ちょっと長すぎる旅ランブログ

百聞は一走に如かず。きっと貴方が好きな大会が見つかります。

北海道マラソン2023(2023/8/27) 夏の終わりにまさかの“待った”!それでも大好き北海道!

いやはや驚愕の暑さでしたね。応援して下さった皆様、走られた皆様、本当にお疲れ様でした。スタート時で既に30℃で湿気もむんむん(湿度78%風速0.1mだったらしいです)、“ここは本当に北海道なのだろうか”と目を(あるいは身を)疑うくらいの気象条件でした。夏の終わりには少なくとも一日、“待った”がかかっていました。

hokkaido-marathon.com

完走率も81.1%と前回を9.2%下回り、私も2019年のコースベストからは14分以上遅い3時間18分台とショックを受ける結果でしたが、後で応援ナビを見てみると順位はその時より90番程上がっていましたし、ほぼ総崩れだった模様です。歩いておられる方も、フィニッシュ後に辛そうにしている方も、いつもより多かった印象です。それにしても女子優勝の澤畠朋美さんは相変わらず暑さに強いですね。2時間38分18秒とは。黒部もずっと圧勝していますし、尊敬します。(160bpm, 184spm, ストライド1.17m, 上下動7.0cm, 上下動比5.8%, 左右接地時間48.2:51.8。上に跳ねて回転も出ないという最悪の展開に……。)

これだけ暑いと到底フルマラソンの距離と時間走り続けることなどできないのですが、そこは“流石道マラ!”と感銘を受ける程の、沿道の応援日本一長い給水テーブル雪玉アイシング、私設エイドでのイカコーラなどで沢山の方がこれ以上は想像もできないくらいの力で支えて下さり、お陰様で無事に完走できました。内臓も脚も特に問題なく元気でいられるのは、北海道の皆様のお陰です。

タイムが悪かろうとも全人類憧れの地札幌に来て観光しないという選択肢はありえませんので、当日は旧永山亭さっぽろテレビ塔、翌日はコース序盤の振り返りにモエレ沼公園観光、そして北海道での食を堪能させていただきました。8月末で閉業となる札幌エスにも最後に遊びにいけて思い出になりました。

以前にも出る度に好きになる大会だと書きましたが、今回この過酷な大会でいつもと違った札幌を経験させていただき、また一つ素敵な記憶が生まれました。“日本最北端わっかないにも出たいので、道マラもそろそろ一休みかな”と考えていましたが、このままでは終われませんので、また挑戦したいと思います。大会に関わって下さった札幌の皆様、最高の応援をありがとうございました!やっぱり北海道が大好きです!

2019年は雨で涼しかったです。スタート時点で18.7℃と天国のような涼しさです……。

savarun.hatenablog.com

今までで一番暑かったフルといえば2019年の黒部名水マラソンです。この時も圧倒的なサポートに感謝しきりでした。神大会の一つです。

savarun.hatenablog.com

100kmで30℃オーバーだった2019年の白山白川郷ウルトラマラソンも思い出深いです。こちらも景色とエイドが素晴らしく、また出たいです。来月の秋田100kmは月末なので少しでも涼しくなってほしいところです。

savarun.hatenablog.com

続きのページには例によってレース中に考えたことや観光などについて存分に書いていますので、気になったところだけでもご覧いただけると嬉しいです。コメントなどをいただけますと更に元気になります。関わって下さった方に、少しでも喜びや感謝の気持ちが伝わりますように。

↓こちらのバナーをクリックしていただけますと、まだ見ぬ方の視認率が上がるっぽいです。どなたが押して下さったかすら私には分かりませんので、照れ屋の方も是非軽い気持ちで。

にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ
にほんブログ村

前日

脱出不可能な新千歳空港

とにかく力を貯めるべく何度も寝て8時過ぎくらいに起きました。朝食は豚バラとキャベツ、人参、しめじの塩麴酒蒸しをメインに普段通り、チョコレートとプロテインバーを付けたくらいです。

豚肉はビタミンB1が期待できます。

コース動画を見てイメージを作っておきます。序盤は同じですが、10km以降2019年までとは逆回りになるので感覚は違うものだなと思いました。高架の位置などのランドマークと、大体このくらいの距離・時間でこの景色ということが分かるだけでも大きいです。北大構内はまだかという景色も、40km過ぎての給水とその時の気持ちの昂りも思い出します。最後の最後はこれまでとは異なる景色ということも確認し、力を振り絞れるようにしておきます。

爪を切ったりテーピングを用意したりしてから出発です。飛行機はお安くは取れなかったのですが、伊丹13:50新千歳15:45というなかなかいい時間ではあります。まあこれだとエキスポはほぼ間に合わず単に受付のみで終わってしまうのですが、そこはそういうものと割り切ります。移動中はRolf Dobelli "the art of the good life"と國分功一郎先生『スピノザ』(岩波新書)を読んでいました。

新千歳空港ではロイズチョコレートワールドに寄り道して函館マラソンの時とは違うパンを狙います。ふわっとクロワッサンがとりわけおいしく、これは是非とも多くの方に楽しんでいただきたいと思いました。チョコクロワッサンも、チョコメロンパンも間違いありません。

