ちょっと長すぎる旅ランブログ

百聞は一走に如かず。きっと貴方が好きな大会が見つかります。

熊本城マラソン2019(2019/2/17) 熱い熱い応援が強く強く背中を押してくれました!熊本の復興につながりますように!

初参加の熊本城マラソン、目標のサブ3には2分ちょっと届きませんでしたが、参加できて本当によかったです。まだ復興は道半ばで、大変なことも多いはずなのに、こんなにしっかり準備して受け入れて下さり、更に力を込めて目を見て応援して下さった熊本の皆様には心から感謝しています。文字通り背中を強く押されている感覚で走れました。

被災地のために何かできればと思いながらも何をしていいのかと迷うランナーは、もう走りに行けばいいと思います。走って、声援に応えて、地域が盛り上がることで、お互いに勇気を交換して、それが復興につながる一歩になると考えています。そして現地で思い切り観光を楽しみ、その喜びを色々な人に伝えることです。人一人が実際に訪れることで動くエネルギーは、予想以上に大きいものです。

令和三年四月には天守閣も復旧し、特別公開もされていますね。熊本城全体の復旧完了は2052年度ということですのでまだまだ先は長いのですが、生きているうちにまた行かなくてはと思っています。

castle.kumamoto-guide.jp

コースは最後に上りがあるものの、全体にフラットですし、エイドも充実していますので、記録狙いの方にもお勧めできます。何よりも、途切れない応援の力を借りることができますので、全力が出せると思います。

熊本の皆様、素晴らしい大会を作っていただき本当にありがとうございました!また遊びに行きます!

www.kumamotojyo-marathon.jp

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 前日(熊本へと移動)

睡眠4時間半でした。寝るのが遅くなりましたが、普通に7時頃に起きることにしました。起床時66.5kgで、この二日で一気に1.7kg程増量しています。ぼちぼちタンクも満タンなくらいでしょうか。ガス欠を避けるために思い切り食べておいた方がいいし、直前の増加を見越して減量してきたので合っていると言い聞かせます。三週間前の勝田は67.8kgでしたので、うまくいっていたと思います。  

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糖質を摂り過ぎではないでしょうか
予想以上に走れた勝田全国マラソンの記事も書きましたので、ご覧いただけると嬉しいです。この時期は質の高い大会が多いですね。

savarun.hatenablog.com

間食としてケーキの残りとプロテインバー一本を追加します。早目の昼は野菜たっぷりの水炊きに納豆を付けてしっかり補給です。これで戦えます。出発前は67.2kgでした。

伊丹空港から飛行機でしたが、やはり伊丹は便利ですね。梅田で前の方の車両に乗り、蛍池で3分の乗り換えを確実にこなしさえすればよいので。13時過ぎには余裕を持って到着です。ちなみにANAで往復15,920円でした。

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飛行機が小さいのも旅行気分を盛り上げます

何のトラブルもなく15時前には熊本空港に着きました。人生初の熊本ですからワクワクします。熊本は祖父母が一時住んでおり、母が生まれた土地でもありますので、自分にも縁のある場所です。今回、こういう形で訪れることになるとは、数年前であれば想像すらできなかったことです。

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大河ドラマは一部に大好評だったいだてんの年です

空港からはバスですが、ICカードが使えますので、切符を買う必要はありません。もうすぐ着きそうという所からが渋滞で時間がかかるので、頑張って乗らずに座れるバスを待った方がいいです。交通センター前で下りて受付です。

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会場はテントも多く、いよいよ来たなと昂ってきます

受付を済ませ、くまもんクリアファイルも購入します。味噌汁をおいしくいただきました。明日は頑張るぞと気持ちも昂ってきます。楽しみで仕方ありません。

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くまもんの応援も受け、笑顔で走るぞという気持ちになります

今日のお宿はホテルクラウンヒル熊本交通センターさんです。スタート地点からも近く、必要十分でリーズナブル(二泊12,484円)ですので満足です。マラソン参加者にはゼリーやアクエリアスをサービスして下さる上、マラソン当日は大浴場も一日中使える等、心遣いが嬉しいです。早速キットカットをいただきました。

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後述のとおり朝食も豪華で、とても満足しています

夕食は18時30分頃にくまかつさんでヒレかつ定食ご飯大盛りを食べました。肉が分厚くて力がつきます。ご馳走さまでした。前日は早めに食べて早く眠れる状態に持っていくことが大事だと思います。 

