、“この大会を走ったらこんな世界があるのか!”“この地域に行ってみたい!”と思っていただけるのが一番です。更に嬉しいことに、“ブログに触発されて大会に参加してきました!”という声までいただき、走る方に対して届けたいものはほぼ実現できているのかなと思います。更に更に、大会を開催して下さった地域の方にも、“こんなに喜んでいるランナーがいるのか”と思っていただけることまであり、筆者としてこれ以上の喜びはありません。
3月から足底腱膜炎に悩み、未だに完治していないのですが、エントリーしていた大会34本(フル20本、ウルトラ3本、10km4本、トレイル5本、クロカン1本、トラック1本)は皆勤でした。記録が狙えないなら出ないというシリアスな方もいるでしょうし、走っていて“今日は諦めるとして、次も駄目かも”という気持ちになるのは楽しいことではないので、やはり出ないという選択肢はあり得るところです。
しかし仮に怪我で楽しさが3割減になるとしても、7割は残ってくれるわけです。出なければ0です(その次の大会が8割や9割になる可能性はありますが、出なかった分は0です)。そして残りの人生で0のまま、“いつか行けたらいいな”で終わってしまう可能性の方がずっと大きいこともよく知っています。そうであるならばとにかく行ってみる方が後悔が少ないので、できる範囲で走ることにしました。結果、もう一度見たい景色や空気、応援して下さる方の優しさに触れられたので、正しい選択だったと確信しています。
あの聡明(であろう)なオザケンも、“ぼくらの住むこの世界では旅に出る理由があり 誰もみな手をふってはしばし別れる”とぼんやりしたことしか言っていませんが、旅ランに出かけるのも多分そういうことなんだろうと思います。何か、理由があるんですよ。本人も分かったような分からないような理由が。
手を振って別れ、また会えるかは分からないにしても、どこかで元気にやっている、そう思えるつながりがあることは幸せなことです。2026年も、皆それぞれにいい一年になりますよう。私も1秒でも自己ベストを更新したいという一面と、観光目的というゆるゆるな大半の面を両立させつつ楽しんでいきたいと思います。
来年もどうぞよろしくお願いいたします!

今年もレース結果総集編や練習のことなどは長くなったので、続きのページに書いています。よろしければ御笑覧ください。
昨年のまとめもあります。ブログの性質上、自分の書いたものを読み返すことは割と多いです。楽しかった時間を思い出し、元気が出ますので。仮に他の誰にも需要が無くても、私という読者にとってはどの記事も印象深いものです。
今年も京都で大学同期の数名と忘年会で集い、メンバーは元気ではあるものの、大きな病気を患われた先輩もいると聞きました。どんなに注意しても病気になることは避けられないので、せめて早期発見に努めることと、やれることをやれるうちにやっておかなくてはと思いました。自分がやらなくてはならないことも答えが出てはいるのですが、未だ変化のないまま今年も過ごしてしまったなとも思います。
ところで帰省前に、昨年網走で買ったオホーツク流氷カリーを食べたのですが、色が混じってしまい美しい流氷を表現できなかったので、また買って挑戦しなくてはなりません。写真だけでなく実物も、とても食欲の湧く色ではありませんが、味は不思議なくらいよかったです。


レース結果
フルマラソン
サブスリー
別大、この一戦に全てを賭けた一年でした。終盤心の隙が生じてからは苦しかったのですが、何とか粘れたことは自信になりました。スイミーさんもハッサクさんも目標達成でよかったです。
3時間5分以内
- さが桜マラソン
2019年に初の3時間0分台を出した超フラットコースは健在でした。エイド完食である意味あの日の自分は超えられましたかね。何度出てもすごい大会です。
- 北九州マラソン
47都道府県フル最後の地は福岡でした。八幡製鐵所に小倉牛丸焼きなど衝撃の連続でした。また遊びに行きたい街です。
3時間10分以内
- 静岡マラソン
初参加でしたが、しぞーかおでんの誘惑が強過ぎて到底真面目に走れたものではありません。いや真面目に走って好記録の方も沢山おられましたけど。駿河湾の景色も苺も思い出になりました。
- いわきサンシャインマラソン
2017年以来ずっと再訪したかったいわきにもようやく帰って来られました。あの応援はもう本当に素晴らしくて、完走後のレイも感じ入るものです。ターサーRP3で結構速く走れたレースでもありました。
- 大田原マラソン
制限時間4時間、自己への挑戦状を掲げるガチ大会。全国から集うシリアスランナーとそれを完璧に受け止めるランナーファーストの運営は痺れます。那須おろしがほとんど吹かなかったことも幸いし、最後上げて2018年にジョグで終わった記憶を上塗りできました。
- いぶすき菜の花マラソン
新年一発目はいぶすき菜の花マラソン以外ありません(開催されていません笑)。雨で寒かったにもかかわらず沢山の方が私設エイドでも待っていて下さり、一層指宿が好きになりました。
- 金沢マラソン
この大会がない人生は考えられない、生まれた街の金沢マラソン。足の調子がよくても悪くても、タイム関係なしに自分にとって必要不可欠で幸せな時間です。食べまっしステーションも応援も本当にすごいですよ。走りにきまっし。
富士登山競走に出られなかった分距離を踏んで臨んだのですが、怪我で不発に終わりました。しかしレース中もレース後も、多くのブログ仲間にお会いできて新鮮な時間になりました。来年もよろしくお願いします!