何と幸せな世界があるものでしょう。

更にパスコ北海道プレミアムでは餡バターサンドハチミツレモンフロマージュを。餡バターはひんやり感もパンの塩も絶妙のハーモニーで、もう一個買おうかくらいの勢いです。ハチミツレモンフロマージュも爽やかで口当たりがよかったです。

北海道遠征だけは別腹です。

光すら脱出不可能ではないかという程の重力に満ちた新千歳空港を何とか後にして、札幌まで移動です。電車で約40分とかなり遠いのですが、旅情を味わうにはよい時間です。読書しつつ、時折車窓から遠くを眺めます。

四年ぶりの札幌へ

札幌に到着すると、例年なら“まあなんと涼しいことでしょう(ハート)”と感慨を覚えるのですが、この日は北海道とは思えない暑さにショックを隠しきれません。“空気がきれいなこと以外は大阪と変わらんやないか”と。しかし今日がレースではなくてよかったと心から思いました。最高気温35℃はいくらなんでも勘弁してほしいです。

この時まだ30℃オーバーです。

四年ぶりに受付会場へと向かいつつ、コース最終盤を予習するべく赤レンガ庁舎へ向かいます。“まるで絵のようだな。やはり建物自体が特別な芸術性を備えているしな”とか分かったようなことを思いつつ近づくと、何と工事中でイメージの幕が張られていたことに気づいて苦笑しました。逆に貴重な機会なので面白かったです。

私の目は節穴です。

受付は、信号で止まりながら結構西の方まで行くことも含めて慣れたものです。ナンバーカードと計測チップを受け取り、いくつかブースも見て回ります。とはいえ18時前ではもう売り切れや撤収間際ということで、まあしょうがないわなというところです。体組成測定だけは滑り込みで受けられ、体脂肪率は7.3%でした。体重は67.3kgと重めですが、脱水を避けるために食べまくり飲みまくりの一ヶ月だったのでこんなものだろうと思います。

純金のメダルは緊張したのかぶれています。

札幌エスタへ

受付完了後何となく札幌エスタの方へ行くと、何と8月末で45年の歴史に幕を下ろすとのことで、驚きです。地下食品街を金沢の大和やエムザを思い浮かべながら歩き、地元に愛されたデパートが閉店してしまうのは何とも寂しいものだなと思いました。

なんと……。

夕食は道マラでの縁起を担いで大戸屋さんチキンかあさん煮定食。煮汁がグツグツで盛り上がります。普通に食べると火傷するので、ゆっくり食べるようになるのも利点です。糖質もたっぷりです。

糖質も120g程あったはず。たんぱく質も豊富。

地下のパン屋さん(ドミニック・ジュランさん)は、どうもドンクっぽいラインナップだなと思っていたら案の定系列店でした。ベリーとくるみのパンは安定の美味しさです。よつば牛乳を買い、セコマでマジックパール、チーズ、水を仕入れます。

実に安定感のあるおいしさです。

初日のお宿、ビジネスイン ノルテII北大前さんへ。11.000円と奮発しましたが、この時期にこのロケーションで個室という条件を思えば好条件です(コロナ禍のあおりを受けてか愛用していたカプセルホテル、ソーレすすきのが閉業となっていたので、宿探しは少々迷いました)。

大変快適な一晩を過ごせました。ありがとうございました。

パン、牛乳、チーズ、経口補水液でだめ押しして燃料は満タンです。大体いつも通り、朝食、パン6つ、定食という面々に落ち着きました。アミノ酸を飲んで22時半頃には消灯です。

レース当日

レース前(願い届かずとにかく暑し)

少しでも脳を休めるべくギリギリまで寝てやるスタイルですので、6:15起床でした。懐かしい夢を見たりもしましたが、大阪よりぐっすり眠れたのは間違いありません。ベッドはかなり快適で、空調もよい具合でした。心拍数もここ数日より低くて好調です。

食事はいつも通り軽く、パン、卵、チーズ、牛乳にプロテインバー一本を追加しただけです。宿の朝食は7時からで、冬なら食べたと思いますが、暑いレースでは不安があったので見送りました。

暑い日は特に軽めに、味も薄めがよいかと思います。

時間があるのでトイレもしっかりと済ませてリスクを排除し、シャワーも浴びておきます。あまりにゆっくりしていたので7:30近くになりましたが、荷物を置くだけなので問題ありません。移動中もペットボトルを握って掌を冷やしておきます。本当はスタート前にも給水しておこうと思っていたのですが、場所を勘違いしていて飲めなかったのはミスでした。それでも前日から相当な量の水分を摂っていますので、直前に飲もうが飲まなかろうが大差はなかったと思います。

青空も覗き、絶好のマラソン日和ですね。二月であれば。

初めてのAブロックで余裕を持って整列し、電光掲示板の温度を見ると既に30℃。道理で暑いと思いました。青空も見えていて日も射し、これは“天気予報では雨と言って期待させておいてなかなか降らないやつ(降る降る詐欺)だ”と覚悟します。降るぞ降るぞと曇るだけ曇って結局降らずに蒸し暑さだけが存在したという展開も、練習では何度も経験しています。