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お店も清潔で味もよかったです
食後前回と同じセブンのアップルデニッシュ1/4袋と、アーモンドピーク1/2箱を食べて終了です。牛乳を150ml程飲みました。他には、夕方によもぎ大福一つを食べています。当日朝は糖質を摂り過ぎると逆効果なので、脂肪多目で固形物は2時間前までを目安にしようと考えていました。浴場で体重を測ったら67.4kgで、大体想定されたくらいの重さになりました。

レース

レース前(うっかり食べ過ぎる。そして予想外に寒い)

22:30消灯5:15起床です。5:30までに卵、ベーコン、チーズ、パン一つを食べました。牛乳は軽くです。大浴場で髭を剃り、風呂にも少し浸かります。この時点で66.8kg。大体2kg増で前回より1kg強減ですのでいけそうな気がします。

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普通に食べておきます。糖質はそんなに要りません

食堂は意外と空いていたので炭水化物は少な目で6:15には食べ終えました。結局パンは食べ切りました。今思えば明らかに食べ過ぎです。だって馬肉カレーとかおいしそうで……。(後で少々満腹感に苦しみました。)

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いやこれ食べずにいられないでしょう

宿でトイレ、タイツ、テーピング、ソックス、ワセリン、ゼリーの調合等を済ませて7:30に出発です。

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カフェインありとなしでフラスコは分けています

会場は近く、わずか10分強で到着しました。座って時間が来るのを待ちつつ、経口補水液を少しずつ飲みます。8:15に荷物を預け、20分にはスタート位置へ並びました。今日は勝負レースですので、スマホともここでお別れです。この先は文章のみになります。(一部、翌日撮った写真も付けておきます。)

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東京マラソンと似た空気です

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フルのスタート位置は画像奥の方です。いよいよです

ものすごく前の方に陣取れたのはよかったのですが、Aブロックは元々人数が少ないので、もっとぎりぎりでもよかったです。そして何よりも待っている時間はかなり寒かったです。支給されたポンチョは、捨てる場所がないのではと思って持参しなかったのですが、スタート位置にゴミ箱があったので使った方がよかったです。この辺りは事前の調査を怠ったなと思います。手袋は着け、体育座りで小さくなってできるだけ熱を逃がさずに済むように努力はしました。

スタート前は、人生で初めて石川さゆりさんのお姿を直接拝見することができてありがたやありがたやという感じでした。紅白でも圧倒的な輝きを放つ石川さんは熊本出身ということでゲストとして参加されていましたが、話し方も軟らかく、全てにおいて別格でした。

レース 

序盤(寒さで強張りながらも案外快調)

先に書いておきますが、コースは基本フラットでスピードが出易いのですが、15kmの橋や34kmの高架下トンネル等、地味な上り下りが幾らかはありますので公式サイトのコース動画をしつこく見て心の準備をしておくとよいかと思います。私も何度も予習していたお陰で、全体に動揺は少なくて済みました。

スタート直前にゼリー赤を飲みます。ロスはわずか6秒。位置が位置だけに周りは飛ばすのですが自分は抑えるように心掛けました。思ったよりは遅い気がしていたものの、身体が重く感じるのはきっとカーボローディングの成果だろうということにして、我慢します。21'50"、4'22"/kmは悪くはないと言い聞かせました。

それにしても寒い中長時間待ったのが災いしたのか、エンペラージャパンが久々過ぎたのが悪かったのか、足底の感覚がしばらくおかしく、足裏が縦に割れているような感覚や、石でも挟まったのではないかと思うような感覚すら覚えました。足裏に発熱作用のある薬を塗ることと、フィッティングが必要かもしれないと強く思いました。この後の大会ではタプソールを塗ったり、直前の巧緻性メニューでレース用のシューズを履いておくといった工夫もするようになりました。

更に悪いことに、序盤は若干カレーが重く感じたこともあり(食い意地……。)、幾分弱気な時間が長かったです。5km手前の給水で一応スピードに乗れそうな感じはあったのでここは気長にいくしかありません。折り返して高速で走っていくマラソンサニーさんのお姿も拝めました。やっぱり速いです。

10kmの西大橋は、たかだか10数mの高さを1km程かけて緩やかに上るだけなので、必要以上にビビらないことにしていました。何となく長時間上っている気分になると疲れるので受け入れるだけばかりです。ここは21'18"だったので大分ペースが掴めてきたかなと思いました。ただ、この辺りでも依然足裏の違和感は続いていました。

中盤(サブスリープレミアムの選手に導かれる)