日本最南端のフルですから、他の全てを擲ってでも行ける時に行くしかありません。独特の気候とおいしい食事など、観光にも鍛錬にも持って来いの好大会です。時間がゆっくり流れています。
3時間10分台
- カーター記念黒部名水マラソン
8回連続の参加で、出ないという選択肢はありません。折角の雨風で走り易かったのですが、例によってタイム度外視でエイド完食などに勤しみました。応援も景色も日本最高峰の大会の一つです。
- ふくい桜マラソン
3月末の雨でかなり寒かったのに、昨年に続き福井の皆様の応援の温かいこと!給食もすご過ぎてとても真剣に走れません。福井を好きになれる大会です。
- おかやまマラソン
晴れの国は雨が降ってもにぎやかでした。普通のエイドがほぼなく、お土産攻勢さながらの給食攻めでめっちゃ楽しかったです。後楽園、岡山城、夢二郷土美術館も是非。
- 柏崎潮風マラソン
こちらも9年ぶりにやっと再訪できました。もう自由な応援と距離の近さが最高です。きっついんですけど、この大会は生涯に残るインパクトがあり、大好きです。
3時間20分台
第18回ということでかなりの歴史を誇ります。NPOの方が中心になって大会を支えて下さる大会コンセプトもとても温かく、大都会名古屋にありながら自然も満喫できました。
行ける時に行っておこうの代表格で、前泊のみの弾丸参加となりました。強風によるフェリー欠航などDNS瀬戸際の移動もいい思い出です。佐渡は海だけでなく春の山も美しいと知ることができました。
- 日本最北端わっかない平和マラソン
今年行かないと一生行けないかもしれない最北の地も走らせていただけました。宗谷岬からスタートするワンウェイコースは浪漫が溢れています。そして今年最も印象に残ったゆるキャラの出汁之介が頑張っている街でもあります。嗚呼、出汁之介よ……。
どうしてももう一度と思っていた大会が多過ぎるのですが、田沢湖マラソンもそのうちの一つです。美しき田沢湖ブルーと、それ以上の優しい応援が素敵で、また走らせていただきたくなりました。きついですけどね。
- 新潟シティマラソン
佐渡トキマラソンとの連携もあり、折角だから新潟三大フルマラソンを全部走ろうと参加しました。とにかく米がうますぎますね。観光も楽しめましたし、流石新潟と思う場面が沢山です。ばんにゃいもいるよ。
2016年の記憶を確かめたくて再訪です。リンゴ園に岩木川と岩木山、温かな応援も記憶の通り、いやそれ以上輝くものでした。是非行きたかった金木の斜陽館などももう一度行けて胸熱です。
ウルトラマラソン
100km
- 奥熊野いだ天ウルトラマラソン
4回連続で参加している大好きな大会。今年は全国各地からブロガーさんも参加され、那智の滝やコース上でもお会いでき、いつも以上に嬉しかったです。この日の記憶も生涯忘れることはないでしょう。
- 沖縄100Kウルトラマラソン
ニライカナイの絶景は勿論素晴らしいのですが、それ以上に、コースと怪我の辛さも吹き飛ばすような沖縄の皆様の温かな応援が記憶に刻まれた大会でした。給食もすごいので、是非沖縄の魅力と歴史を知る旅を体験してほしいと思います。
84.4km
前半からかなりのきつさでしたが、後半は更に厳しくなり、ベタ踏み坂では歩いてしまいました。100kmでなくてよかったです。大エイドも応援も絶景も素晴らしく、金子みすゞさんのことを学ぶこともできて特別な旅になりました。優勝者(5時間台!)も有名な方でした。
10km・トラック
- ふくやまマラソン
雨の大会でしたが、地域に根付いた懐かしの空気は私好みでした。鉄板の福山城、鞆の浦も楽しめ、気軽に参加できる大会です。
大阪ですのでとにかく気軽に参加できます。川沿いの往復フラットコースですが、長閑な雰囲気の中楽しく走れてよかったです。