天気は期待できなさそうです。

招待選手・ゲストの紹介では最強の市民ランナー山口遥選手(見る度応援しています)と、田中千洋選手(あの田中希実選手(前日に世界陸上5,000mで8位入賞!)のお母様)が特に熱かったです。

鈴木知事のご挨拶に、“気温が高くても練習の成果を出すぞ”と気持ちを引き締めます。そしてあまり記憶に残らない大きな音のBGMも、時計台のカウントダウンが手前の木の影になって見えないのもいつも通りだなと和みつつ(あれが見えている人はいるのでしょうか)、いよいよスタートです。

【ちょっと真面目な話】

練習

富士登山競走にエントリーを決めた時点で今年の道マラは駄目だろうと思っていましたが、やはり日が近づくにつれて欲も出てきますので、とりあえずできるだけの準備はしようということにしました。
富士登山競走に臨む代償として、
・6月以降歩きの練習が増える分走る練習が減り、走動作を思い出すのに時間がかかる
・二部練が増えて練習への負荷が上がる結果、疲労も蓄積する
・単純にレースそのもののダメージがある
・精神的に満足してしまい、燃え尽きる部分がある
といった様々な不安要素が生じます。

とはいえ不安になっても何も変わらないので、とにかく走動作(自分的には“素早く動く”)を思い出すことが何より大事だろうということでジョグを可能な限りこなす方針にしました。筋肉痛は、山頂からの下り(大苦戦)で負荷がかかりまくった腿前がかなり強かったのですが、昨年苦しんだ臀部はそれ程でもなく、成長を感じました。

富士登山競走翌日は観光スロージョグ、日月完全休養、火曜スロージョグ、水曜オフ、木曜には腿前の筋肉痛も治ったので有酸素ジョグ60分をやってみたところ11.8km, 188spm, 141bpmと案外楽に走れてしまったので、金土日と有酸素ジョグの距離を伸ばしていきました。
翌週はスロージョグ、2分オン1分オフ×12、有酸素ジョグ60分、53分で平日が終わり、連休に突入です。

十日間は金沢で走り込むことにして、結果的にトータル19時間27分で202.7km走ったのですが、全て朝のみの一部練で怪我や脱水、コンディションの異常もなく過ごせたのがとてもよかったです。日中はあまりに暑くて変な距離稼ぎに励む気にもならないのが吉と出たかもしれません。一部練なら日中回復の時間も十分に取れますし、食事(栄養の無い主食を除外して、主菜や副菜を食べまくる)や水分補給(とにかくしょっちゅう水を飲む。牛乳やヨーグルトもどんどん飲む)も上手くいき、体重も少し増えました。
内容は大体2時間くらいの有酸素ジョグが6回、2分オン1分オフ×15が2回、スロージョグが2回でした。有酸素ジョグも日陰を選んで走り、給水なしでもそこまで辛さを感じませんでした。冬場ならともかく夏にもこんなに走れるものなのかと驚きも感じました。

日中は図書館で涼みつつ、自分で買った本や、陸上関連の本も存分に読みました。駒大大八木監督、青学原監督、増田明美さんの本加え、野口みずきさんの練習ノート(何に驚いたって練習メニューもさることながら、朝練直前に鯖缶を食べても平気という頑丈さ。青魚はにおいが強いのに……。)もありましたし、熱中症対策の書籍もあったので、暑熱順化のやりかた、掌や前腕を冷やすことの効果、スラリーなどで中から冷やす方法、栄養など、とても参考になりました。

最終週はオフ、スロージョグ、有酸素ジョグ(ビルドアップ気味)、アップテンポ1000m×2(3分43秒、3分32秒)、スロージョグ、オフでした。今振り返ってみても、この4週間の取り組みは悪くはなかったと思います。

装備

シューズは別大と大阪でお世話になった勝負ヴェイパーさんです。まだ走行距離も100km程度で元気です。万一涼しくなる可能性に賭けるか、最初っからジョグ狙いで別のシューズにするか迷いましたが、道マラはスマホ水没が怖くて真面目に走るしかないですし、できるだけのことはしようと前者を取りました。

やれるだけのことをやりましょう。よろしくお願いします。

ウェアも本気のナイキ白、キャップも同じく本気のナイキ白、雨が降らない可能性も考えてサンシェードも被ります。ザムストソックスとミズノ360°マルチポケットはいつも通りです。

持ち物もジェルフラスコに経口補水液アミノ酸を入れ、片方にはショッツのカフェイン入りジェルも溶かします。容器の色を分けてあるのは、どちらを飲んでいるのか判別できるようにするためです。フィニッシュ後の回復用にアミノプロテインアミノバイタル粉も一つずつ持っていきます。スタート前にもアミノバイタル粉を摂取しておきます。

これくらいで十分だと感じるようになりました。

レース

序盤~前半

■序盤(日本一長い給水テーブル)

スタートロスはたったの12秒、大規模大会とは思えないスムーズさです。まずはすすきの方面へ南下します。ここは混雑と足元の路面電車のレールに要注意です。久しぶりでも忘れていませんでした。※写真は翌朝に撮りました。