15km付近で新幹線の高架があるため少し上ります。ここも動画で予習済みなので落ち着いてこなせました。一応21'08"で大丈夫かなという感覚はありました。川尻エリアでは酒蔵等古い町並みを見ながら走ります。それにしても中心部を離れても応援が多いことに驚き、力づけられました。ランナーの目を見て声を掛けて下さる。熱い応援でした。

橋を渡って少し行けば20kmだと覚えていましたので、周りに合わせて淡々と走ります。無理に上げずににこにこペースを維持することだけに専念します。時折カフェインなしのボトル(アミノバイタル赤とショッツ)を飲んで気分転換を図ります。この辺りでアベレージが4'17"/kmで安定してしまったため、若干焦りも出てきました。

中間点は1時間30分40秒くらいで、勝田より遅いため、今日は駄目かもと思いました。しかし体重も落としたし後半上がるはずだと自分に言い聞かせ、地道に進むことにします。“足裏も違和感は感じなくなってきたし、きっと上手くいくはずだ”と自らを鼓舞します。沿道の応援も三時間を切れるぞと励まして下さります。そう、今日はやれるはずなのです。

25km付近から折り返して少しの地点までしばらく一緒に走って下さったサブ3経験者のS永さんサブスリープレミアムの選手はゼッケンが違うので、この方についていけば!という目印になり、勇気もいただけます)のお陰で、かなり楽に走れる時間がありました。お陰様で諦めずに済みました。折り返しでサブ3ペーサーとの距離を測ると300mくらいです。“彼らが前半で貯金を作る作戦なら、きっと落ちてくるはずだ”と信じて走ります。

後半~終盤(ふらつこうが足が攣ろうが最後まで粘れ)

折り返して順風になってからは進んでいる感覚がありましたし、28kmで2時間を切っていて最初の14kmより速くなっていたため、これは行けるかもと思いました。実際にはタイムは上がらず。21'26"でしたが。もう一々タイムを気にしていては辛いだけですので、順位が上がっていくことを励みにしていました。32kmの駅西大橋に備えて力を蓄える感覚です。

30km付近からカフェイン入りショッツを投入します。酒でも飲んだのかと思うくらい効き、お陰でこの先2,3km置きに脳をリセットできました。ジェルフラスコは本当に役に立つと思い知ります。指先が冷たくても問題なく補給ができるのがいいです。塩熱サプリは口の大きい袋に入れ大体8kmに一つくらいは食べており、補給はいつもよりうまくいきました。

34km付近でJR高架下を通る小さなアップダウンで、28km辺りでペースを上げていた女性に追いつきました。かなり苦しそうでしたので、心の中で励まして抜きます。直後にまたすぐ上ることを把握していたので、ここも動揺せずにこなします。上りは歩幅狭めで概ねOKでしたが、腿裏はやや使えていなかったかもしれません。

この辺りだと思いますが、地味な上り下りを繰り返す中で、“どうせ人生はいつか終わるのだから今は頑張ろう”という気持ちが芽生えてきました。競泳の池江選手のように、急に不幸に見舞われてしまう方も沢山いるのです。自分は元気なのだから、その分今できることをやらなくてはと、まとまらない頭で考えていました。

35km過ぎでも少し上りますが、ここも覚悟していたので周囲より落ち着いて捌けたと思います。しかし、38km辺りでは急にふらつきました。貧血か酸欠かは分かりません。道路の赤っぽい色がちかちかして見えにくく感じたので色の暗い右の方を進みました。左に折れて少ししてから右に折れます。この時点で体内のグリコーゲンは足りると分かりました。

ふらつきはともかくガス欠で止まることはない、もう少し行けば川沿い、その先で泰平橋を渡れば40kmだと考えていました。路面電車の線路の影響かもしれませんが、40km過ぎで珍しく左足裏がつりそうになりました。これは止まると思い切りつるやつなのでそのまま行くしかありません。とにかくごまかしきることに決めて41kmからの上りへ向かいます。

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翌日の写真ですが、ここまで来ればあと少しなのです

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橋を渡って少し下り、郵便局前の線路の段差でつりそうになりました

この終盤戦は何度も動画で確認していたので、心の準備はできていました。上りの一段目は橋を目掛けて頑張ります。周囲には構っていられないのでとにかく肘を飛ばして身体を浮かせるだけです。普通は上りの後には下りが来てある程度相殺できるものですが、ここばかりは最後まで上りなので振り絞るしか、振り絞るしかないのです。

