ちょっと長すぎる旅ランブログ

百聞は一走に如かず。きっと貴方が好きな大会が見つかります。

能登半島地震、今と未来の私にできること

2024年1月1日も例年通り6時過ぎに起床し、兼六園散策後に金沢マラソンコース終盤を巡って誓いを新たにし、ニューイヤー駅伝を見届け、元日営業のロンシャンさんでチョコレートやお菓子を買い、次はシューズを買いに香林坊へ、と思ったところで緊急地震速報を知らせるエリアメールの音が鳴り響きました。

雪も少なく、静かな朝でした。

地震に関しては普段私はあまり動じないのですが、揺れを待ち構えていたところ、少し経ってから金沢にしては強くかつ長い揺れが続き、これは大変なことになったと理解しました。その後は大津波警報の呼びかけに、どうにか一人でも多くの方が逃げ延びてくれることを祈るしかありませんでした。

古い実家は案外無事で、物が落ちてくることもあまりなかったのですが、いくら能天気な私でも地震時の対応(頭を守る、すぐに飛び出さない、火の元の管理、避難経路の確保と倒壊の場合にいるべき場所など)を確認し、知らせるべき人には連絡を取り、ご近所さんとも無事を確かめ合いました。頭上も足元も分からないので、暗くなってから出歩くことはせず、銭湯の初湯に行く元気もなく、家で大人しくしていました。

金沢の中心部に限って言えば、(金沢城の石垣の一部が崩れたり、一部の神社は立ち入り禁止になったりはしたものの)基本的には大きな被害はなく、翌日も普通に過ごせました。胸を痛めながらも、こういう時こそ日常を回すことが大事ということは東日本大震災以降何度も経験していますので、朝から普通に走り、ステップスポーツ金沢さんで今年の勝負シューズMETASPEED EDGE PLUS(感触がヴェイパー2に近い気がします)と超お買い得のタクミセン9を買い、松の湯さんで温まって帰ってきました。

お店や銭湯は普通に営業できていました。

毎日報道を見ても辛くなるばかりで、結局、一個人が今すぐにできることは寄付と買い物くらいしかないという現実も分かっていますので、石川県の義援金や各市町のふるさと納税に応じ、能登の食べ物(能登豚、奥能登ごまみそ、磯ぼっくり、能登牡蠣の佃煮、真さばのほぐし、ふぐジャーキーなど)を食べて過ごしました。能登にはおいしいものが沢山です。輪島や珠洲の塩も何年も愛用しています。

能登の味です。

七尾市については、能登和倉万葉の里マラソンに4度も参加しており、あの日応援して下さった方々が被災されていることに苦しくなり、加賀屋の皆様の信じられない程献身的な対応を知り涙が出そうになるといった毎日でした。自分の身の危険は感じなかったものの、物事の判断が著しく遅くなったり、些細なことに動揺しやすくなったりしていたのは確かです。

2023年大会でいただいた能登牡蠣カレーもおいしかったです。

そんな中でも走ることで、身体的にも精神的にもある程度の均衡を保てたと思います。走っている間は、自分の身体や空の色、変わっていく風景に意識も向きますので。練習だけはしっかりできましたし、寄付も含めて最低限やるべきことはやったのだと、自分に言い聞かせて日常を回します。和倉温泉で合宿をしている東洋大箱根駅伝で4位に食い込んだことには勇気をいただきました。自分もできることをやるしかないのです。今もこれからも。

走ることで守られた面があります。自分の中で。

支援は一時的なもの、その時だけで終わるものではなく、継続的であった方が望ましいです。時折書いていますが、あまり構えずに、ある程度落ち着いたらおいしいものを食べに行ってみるくらいでもよいのです。ふるさと納税でも何でもよいのです。とにかく行動することが大事です。能登にはまた必ず走りに行きます。

savarun.hatenablog.com

今年が少しでもよい方向に向かうよう、何とか頑張りましょう。今年もどうぞよろしくお願いいたします。