この辺りだけはまだ元気です。

中島公園まで行って左折し、公園の外周に沿って南下、やや細かく曲がり、橋を下って進みます。この辺りまでは左側に建物が多いため日陰もあり、風もそれなりに吹いていたのでまだそこまで暑くない感じでした。

中嶋公園を左折します。接触注意。

4km過ぎてからコース上唯一の上りらしい上りに差し掛かります。ここもそれ程長くないのでリズムを落とさず、上りのテクニックを使って進みます。平坦になって少しで左折するのはコース動画でも確認済みです。しかしここで多くの方が“ウッ”と思ったであろう温度表示「29℃、28℃」が表れ、私も弱気になります。

それ程長くはありませんので落ち着いて。

左折した先の直線は、中央分離帯に植えられた樹木が申し訳程度に影を落とすくらいで、太陽光のエネルギーがほぼ直に降り注ぎます。それでも少し行けばいよいよ日本一長い給水テーブルが待ち構えてくれていますので、希望の光であると共に文字通りの命綱であるそこを目指して進むのみです。

日陰などあろうはずもない。

給水テーブルは何と島が8つもあり、数百メートル続いています。行けども行けども終わりませんので、確実に取れます。最初のテーブルに殺到して接触して気を遣うことは避け、ある程度進んだ段階でまとめて取ります。給水時に止まる人もいて危ないので、特に混雑する序盤は、自分の身を守るためにも取ったらすぐにテーブルから離れた方がよいです。あと、横の人が入りたそうにしていたら「どうぞ」と声を掛けると共にジェスチャーも使って入ってもらった方が、お互い励まし合えることもあって走りやすさが数段増します。

わずかな距離のゴミ箱すら狙わずにコースの反対側にコップを捨てるような人は、どうせ言っても無駄ですし、知り合いの前かSNS上でのみいい格好をしているだけの存在ですので完全無視です。昔はイラつきましたが、最近になってようやくアンガーマネジメントもうまくなってきました。7kmで大体31分30秒だったので、ほぼ感覚通りです。雨が降って涼しくなってくれれば後半上げられるかもしれません。

■前半(創成トンネルも涼しくない)

直線が一区切りつき、左折してすぐに二つめの給水があることも動画で予習済みです。ここは一つ目よりは少ないものの、十分な分量がありますので心強いことこの上なしです。

一瞬右に行くと見せかけて左折します。

軽く上って南7条橋を渡り、いつもの多くの応援の声に力をもらいます。が、いつもより明らかに暑いのです。ここで“暑いけど、まあ流石は北海道だな”と思えるのがいつもの道マラなのですが、“今日は余裕がない”と感じざるを得ませんでした。焦りと不安があると楽しむ余裕が減殺されてしまいます。

視界が開けて気持ちのいい場所です。しかし暑い。

橋を下ると創成トンネルです。動画で見ると長そうですが、入った瞬間出口の光が見えているので動ずることはありません。しかし“トンネルは日陰でひんやり”といった喜びは一切なく、こもった熱気が更に不安を上塗りし、確信へと固めていきます

応援の声が励みになるエリアです。

トンネルから出てしばらく行くと、旧コースなら左折ですが、昨年からは直進になっています。ここで三井住友海上の応援団の皆様が「GO!GO!美里!」と声援を送っておられ、東京パラリンピック金メダリストの道下美里選手が近くにいることを知ります。その後こちらが失速したためそれきりでしたが、そのオーラを感じられただけでもありがたいことです。できればあの高速ピッチを直に拝見したかったとも思いますが。直進後左折し、北大外周で14km。ここで大体1時間3分くらいでした。コースベストの3時間3分台は無理でも、後半雨で涼しくなってくれれば3時間10分くらいならいけるかもしれません(さっきも書いたような……。)。

中盤

■中盤1(新川通に入る頃には失速)

15km少し前で高架を潜ると見せかけて右折、そこから万を持して二回高架を潜る、このランドマークはチェック済みです。帰りの35km少し前の西松屋が見えれば左折して直進し、新川通を目指すことになります。“前に走った時もこの景色だったな”と考えながら進み、右折して新川通に入ります。

いつもなら新川通を直進しながら、トンボが飛んでいる姿を見て秋の気配を感じるのですが、どう考えても夏の成分しか感じられない状況で、とてもトンボを探す余裕もありませんでした。この調子ではどら焼きを食べるのも厳しいかと考えていました。

とりあえず向かい風が吹いてくれるので暑さがマシに思えました。しかしこの頃には既にピッチが出なくなっており、かなりまずいと感じていました。20kmと(記憶では)アンダーパスの先の中間点過ぎに給水があるはずなので、それを心の支えに進みます。中間点は手元1時間35分台でしたので、かなり粘っていたともいえます。後半雨が降って涼しくなってくれれば、少しは楽になるはずだと言い聞かせます(まだ言うか)。この頃には段々曇ってきました。

■中盤2(これぞ北海道!雪玉アイシング!)