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一段目の上りはそこまで急ではないのですが、心理的に堪えます

一旦上った後は、平坦から緩やかな上りになります。もしやこのままフィニッシュかと思いきや42kmからまた上りです。でももう残りはわずか200mなのだからと前にいた一人をどうにか抜き、追いつかれるものかと再び肘をスイングさせて必死に上ります。隠岐の島のラストの方がきついんだと自分に言い聞かせて奮い立たせます。

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一旦は上りが終わり、このままフィニッシュしたいと思うのですが……。

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右に折れて、最後はガツンと上ります

どうにか上り切り右に折れるとゴールが見えます。3時間1分台は無理かと思いながらも、できるだけ落とさないでフィニッシュします。ゴールでは名前を呼んでいただけて嬉しかったです。35km付近で3時間は無理そうだと分かりましたが、それでもそこからできるだけのことはして、最後まで走ったことには安堵しました。 ありがとう熊本城。次はもっと速く走れるように頑張ります。

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ありがとう熊本城。沢山力をいただきました

今回は初めてサブ3に挑戦し、本当に自分の全てを出し切れたかと問われれば、答えはノーと言わざるを得ません。直前と当日の食事はミスりましたし、何よりもメンタルの弱さが出て終盤に至るまでに攻めきれませんでした。その中でも勝率の最も高い作戦を取ったのですから、結果は受け入れます。まだやれると自分に言い聞かせます。 

アフター

レース当日(街の散策と熊本ラーメン

終わった後も一応は普通に歩けたので、タオルとメダル、コーラやみかん、完走証等を笑顔でお礼を言いながら受取り、荷物も回収します。スムーズに渡していただけて感謝です。そのまま更衣室へ行こうと思ったところ、左足裏につりそうな気配があったので、しばらくは慎重に、椅子に座って急な動きを避けました。足湯もありましたので、余力がある方は楽しまれるとよいでしょう。

水分が必要だと思ったので手持ちのものをどんどん飲みます。アミノバイタル粉も摂取しました。もしかすると脚の位置を高くする等した方がよかったかもしれません。つり癖は、最近寒い中正座しながらPC作業をしているのが祟ったようにも思います。家の中でも時々軽くつりそうになっていましたので。シューズは会場で履き替えたものの、タイツは宿に戻ってから風呂場でようやく脱ぎました。

結果は受け止めるとして、まずは回復名目で食べまくります。豚バラ串、唐揚げ、いそべ餅、馬肉コロッケ、ロールケーキ、鶏もも串、鹿肉ソーセージと次々に胃に収めていきます。もはや焦点が合うかなど気にせず食べまくりました。

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よっしゃ食うぞ!どれもおいしいですよ

会場は出店も沢山あり、何を食べるか迷います。必ずお気に入りの料理に出会えることでしょう。多くの方が応援に足を運んで下さっており、盛り上がっています。

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にぎやかです。イベント会場としても大成功だと思います

次週のそうじゃ吉備路は3時間半でいいとして、全国屈指のフラットコースとされるさが桜は季節外れの寒さになってくれないかな、能登和倉もあることを考えるともう一回ピークを持っていくのは難しいにせよ今日の結果はもやもや感があり、教訓を活かして変えてみたい部分もある、等と考えていました。この頃の自分は、さが桜でベストを更新できることを知る由もありません。

savarun.hatenablog.com

一旦宿に戻り、お風呂で汗を流してから疲労抜きジョグに出発です。まだ走っておられる方も沢山いますので、関門ギリギリの選手達に声援を送ります。頑張って!スタッフの皆様も寒い中一日応援していただき本当にありがとうございます。

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最終ランナーの方々の背中を見送ります。一人でも多くの方が完走できますように
熊本駅は個性的なデザインでいい感じでした。よかモンにも惹かれます。 

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駅の周りは、熊本城界隈に比べるとやや寂しい感じがします

明るい時間に街中をゆったり走れたのはよかったです。マラソンを言い訳にしてただ単に食べまくっているわけではありません。

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駅の方までぐるっと回って帰って来ました

一時間疲労抜きジョグをして部屋で微妙な打ち上げです。自己ベストを1分更新したとはいえ、やはり目標には届いていないと気分は晴れません。なお、これ以外にプロテインバー一本とカロリーメイト二本を食べており、晩飯は食べていいのか?と若干の疑問を胸に抱きます。