参加費が安いのに宿泊補助まで出る、そしてクルーズも夕日も楽しめるというすごい大会です。しかしコースは健康を失いかねない程ハードで、10kmとは思えないきつさでした。鳥取の感動請負人さんともまたお会いできましたし、何かと思い出深い大会です。
暑い時期に貴重な大規模大会です。最初渋滞で力を貯めたまま上り、折り返して下りになってから加速すれば気持ちよく終われます。給水も多く、朝早く終わる上に、シャワーも使えるなど、参加者に優しい大会です。
- きしろスタジアム長距離記録会
住友電工の現役選手がペーサーを務めて下さるという豪華過ぎる大会です。とてもよい大会でしたので、調子がよい時に参加したかったですね。
トレイル・クロカン
- つるぎ山麓トレイルdu上市
エイドはすごいし絶景も楽しめる上に滝行まであるという魅力あふれる大会です。時期的に暑いのですが、冷たいドリンクと被り水、そして(しつこいようですが)滝行で回復できます。
- 中能登トレジャートレイルラン
能登の復興の様子も気になっていたので、復活した大会に参加できたのはとてもよかったです。能登牛金沢ゴーゴーカレーとサンドイッチもおいしく、マッディなサーフェスも楽しい思い出です。七尾と和倉温泉にも行くことができました。
- UEDA VERTICAL RACE
上りの練習はしておきたいと参加したのですが、期待以上に楽しかったです。爆水ラン以来の上田の街も観光出来てよかったです。
- 牛松山バーティカル(夏)
亀岡で上るだけということで参加しましたが、期待通りよい練習(というかよき夏のハイキング)になりました。短いので上りはそう酷い目に遭いませんでしたが、終了後の下りは大変でした。
- 養老山地トレイルランニングレース
ショートコースは初心者でも無理なくハイキングが楽しめ、養老の滝は勿論のこと、絶景も待っています。奥の細道結びの地である大垣を散策できたのもよかったです。
- 白馬スノーハープクロスカントリー大会
夏の一人合宿として参加しましたが、流石は白馬という気候で、木陰も多く、この時期にしっかり走れたのはよかったです。白馬は景色も食べ物も素晴らしいです。大糸線もいい思い出です。
レース以外のこと
練習・怪我のこと
久しぶりに怪我をしてしまったので偉そうなことは言えませんし、いい加減治してしまいたいところですが、何が効いて何が悪いのかよくわかりません。マッサージガンや様々なストレッチや体幹など、(医者と休養以外)あらゆることを試していますが、単に時間が解決する問題なのかもしれません。
完治していない割に100kmから中5日の10km閾値走(単独・土朝)は39:16と昨年並みに走れているので、希望はあります。起床時の踵の痛みもかなり軽くなってきましたので、日月はそれぞれ有酸素ジョグ2時間強、火曜はレースペースインターバル12本を普通にこなせています。
練習は今年もロング走が主体でした。土日の合計で50kmくらい走れるとよいです。閾値走は集中したいので、人が少ない平日朝にしました。土日の大阪城公園は集団で走っている人も多く、一定ペースでは走りにくいです。
フルマラソン的に優先度の低そうなVO2 Maxインターバルは一度もやりませんでしたが、もっと短い距離をメインにするならやった方がよいのでしょう。
練習は全て一人でしたが、これは私の性格上合っていると共に、全力を出し切らないことや終わりを意識しないことという、フルマラソンに必要な能力を伸ばす効果もあるように感じています。基本的にはどの練習も、レースすらも、全力は出さず、頑張ってしまわないようにしています。全力を出しにいくのは年に一度か二度でいいです。