これだけ暑いとただただ辛いのが通常なのですが、暑さにも負けずに応援して下さる方の多さや、規格外ともいえる充実の給水エイドは本当に素晴らしいです。新川通では吹奏楽の応援もありましたし、給水で「めっちゃ冷たいですよ~!」という伝統?のエイドもあり、道マラの思い出が沢山甦ります。数年前ここで「ホンマや!めっちゃ冷たいやん!」と大声で応えながら物凄い速さで駆け抜けていったランナーさんのことも思い出しました。今日は遅くて恥ずかしかったので、普通にお礼を言うことしかできませんでしたが、いつの日か疾走しながら盛り上げたいところです。

沿道では私設エイドも多数準備して下さっており、大変助かりました。新川通ではイカをいただいたのですが、おそらく以前の大会でも同じ場所(ただし折り返し前後は異なりますが)でスイカをふるまって下さった方々だと思います。毎回ありがとうございます。

天気はどうしようもないのでだましだまし走るしかないのですが、いよいよスピードも落ちてきたと確信します。熱によるダメージの軽減を最優先した方がよさそうなので、コースアウトしてスペシャルドリンクを冷やすバケツに残った氷をもらったりもしました。

走っていて右を見ると、ランナー救護所的なスペースがあったので、“きっと脚が痙攣した人向けの応急処置テントなのだろう”と思い、通り過ぎかけました。が、よく見ると雪玉アイシングが受けられる場所のようだと気づいたので、ここは止まってピットインです。ペプシもいただき水分を取った上で、待望の雪玉を受け取ります。当然ですがひんやりしていてとても効きます。これをわざわざ用意して下さる道マラの素晴らしさに感激します。雪玉は折り返し後しばらく行くくらいまで掌を冷やしてくれて、本当に命を救ってくれました。なお、どら焼きも軽く探したのですが見落としてしまったので、悔いは残っています。

既にかなり遅くなっている事実を認めつつ静かに折り返します。順風に変わったので何とかなってほしいと思うもたまに見るキロのラップは4分50秒台もあり、走り自体は楽しいとはいえない状態でした。“高級なヴェイパーさんで贅沢なジョグか……。”と思うと気分も上がりません。“速く走ろうにもそれができず、鍛え直して頑張る気力も無くなった時に人は引退してしまうのだろう、しかし他に生き甲斐もないのにどうすれば”といったことも考えながら走っていました。

28kmで2時間10分を超えていますので、今日の調子では到底3時間10分は無理です。何とか3時間15分に収まらないものかなと思いますが、この先は下方修正を繰り返すばかりになること確定です。

後半~終盤

■後半(束の間の雨、剥がれる爪)

折り返してから少しくらいでしょうか、待望の雨が降り始めました。それも急に、ドバッと。雨は大好きなので、このままガンガン降ってほしいと思ったものの、これは短時間雑にバラバラっと降って終わるやつだということも分かりました。案の定そこまで気温が下がらずに水溜まりだけを残して止んでしまいましたが、ずっと晴れているよりは何百倍もマシですので空に感謝します。しかし雷で中止になったらどうしようという不安もあり、とにかく大会が事故なく終わりますようにと願うしかありません。

新川通の帰路でも私設エイドでコーラもいただき、回復できました。本当に助かりました。氷を配っておられる方も見られ、どれだけ情熱を注いで下さるのかと驚きます。雨が強く降る時間もあったのに、感謝感謝です。

新川通も終わってもう残りキロ5でも50分程で終るなと思いながら釣具店と西松屋を確認した辺りで、右足第二指に異変が。べりッと完全に爪が剥がれた感覚があり、これは上げられないと弱気になりました。一年以上前に黒爪になった部分が治りかけて二重になっていたのですが、削っておかなかったためまずい剥がれかたをしたのだろうと察知します。しかし状態を確認するのも怖いですし残りも知れているので、そのまま止まらずに行くことにしました。

ヴェイパーでここまで濡れたのが初めてというのもありますが、黒爪はシューズ内で足が動いてしまうことが大きな原因のはずですので、紐の締め具合が甘かったのかもしれません。しかしつってしまう程のずれはなかったので、やや狭めの27.5cmとの兼ね合いとの関係は考えなくてはならないかもしれません。勿論、水分で指がふやけて爪の周りもふにゃっていたのもあると思いますが。

35kmでグロス2時間44分28秒。落ちっぷりからしてタイム的には3時間15分も無理です。

■終盤(最後だけでも頑張ろう)

幸い爪は我慢できる程度の痛みでしたし、変な動きが入って足裏やふくらはぎが痙攣することもなかったので、淡々とジョグを続けます。二つの高架までが記憶より長く感じました。例年ならこの辺りはもうノリノリなのですが、すっかり投げてしまった自分が情けなくて頑張れません。とにかく早く終わってほしいと念じながら無理のない速さで動き続けるのみです。でも後から応援ナビで見てみると、24分台にもかかわらず30kmから35kmまでで108人、40kmまでで115人抜いており、いかに全員が苦しんでいたかが分かります。

とにかく北大構内が近づいてきて左折した辺りで、あの山口遥選手の水色のウェアが目に飛び込んできました。脱水や大きな怪我のような感じではなかったので、おそらく痙攣かと思いますが、“これ程の選手がこのタイムになったらどれくらい辛いだろう”と思うと、自分レベルの者がベストからどれくらい遅いとかでガタガタ言うのはあまりにお粗末で、恥ずかしくなりました。意を決して「山口さん、頑張りましょう!」とお声がけすると笑顔で応えて下さりました。