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食欲が止まりません……。

夜の熊本を散策するべく、再出発です。移動をジョグでこなすスタイルは、疲労回復を促すと共に脂肪を燃焼させ、更に歩くよりも効率的に観光地を回ることができますので、非常に便利です。

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街灯がきれいなエリアもありました

昭和29年創業のこむらさきさん王様ラーメンをいただきました。これが熊本ラーメンか、豚骨うめえと大喜びです。昔はラーメンが大好きで、おいしいお店に行ける日は特別な日でした。広報誌提示で餃子もサービスしていただけてありがたい限りです。マラソン走らせていただきありがとうございますとお礼をお伝えでき、少しお話しできたのもいい思い出です。ご馳走さまでした。

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本場の熊本ラーメンは絶対に一度は食べた方がいいです

折角ですので地元の書店まるぶんさんで熊本に関係のある本(関係ないものも買っていますが)として金栗四三の一冊を買い求めます。旅先で買ったという思い出と、内容の記憶に結び付きますので、遠征先で本を買うことが多いです。お店の中にはカッパが鎮座している等、なかなか凝った意匠で面白さがありました。

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金栗四三さんの歴史には感嘆しました

宿に戻った後、気持ちの切り替えには儀式が要るだろうと打ち上げ第二段を執り行いました。本当はステーキマニアで肉を食らいたいところでしたが、唐揚げでもそれなりに肉を食べられると気付いたのでこれで。もう一度風呂に入って洗濯し、長い一日が終わります。お疲れ様でした。

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どう考えても食べ過ぎではないでしょうか
翌日(水前寺公園観光と食べまくりの一日)

6時過ぎに起きはしました。熊本は予想以上に寒暖差が大きいと昨日思い知りました(この時も0度台)ので、長袖にウインドブレーカーを重ねます。

折角ですので前日のコースをおさらいしに向かいます。39km付近の川沿いにも本当に沢山の人がいて、声援を送って下さりました。泰平橋を渡ると40km。ここは堪えどころだったなと改めて確認します。

足底がつりそうになった場所や、41kmからのお待ちかねの坂の光景と記憶を思い起こしながら、写真を撮っていきます。最後の上りももう一度身体で復習し、熊本城の勇姿を拝んできました。

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復興は少しずつですが、確実に前進しています

宿では豪華朝食を堪能します。馬肉カレー、からし蓮根といった熊本名物に水餃子、筑前煮、鶏レバーしぐれ煮、鯖、ひめます、目玉焼き、スクランブルエッグ、ウインナー等々で大満足です。際限なく食べたいところですが、おかわりはフルーツヨーグルトだけに止めました。前日の反省として朝の食べ過ぎが挙げられますので……。

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本っ当においしくて満足です
体重は夜68.1kg→朝ジョグ後66.8kgでした。沢山食べ、水分も大量に摂りつつ減量という方向に持っていき、長期的に減らしたいところです。やはり今回の減らし方は時間的に少し無理があり、身体が慣れていない部分があった気がします。
ヨーグルッペを飲んで出発します。九州と言えばデーリィですね。 

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関西ではなじみが薄いですが、九州では無敵です

バスセンターのコインロッカーは数が少なかったので、観光センターに荷物を預けて10時半前に加藤清正公に見送られて出発、目指すは水前寺公園です。

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天気にも恵まれて絶好の観光ジョグ日和です

途中で通った味噌天神様です。味噌と健康に感謝せざるを得ません。

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このところやたらと味噌が好きなのですが、ここに寄った効果かもしれません

水前寺公園は思ったよりも近く、いきなり着きました。熊本は何かといきなりです。11時過ぎに来られたので時間に余裕があります。

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いきなりくまもん!

水前寺成趣園は、桃山様式の回遊式庭園で水と山を眺めながらぐるりと歩けました。東海道五十三次を模したとかセンスが溢れています。月曜だからか人もそれほど多くなくてゆったりできました。庭園は心も落ち着きますし、観光では優先度が高い場所です。

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日本の庭造りに注いだ情熱と趣向の深さにはいつも感心します

能楽殿、富士山、細川藤孝公と細川忠利公の銅像、梅園等、見所が一か所に凝縮されていました。

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広くはないのにあらゆるものがあるという印象です

夏目漱石の歌碑もありました。最近建てられたものというのは置いておいて、「しめ縄や 春の水湧く 水前寺」は水前寺に来た感があります。スタンプはあまり上手く押せませんでしたが。