走行距離はレースの詰まり具合と怪我の様子次第で、結果だと思っています。2月、3月と9月は300km台、何もなければ400km台、夏場に走り込みを意識した8月は500km、オフや数kmの日もありながら二部連やロング走で相殺された12月はたまたま600km(明日走れば)という感じでした。
シューズ
asicsメインの年になりました。METASPEED EDGE+は別大でベストを出してくれましたし、METASPEED EDGE TOKYOも金沢マラソンの感覚からして間違いないと思います。本番以外は主にマジックスピード3に活躍してもらっていましたが、次は4より薄くなった5に期待したいところです。
ズームフライ6は怪我にもかかわらず奥熊野いだ天でベストを出し、向津具でもかなり活躍してくれましたが、やはり合わない部分もあると感じています。
普段の練習では、有酸素ジョグではハイパースピード4とライトレーサー5, 6が合います。ソーティマジックLT2も70分くらいまでで回転を上げたい時には使っています。ズームフライ5も夏まではよく履きました。
閾値走はターサーRP3に落ち着きました。軽くて走り易いですし、レスポンスがよいのが気に入っています。タクミセン9もよく使いましたが、酷使したからか割と短命に終わってしまいました。
私の走りには、基本的に屈曲するシューズが合っているようです。かつて勝負シューズだったエンペラージャパンなんて感激するくらい柔らかく曲がります。
他方、エアロ20+Rも足裏が痛くなりがちですが、ボメロ18は全く合わないようです。ランニングではなく、170spmを切るような変な筋トレ用途で使ってみたりはしますが。“足底筋膜炎は着地衝撃のせいだ”と考えて厚底を色々試しましたが、感覚的には逆効果だったという印象です。重さ、高さ、曲がらなさに大きなドロップ差が揃ったシューズでピッチを上げようとすると足裏が痛くなるようで、夏場にこれらのシューズで無理にキロ5付近で走ったのもミスだったと思っています。
※忘れていましたが、ヴェイパー3と4は簡単に大破させてしまいました。2までは合っていたのですが……。
食事
相変わらず普段は主食なし生活。朝は軽くチーズ、納豆、ヨーグルト、レタスくらい、昼は食べずに昼寝で回復、夜は朝食に野菜と肉・魚中心の主菜を足すといったものです。牛乳も一日1リットルは飲みますし、プロテインも摂っていますので、糖質も足りていると思います。牛乳以外は炭酸水か水くらいです。無駄なものを食べない方が、(怪我からの回復はともかく)疲労が抜けるのは間違いなく早いです。体重も12月に入って64kg台前半を下回る日が多くなりました。
ぼくらが走る理由
毎年思っていることに変わりはないのですが、やはり本質的に、生きていることの実感が得られる時間だからということになると思います。
人生は短く、正解もないのですが、自分で感じ、考えられることが幸せの条件であることは間違いないと思います。人間は完全に自由な存在ではありえませんが、少なくとも、より自由になろうと努力することはできます。先人たちも数千年来、そうして苦闘を重ねてきました。Googleのアルゴリズムが決めてくれる人生で満足するのであればそれでもよいですが、私はそれでは我慢なりません。より自由になるためにこそ、人間には考える能力があるのですし、例えば哲学も科学もランニングも、その一部なのだろうと信じています。そうでないと救いがありません。
残り時間でできることは限られていますし、どこまで今の生き方を続けるかは分かりませんが、今日まで毎日のように走り続けて来られたこと、憧れの地の景色と空気・食を楽しめたこと、そして多くの方に応援していただけことが、自分の生をより喜びに満ちたものにしてくれたことは揺るぎません。多くの方の支えあっての日々だと、一年の終わりに改めて静かに思います。
来年も皆様どうかよい一年になりますよう。また笑顔でお会いできる日を楽しみにしています。