北大に入った辺りで一人、まだ諦めていない感じの男性がいてリズムもよかったのでしばらく追尾しました。お陰で新川通で抜かれた数名を含む何人かの塊を抜けました。構内のカーブを曲がる時に沿道の男性から「身体動いてるよ!」という声援をいただき、“そうか、主観のみならず客観的にもちゃんと動いているのだな”と自信を取り戻し、前に出ることができました。あの声は効きました。ありがとうございます。

40kmを過ぎて最後の給水、止まっているランナーも巧みにかわしながら走り、北大を出る少し前にようやく“このまま終わってはいけない”という気持ちになりました。
北大を出てJRの高架を潜り、“いつもランナーを左右に振り分ける誘導があるな”と思いながらラスト1kmの表示を見て、道庁の敷地に入ります。いつもなら真っ直ぐ抜けてすこし行ってから右折ですが、今回は工事中のためそのまますぐに左に出ます。ここで日本全国で応援をして下さっている全日本女子チア部☆AJOの皆様の声にもお応えし、もう500mくらいだから弾もうがロスしようがいいだろうと判断して腕も使って上げました。最後の直線の前から、抜けると思った人は漏れなく捕らえました。

それでも全体に走りに大きな不満が残ったため、折角MCの方が盛り上げようとして下さっているのにその声をよく聞くこともなくフィニッシュラインを越えてあまり元気なく時計を止めました。自分の力はこんなものなのか、秋冬は大丈夫なのかと不安でいっぱいです。他方、最後のラップが9分34秒とヴェイパーとは思えない遅さでしたが、40人抜いたこと自体は悪くないと思います。3時間3分台で走った2019年より順位はよかったので、今思えばこういう展開になった場合は早々にタイムを諦め、“しめしめ順位を狙えるぞ”と切り替えることが大事でしたね。また頑張ります。

アフター

レース後

会場での速やかな回復とささやかな打ち上げ

隣におられた方と「いや~暑かったすね!」と談笑しつつ、ドリンクミストと扇風機シャワーセコマのアイスキャンディと次々に火照った身体を冷却してくれるサービスの恩恵に浴します。アルミのカップはビールを飲まない人には無用かなと一瞬思ったのですが、その後マイカップとして給水を受けられたのでよかったです。

終わった瞬間即冷却、これは本当に助かりました。

チップを返した後、水とバナナをいただきながら“四年ぶり五回目でしたが一番暑かったです。空気がきれいな以外は大阪かと思いました”というようなことを話して、“来年は涼しくしておきますので”と仰っていただいたりと談笑しました。会場では田中千洋さんをお見かけしたので、「お疲れ様でした」と尊敬の念をこめてご挨拶できました。

31℃の表示と記念撮影です。

皆様、お疲れ様でした。

荷物受け取りの位置的に大変帰り易く、会場にいる動機も見当たらないので補給も兼ねて打ち上げです。タイムも走りもダメダメだったので身の丈に合ったもの、それでも北海道らしいものということになると、やはりセコマでしょう。ホットシェフのうま塩チキン北海道メロンモナカセコマ牛乳炭酸水でおいしく回復を進めました。

他府県在住者にとってはセコマも憧れのブランドです。

空模様が安定しなかったので、とりあえず荷物を預かっていただこうとホテル時計台さんへ。現金特価たったの5,000円です。予約履歴を見ると昨年12月でしたから、いかに気合いが入っていたか自分でも感心します。快く預かっていただき、苗穂のスーパー銭湯に向けて再出発です。

レトロ感が私好みです。ロケーションも最高。
蔵ノ湯さんと旧永山邸

歩いて行ける距離(たったの一駅)ですが、何せ雷雨ですので大人しく電車で移動です。札幌駅に向かう途中でわくわく広場さんに寄り、アーモンドチョコサンドを買いました。クリームもたっぷりで甘党にはたまらないです。

おかわりしたいくらいの勢いです。

蔵ノ湯さんはたったの480円で入れてボディソープも水風呂も露天も何でもありという完璧ぶりでした。念入りに交替浴を重ねて筋肉をほぐすと共に、深部体温を下げるよう努めます。ユカたんというご当地銘菓も買って士気が上がります。

カスタードクリームアイスが実にうまかったです。

帰りは一応雨も止んでいたので歩くことにしました。途中、旧永山邸があって面白そうだったので、庭園に止まらず旧私邸部分と旧三菱鉱業寮も見学しました。地域の方が利用できる広い和室やまちの図書室などもあっていいものだなと思いました。

庭園も回ります。

屯田事務局長の私邸部は設えも繊細です。

旧三菱鉱業寮部分には黒電話やサロンも。

原画展では梅、蝋梅や梨の花などが見られました。

すぐ隣にはサッポロファクトリーがあったので入ってみたところ、一大ショッピングセンターになっていて、こういう場所があると一日過ごせてしまうなと楽しそうに感じました。