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こちらのお水にはご利益があります

折角なので水前寺もちを食べました。何だこれ、餅もあんもやけにうまいぞ……。しかもあったかい……。という率直な喜びの声が口から漏れ出ました。

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またしても随分とうまいものに出会えました

12時15分頃に水前寺公園を発ち、上江津湖まで来てみました。下まで行く時間はないので折り返します。そしてあの象の滑り台の辿り着けなさはドラクエ感があるなあと思っていました。

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水辺は気持ちいいですね。もう少し下まで行きたかったのですが

いちいち風情があったり見逃せないものが出現します。残念ながら私には読めませんが……。

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これは付近に住んで散策すると楽しそうです

街中まで戻り、ビアレストラン壱之倉庫さん阿蘇赤牛丼です!肉の食べごたえと味が素晴らしく、口から脳まで幸福感が瞬時に駆け巡りました。肉単体でもうまいのに、温玉と絡めるとまろやかですし、わさびを付けるとこれがまたもう。更にはデザートまでセットで贅沢過ぎます。来てよかったなあと嘆息します。熊本にはうまいものが沢山あります。

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うおお、熊本万歳!万歳!万歳!

熊本城の下には土産物屋が多数並んでおり、こちらではお茶を購入しました。お店の方に前日の感謝の気持ちをお伝えすると共に翌週もフルマラソンですと告げると驚いておられました。レース後も、こうして地元の方とお喋りできるのが旅ランの魅力の一つです。

勿論、熊本名物いきなり団子も外せません。何がいきなりかは正直よくわかっていませんでしたが、かぶりつくと黒あんと芋がいきなり口に飛び込んでくるのです。ほかほかでうまし。 (※Wikipediaには「名称の由来は短時間で「いきなり」作れるという意味と、来客がいきなり来てもいきなり出せる菓子という意味と、生の芋を調理する「生き成り」(いきなり)という語句の意味が重なっていると言われる。」とある上に別の言われまで記載されており、余所者には正確なところは分かりませんね。

いきなり団子 - Wikipedia

空港にて更にいきなり団子よもぎを食べてしまいました。デコポンジュースは濃くてかつすっきり飲めます。くどいようですが、熊本はおいしいものだらけです。陣太鼓ソフトは食べたい気持ちをやっとのことで抑えました。次に来た時はきっと……。

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こんなにうまいものだらけですので、食べるなという方が無理ですよ

熊本応援の名の下にお買い物を楽しみます。定番の黒糖ドーナツ棒おてもやん阿蘇ぽん酢柚胡椒チーズ、一週間分の炭水化物が詰まったフルーツケーキ、帰省時に持参するお茶を購入しました。お土産の幅は広く、かなり充実していると言えます。

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楽しい思い出と共に持ち帰り、にこにこしながらいただくのです

熊本観光、最高に楽しかったな、また来たいなとしみじみと思いながら、伊丹へと飛び立ちました。

帰宅後、かなり遅い時間(21時台)ではありましたが、一応ジョグはしておきました。7.006km,0:57'04",8'08"/km,169spmでした。今から見ればピッチが低いですね。フル翌日で疲労がありピッチが出ない部分もありますが、やはりそもそもの発想が違う(ゆっくり走る=ピッチも低い)のと、ヒールストライクで走っていたことが理由だろうと思います。

フル直後は身体が弱っているので大量に栄養を摂取する必要があります。帰宅してプロテインを飲んだ後、いつもの水炊きと納豆をしっかり食べました。買ったばかりの阿蘇の高菜ぽん酢も早速いただきました。なかなかよいもので、他のものにもかけていきたいと楽しみが増えました。

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しかも大容量でした

最後に

いかがでしたでしょうか。タイムを狙って真剣にフルマラソンを走らせていただけたことも勿論ですが、観光も食べ物も心から楽しめて、熊本の魅力を体感することができましたので、人生で初めての熊本に行ってよかったな、また行きたいなという気持ちでいっぱいです。

何度も書いていますが、こうして被災地を訪れて笑顔で思い切り楽しむことで、本人が思っている以上に復興にも貢献できるのではと思っています。難しいことは措いておいて、まずは現地に行って全力で楽しみ、その魅力を土産話やブログやSNSで誰かに伝え、また訪れる人が一人でも増えるという流れを作ることができれば、素晴らしいことではないでしょうか。

熊本の皆様、熱い応援の中、熊本城マラソンを走らせていただき、そして観光も堪能させていただき本当にありがとうございました!また再建した熊本城を見に行きます!そしてその時には力強く3時間を切ってみせます!

ここまでご覧いただき本当にありがとうございます。