ちょっと長すぎる旅ランブログ

百聞は一走に如かず。きっと貴方が好きな大会が見つかります。

2018あいの土山マラソン(2018/11/4) 硬派 of 硬派!本物のマラソンがここにある!

聞きしに勝る硬派な大会で、きっちり身の程を思い知らされました。評判通り一切の無駄を排除した競技志向の強さは圧巻です。特産物エイドも、吹奏楽も、コース上(ゴールですら?)の時計も一切ありません。己の身一つで戦ってみせろという思いが伝わります。47都道府県出場を目指すランナーにとっては必須の大会で(普通の人はびわ湖毎日マラソンには出られませんので。※2023年からはびわ湖マラソンが誕生し、選択肢は増えました)、ラソン本来の姿を骨身に叩き込める今時貴重な大会です。この思想は受け継いでいかれるべきです。いやほんっと硬派!

www.ac-koka.jp

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ラソン本来の姿といえば佐倉朝日健康マラソンも間違いないものがありますが、あいの土山マラソンの方が一段と硬派です。

savarun.hatenablog.com

 レース当日

レース前(大阪から当日入り)

大阪駅6時56分発快速で普通に座れました。貴生川から会場までのバスは30分弱で、スタートまでに余裕があります。

参加賞はTシャツと土山茶です。忍者の絵が嬉しいですね。 このTシャツは今でも結構気に入って着ています。室内運動場は陣取った位置が悪かったのか何故か煙草臭かったので、更衣室に避難しました。更衣室は広くて快適です。

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ロゴに忍者が潜んでいるぞ、気を付けろ!

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案外広くて快適。貴重品預かりもあり安心です。

トイレは駐車場の仮設を使いました。長蛇の列でうっと思いましたが、回転は案外速かったです。参加人数はそこまで多くないため、他にも空いているトイレはあると思います。

意外に出店が多くシューズがかなり安く買えるので、現金は多めに持参してもいいかもしれません。エアロ14を6,000円、エンペラー2を7,500円でゲットできました。

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シューズがなかなかお安く買えました

私が常日頃お世話になっているかかとタフのご夫妻もブースを出しておられました。全国の大会で遭遇する度にご挨拶させていただくのも楽しみです(他に勝田、加賀温泉郷、黒部名水でもお会いしています)。

フィニッシュゲートのある会場からスタート地点まで少し歩きます。この日は小雨で気温が低かったため、まずまず走れそうな気ではいました。

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果たして無事に笑顔で戻ってこられるのか

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スタートはブロックごとの整列です

レース

序盤~前半(立ち込める霧にしのびの里を感じる)

スタートの下りは通常レベルの渋滞です。1km程で少しましになったと思ったらいきなり20m程上ります。上ったと思ったら即下り、またじわじわ上り。最初の給水の後またしてもぐっと上り、といった感じで、なかなか厳しい展開が予想されます。

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序盤は焦らずいきましょう

青土(おおづち)ダムの橋の上では鯉のぼりがその身をたなびかせています。人っ子一人いない山間の道で見るダムの景色はなかなか気持ちよいものです。図ったように霧が立ち込めて忍びの里の空気を演出します

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雰囲気あり過ぎでしょう

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空の暗さが戦いを演出します

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非日常感半端ないです

鮎河まで行くと民家があるがここも上りです。応援はあったので応えつつ進みます。

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休めるエリアがあまりない印象です

10kmで右に折れて畑の中を走ります。ここから青土ダムまで来た道を引き返します。ハーフの部はフルの渋滞のせいでどう考えても走りにくいのですが、トップ選手何人かに抜かれました。

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ようやく最初の折り返しです

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ハーフの部はもう少し時間をずらした方が……。
中盤(茶畑界隈という時点で坂確定)

ハーフと分かれ18kmで最大の難所50mの上りです。カメラの焦点が合わず凹むも上るしかありません。坂の頂上付近で応援してくださるおじさまがいたので頑張れました。

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きついというよりなんか長いのです

坂を上り切ったら唯一の絶景ポイントである茶畑の下りです。が、カメラが上手く使えず、もう今日は撮影は無理だなと思います。ここからはどんどん下っていき、平地になったかなくらいの感覚でようやく中間点です。

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茶畑が広がるということは厳しい坂です

26km手前の折り返し時点ではまだまだ余力もあり、大丈夫そうかなと思っていましたが、この先すぐへこたれます。上りが続いていたこともあり全くスピードが出ている感じがなく、精神的にきつかったです。忍者の幻術にでもかかったのでしょうか。

後半~終盤(急坂でも何でもないのに全然進まない)

景色も変わらないし人も疎らという環境の中、32km過ぎの給水で少し回復。もう遅くていいかと思いつつ沿道の声援に応えながらゆっくり走ります。遅過ぎたせいか、写真を撮っていないにもかかわらず風景をかなりの程度覚えています。

へこたれながらでも木々の間を走る時間は、ほんのちょっとだけ忍者になった気分でいられました。まあこんな弱った忍者なんてすぐに召し取られておしまいですけどね。もう何でも喋りますよ。

34kmのエイドではゼッケン番号から名前を呼んで下さり元気が出ました。36km台?にはご家族で準備してくださったと思われる私設エイドがあり、コーラを選んだら「やっぱコーラがいいのか」と喜んでいただけました。力を分けていただきありがとうございます。

上りは37km手前までだと自分を励まし、残り2つのエイドは道を空け歩きつつ水とポカリを飲みます。40kmでもまた上りがあり全く頑張る気力もなくただ進むのみです。

41kmでスタートの横断幕が見えるもさして上がらず、最後の下りも飛ばさずに抜かれて終了という情けないものでした……。硬派な大会だと全く頑張れない自分の弱さがもろに出ました(前半抑えて入って後半そのまま失速で3時間14分台でした)。

アフター

後半全く頑張らなかったにも関わらず、打ち上げだけは執り行います。おしること豚汁は無料でふるまわれます。牛串はなかなかの食べ応えで買った甲斐がありましたし、コロッケもおいしかったです。

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テントを見逃さないように

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充実の牛串

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コロッケが有名なのかしら

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おいしくいただきましたよ

帰りもバス、草津線で帰ります。忍者のラッピング列車が流れていく辺り、流石は甲賀だ……。と胸を熱くして帰宅しました。

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忍者は遠きにありて思ふもの

最後に

いかがでしたでしょうか。硬派硬派と並べ立て、レース中の写真も少なく、これでは水は出すから後は手前で何とかしろという印象を持たれるかもしれません。

しかしながら、老舗の大会で運営は非常にしっかりしており、バスもスムーズ、コース上の救護車、豚汁とおしるこの提供等きっちり勘所を押さえています。応援も多くはありませんが、ゼッケン番号から名前を呼んで下さったり、私設エイドでコーラがいただけたりで、必要なものは全部揃っているんですね。あとはランナー次第です。こういう大会こそ大事に伝えていきたいですね。甲賀の皆様に感謝です。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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