食べ物も沢山で誘惑強過ぎです。
エスタの豚カツ定食とさっぽろテレビ塔からの夜景

ホテルにチェックインして荷物を整理し、まずは混む前に夕食です。どうしても気になる札幌エスタ、そのレストラン街には北海道の豚カツの老舗が入っているということで行くしかありません。玉藤さん「熟成」上ロースカツ定食にしました。銅鍋で揚げるのが伝統とのことですが、もう本当に衣がサクッサクで、そしてお肉が柔らかくて旨みに満ち満ちているというこの喜びにしばし浸ります。ご飯も選べるので、牛そぼろの炊き込みご飯を選び、わさびの入った五穀ご飯もおかわりしました。キャベツもおかわりできてビタミンが補給できます。

おいしそうな予感しかしません。

かなりゆっくりと噛みしめていただきました。

エスタの地下へ行くと面白パンを取り扱っているしげぱんさんが。中でも秀逸だったのが「」というパンで、この発想はありませんでした。ゴーゴリ芥川龍之介に食べさせたいところです。こちらではグッチーさんという豆ぱんを買い、更においしく栄養を補給します。

鼻とは。

ここは北海道。豆パンもうまし。

そのまま地下を歩いて大通公園まで行き、さっぽろテレビ塔を目指します。ここで3,500円の観光パスポートを買おうとしたところ、藻岩山ロープウェイが止まっているとのことで、テレビ塔の入場券のみにしました。ご親切に教えていただきありがとうございます。入場券は1,000円で、まあタワーとしては安い方ですね。西には大通公園、東の方は街の光も多く、南は月がきれい、北西の駅も望めて、夜の札幌の姿も見られました。

エレベーター内のイラストもいいですね。

真下が見える「怖窓」も、暗いのであまり怖くありません。

セコマで朝の卵と牛乳を仕入れて帰還します。シューズの水分をできるだけ取り除くといったケアをしてから洗濯と乾燥を済ませ、レースの振り返りを終えてから0時頃にようやく就寝です。

テレビ塔と時計台は夜も明るいです。

ヴェイパーさんも見た目はあまりダメージなしです。

翌日

コース序盤をスロージョグ

夜中目覚めることもなくぐっすり眠れて気づけば6時過ぎでした。水だけ飲んで目的地も定めずにスロージョグで出発です。姿勢を長時間キープしたので、普段の練習に比べて背中が疲れている感じがありますし、側筋も軽い筋肉痛があります。脚は腿前に筋肉痛があるものの、富士登山競走より遥かに軽度ですし、膝から下に目立った疲労がないのは流石ヴェイパーさんです。とりあえずスタート地点に向かいます。明らかに昨日より涼しく、26℃という表示には表れない過ごし易さを感じます。

あと一日ずれてくれれば……。

朝のテレビ塔も見上げてから南下し、すすきのを抜けて中島公園へ。コースからは外れますが折角なので中を走り、朝の緑と湖に穏やかな気持ちになります。朝から結構な速さで走っておられる方もおられ、ここで日々練習されているのだなとその背中を見送ります。適当に出て位置もよくわからなくなったので豊平川に出て、サイクリングコースを走ってみたいななどといつもの“ここに住んでいたら”シリーズの妄想を膨らませます。

公園内はきれいに整備されていて快適そのものです。

これだけ走っていながら方向音痴は治りません。

気づけば平岸駅が近いと分かったので、4km過ぎの、コース内唯一の上りらしい上りを走り、景色を見ておきます。ここは少し行けば平地になるので焦る必要はないのですね。左折前の温度計も23℃と24℃で昨日より5℃低かったです。

あと、あと一日ずれてくれれば……。

左折してからは驚愕の長さを誇る給水テーブルを思い出しながら進みました。朝は学生さんも多く、昨日は沢山の方にご協力いただいたのだなと改めて身に染みます。南7条橋も、今日は程よく雲がかかって例年の道マラっぽい空気でした。創成トンネルも見届けて大通公園の方へ戻り、宿の近くのブーランジェリーさんアルタムーラのクロックムッシュクロワッサンを購入します。大体1時間23分で10.8km程(キロ7分38秒)でした。シャワーを浴びて身なりを整えてからパンをいただきましたが、特にこのチーズの味と中に包まれたハムの旨みがよかったです。

ペシャメルソースとグリュイエールチーズのコラボです。
美しきモエレ沼公園

環状通東までは東豊線ですが、ここのホームがえらく遠かったです。大阪だとミスった時の天王寺駅御堂筋線谷町線くらいでしょうか。まあ東京なら当たり前なレベルだと思いますので、今後は余裕を持って行動せねばと思いました。

環状通東からはバスでモエレ沼公園東口まで25分程です。今やほぼどこに行っても交通系ICカードが使えるので大変便利です(金沢も頑張って)。公園入口までの並木だけでも広大さを思わせてワクワクしますが、その先の沼に架かった橋から見えるモエレ山とガラスのピラミッドを目にした時は、ここに来てよかったと早くも大いに喜びます。

期待は高まるばかりです。

まずは公園の全体像を掴むべくゆっくり歩きます。走りたいところではありますが、正直暑く、着替えたところで風呂に入れないと不快なのでやめておきました。モエレビーチでは水遊びもでき、夏場は気持ちよさそうです。

写真で見たことがある場所を歩いています。

プレイマウンテンはそれなりの勾配ですが、高さはないのですぐに頂上に至ります。そして上りきると遮るものもないため風が強く、全身をバタバタと揺さぶりながら吹き抜けていきます。私の函館マラソンキャップも吹き飛ばされ、拾って下さったおじさまと笑いました。ここからはイサム・ノグチのアートがよく見えます。

ほんの少し上るだけで、この景色とこの風です。

一度下に下りてから、向かいに見えたモエレ山にも上ります。標高62mらしいのですが、一番傾斜が急な坂を選ぶと結構きついものがあります。しかし一ヶ月程前にもう少し高い山を登った身ですので、その時同様のパワーウォークと上体の使い方で難なく上ります。

勾配は結構ありますが、皆様普通に上っておられました。

段数はありますが、階段の方がおそらく楽です。

三角点からは360度が見渡せます。もう本当に爽快で、この時間をできるだけ楽しもうと、公園内の景色と共に遠くの街、山、空をしっかりと見たり、目を瞑って全身を風に委ねたりします(しかし足元は石でガタガタなので、空想の世界に浸っていると捻挫します)。そうしているうちに、“今までも途中でレースを投げてしまい、こういう思いはもうするまいと何十回も思ってきたのに、またやってしまった。まだやめたくないので頑張ろう”という気持ちが湧き上がってきました。またすぐにへこたれるのですが、この風と風景も併せて記憶している分、多少は姿勢を改める引き出しが増えたと思います。

この景色と風を胸に、また一から頑張りましょう。

公園全体がアートになっているので、色々な角度から楽しみます。

公園の看板の一つである海の噴水はあえなく故障中で放出はなし。ここに貯まったエネルギーが解き放たれた瞬間の爆発力たるやすさまじきこと間違いなしという口径でした。

まあこんなこともあるさ。

ガラスのピラミッドは温室のような暑さでしたが、エレベーターで展望台に上がるとまた風が熱を奪ってくれ、沼も街も違う角度から見られてよかったです。滞在は二時間程でしたが、一日のんびり過ごしたくなる場所だと感じました。願わくは噴水の大放水がある時に。

中が暑い分、屋上の風のありがたみが増します。

バスはモエレ沼公園東口から乗ると地下鉄への乗り換えがありますが、もう一つ歩いて豊畑まで行けば札幌駅直行の便があるので、こちらが便利だと思います。運賃も節約できますし。

そんなに大した距離ではありませんので。
最後の最後までおいしいもので笑顔に

札幌駅まで来たからにはデパ地下だろうと、大丸の地下で豪気な海産物や牛乳に目を奪われてきました。言うまでもありませんが、正真正銘の北海道展ですよ。そのままエスタに別れを告げるべく大食品街を歩き、アイ・ダイニングさんのホタテクリームコロッケ、日本一さんの鶏ももザンギ、シロクマベーカリーさんの杏とラムレーズンのクリームチーズサンド六花亭くるみバターサンドを購入します。まるで地元のような気分にもなれる、楽しい場所でした。45年間で何世代もの方の笑顔と思い出を紡いでこられたことと思います。最後にお世話になり、ありがとうございました。

北海道にはうまいものしかありません。

本物のザンギです。もう他所では食べられません。

味は勿論食感もよくて最高です。

空港では売っていないとのことで、買うしかありません。

お礼を言って荷物を受け取り、駅まで引き返してから16:00発の列車で16:38新千歳空港着です。右側は眩しかったので左に座るべきだったのですが、学習能力がないので忘れていました。

ありがとう札幌、ありがとうエスタ。

空港では大人しくお土産だけ買って帰ればよいものを、この三日であれだけ食べたにもかかわらず吸い寄せられるようにロイズチョコレートワールドへ。だって今食べないと一年近くお預けなんですよ。ということでチョココロネ(ピスタチオクリーム)と不動の人気No.1チョコクロワッサン(オーレ)を食べて幸福な旅を締めくくります。職場へのお土産は柳月の三方六の小割(普通+北海道メロン)にしました。自分へのお土産は勿論ロイズの板チョコです。あれこれ見ているとやはりギリギリになってしまいました。恐るべし新千歳空港。時空歪んでますよね。

生チョコは本当においしいので是非。

帰りは17:45新千歳→19:45神戸のスカイマークです。次に札幌に来られるのはいつか分からないので、日中の観光時間を確保することに重きを置きました。モエレ沼公園まで行けましたので大正解です。遅い時間の帰宅になったものの、それ以上の満足感が味わえた時間でした。

スカイマークといえばキットカットですね。

最後に

信じ難いくらいの暑さではありましたが、このような過酷な状況でも大会を開催していただき、文字通りベストの体制でランナーをサポートして下さった皆様には本当に感謝しかありません。ここまでしていただける札幌の皆様の熱意には、毎回打たれ、また頑張ろうと思えます。

北海道は何度訪れても素敵な場所で、身も心もとても気持ちよくなれる大好きな場所です。今回は不甲斐ない走りになってしまいましたが、ここで速く走れる自分になれるという期待、観光とおいしい食べ物、それらに胸を膨らませて、また来年帰って来たいと思います。次こそはコースベストを残せるよう、頑張ります。

ここまでご覧いただき本当にありがとうございます。

にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ
にほんブログ村